藤岡陽子のレビュー一覧

  • トライアウト

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    最初の数頁で読むこと決めたのに、なかなか読み進めず、途中でやめようかと思ったのですが、中盤からは一気に読みました。

    考太の「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスが来ない人は辛い溶きに逃げる人なんだ」との言葉に涙が止まらなかった。

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    2018年08月20日
  • トライアウト

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    戦力外を通告されたプロ野球選手が、来季以降の現役続行を賭けて、12球団合同でおこなわれる入団テストに臨む「トライアウト」。毎年トライアウトに参加した選手のその後に密着したテレビ番組も制作されています。そんなタイトルが付いているので、主役はプロ野球選手だと思って読み始めたら、選手に取材することになった新聞記者が主人公でした。人生のトライアウトです。

    可南子は東京の大手新聞社の勤務するシングルマザー。8年前、不倫相手と別れた直後に妊娠が判明。相手の名前は誰にも打ち明けることなく出産し、宮城に住む両親と妹の協力を得て、息子の孝太を育てている。孝太の妊娠がわかったころ、八百長疑惑で捕まった野球選手と

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    2017年05月10日
  • トライアウト

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    途中まで、中弛みしてどうなることかと思いましたが、最後は綺麗にまとまりました。
    注意して読めばいろんな矛盾や無理があるストーリですが、それを気にさせない爽やかさがあります。もっとも爽やかすぎますかね、その分、軽くなってしまった様に思えます。

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    2016年12月05日
  • 空にピース

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    悲惨な家庭環境に苦しんでいる子どもが、次から次へと出て来て辛かった。こういう現状が実際にあるかとは思うけど、とにかく読むのがしんどかった。

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    2025年11月25日
  • 春の星を一緒に

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    ネタバレ

    藤岡陽子さんの本もなんだかんだで読んだ本の数が増えてきて、大体ヒットなんだけどパターン化してきた感もある。今回の主人公はちょっとアホ過ぎて実際身の回りにいたら嫌われるタイプだろうなって思ってしまい、最後まで臭いものに蓋をした状態で読んでいるような感覚だった。ドロドロしたような小説も読んでいてしんどくなるけど、みんなが天使さんですか?みたいな世界の物語を読んでいるのもしんどくなる。ずーっと凪の中で浮かんでいるヨットに乗っているようで読み進めたら読み終わった。一旦藤岡陽子さんのを読むのはお休みだね。

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    2025年11月11日
  • 春の星を一緒に

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    「満天のゴール」の続編。
    人物紹介や関係性など、こちらを先に読んでも大丈夫なくらい丁寧に書かれてます。
    読んだらすぐに忘れるタイプの私でも、わりと細部まで思い出させてくれました。

    ただ、地域に根ざした在宅ケアで生き生きとしていた三上先生が東京の緩和ケア病棟へ転職するという設定がイマイチ…
    だって、三上先生が地域医療を見捨てるような選択はしないのでは?
    でも、ラストまで持っていかせるためと思えば納得かな。

    三上先生や奈緒のように患者さんに寄り添い、生きる意味を見つけ出せるようなケアができる医療従事者はどのくらいいるのだろう。
    今の医療体制ではケアする側も心の余裕がなく疲弊しているな…と感じる

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    2025年10月26日
  • リラの花咲くけものみち

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    ネタバレ

    聡里が獣医学部に入学し、獣医になるまでの話。
    中学で母親が亡くなり、父親が再婚相手が家にきたことから引きこもりになった聡里は、祖母チドリに引き取られ、祖母と周りの助けもあり、北海道の獣医学部に進学した。
    寮に入り、学生生活をスタートする聡里と学費工面のために自宅を売却し、一人暮らしを始めるチドリ。話は聡里の獣医学部での学生生活の苦労が中心だが、暖かく孫を見守るチドリや周りの友人、先輩が聡里を助ける。
    獣医の大変さも伝わってよかったが、(立ち直った方がいいのだが)聡里の引きこもりからの立ち直りの速さは、少しあれっという感じがした。周りによいキャラがいるので、もう少し登場させてもらってもよかったか

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    2025年10月24日
  • 空にピース

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    藤岡作品。
    医療介護以外ても、強いメッセージ性のある作品で。
    私の回りはほとんどが教師である。
    私は首を突っ込む、また、依怙贔屓性があるので、教師は目指さなかった。だから、周りの話を聞いて、目指さなくてよかったと思う(なれなかっだろうけど(笑))
    そんな周りの話を聞いて、この本を読むと
    親との確執、同僚との指針の違い、ネグレクトの子供、不登校どれもあるあると。
    周りの教師達にこの本を薦めてみようか。ちょっと感想聞きたいけど、怖い気もする。
    だってこの主人公は強し。
    強すぎる。
    こんなに精神力があるのは凄い。
    最後はやっぱりよかった~でした
    ピース✌

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    2025年10月23日
  • メイド・イン京都

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    美咲は、結婚が決まり、仕事を辞めて京都の婚約者の家に同居することになった。婚約者の実家は京都で事業を行う老舗で、東京から移ってきた美咲は受け入れてもらえない。また、婚約者の和範も実家に帰ったら、実家の考え方で行動するようになり、美咲とはすれ違いが多くなる。
    和範とぶつかり家を出た美咲は、大学時代の知り合いで陶芸家となっている佳太に話を聞きに行くが、そこで出会った瑠衣の誘いもあり、Tシャツに刺繍をするビジネスを始めて、チャンスをつかみはじめる。
    京都の閉鎖的な老舗の考え方と自分のやりたい事も大事にしたい美咲の溝をどうやって乗り越えていくのか、軌道にのりそうになったところでのトラブルなどおもしろく

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    2025年10月18日
  • リラの花咲くけものみち

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    小4の誕生日、母を亡くした聡里。
    父の再婚、義母とうまく行かず引きこもりに…
    お風呂にもろくに入らずご飯もこっそり家にあるレトルトを食べたり…失われた心。

    そんな聡里を助け出したのは祖母(母方)のチドリ。
    塾の先生の薦めから獣医の道を目指しチドリのもとを離れ北海道の大学へ。

    人と話すのが怖く人を避けて過ごしていた聡里の寮生活、グループ活動、臨床実習…
    さまざまな出来事や苦難を乗り越え成長していく姿が応援したくなる。

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    2025年10月11日
  • わたしの名店

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    【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
    という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)

    いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好

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    2025年10月09日
  • わたしの名店

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    気がついた、私はごはんにまつわるエッセイがとっても好きだ!お腹も心も満たしてくれるエッセイはきっと薬よりも体にいい。

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    2025年10月02日
  • メイド・イン京都

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    読みやすく感情移入しやすく、とても面白かった。
    私は京都出身なので、さすがにここまでのことは無いんじゃないか?こんなにいじわるかな?とちょっと気になったけど、旧家の商家だとこれがリアルなんだろうか。絶対に嫁ぎたくない。

    跡取り息子が追い詰められてモラハラ的な言動に走ってしまう場面や、酷い言葉を浴びせてきたくせにめちゃくちゃ執着してきて普通に怖い場面など、ちょっと自分の経験と重なりすぎてトラウマを刺激される部分があり、だからこそ美咲を応援したい気持ちが高まっていく。
    ただ、和範と佳太の人間的魅力にさすがに差がありすぎてフェアじゃないというか、和範が物語のために悪者にされているような感じがあって

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    2025年09月26日
  • 金の角持つ子どもたち

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    中学入試に挑む小6の俊介と彼を取り巻く家族や大人たちの物語。

    熾烈な中学入試の様子に、世の中にはこんなにハードな日々を送っている小学生がいるんだと、心が苦しくなる自分と、早くからひたむきに勉強にむかえて、知ることの楽しさを勉強の中で感じられて、うらやましく思う自分がいた。

    そして彼らを厳しくも応援している塾講師(加地先生)の存在。子どもたちの頭から生える金の角が彼には見える。
    50になるけど、私も金の角が生えるように勉強しよう

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    2025年09月21日
  • わたしの名店

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    ★3.5

    どれも名文で、読書の幅が広がりそうです。
    「この店行きたい!」と思った店は既に閉店されていて残念。

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    2025年09月19日
  • 満天のゴール

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    初読み、と思っていたのになぜか薄っすらとストーリーに覚えが、、、NHKでドラマ化されてました。桜井ゆきさんが主演だったことと柄本明さんが強烈だったことくらいしか記憶にないのですが、、、

    本作のテーマは、終末期医療に伴う死生観と、それを踏まえた生き方の発見だと思われますが、自分の感想は少しズレたものとなってしまいました。作者の藤岡陽子さんは現職の看護師でもあり、本作でも医療過疎地における訪問医療や終末期の在宅看護等医療にまつわる重要なエピソードが並んでいます。しかし、僕が反応したのは、比較的どうでもよい、主人公奈緒に離婚を迫る夫と愛人の挙動でした。

    なぜこの二人はこうまで堂々と自分たちの身勝

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    2025年09月02日
  • リラの花咲くけものみち

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    獣医師を目指す聡美

    聡美は10歳の時に母親が急死1年後に父親が再婚し義母友梨がやってくる

    友梨は聡美の母親の痕跡を全て消そうと家中のものを交換して行き飼っていた犬のパールまで他にやってくれと言い出し学校へ行っている間に他にやられるのではと思い不登校に

    単身赴任の父は頼りにならず聡美は祖母が15歳の誕生日家にきて聡美のことを自宅に引き取った

    そして塾へ行き獣医学を勧められ北海道の私立へ進学

    様々な人に出会い動物と関わり成長していく

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    2025年08月28日
  • きのうのオレンジ

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    ネタバレ

    主人公が癌発覚初期と後期で心境が変化していく感じ、登場人物の主人公に対しての優しさ
    決して明るいストーリーではないのに、この温かくて愛でいっぱいの作品とても素敵でした…。

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    2025年08月25日
  • わたしの名店

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    店に、料理に、店主に、お客さんそれぞれの情とか思い出とかがある。良さを感じるポイントもそれぞれで店主の動きや店の空気感、その店にしかない癖など、そうゆうところ見るんだーといろんな視点を楽しめた
    素敵な店、料理、発見したこと、感心したこと、その時自分が置かれていた状況とか気分とか合わせて言語化することでより深く色褪せない思い出に残るように思う。そうやって少しでも言語化してみたい。

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    2025年08月22日
  • 金の角持つ子どもたち

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    挑戦すること。ものごとに対して真剣に向き合えば、良い結果にならなかったとしても得られるものは大きい。

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    2025年08月19日