藤岡陽子のレビュー一覧

  • 春の星を一緒に

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    とてもとても良かった。
    「満天のゴール」に続く作品。藤岡さんの作品の中でも特別好きな作品になりました。

    シングルマザーの奈緒と高校生の涼介。前作は過疎地を舞台に在宅医療が描かれていましたが、本作は都会の緩和ケア病棟が舞台。
    故郷から一緒にやって来た医師・川上先生や、進路に真摯に向き合う涼介くんについても丁寧に描かれていました。

    序盤から早くもウルッと……。前作では10歳だった涼平くんが、思いやりのある頼もしい好青年になっていました。

    生きてると、自分ではどうしようもないことが予期せず降りかかってくることがあります。
    自分の可能性を、当たり前のように信じて疑わない人がいる。その人の言葉が、

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    2025年12月27日
  • 春の星を一緒に

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    ネタバレ

    読後に改めてタイトルを見て、感慨深い。
    何も事前情報なしで読み始め、33ページで「おや?これはあの本の続編か?」と気付いた自分を褒めてあげたい(笑)
    あの本もとても良かったのでそこからテンションが上がったな。人の卑しさや自分勝手なところ、暴力的な面も描かれていたけどそこより愛情とか優しさとか思い遣りが印象的だった。
    8年もかかったのは長っ!だけど月が綺麗ですねって言われたんだろうな〜

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    2025年12月24日
  • 春の星を一緒に

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    前作に満天のゴールがあったんですね。知らずに読み進めました。

    とにかく涼介がカッコいい!母親を思う気持ちに感動しっぱなしです。

    京都編と東京編の二部構成で描かれています。
    奈緒と三上先生の不器用な恋愛がもどかしくて、でも春の星を一緒に見ませんかの一言には、心を動かされました。

    緩和ケア病棟での出来事も良かった。
    旅立つ人が最期まで幸せを感じてくれたなら、残される人も未来に希望を持てる作品でした。

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    2025年12月21日
  • 金の角持つ子どもたち

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    中学受験に挑む1年ほどの期間を、親・子・塾の講師目線で描いています。中学受験はしたことがないし、子を持つ親というわけでもないので、深い感慨もなく読み始めましたが、こんなに胸に響くとは。。

    子どものエネルギーに感化されて、親も塾講師もみんなが一丸となっていく様子が、ドラマチックでした。現実ではこうはいかないのでしょうが、たまにはこんな小説も心が浄化されるようでいいと思います。

    受験の考え方として、合否に関係なく、過程として努力できた自分が残るという考えが好きです。大人になって、努力できるというのはなによりも得難い才能だと実感する日々です。

    これは蛇足ですが、小中高となんの有り難みもなく塾に

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    2025年12月18日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネタバレ

    今年も終わりに近づいできたけれど、これは間違いなく今年のベスト3の一冊。何度も何度も涙が出そうになった。チドリおばあちゃんがとっても素敵な人。主人公の聡理も辛い境遇から自分で大切な人を見つけ、自分の道を選び取って行く様子が書かれている。獣医学部が舞台のため、血腥い描写もあるし、綺麗事だけではすまない描写もある。妹に悪意は無いんだろうけど、その後彼女と交流することはあるのかしら……。継母も実父も自分か辛い……だしな。聡理ちゃんが強くて(強くなったんだよね)決別の道を選んで良かったけど。

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    2025年12月16日
  • きのうのオレンジ

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    ネタバレ

    誰かを幸せにすると、必ず幸せは自分に返ってきます。そして自分の家族にも幸せは返ってきます。

    遼賀は自然に、周りの人に幸せを与えて生きてきました。

    遼賀は癌を患って短い人生になったけれども、遼賀に関わるたくさんの人に無条件の幸せを与えてきたから、みんなの心が荒むことなく、誰かを傷つけることなく、優しさや希望を持って、最後まで共に過ごせたはずです。

    遼賀は、いつもの風景に咲く優しい花のような存在。普段は忘れちゃってるけど、本当はずっと心の中にいる。そんな人が近くにいたら、、素敵ですね。

    どんなに苦しくて辛い状況でも、人を思いやる人生を送っていれば、幸せな最期を迎えられるのだと、希望をもらい

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    2025年12月14日
  • 春の星を一緒に

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    ネタバレ

    緩和病棟で働くシングルマザーの看護師とその息子、そして医師
    3人の物語
    看護師子育ての苦難
    息子の健気さ
    息子を精一杯応援してくれる、祖父と医師
    看護師と医師の不器用な恋愛
    毒親のせいで施設で育った医師
    緩和病棟での同じ年齢のシングルマザーの死

    様々なテーマが詰まっていながら、全て心に落ち着く素晴らしい作品だと思った
    読み終わった瞬間、清々しい気持ちで一杯になった

    苦労や愛することはいつか報われる
    そう信じたくなる一冊だった

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    2025年12月12日
  • 春の星を一緒に

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    『満点のゴール』の続編。今回も号泣。
    三上先生大好きなので、どうか幸せになってほしい。大変良いラストでした。
    タイトルの由来がとても素敵です。

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    2025年12月12日
  • 手のひらの音符

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    読んで良かったです。

    私の子どもには発達障害がありますが、子どもを悠人に重ね、信也を親である私に重ねて読んでいました。

    信也が悠人を大切に大切にして撒いてきた種(愛情)が、悠人の未来を作りました。

    私も発達障害の子どもを育てるのは心が折れそうになることがありますが、信也と悠人、水樹の関係性を心にずっとおいて、未来を信じて生きていこうと思いました。

    本当に素敵な本でした。

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    2025年12月11日
  • 春の星を一緒に

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    藤岡陽子さんの医療小説

    何となく既視感があるなぁと思ったら、
    どうやら本作『春の星を一緒に』は『満天のゴール』の続編のよう。

    看護師をしながらシングルマザーで息子の涼介を育てる奈緒は40歳。前作から7年が経っているので、涼介は17歳で進路に悩む時期。出戻りの奈緒を陰ながら支えてくれる実父の耕平も80歳となりご健在だ。

    海生病院と宇野山診療所を兼務している三上に対する奈緒の淡い恋心や、涼介の進路を巡る問題。
    そして、今回も大切な人との別れと出会いが繰り広げられる。

    藤岡陽子さんは看護師をされているので、医療現場の圧倒的なリアリティがあり、生と死に触れる頻度が多いからこその説得力がすごい。

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    2025年12月10日
  • 春の星を一緒に

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    『春の星を一緒に』
    ちくしょー!カッコつけやがって!(# ゚Д゚)
    でもカッコいいやないか三上先生

    「死ぬ」ってなんだろうね?
    なんかそういうテーマの小説、たくさん読んだような気がするけど、よく分からんわやっぱ
    目の前に出てきたら違うんかな?

    今回は緩和病棟が舞台
    わいのおばさんも末期がんでしばらく緩和病棟にいたことがあって、何回もお見舞いに行ったんだけど、なんかこうやっぱ空気が澱んでた気がするな〜
    思い込みじゃなくね

    そんなところで働くって、物凄い覚悟がいるんじゃなかろうか
    そして覚悟を決めるってそんなに簡単じゃないと思うのよ

    そしてさ、やっぱり弱虫な男どもは、覚悟を決めるときには、

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    2025年12月09日
  • 海とジイ

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    涙が止まらない。
    電車で読んでたら困ったことになった。

    『生き抜く力』を与えてくれる3人のジイ。
    帯にはそう書いてある。
    ジイたちが素敵すぎて言葉にならない。
    こんなジイ、わたしの身近にもいてくれたらいいのにな。
    残念ながら、そんなジイは私の周りにはいないけど、この物語を読んで少し力をもらえました。

    この本は売れないな。手元に置いておきたい一冊。

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    2025年12月08日
  • 金の角持つ子どもたち

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    これ以上できないくらい努力する姿に素直に感動した。それほどがんばれたことが自分にあったのか考えると、自信がない。
    できなかったことができるようになる嬉しさ、本当に一生懸命に頑張ることで頑張りを見てくれた周囲も変えていく、そんな姿に勇気をもらったし、忘れかけていた気持ちを思い出させてくれた。
    自分もかんばりたい、もっと一生懸命になりたい、と思わせてくれる本でした。

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    2025年12月07日
  • 森にあかりが灯るとき

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    うん、介護士さんの抱える問題は、本当に山積みだと思う。

    どの人の章も、考えさせられる問題ばかりで、現代社会の象徴のような気がしました。

    ちゃんと、介護の社会が、安心して回るように、早く良くしてほしい…いや、人ごとみたいに言っちゃダメだ‼️

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    2025年12月06日
  • 春の星を一緒に

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    やっぱり… すごく良かった

    満点のゴールの続編だとは知らずに読み始めたが、随分似ているなと思ったら、やはりそうだった
    満点のゴールでは奈緒の夫の不倫が前半しつこく描かれており、ここの部分はこの小説に要らないのではないかと思っていたが、この様に続編として繋がるとは…

    「亡くなる瞬間まで、人は幸せを感じることができる」
    旅立つ人が最期まで幸せを感じてくれたなら、残される人も未来に希望が持てる

    これは三上先生のブレることのない信念だ
    この言葉は胸に刻みたい

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    2025年12月05日
  • 春の星を一緒に

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    藤岡陽子さんの著書、泣くだろうな、と思いつつ手に取った。
    結果、3回は泣いた。あんまり感動屋じゃない私だけど、嗚咽した。
    涼介のまっすぐさがたまらない。
    聡明な子って、きっと、求められてるものに先に気づいちゃうんだよな。それをベースに自分を作っちゃって、「求められてる自分」が本当の自分であるかのように信じて、成り切っちゃうんだろうな。
    涼介に、奈緒に、耕平が、三上がいて、心から良かったと思う。どうかこの物語の人々に、ずっと星明かりが灯りますように。
    追記:「満点のゴール」という前作があるらしいことを、読んでから気づく。惜しかった!けど今からでも読みたいと思う。

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    2025年12月05日
  • リラの花咲くけものみち

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    虐待されていた主人公聡里が本来の自分を取り戻し自立するまでを描いた成長物語。

    とても温かく、しみじみと「あー良い本に出会えたなあ」と思えた一冊でした!

    身近な大人からの酷い仕打ちに聡里の心は死にかけていたが、救出してくれた祖母に愛情たっぷりに見守られ、やがて獣医師を目指す。また大学でも信頼できる先輩や友達に出会い、少しずつ心の殻を破っていく。聡里の成長っぷりが読んでいて清々しかった。

    獣医師になるには動物が好きなだけではやっていけない面などもきちんと描かれている。そのために聡里は苦悩するが、挫折しそうな聡里と先輩の会話で、ヤマメとサクラマスの話が印象に残った。

    生まれた場所で弱くても、

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    2025年12月03日
  • 春の星を一緒に

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    シングルマザーの奈緒を中心にして展開する物語。
    何が良かったか思い返すと、この奈緒が人間臭くて等身大に描かれていたのが良い。同僚に対しての気遣い、父親に対する態度やコロナ感染後の思いも時に残酷であり、父に対する感謝や愛情等、読んでいて涙が止まらなかった。

    その他、緩和ケア病棟に移ることを語る三上がいう、

    亡くなる瞬間まで人は幸せを感じることができる。
    死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴールである。

    最期は、三上のような医師のもと緩和ケア病棟で過ごせれば安心して旅立てそうだと強く感じた。

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    2025年12月02日
  • 森にあかりが灯るとき

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    たまらなく響いた。介護士の星矢はもちろん、施設長の福見、配置医の葉山、看護師の古瀬、利用者さんたちそれぞれの切実な現状と思いが、単に是非とか善悪とかを問うのではなくて丁寧に編まれる。介護に対して他人事だった若きころ、両親が衰えて自分なりに寄り添ったつもりでいた先ごろ、そして介護をはっきり我が事として感じ始めた今日このごろ。あれほど気丈夫だった父母が老い先を案じて気弱になったとき、ひたすら励まして気力を奮い立たせようとしたあの対応をここに省みる。この手の本にはもう少し早く出会っていたなら、といつも思うのだ。

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    2025年11月30日
  • 金の角持つ子どもたち

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    自分を変えることができるのは自分だけで、変わることができれば、自分はできるんだという自信になる。

    息子の人生は息子が決めればいいが、
    自信はず自分の人生を支えてくれることだと思う。そういうことを感じてもらえると嬉しいし、自分もそういう人生にしたいと思う。

    改めて、人は人に向き合う仕事がしたくて、できるならば純粋で、未来のある子供を相手にしたいと改めて感じた本だった。

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    2025年11月30日