藤岡陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在もなお、圧倒的に女性が多い看護師の世界に挑戦する青年の物語。理想だけでは続かない現場の厳しさや、人間関係の難しさの中で、それぞれが自分なりの立ち位置を探していく。
「楽に生きてる人なんていない。なにかを望めば苦しいこともついてくるんだよ」という言葉が、この物語の根っこにあるように感じる。誰もが何かを抱えながら、それでも仕事を続けていく。その姿は決してかっこいいだけじゃないけれど、だからこそリアルだった。
途中で回収されるタイトルの意味。ああ、そういうことか、と腑に落ちた瞬間に、涙。
一生懸命に踏ん張る彼らは眩しくて、少し直視するのがしんどいくらいだった。それでも、目を逸らさずにいたく -
Posted by ブクログ
なかなか手をつけられなかった一冊
同業者として「ツッコミどころ」を見つけてしまうのが嫌だったから
「動物のお医者さん」で味わった嫌な感じ
物語りとしては面白くてもリアルでは違うということが多々ある…医療ドラマで「嘘つけ」というヤツと同じ…変な理想論とかイメージが先行するヤツ
ようやく重い腰を上げて読み出したら…止まらなかった…久しぶりに一気読み…気づいたら深夜2時だった
「とわの庭」でも感じたが、藤岡さんの作品には色々な女性像が登場するも、一貫して生き方に芯があり迷いながらも前進しようと足掻く姿にも温かな視線を感じられる…人を憎んだり恨んだりしても不思議ではない過酷な状況で育ちながらも、 -
Posted by ブクログ
男性看護師を目指す男の子の物語。
この設定が現役看護師の藤岡陽子さんならではだなと思う。
この世界では、珍しく男性が差別的な扱いを受けることも。クラス40人の中で男子はたったの5人。
「白うさぎの中に黒うさぎがいるようなもの」という例えが、同じ事をやっても悪目立ちしてしまう様子をリアルに想像させる。
講義、実習の大変さもさることながら、主人公の成道はいわゆるヤングケアラーで、自分の青春を捨てて家事や弟の介護を担ってきた葛藤もある。そんな状況で夢に向かって頑張る姿には、こちらが励まされてしまう。
なんとなく男性看護師には抵抗感があるけれど、結局は性別ではなくて「人」なんだよなと思った。
後半は、