藤岡陽子のレビュー一覧
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戦力外を通告されたプロ野球選手が、来季以降の現役続行を賭けて、12球団合同でおこなわれる入団テストに臨む「トライアウト」。毎年トライアウトに参加した選手のその後に密着したテレビ番組も制作されています。そんなタイトルが付いているので、主役はプロ野球選手だと思って読み始めたら、選手に取材することになった新聞記者が主人公でした。人生のトライアウトです。
可南子は東京の大手新聞社の勤務するシングルマザー。8年前、不倫相手と別れた直後に妊娠が判明。相手の名前は誰にも打ち明けることなく出産し、宮城に住む両親と妹の協力を得て、息子の孝太を育てている。孝太の妊娠がわかったころ、八百長疑惑で捕まった野球選手と -
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「満天のゴール」の続編。
人物紹介や関係性など、こちらを先に読んでも大丈夫なくらい丁寧に書かれてます。
読んだらすぐに忘れるタイプの私でも、わりと細部まで思い出させてくれました。
ただ、地域に根ざした在宅ケアで生き生きとしていた三上先生が東京の緩和ケア病棟へ転職するという設定がイマイチ…
だって、三上先生が地域医療を見捨てるような選択はしないのでは?
でも、ラストまで持っていかせるためと思えば納得かな。
三上先生や奈緒のように患者さんに寄り添い、生きる意味を見つけ出せるようなケアができる医療従事者はどのくらいいるのだろう。
今の医療体制ではケアする側も心の余裕がなく疲弊しているな…と感じる -
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ネタバレ聡里が獣医学部に入学し、獣医になるまでの話。
中学で母親が亡くなり、父親が再婚相手が家にきたことから引きこもりになった聡里は、祖母チドリに引き取られ、祖母と周りの助けもあり、北海道の獣医学部に進学した。
寮に入り、学生生活をスタートする聡里と学費工面のために自宅を売却し、一人暮らしを始めるチドリ。話は聡里の獣医学部での学生生活の苦労が中心だが、暖かく孫を見守るチドリや周りの友人、先輩が聡里を助ける。
獣医の大変さも伝わってよかったが、(立ち直った方がいいのだが)聡里の引きこもりからの立ち直りの速さは、少しあれっという感じがした。周りによいキャラがいるので、もう少し登場させてもらってもよかったか -
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藤岡作品。
医療介護以外ても、強いメッセージ性のある作品で。
私の回りはほとんどが教師である。
私は首を突っ込む、また、依怙贔屓性があるので、教師は目指さなかった。だから、周りの話を聞いて、目指さなくてよかったと思う(なれなかっだろうけど(笑))
そんな周りの話を聞いて、この本を読むと
親との確執、同僚との指針の違い、ネグレクトの子供、不登校どれもあるあると。
周りの教師達にこの本を薦めてみようか。ちょっと感想聞きたいけど、怖い気もする。
だってこの主人公は強し。
強すぎる。
こんなに精神力があるのは凄い。
最後はやっぱりよかった~でした
ピース✌
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美咲は、結婚が決まり、仕事を辞めて京都の婚約者の家に同居することになった。婚約者の実家は京都で事業を行う老舗で、東京から移ってきた美咲は受け入れてもらえない。また、婚約者の和範も実家に帰ったら、実家の考え方で行動するようになり、美咲とはすれ違いが多くなる。
和範とぶつかり家を出た美咲は、大学時代の知り合いで陶芸家となっている佳太に話を聞きに行くが、そこで出会った瑠衣の誘いもあり、Tシャツに刺繍をするビジネスを始めて、チャンスをつかみはじめる。
京都の閉鎖的な老舗の考え方と自分のやりたい事も大事にしたい美咲の溝をどうやって乗り越えていくのか、軌道にのりそうになったところでのトラブルなどおもしろく -
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【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好 -
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読みやすく感情移入しやすく、とても面白かった。
私は京都出身なので、さすがにここまでのことは無いんじゃないか?こんなにいじわるかな?とちょっと気になったけど、旧家の商家だとこれがリアルなんだろうか。絶対に嫁ぎたくない。
跡取り息子が追い詰められてモラハラ的な言動に走ってしまう場面や、酷い言葉を浴びせてきたくせにめちゃくちゃ執着してきて普通に怖い場面など、ちょっと自分の経験と重なりすぎてトラウマを刺激される部分があり、だからこそ美咲を応援したい気持ちが高まっていく。
ただ、和範と佳太の人間的魅力にさすがに差がありすぎてフェアじゃないというか、和範が物語のために悪者にされているような感じがあって -
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初読み、と思っていたのになぜか薄っすらとストーリーに覚えが、、、NHKでドラマ化されてました。桜井ゆきさんが主演だったことと柄本明さんが強烈だったことくらいしか記憶にないのですが、、、
本作のテーマは、終末期医療に伴う死生観と、それを踏まえた生き方の発見だと思われますが、自分の感想は少しズレたものとなってしまいました。作者の藤岡陽子さんは現職の看護師でもあり、本作でも医療過疎地における訪問医療や終末期の在宅看護等医療にまつわる重要なエピソードが並んでいます。しかし、僕が反応したのは、比較的どうでもよい、主人公奈緒に離婚を迫る夫と愛人の挙動でした。
なぜこの二人はこうまで堂々と自分たちの身勝 -