藤岡陽子のレビュー一覧

  • トライアウト

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    今年も11月13日に合同トライアウト開催、その前に元報知新聞記者藤岡陽子さんの小説を読んでみました。野球人生のやりきった感はとても厳しいようです。

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    2018年11月10日
  • ホイッスル

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    底知れぬ悪意に翻弄されながら、自分を失うことなく強く生きる人びとの姿を通して家族の在り方を問う家族小説。
    愛情とは人間の根幹から形成されるだけに、間違った経緯で誕生するとたちが悪い。長年連れ添った妻よりも、不幸な生い立ちの女性を守りたいという気持ちが、単純に誤っていると断言できないのが、この作品の怖いところ。関わる弁護士の言葉でタイトルを付けた巧さが光る。

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    2018年11月04日
  • トライアウト

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    最初の数頁で読むこと決めたのに、なかなか読み進めず、途中でやめようかと思ったのですが、中盤からは一気に読みました。

    考太の「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスが来ない人は辛い溶きに逃げる人なんだ」との言葉に涙が止まらなかった。

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    2018年08月20日
  • トライアウト

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    戦力外を通告されたプロ野球選手が、来季以降の現役続行を賭けて、12球団合同でおこなわれる入団テストに臨む「トライアウト」。毎年トライアウトに参加した選手のその後に密着したテレビ番組も制作されています。そんなタイトルが付いているので、主役はプロ野球選手だと思って読み始めたら、選手に取材することになった新聞記者が主人公でした。人生のトライアウトです。

    可南子は東京の大手新聞社の勤務するシングルマザー。8年前、不倫相手と別れた直後に妊娠が判明。相手の名前は誰にも打ち明けることなく出産し、宮城に住む両親と妹の協力を得て、息子の孝太を育てている。孝太の妊娠がわかったころ、八百長疑惑で捕まった野球選手と

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    2017年05月10日
  • トライアウト

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    途中まで、中弛みしてどうなることかと思いましたが、最後は綺麗にまとまりました。
    注意して読めばいろんな矛盾や無理があるストーリですが、それを気にさせない爽やかさがあります。もっとも爽やかすぎますかね、その分、軽くなってしまった様に思えます。

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    2016年12月05日
  • 跳べ、暁!

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    母を亡くし、父の故郷に越してきた中学生の暁。
    転校生として慣れない毎日を過ごしている。
    それまでのずっとミニバスをしていた暁は
    学校に女子バスケ部がないことを知り、自分で新たに立ち上げる。
    バスケに打ち込む暁とその友人の成長譚。
    女子中学生の、親や同級生との確執や未来に対する不安など様々な問題があるけれど、子どもなりに考えて解決していく。
    バスケ部のメンバーそれぞれのキャラクターがいい。未来に向けて歩み出す姿が清々しい作品。

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    2026年08月13日
  • 青のナースシューズ

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    藤岡陽子さん3作目。あの本、読みました?の番組内で、今作についてご本人が語っておられたのを拝見して。

    看護師は、世間的には珍しく、男性であることが不利になることも少なくない職業である。
    看護師を志す青年成道。同じクラスの男子学生は計5名。ストレートに看護師を目指した学生が多数であると思われる女子に比べ、彼等はそれぞれに事情を抱えている。なぜ看護師を目指したのかを聞かれてしまいがちな彼等は、順風満帆とは言い難い日々を過ごしながら、数少ない同期生同士、支え合いながら学んでいる。

    成道が実習で受け持つ患者は.ターミナル、術前の小児、切迫の妊婦、訪看/循環器。成道はとにかくひたすら真面目に取り組む

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    2026年08月02日
  • わたしの名店

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    実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。

    書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。

    余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。

    私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。

    コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱ

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    2026年08月02日
  • 青のナースシューズ

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    看護学生の成道が、ヤングケアラーとして大変な日々を送りながらも、夢を叶えるために懸命に頑張る姿に心を打たれた。男社会で奮闘する女性を描いた作品は多いけれど、その逆の立場を描いているのが新鮮だった。特に心に残ったのは、成道の「努力って消えないんだ。頑張ったことは一生自分の中に残る。生きる力になってるんだ」(p178)という言葉。子どもの患者に語りかけながら、成道自身にも言い聞かせていたのだろうと思う。

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    2026年07月27日
  • リラの花咲くけものみち

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    心に残る描写が多く、動物の命に向き合う仕事の厳しさや、人の優しさが丁寧に伝わってくる作品だった。特に、言葉ではなく行動や小物、食卓の様子から登場人物の気持ちを表しているところが印象的で、細かな表現にも温かさを感じた。登場人物たちの不器用な思いやりにも心をひかれた。ただ、序盤の衝撃が強かったぶん、後半は少し勢いが落ち、魅力的だった人物たちの出番も減ってしまったように思う。主人公の成長や救いのある展開には安心したが、終盤にも序盤と同じくらい心を動かされる場面があれば、もっと忘れられない作品になったと思う。

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    2026年07月23日
  • わたしの名店

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    食にまつわるエピソードを集めた短編集。
    大好きな三浦しをんの文字が見えたので、読んでみた。

    さらには髭男爵山田ルイ53世も短編もあり、私的に大興奮。
    しかも、ラジオ(髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ)でも話していた内容なので、隠れ檀家(ラジオリスナーネーム)としては思わずニヤリ。

    今回は佐藤雫という作家が気になったので(源頼朝への愛をものすごく語っていた)、作品を読んでみようと思いました。

    こういう不思議な出会いがあるから、たまには短編集も読んでみるものですな。

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    2026年07月02日
  • 青のナースシューズ

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    ネタバレ

    母親の意地も理解はできるし、専業主婦で今後も生きていくと思っていたのに、事故があって夫は亡くなるし、下の子には障害が残るし、健康な上の子に負担をかけさせてしまうのはわかる。生活費を稼いでくるだけで、大変なのもわかる。その意地で息子2人の可能性がどれだけ奪われてしまったのかを考えると痛い。最初から祖父母や他の人にも頼ったほうが絶対よかったじゃん。成道に「実習と春道どっちが大事なの」は絶対に言っちゃいけないと思う。成道が大人すぎる。母親の意地なんてなんだよ、と。なんでそんなに成道が負担するのに甘えているの、と。読んでいて、労ってあげたかった。成道に弟と母親以外の時間を作ってあげたいと切実に思った。

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    2026年07月02日
  • わたしの名店

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    28名の著者によるエッセイ。もう一度行きたいと思わせてくれる一皿の数々。一編ずつにお店の情報とイラストが添えられている。この本をガイドに名店巡りをしてみたくなった。

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    2026年07月01日
  • 青のナースシューズ

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    感動する物語だったが、成道たちの母親に対するモヤモヤに読後の印象が偏ってしまった…

    母親は成道に、弟の世話や家事を当然のように任せ、成道の生活・人生まで平気で縛っているように見えてしまい、家族だからといって甘えすぎでは?と気になってしまった。

    たとえ義父母に素直に頼れなくても、せめて日頃から成道に感謝を伝えたり、個人として思いやることはできたはずだと思ってしまう…

    読後にこういったモヤモヤは残るが、表題の青のナースシューズにまつわる実習先の西田さんとのやり取りは感動的だった。

    同期の松原さんの芯の強い言葉は、私自身がそんな社会人になれていない分、余計に刺さってしまった。

    100ページ

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    2026年07月02日
  • 春の星を一緒に

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    「緩和ケア病棟を舞台に」ってところが気になって読み始めたが、その話になかなか辿り着かず、中盤まで来てようやく舞台が移った。

    涼介、三上先生、じいちゃんと身近な男性陣がひたすらに良い人すぎて、家族ぐるみで触れ合っているうちに惹かれた…という流れなのでしょうが、奈緒がそこまで魅力的に映らず…

    というか、とにかく「緩和ケア病棟の話なんだ!読みたい!」から入ると、親族のいざこざ、受験の大変さ、恋愛…と求めていなかった要素が多すぎて、ちょっと違ったかなぁとなってしまった。

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    2026年06月16日
  • 波風

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    一つ一つの作品が面白いがどんどん読もうというよりは少し時間がかかりました。

    読みやすい方だと思います。
    オチがすこしよわめ、、??

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    2026年06月13日
  • 春の星を一緒に

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    前作に続いて、本作。やっぱり奈緒に共感できず。
    涼介の良さも、涼介の考えていることもわからんのかい!!とつっこまずにはいられない。
    クソ田にもイラっとしたけど、でも母親なら医学部を目指したい気持ちを持った涼介に対して、ふざけている、じゃなく信じてほしかった。ホントに涼介の強さに甘えすぎ。
    「母親がこれだけ頑張っているーだから息子も我慢するのが当然だと開き直っていた」
    はぁー。離婚にしても、寛之の仕打ちにしても、自分の意志とは関係なく不条理なことだらけかもしれないが、でも離婚を決断したのは自分。それを息子にも背負わせちゃダメでしょ。
    三上先生の穏やかな人柄がよかった。
    「月斗くん行方不明」のとき

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    2026年06月13日
  • メイド・イン京都

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    結婚を機に京都に移り住んだ主人公が、諦めていた夢を洋服作りでもう一度叶えようと奮闘するお話。
    主人公が迷いながらも前に進んでいく姿は読んでて眩しく、才能がある人、人とは違う何かをもっていることはやっぱり強い武器でうらやましいなと思ってしまった。(フィクションだけど)
    ある人物が言う「誰もが好感を持つような人が嫌い、うさん臭くて」というのが、嫉妬であるのはもちろんなんだけど、自分もそう思ってしまう側の人間としてはリアルだなと感じてしまったり。
    恋模様にはうずうずしてしまう場面もいくつかあったけど、展開は早くあっという間に読み終わった。

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    2026年05月05日
  • 春の星を一緒に

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    ハッピーエンドでよかったけれど
    小説としてはもう一捻りあっても良かったかな
    唯一の悪役の兄とはあっさり縁を切れたし、
    苦労はあっても三上先生を常に意識している奈緒になんとなく余裕を感じて
    正直少しモヤっとする

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    2026年04月30日
  • 春の星を一緒に

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    高評価に惹かれ手に取りました。
    正直、ハードルが上がりすぎていたのかも。私はどうしても母親のキャラが好きになれずいまいち入り込めなかったです…
    父親のこと、息子のこと、緩和ケアの患者さんのこと、それぞれのエピソードはぐっときつつも、どうしても最後まで母親の言動にひっかかる気持ちが拭いきれず。

    読み終わってからレビューを読んで、前作があることを知りました。そちらを読むともっと理解が深まったのかなぁ…

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    2026年04月26日