藤岡陽子のレビュー一覧
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心が揺さぶられる大変優れた小説でした。
物語は主人公の聡里(さとり)が獣医学を学ぶために北海道の大学に、付き添いの祖母と共に到着する場面から始まります。
山場は入学して間もなく訪れます。
聡里は入寮してすぐに、同室者の綾華から、理由もわからないまま嫌われていることに気づきました。
ある日、そのことで二人は対峙し、聡里は自分が嫌われる理由を知ることになります。けれど、その理由となった「ある物」に、これまで誰にも語ることのなかった、他人には計り知れぬ背景があることが聡里の口から説明されます。
ここで私たち読者は、孤独で凄惨な時期を過ごしてきた、聡里の人生の一端を知ることになります。
そしてその -
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ネタバレ看護師を目指す男子学生のお話。
主役の岡崎成道は、母と弟と3人暮らし。
父は、交通事故で亡くなっており、同じ事故で弟の晴道も体が不自由になってしまう。
母は、働きに出るようになる。
成道は、晴道の介護をしながら学校に通い、部活などもせず、いわゆるヤングケアラーであった。高校を出て働くつもりでいたが、やはり父がそうだったように、看護師の道に憧れ、星林看護大学を目指す。ただし、経済的に母に頼れず、成績が2位以内で合格し、奨学金がもらえた場合に進学すると決意する。何とか2位で入学する。入学式では、やはり女子だらけで、同じクラスには男子5名であった。成道は、相変わらず授業が終わると、すぐに帰る生活を送 -
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ネタバレ最近お気に入りの藤岡陽子さん作品。
読後、登場人物みんな頑張れ!って気持ちになった。と同時に私も力をもらえた作品だったと思う。
成道が学校と両立して、家事や晴道の世話を自分がやるべきこととして文句も言わずにこなしている姿が見ていて心が痛かった。だからこそ母親の態度は読んでいてイラついた。最後の最後に母が気付くまで。たしかに幼い子ども2人を残して夫に先立たれたら、、、と考えると想像もつかない絶望感だろうと思う。自分が味わったことのないことでこの母親を責めるのは違うかもしれないが、やっぱりもっと早く気付いてあげてほしかったと思う。そして、子どもの人生は子どものものであるということを改めて自分の中 -
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最近気になる藤岡陽子さんのデビュー作。
作者が現在も看護師であり、リアルな看護専門学校の話が垣間見れた。
また社会人としてどっぷりその場所に根を下ろしている人には耳が痛いエピソードも。病院側が、学生が書いた真実の看護記録に訂正を求め、応じない学生を退学にさせる話もがっかりする。常識はそこにいる人が作るもので正しいとは限らない。。。
私は30年間ある仕事をして、別に転職したので、社会人入学した佐伯さんの言葉に納得したくないけど納得する言葉が多々あった。卒業後位の柔らかい時期に学んだことは身体に自然に溶け込む、40才50才位からでは吸収できないものもあるのでは・・・
自分が「正しいことを正しいと思 -
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最初は眩しい青春ものかと思いきや、経済的な理由から特待生を維持するために勉学に勤しみ、朝から晩まで家事をこなし、車椅子の弟の面倒をみるスーパーヤングケアラー岡崎成道のおはなし。
成道が少しだけ若者らしい青春を味わうことがあると母から痛烈な嫌味を言われたり、弟が不貞腐れたり、さらに困難なことに直面することとなり、なんで成道ばかり辛い思いを押し殺して家族を支えなければいけないのだろうと苦々しい気持ちになるのだが、彼が看護実習で出会った患者さんたちに誠実に接する様子やそれを受けとめる患者さんたちの優しさにふれ、成道が成長していく姿はとても頼もしく感じられた。
第6章『天国からの伝言』は素晴らしかった -
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大好きな藤岡さんの
そして満点のゴールの続編ということでとても楽しみにしておりました。
藤岡さんの医療系のお話は
いつも心に響く素敵なお話ばかりです。
今回も、あの幼いけれどしっかりしていてこんなにいい子どう育てたらなるんかなぁと思う反面
頑張りすぎないでねといつも心配になってしまう
奈緒の息子涼介。
それに主人公の奈緒をそっとさりげなく支え続ける三上先生。
そして奈緒の一生懸命の中の不器用さ。
みんなそれぞれいろいろあって支え合いながら
悩み苦しみ悲しみながらも、
前を向いてがんばる姿は
とても励まされるものがあります。
緩和ケア病棟についても
死に向かって行く悲しみはあるのですが、
それ