藤岡陽子のレビュー一覧
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藤岡陽子さん3作目。あの本、読みました?の番組内で、今作についてご本人が語っておられたのを拝見して。
看護師は、世間的には珍しく、男性であることの方が不利になりがちな職業である。看護師を志す青年成道。同じクラスの男子学生は計5名。ストレートに看護師を目指した学生が多数であると思われる女子に比べ、彼等はそれぞれに事情を抱えている。なぜ看護師を目指したのかを聞かれがちな彼等は、順風満帆とは言い難い日々を過ごしながら、数少ない同期生同士、支え合い学んでいる。
成道が実習で受け持つ患者は.ターミナル、術前の小児、切迫の妊婦、訪看/循環器。成道はとにかく真面目に取り組む。
授業料の免除を受けるため -
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実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。
書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。
余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。
私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。
コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱ -
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ネタバレ母親の意地も理解はできるし、専業主婦で今後も生きていくと思っていたのに、事故があって夫は亡くなるし、下の子には障害が残るし、健康な上の子に負担をかけさせてしまうのはわかる。生活費を稼いでくるだけで、大変なのもわかる。その意地で息子2人の可能性がどれだけ奪われてしまったのかを考えると痛い。最初から祖父母や他の人にも頼ったほうが絶対よかったじゃん。成道に「実習と春道どっちが大事なの」は絶対に言っちゃいけないと思う。成道が大人すぎる。母親の意地なんてなんだよ、と。なんでそんなに成道が負担するのに甘えているの、と。読んでいて、労ってあげたかった。成道に弟と母親以外の時間を作ってあげたいと切実に思った。
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感動する物語だったが、成道たちの母親に対するモヤモヤに読後の印象が偏ってしまった…
母親は成道に、弟の世話や家事を当然のように任せ、成道の生活・人生まで平気で縛っているように見えてしまい、家族だからといって甘えすぎでは?と気になってしまった。
たとえ義父母に素直に頼れなくても、せめて日頃から成道に感謝を伝えたり、個人として思いやることはできたはずだと思ってしまう…
読後にこういったモヤモヤは残るが、表題の青のナースシューズにまつわる実習先の西田さんとのやり取りは感動的だった。
同期の松原さんの芯の強い言葉は、私自身がそんな社会人になれていない分、余計に刺さってしまった。
100ページ -
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ネタバレ9冊目の藤岡陽子さん。
7年前に父が交通事故で亡くなり、働き詰めとなった母に代わり、家事や車椅子の弟・晴道の世話を担う成道。
ヤングケアラーだった成道が、自分の夢である看護師になるため、やっと一歩踏み出すのですが、まだまだ女性社会の看護師業界でさまざまな問題にぶつかります。でも仲間や患者との関わりから、学び成長していく姿に、エールを贈りたくなると同時に、読んでいるこちらまで勇気づけられました。
いやぁ〜成道が本当に優しくて努力家で素晴らしかったです。きっと素敵な看護師さんになるんだろうなぁ。ぜひ成道と彼の同級生たちのその後も読んでみたいです。
ただ唯一、惜しむらくは…前作の『春の星を一 -
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前作に続いて、本作。やっぱり奈緒に共感できず。
涼介の良さも、涼介の考えていることもわからんのかい!!とつっこまずにはいられない。
クソ田にもイラっとしたけど、でも母親なら医学部を目指したい気持ちを持った涼介に対して、ふざけている、じゃなく信じてほしかった。ホントに涼介の強さに甘えすぎ。
「母親がこれだけ頑張っているーだから息子も我慢するのが当然だと開き直っていた」
はぁー。離婚にしても、寛之の仕打ちにしても、自分の意志とは関係なく不条理なことだらけかもしれないが、でも離婚を決断したのは自分。それを息子にも背負わせちゃダメでしょ。
三上先生の穏やかな人柄がよかった。
「月斗くん行方不明」のとき -
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実は。身内に今年中学受験して合格した子がいるので、とても身近に感じた。
中学受験に挑む少年の奮闘と家族の献身。その熱量に引き込まれる一方で、拭いきれない違和感があった。
特に、塾講師・加地の弟の描かれ方。
「親が無理に勉強を強いてこなかったことが、本人の不利益に直結した」と断じる構造は、あまりに短絡的ではないかな?
勉強に励む姿を美徳とする一方で、そこから外れた人間の背景や葛藤が、あまりに簡略化されている。本人の資質や家庭環境、学校での疎外感など、本来は多層的なはずの理由を「放置したから」という一点に集約するのは、いささか強引に感じる。
人は挑むことで自分を変えられる。それは一つの真理だ