藤岡陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
┏━━━ 感想 ━━━┓
ひとは頑張ったぶんだけ強くなると思ってる、という子がいました。
私もそう思います。
頑張って、前に進もうとすれば、自ずと道は開かれると思っています。もし、思うように展開していかないのであれば、それは、努力が足りないだけ。
最近、いろいろなビジョンが現れて、それを形にしていく作業に取り組んでいます。前に進んで行こうとする歩みは、とても楽しいです。辛い、苦しいと感じることも多いですが…
「みんな同じだよ
みんなしんどい思いを抱えながら生きてる
楽に生きてる人なんていない
なにかを望めば苦しいこともついてくる」
そんな言葉も、とでも素敵に心に響きました。
「厳しい話を受け止めて自分を変えられた人だけが、いきたい未来を手に入れられるじゃないかって」
この言葉もよかったです。
そうですね、昔もそうだったんでしょうが、今は更に変化していくことがもとめられている気がします。
あとは、「看護師の資質として欠かせないもの。それはイマジネーション、想像力です」という言葉がでてきます。この想像力は、人生において必要なものだと強く感じており、子どもの名前に、想像力を意味する漢字を当てはめたぐらい、大切だと思っています。
あらためて、想像力を意識していかないとダメだなと、感じました。
学生たちの努力する姿と、ところどころで響く言葉が、とても心地よい漢字でした。
これからも、まっすぐ、前を向いて、歩いていきたいと、感じさせる作品となりました。
本のタイトルである程度流れは予測できましたが、それでも涙がでてくる最後でした。
┏━━━ あらすじ ━━━┓
学生ながらにして、家族を守りながら、看護師をめざす成道を中心として物語は進んでいきます。
看護大学の4年間の物語です。
厳しい環境に身を置きながら、最大限の努力を続けていきます。
┏━━ 主な登場人物 ━━┓
岡崎成道 特等性、学年2位
岡崎晴道 障害を負う、車椅子生活
岡崎佐和子 祖母
岡崎幸ニ 祖父
母親とは不仲だが、兄弟は祖父母が好き
種田 高校時担任
@星林看護大学
伊佐勇輝
松原かなみ 学級委員、特等性、学年1位
酒向透真 さこう、ホスト、金髪、チャラい
真島信二郎 33歳
美国優介 トランスジェンダー
@患者
西田登
伊佐泰江 勇輝祖母 -
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの作品が好きです。これまで13冊読んでいますが、どの本も読み始めたら止まらない。そして、大概最後は涙。この本も最終章は涙が止まらず、泣きながら読みました。
主人公の岡崎成道は、父のような看護師になることを目指して大学に進学します。7年前、家族で出かけた帰りに交通事故に遭い、看護師だった父を亡くしました。5歳下の弟には歩行障害が残り、引きこもりに。母はシングルマザーとして働きづめで、成道は母に代わって弟の世話や家事も担っています。
そんな状況でも、大学で学び、実習に励む成道。
正直、私は成道の母親や弟に何度も腹が立ちました。「それでも母親か?」「弟、わがまますぎるやろ」と。何もかも成道に背負わせてしまう二人を見て、「成道自身がいつか崩れてしまうのでは」と心配になりました。
それでも成道は、友人や実習先で出会った患者さんたちに支えられながら、看護師になる夢に向かって進んでいきます。
そんな本を読み終えた日に、新聞の「折々のことば」で徳永進さんの言葉に出会いました。
「いのちは遠くから来て、遠くへ逝く」。そして、誰かが「息を引き取る」というのは、別の誰かがそれを「引き継ぐ」ということ。
この言葉が、本書の成道と重なりました。
実習先で出会った西田さんは、成道の実習のために緩和病棟への転棟を延ばし、「看護師になれたら青のナースシューズをプレゼントする」と約束します。また、同級生の祖母との出会いも、成道に大きなものを残します。
人は誰かと出会い、支えられ、そして受け取ったものを次の誰かへ渡しながら生きていく。
それが「引き継ぐ」ということなのかもしれません。
人生の半分以上を生きてきた私。私はこれまで、誰から何を受け取ってきたのだろう。そして、私には誰かに引き継いでいけるものがあるのだろうか。
そんなことを考えました。
人と人との出会いは、本当に不思議で尊いもの。
そして何より、ラストの西田さんの手紙には号泣。
看護師を目指している人には特に、ぜひ読んでほしい一冊です。 -
Posted by ブクログ
文庫でしか出ていない本とのことですが、ハードカバーでも出てたくさんの人に読んでほしい。私は田舎育ちの今も地方住まいで、中学受験とは縁もなく、私も子どもたちもみんな塾の経験がないので、塾の知識が全くありません。2章に出てくる学校の先生、この話の中だと余計なことを言う困った人だと思ってしまいますが、現実世界では私も都会の中学受験をする子どもたちに同じ印象を持っていたので、この先生の気持ちはよくわかります。実際、俊介のような自ら能動的に受験する子ばかりでもないのだろうと思うので、その子によって正解も違うのでしょう。塾の先生が加地先生みたいな人だらけというわけでもないでしょうし…
なので、この本を読んだからいきなり中学受験万歳!とはなりませんが、いい塾に出会えて、自らの目標を見つけて向かう力をつけることができれば、子どもの人生に大きな財産になるのだと感じました。
俊介だけでなく、お父さんお母さん、妹、友達、先生…
この本に出てくる、俊介と関わるほとんどの人が大切な人を支えたり、一緒に励まし合うために懸命に頑張っています。1章でも2章でも3章でも、全部で泣きました笑
わが子たちも今年受験生、毎日頑張って、もう金の角が生えているのかも。俊介のお母さんのように、親として支えつつ、一緒に並んで自分の人生もがんばりたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
主人公の聡里が獣医になるために大学に入って、実習や動物病院でのバイトを通じて、しっかりと成長していく物語。ドラマは見ずに小説から。
北海道での一人暮らしや勉強・実習、そして人付き合いへの不安で一杯の新入学。夏の実習での洗礼や進路、恋の悩み。そうしていろんなことを乗り越えて、少しずつ一人前になっていく様子が瑞々しく、人との会話や関わりの中で、聡里が感じることや考えることの心の機微がリアルに伝わってきて、あ、自分もこんな場面だったらそう思うよな、とか、よくここまで言えた、頑張った、とか、すっかりのめり込んでました。
物語に沿って聡里が少しずつでもしっかりと前に進んでいく様子に、すごく元気をもらえました。どんな仕事でもやってみないとわからない大変さがあって、でもやってみないと得られないものがありますよね。目の前の動物だけでなくその後ろにいる人たちに想いを馳せることができるように、自分もなりたい。
舞台になった大学の様子はすごくリアルに描かれていて、情景や空気の匂いなんかが懐かしく浮かびましたよ。 -
Posted by ブクログ
涙はやはり止まりません。
令和だというのに男女差別が色濃く残る看護師業界。を、男子学生目線で書いた珍しいお話!今や男性看護師はそう珍しくはないと考えるのは一部で、当事者たちは謂れのない中傷が沢山あるのだろう…様々な診療科で激動の実習があり、同級生、家族、先輩、患者とのエピソードはどれも丁寧で、筋はブレないし、勉強になるし、本当に作者はバランス栄養満点に仕上げるのがうまいなーと。
私は美国くんと成道くんの初めての帰り道が好きだったなあ。
微かな疎外感を感じたり、人生史上一番怖い顔つくる成道くん素敵…
ちょっと毒親なお母さんキツかったー。作者はヤングケアラーもよくとりあげますよね。
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Posted by ブクログ
『青のナースシューズ』を読んで、看護師という仕事の大変さだけでなく、人を支えることの意味について考えさせられた。
主人公の成道は、家族を支えながら看護師を目指し、さまざまな悩みや葛藤を抱えながら成長していく。その姿がとても印象に残った。患者を支える看護師も、決して一人で頑張っているわけではなく、周りの人に支えられながら成長していくのだと感じた。
また、頑張ることだけが大切なのではなく、誰かに頼ったり、支えてもらったりすることも大切なのだと思った。医療や看護の話ではあるが、それだけではなく、人との関わり方や仕事についても考えさせられる作品だった。