藤岡陽子のレビュー一覧
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文庫でしか出ていない本とのことですが、ハードカバーでも出てたくさんの人に読んでほしい。私は田舎育ちの今も地方住まいで、中学受験とは縁もなく、私も子どもたちもみんな塾の経験がないので、塾の知識が全くありません。2章に出てくる学校の先生、この話の中だと余計なことを言う困った人だと思ってしまいますが、現実世界では私も都会の中学受験をする子どもたちに同じ印象を持っていたので、この先生の気持ちはよくわかります。実際、俊介のような自ら能動的に受験する子ばかりでもないのだろうと思うので、その子によって正解も違うのでしょう。塾の先生が加地先生みたいな人だらけというわけでもないでしょうし…
なので、この本を読んだからいきなり中学受験万歳!とはなりませんが、いい塾に出会えて、自らの目標を見つけて向かう力をつけることができれば、子どもの人生に大きな財産になるのだと感じました。
俊介だけでなく、お父さんお母さん、妹、友達、先生…
この本に出てくる、俊介と関わるほとんどの人が大切な人を支えたり、一緒に励まし合うために懸命に頑張っています。1章でも2章でも3章でも、全部で泣きました笑
わが子たちも今年受験生、毎日頑張って、もう金の角が生えているのかも。俊介のお母さんのように、親として支えつつ、一緒に並んで自分の人生もがんばりたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
主人公の聡里が獣医になるために大学に入って、実習や動物病院でのバイトを通じて、しっかりと成長していく物語。ドラマは見ずに小説から。
北海道での一人暮らしや勉強・実習、そして人付き合いへの不安で一杯の新入学。夏の実習での洗礼や進路、恋の悩み。そうしていろんなことを乗り越えて、少しずつ一人前になっていく様子が瑞々しく、人との会話や関わりの中で、聡里が感じることや考えることの心の機微がリアルに伝わってきて、あ、自分もこんな場面だったらそう思うよな、とか、よくここまで言えた、頑張った、とか、すっかりのめり込んでました。
物語に沿って聡里が少しずつでもしっかりと前に進んでいく様子に、すごく元気をもらえました。どんな仕事でもやってみないとわからない大変さがあって、でもやってみないと得られないものがありますよね。目の前の動物だけでなくその後ろにいる人たちに想いを馳せることができるように、自分もなりたい。
舞台になった大学の様子はすごくリアルに描かれていて、情景や空気の匂いなんかが懐かしく浮かびましたよ。 -
Posted by ブクログ
涙はやはり止まりません。
令和だというのに男女差別が色濃く残る看護師業界。を、男子学生目線で書いた珍しいお話!今や男性看護師はそう珍しくはないと考えるのは一部で、当事者たちは謂れのない中傷が沢山あるのだろう…様々な診療科で激動の実習があり、同級生、家族、先輩、患者とのエピソードはどれも丁寧で、筋はブレないし、勉強になるし、本当に作者はバランス栄養満点に仕上げるのがうまいなーと。
私は美国くんと成道くんの初めての帰り道が好きだったなあ。
微かな疎外感を感じたり、人生史上一番怖い顔つくる成道くん素敵…
ちょっと毒親なお母さんキツかったー。作者はヤングケアラーもよくとりあげますよね。
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Posted by ブクログ
『青のナースシューズ』を読んで、看護師という仕事の大変さだけでなく、人を支えることの意味について考えさせられた。
主人公の成道は、家族を支えながら看護師を目指し、さまざまな悩みや葛藤を抱えながら成長していく。その姿がとても印象に残った。患者を支える看護師も、決して一人で頑張っているわけではなく、周りの人に支えられながら成長していくのだと感じた。
また、頑張ることだけが大切なのではなく、誰かに頼ったり、支えてもらったりすることも大切なのだと思った。医療や看護の話ではあるが、それだけではなく、人との関わり方や仕事についても考えさせられる作品だった。