講談社文庫作品一覧

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  • 蓬莱洞の研究
    3.6
    高校に入ったらきみも洞窟を探検しよう! 変な学園伝奇小説――高校に入学したばかりの諸星比夏留(ひかる)は、女子ながら古武道〈独楽〉の達人。吹奏楽部に入るつもりだったのに、なぜか奇妙な部活に入部し、不思議な事件に出会う。伝奇、ミステリー、ユーモア、そして学園小説が合体した「私立伝奇学園高等学校民俗学研究会」シリーズ、第1弾! ◎「読んでると、妙に落ち着くキャラクターと一緒に、洞窟探検に出かけてるような気がします。」<はやみねかおる>
  • ぼくとアナン
    4.1
    すべての子どもたちへ……イノチって、おわらない 夢は、どこまでもつづいていく! 奇跡と感動の傑作ファンタジー、タマシイの結晶、イノチの奇跡――ぼくはネコのバケツ。イエナシビトのナガレさんに、ゴミ箱から拾われて助けられた。そして、聖夜のゴミ置き場で、こんどは、ぼくが人間の赤ちゃんを見つけたんだ。男の子の名は、アナン。何かに導かれるように、ナガレさんとアナンとぼくの、ふしぎな旅が始まった。イノチとタマシイのきらめきを描く、奇跡の物語。
  • 盗作(上)
    3.3
    少女が描いた一枚の絵に日本中が震撼するが……。田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、ある晩、不思議な夢を見る。何かに突き動かされるように、夢の光景をキャンバスに描き上げた彼女。見る者すべてを魅了してしまうその絵は、やがて日本中に知れわたる。しかし、まったく同じ作品が、すでに存在していたことが明らかになり……。創作の根源を問う衝撃作。<上下巻> ◎「芸術の神様の存在を、なんだか信じたいような気持ちになった」<角田光代>
  • 脱出
    4.3
    ブラジルへ渡航寸前、ふとした口論から、一人の男を刺殺してしまった混血児・岡田サチオ。夜の新宿を逃げまわる彼に、救いの手を伸べてきた4人の若者がいた。週刊誌記者、学生、歌手志望の男、ゴーゴーガール。彼らはサチオの渡航を助けようとするが、真意は何なのか? 息詰まる迫力で展開される、サスペンス劇の会心作。
  • 真紅の琥珀
    -
    日本現代史の闇を衝くパロディ小説。横浜中華街を舞台に日本と世界の権謀術数をリアルに描く――歴史は、どうつくられたか? 横浜中華街を舞台に、入り乱れる日本と世界の謀略、駆け引きの実態を再現。過去と現在をモザイク状に織りこみ、日本現代史の真相に迫る。関帝廟に鎮座する「真紅の琥珀」は、まさにいま、謎を明らかにする。大教養と大雑学をまじえて描く、初の長篇パロディ小説。但し猛毒注意!
  • 純情可憐殺人事件
    5.0
    私情がからめば、ルール違反も平気。迷警部・大貫と井上刑事の珍コンビ、お騒がせ大捜査! ――歯科医が殺された。亭主殺しの犯人は必らず妻、を捜査の信条とする大貫迷警部は、井上刑事を連れ、歯科医夫人の逮捕に向かう。ところが、その夫人は、大貫の初恋の人! 当然、大貫は「この人だけは例外!」と叫んで、別の犯人さがしへ……。はたして、真犯人はみつかるのか? ユニークな刑事コンビが、おさわがせの珍捜査を展開する、傑作シリーズの第5弾。
  • 首相官邸占拠399分
    3.0
    国家に裏切られた男たちの最後の賭け! ――情報源として接近した女を、自殺に追い込んでしまった、警視庁公安部員。官僚同士の綱引きに巻き込まれ、無理な調査の挙げ句、退職を余儀なくされた、公安・外事部門の捜査員。すべてを組織に捧げ、裏切られた5人の男たちが、強大な国家権力と官僚組織に対し、最後の賭けに出た!  「桜の罪」を問う、衝撃の問題作。
  • 細い赤い糸
    3.0
    次々と不可解な連続殺人事件が起こり、被害者のいずれもが、鈍器で殴殺されたと推定された。第一犯行現場の唯一の遺留品は、「細い赤い糸」。被害者の頭部に付着していた。被害者同志、何の面識もなく、犯行動機がつかめない。ただ、手口の類似が、同一犯人の犯行を裏付ける。「細い赤い糸」に秘められた殺人の謎を追う、本格推理長編。日本推理作家協会賞受賞作品。
  • 空気の階段を登れ 第一部
    -
    1~2巻660円 (税込)
    伊藤式恵美31型飛行艇の完成や無尾翼機の開発……民間航空黎明期の飛行機野郎の冒険を描く! ――飛行機は、目に見えない空気の階段を、一段一段ふみしめるように上昇させる。それは、政府の助成も資本の援助もなく、飛行機をみずから作って飛ばすことに心血をそそいだ開拓者たちの、情熱と努力の象徴でもあった。民間航空の先覚者・伊藤音次郎の日記を骨子に、飛行機野郎たちの苦悩と夢と冒険を活写する、傑作ノンフィクション・ノベル。<全2巻>
  • 哀しみの北廃止線
    4.0
    幸福駅の災厄に十津川が名推理!! 奇妙な頼みを果たして訪ねた依頼人の部屋には、血が飛び散りかつての仲間十津川警部がいた! ――幸福駅の切符がもたらす災厄を、十津川警部が推理。探偵事務所を開いた元警官に舞い込んだ奇妙な依頼は、廃線となった北海道・幸福駅の切符を買い、駅に絵馬を掛けることだった。約束を果たし訪ねた依頼人の部屋には血痕が飛び散り、かつての仲間・十津川警部たちが居た。4つの難事件に十津川が挑む、傑作短編集。
  • ハイビスカス殺人事件
    3.0
    東京の殺人現場に、与論島にいるべき人物の腕時計が! 島国日本の歴史の傷を衝く傑作。南の島に展開された少数民族をめぐる謎――気鋭の民族学者・若杉は、勤め先の大学の実力者・大河内から、南の島にこもって家に戻らぬ愛娘を連れ戻しに行ってくれ、と依頼される。その娘・亜矢子は、若杉の教え子だった。だが、南の島に飛んだ若杉は、いきなり何者かに襲われる。そして同じ日、東京では大河内が殺され、現場に若杉の腕時計が! 島国日本ゆえの歴史の傷に、大胆に挑んだ野心的ミステリ。
  • オホーツク殺人ルート
    4.0
    北海道と伊豆で女性が怪死! 新機軸の野心作――北海道の観光地めぐりだけ、という好条件のアルバイトに、狂喜した女子大生ふたり。存分に旅を楽しんだあと、彼女らは別行動をとる。ところが直後、ひとりはサロマ湖畔の砂丘に埋められた! 同じ頃、伊豆下田では、女性作詞家の死体が発見された。2つの事件の背後に浮かんだ人物とは? 新境地をひらいた、トラベル・ミステリーの傑作。
  • 「優」をあげたくなる答案・レポートの作成術
    3.5
    大学は最小限の努力で卒業できる!! ――大学の授業は、最小限の努力で最大限の効果をあげる! 「可」を狙っても、「不可」になるだけ。教授が「優」をつけるポイントを知り、そこをおさえた答案を書いてこそ、楽勝で「優」がもらえるのだ。名前を書いただけで*点という噂や、「鬼仏表」を信じると泣きを見る。採点ポイントは何か?
  • NIGHT HEAD 1
    3.6
    1~7巻660~785円 (税込)
    サイコキネシスを持つ兄・直人とリーディング能力を持つ弟・直也は、超能力を研究する特殊施設で育てられていた。「普通の生活」を望んでいた二人は、施設を脱出することに成功するが、「外」の世界は、彼らが思い描いていたような「楽園」ではなかった……。鬼才・飯田譲治が放つ、サイキック・サスペンスの最高傑作! <全5巻>
  • 太閤秀吉 一
    -
    1~8巻660円 (税込)
    天下取りに相応しい器量を見せる織田信長を畏敬し、気高く美しい市姫を密かに恋慕する木下藤吉郎は、二人のために献身的に働く。今川を奇襲し、斎藤を討ち、京の治安を復活する信長に重用され、小谷城攻めでは、浅井の潰滅と市姫救出の軍功をあげる。英雄・秀吉の華麗な生涯を艶やかな筆致で描いた、長編歴史ロマン。<全8巻>
  • 東京サイテー生活 家賃月2万円以下の人々
    4.0
    バブル崩壊後のライフスタイル提言。「何か」にチャレンジする心を失わず、風の吹くママ、気の向くママに生きる。「住めば都」の精神が、未来を開く! ――日本の首都・東京で、家賃2万円以下でも、楽しく暮らす痛快な人々。時間に追われず、モノに縛られず、金に執着しない。風の吹くまま、気の向くまま。自分の中の「何か」にかけ、その感触を大切にしている若者。それは、何年か前のあなたの姿、何年か後のあなたの姿、あるいは、現在のあなたの姿なのかもしれない。
  • 黒帯
    3.7
    空手の達人たる証、黒帯。受け継ぐのは、ただ一人。おまえたちに必要なのは、苦悩だ! 魂を揺さぶる武道小説――昭和初期、世俗から隔絶された山奥で、空手の修練に明け暮れる者たちがいた。老師・英賢(えいけん)の黒帯を継ぐのは、ただ一人。それは、強さを求める攻めの大観(たいかん)か、先手を禁じ受けに徹する義龍(ぎりゅう)か……。軍部による道場没収命令が下るなか、男たちの人生は、激動の渦中に投げ込まれる……。空手道の真髄に迫る、渾身の武道小説。
  • あさま山荘銃撃戦の深層(上)
    3.7
    1~2巻743円 (税込)
    親友が書きつくす赤軍幹部の素顔! 「あの事件の吉野と、私の知っている吉野のあいだには、あまりにも大きな落差があった」――1972年、日本中を震撼させた連合赤軍。その幹部に吉野雅邦という男がいた。小・中学校の同級生で、事件直前まで吉野と家族ぐるみで親交を深めていた著者が、事件後の往復書簡を含めて、その心の遍歴を辿りながら、裁判記録や関係者からの聞き取りを重ねて、かつてないアプローチで「あの事件」に迫る! <上下巻> ※本書は2003年4月、小学館より単行本として刊行されたものに、その後、新たに発掘された資料・インタビューなどを加筆、全面的に構成し直して上下に分冊したものです。
  • この愛は石より重いか
    5.0
    僕と彼女が接近すると、空から石が降ってくる!? ――啓太は、野球観戦していたスタジアムで、高校時代の同級生だった美菜子と、偶然、再会する。美しく変貌をとげた彼女にドギマギしていると、突然、空から何かが降ってきた。小石だ。しかしなぜ、二人の頭上から? という表題作ほか、3編を収録。愛とファンタジーと笑いと恐怖が融合する、傑作短編集。<『コールドスリープ』改題作品>
  • アナン、(上)
    4.2
    1~2巻764~806円 (税込)
    その少年は、「進化した人類」なのか。それとも……? 美しく、力強い奇跡の物語――東京に初雪が降った夜、高級料亭のゴミ置き場に、生まれたばかりの赤ん坊が捨てられていた。その子を発見したのは、流(ながれ)という名の記憶喪失のホームレスだった。拾われた赤ん坊は「アナン」と名付けられ、流と仲間たちによって育てられる。やがて、アナンの周囲で不思議な現象が次々と起こるようになる……。<上下巻>
  • Gift
    4.2
    消えた記憶と51億円……俺は一体誰なんだ!? ――病院で目覚めた由紀夫は、みずからの記憶を失っていた。どうやら彼は、消えた51億円の行方を掴んでいるらしく、周囲には、謎の女社長・奈緒美ら、怪しげな面々が……。奈緒美の考案で、頼まれたものは何でも運ぶ「届け屋」となった由紀夫。はたして彼は、失くした過去を取り戻せるか? ミステリータッチで描く、感動のストーリー。
  • 拉致 北朝鮮の国家犯罪
    3.0
    愛する者への必死の叫びが、ついに政府を突き動かした! ――いつまでこんな事を許しておくのか! 横田めぐみさんが消息を絶ってから四半世紀、さまざまな「失踪事件」が「拉致」であることは、周知となりつつある。そして、八尾恵証言で、有本恵子さん誘拐への「よど号」グループの関与が暴露されるに及び、未曾有の国家犯罪が白日に曝された。読者よ、家族の痛切な叫びを聞け! <『娘をかえせ息子をかえせ』改題作品>
  • 遙かなニッポン
    -
    一世から四世まで、日系米人を全米に取材した、ドキュメント意欲作! 日系アメリカ人の生活と意識を描出する力作――わずか二世代ほどで、アメリカ社会に同化し,地位を確保しつつある日系米人たち。だが、日系アメリカ人といっても、明治や大正に生まれ育った一世から、日本をまったく知らない四世まで、ニッポン色の濃淡には、極端な差がある。また、アメリカ人としての生き方も、多様をきわめる。日本から遙か遠くへ歩み去った日系米人を、全米に取材したこのドキュメントは、同時に、日本人のアイデンティティを描く。
  • 役に立つ日本史物語 歴史巷談
    3.0
    歴史は人間の生き方を教えてくれる。人間が生き返る歴史巷談――歴史を知ることは、人間の生き方をよく知ることなり。どんなに時代が変転しようとも、そこにいるのは「人間」である。背景となる時代や社会が違うだけで、一人の人間の暮らし方は、昔も今もたいして変わりがないというのが、気配斎(けはいさい)けんじの歴史観なのである。わかりやすく、面白く、読みやすい鈴木日本史。
  • 飛騨高山に死す
    -
    女たらしの悪漢探偵、鏑木一行最後の事件は、 同時に依頼された3つの殺人事件。だが、すべて「究極の完全犯罪」だった! ――『ワイドビューひだ9号』と『スーパーあずさ4号』の車内で起きた2件の探偵殺しと、東京でのホスト殺人。それぞれの事件には、有力な容疑者がいた。しかし、彼らには完璧なアリバイが……。3つの事件を同時に依頼された女誑しの悪漢探偵・鏑木一行が、完全犯罪計画を突き崩すべく、飛騨高山へ向かう! 傑作傑作トラベル・ミステリー。
  • 誰とでも話してやろう 私の海外レポート
    -
    人間同士の触れ合、感動を呼ぶドキュメント。インドの猛暑の中でも、東西ドイツの緊張の中でも、人間は同じ――外国は、はるかな国ではなかった。人間が暮らすいちばん基本的な部分では、どこの国もどこの人も、同じであった。時代や社会体制を超えて、人間には、人種や民族を問わずに、不易なるものが必ずあるのである。放送人としての原点を自己に問いながら、初めての海外取材を鮮烈につづった、感動のドキュメント。
  • 走れば人生見えてくる
    3.8
    夜遊びOLだった女性、片肺を無くした男性、大失恋をした30歳の女性、何をするにも自信のなかった女性、介護に疲れた女性、がんを発症した男性……走って人生が変わった男女14人のルポルタージュ。自らスパルタスロン246キロを完走するまでに至った著者が知った「走る魅力」とは? ブームの理由はここにある!
  • 素晴らしき、この人生
    3.8
    人気NO.1ニューハーフ・タレント、はるな愛の衝撃の自伝――はるな愛の波乱万丈に満ちた半生は、これまでも笑いと涙と共にお茶の間に紹介されてきた。しかし、彼女の人生の凄絶さは、とてもテレビで伝えきれるものではない。この本で初めて語られる、父親の借金と暴力、自殺まで考えたいじめ地獄、性の目覚め、14歳で始めたホステス、決死の性転換手術、感動の初体験、涙の婚約破棄、自暴自棄の乱れた生活、サラ金通いの下積み時代……。あらゆる苦難を乗り越え、夢を叶えた彼女の生き様は、人生の尊さを改めて教えてくれる。
  • 赤の組曲
    -
    学生時代の知己・坂口秋男が、千草検事の許を訪れ、妻・美世の失跡を告げた。預金30万円が引き出され、伝言板に3つのゼロが記されてあった。一方、長野県・別所温泉の旅館に、赤いネグリジェを遺して消えた挙動不審の女は、美世らしい。失跡の謎に加え、美世の周辺の人間が、殺人者の手にかかり、事件は意外な展開をみせる。
  • 寝台特急「さくら」死者の罠
    4.0
    ひた走る列車から消えた美人秘書……。佐世保から東京へ向かう車内で起きた、2つの事件の影に、15歳の美少女!? ――走行中の「さくら」から忽然と消えた、代議士の美人秘書・八柏侑子(やかしわ・ゆうこ)。そして、「さくら」の車内で毒殺された土方吉夫(ひじかた・よしお)。共通点のない2人の過去が、福岡でクロスしたとき、惨劇が幕を明ける。1通の手紙で呼び覚まされた12年前の悪夢とは!? 女たらしの悪漢探偵・鏑木一行(かぶらぎ・いっこう)が、体を張って行き着く驚愕の真相、興奮の傑作長編トラベル・ミステリー。
  • 女のあしおと
    5.0
    小説への夢をささえに、浮き沈みの多い半生を、ひたむきに生きた、人気女流の自伝的随筆集――生家からの自立を願い、18歳の若さで結婚。幼な子を連れての恐怖の引揚げ体験、病苦、離婚、そして夜逃げ同然の再出発……。辛酸の中で、文学への執着を一筋の光明として生きた半生を、真率につづる「浮き沈み五十年」をはじめ、懐かしい土佐の山河や愛着ひとしおの着物の話など、人気女流の素顔の魅力が溢れる随筆集。
  • 記憶力のすすめ
    -
    記憶力とは、人間がいま自分で自分の存在を確認しようとする「ロマン」である。知らないより知っているほうが、覚えてないより覚えているほうが、人生ははるかに楽しい。記憶力は生き方をちょっと工夫するだけで、誰でも強化・改善できる。驚異の鈴木式記憶力のノウハウを初めて明かす、記憶力面白ゼミナール。
  • 気くばりのすすめ
    -
    1~2巻660円 (税込)
    人と人が心地よく相生きるための秘訣を説き、「気くばり」ブームを巻き起こした、大ベストセラー作品! ――気くばりとは、思いやりであり、やさしさである。けっして大げさなことではなく、むしろ小さな、何気ない心のあり方である。ちょっとした気くばりが、険悪だった人間関係をガラッと良い方向へ変えてることがある。現代人に不足しがちな気くばりの効用とその技術を説き、全国に感動の嵐を巻き起こした名作。
  • ひまわり弁護士
    4.0
    オホーツク海に面した紋別市は、弁護士過疎の町。そこに単身乗り込んだ松本三加は、新米弁護士だ。だが着任早々、自閉症の若者が自転車で死亡事故を起こすという、難しい事件にぶつかった……。27歳の女性が、町の人々の万(よろず)相談所として、孤軍奮闘する姿をさわやかに描く、ドキュメンタリー。 ◎「この作品にノンフィクションの新しい風を感じた」<田原総一朗> ◎「よく『松本三加現象』といっていまして、若い女性で一種のスターというか、注目の的になったわけですけど、一般の市民も何かあれば松本さんに相談しようか、というような、彼女はそういうちょっとした心の支えというようなものになったんですよ」<本文より>
  • 「うちの子は『算数』ができない」と思う前に読む本
    -
    国語の成績を上げるのは、たいへんだ! 算数はポイントさえ覚えれば、成績は上昇する! 中学入試、算数の鉄則!! なぜできないのか? ――算数ができないのは、センスのせいにしていませんか? 生まれつきの能力だと思っていませんか? 計算ミスを減らすため、練習問題をがむしゃらにしていませんか? ……すべて間違いです。正しい方法で算数を学ばないと、成績が伸び悩みます。でも、本書を読めば、算数の成績をあげることは簡単です!
  • 家族が「がん」になったら 誰も教えてくれなかった介護法と心のケア
    4.0
    家族だから悩むこと 家族だからできること――家族は、患者さんのいちばんの味方です。だからといって、すべてを抱え込んで悩んでは、つらいもの。病院の選び方や移り方、衣食住でのちょっとした工夫、病人の気持ちへの寄り添い方、そして、家族自身の心のケア。自らも母親の介護を経験したホスピス医が、病院では教えてくれない、具体的な本音のアドバイスを贈ります。
  • ハノイの純情、サイゴンの夢
    3.0
    ここではない、どこかへ行きたい! 30歳を目前にして、僕は悶々としていた。そして、サイゴンの日本語学校の教師になった。驚きと興奮に満ちたベトナムの日々。「アジアのいまを深く描ける新しい感性の登場に拍手を送りたい」と、大宅賞・講談社ノンフィクション賞受賞の野村進氏が絶賛した、痛快無類の異文化体験記。熱くて、泣けるぜ! ベトナムの青春。
  • 伏龍 海底の少年特攻兵
    4.0
    志願した少年たちは「人間機雷」部隊に配属された。知られざる海の特攻隊! ――潜水服に酸素ボンベを背負って海底に潜み、竹竿の先に装着した機雷で、アメリカの上陸用舟艇を迎え撃つ……。本土決戦に備え結成された伏龍特攻隊に配属されたのは、まだ15~16歳の少年たちだった。不完全な装備と急を要する日程が、訓練中の彼らを次々と死に追いやる。そして終戦目前、部隊を震撼させる事件が起きた!
  • 完盗オンサイト
    3.3
    皇居に侵入して、「お宝」を盗み出せ! ターゲットは、徳川家光が愛でたという名盆栽「三代将軍」。樹齢550年!? 報酬は1億円!! 天才フリークライマー・水沢浹は、多額の損害賠償を求められ窮地にある元恋人を救うため、この前代未聞の依頼を引き受ける。はたして勝算はあるのか? <第57回江戸川乱歩賞受賞作>
  • 香りの花束 ハーブと暮らし
    4.0
    自然と仲良し! 光と風と大地の贈物、ハーブの不思議な魅力で、心はヘルシー! ハーブっておもしろい。庭がなくても仲良し! セロリ、セイジ、ローズマリー、タイム、ルウ……ハーブは光と風と大地の贈物、自然の恵み。1粒の種子から花を咲かせ収穫し、スパイス、料理、ポプリに香水、薬や入浴剤、染めに……。あなたもハーバルライフ、楽しみません? ハーブの魅力でヘルシィに変身(心)デス。<「香りの花束ハーブのある暮らしから」改題作品>
  • 影の告発
    4.0
    デパートの満員のエレベーターの中で、殺人事件が発生。被害者は、私立高の校長・城崎達也と判明。白昼、しかも衆人環視の中での大胆不敵な犯行の手がかりは、名刺と母娘の古い写真しかない。偶然、事件現場に居合わせた千草検事が、捜査の指揮をとることになった……。本格派の第一人者の代表作。日本推理作家協会賞受賞作品。
  • ハーブの庭から
    -
    そよ風にのせて、幸せ気分を運ぶ、ハーブ便り――1粒の種から生命を育てる、子供もハーブも一緒、という思いをこめたハーブ便り。子育て、ハーブ・ダイアリー、おすすめ植物園ガイド、庭作り・花作り、ピストゥのヒントから、庭園やハーブの源流を訪ねるイギリスや南仏プロヴァンス紀行まで、たっぷり入った1冊。そよ風にのせて、幸せ気分運びます。
  • 足利事件(冤罪を証明した一冊のこの本)
    4.0
    15年前から冤罪を訴え続けた著者! どうして菅家さんは逮捕され、起訴され、刑務所に入らなければならなかったのか? 克明な取材ですべてが明らかに――2009年6月、日本中が注目するなか、足利事件で無期懲役刑の判決を受けた菅家氏が、17年ぶりに千葉刑務所から釈放された。著者は1994年から「月刊現代」誌上で氏の無実を訴え続け、この本によってすでにそれを証明していた。なぜ足利事件のような悲劇が起きたのか……。綿密な取材で、その裏に潜むものを解き明かし、釈放のきっかけとなった著作。 ◎「足利冤罪事件の本質は、おそらくは自白の強要やDNA鑑定の危うさにあるのではない。問題はむしろ、それらの錯誤を産み出した、ぼくたちひとりひとりが抱える予断や偏見の視線にあるのだ」<東浩紀>
  • 特急「白山」悪女の毒
    -
    毒死した男の過去と3人の美女たち。女たらしの悪漢探偵・鏑木一行が洗い出す、被害者の驚くべき姿とは? ――金沢駅で「白山」から下車した男が、急死した。死因は、青酸中毒。依頼を受けた悪漢探偵・鏑木一行が洗い出したのは、男の高校時代のいじめ自殺事件と女性遍歴。だが犯人を特定できぬまま、「白山」では第2、第3の事件が。背後にちらつく3人の美女と、殺意の闇に潜む恐るべき宿命とは? 傑作トラベル・ミステリー。
  • 頭脳のスタジアム 一球一球に意思が宿る
    4.0
    「一球たりとも根拠のないサインは出しません」「僕のピッチングスタイルは“自然の力”を借りたもの」「毎晩、頭の中でイメージング」「力が入らない楽なポイントが分かれば、無意識の意識が生まれる」「マウンドには、人を殺しに行くという感じ」……松坂大輔/城島健司/松中信彦/和田毅/宮本慎也/和田一浩/五十嵐亮太/豊田清……自分の感覚を言語化できる、8選手への珠玉のインタビュー集。 ◎「脳の叡智が地球と交わる時、選手の身体に野球の神様が降臨する。」<茂木健一郎>
  • 心を燃やそう
    -
    大ベストセラー『気くばりのすすめ』の著者で、元NHKの人気アナウンサーによる、元気を出して心美しく生きる人生のすすめ! 「元気を出して暮らしてみたら、そこに一人でも多くの人と仲良く握手し、手を取り合って生きていくチャンスが生まれてくる」……美しい人生の設計を説く感動の書。生きていくよろこびを説く感動の1冊――「生きることはらくではありません。しかし、不安の壁を乗り越えたところに、新しい生きる楽しみがあるはずですし、またそう信じたいものです。 他人はどうあれ、社会がどんなであろうと、まず、自分が心美しく生きてみることです……(本書第三章より)」元気と明るさを失いがちのあなたにおくる心の1冊!
  • 紅顔
    3.0
    裏切り将軍・呉三桂、野心と純愛。明末期の呉三桂と愛妾・円円、二人の願いと愛を描く中国歴史長編――明の末期、呉三桂(ごさんけい)は、李自成(りじせい)軍が明を倒し、都を占拠したと知った。その上、愛妾・円円(えんえん)も李自成の配下に連れ去られたと聞き、守っていた山海関を摂政・ドルゴンを擁する清軍に開放する。裏切り者と歴史に書き残された呉三桂と傾国の美女・円円、二人の純愛と明末の激動を清新な筆致で描きあげる、中国歴史長編小説。
  • 幸せのものさし
    4.0
    人生の幸せは、素敵な人とのめぐり逢い。柔らかな、心優しい眼で見つめる人間への旅……「門」「あなたへのメッセージ」「静かな名人」など、58編のエッセイ――自分の幸せを自分のものさしで測る、これが自立の基本で、それは家庭にいようと、外で働いていようと、同じことである。そのことが、結局は、魅力ある自分、充実した自分を作り出すことにつながるのだろう。人生の幸せは、素敵な人とのめぐり逢い。柔らかな、心優しい眼で見つめる、人間の旅エッセイ集。
  • 暗殺 密書街道
    -
    斬っても斬っても足りぬ! 弘前から江戸へ、暴君暗殺の密書を携え、秋葉右近の必殺剣がはしる! ――弘前から江戸へ……権力をほしいままにする暗君・出羽守信著(でわのかみ・のぶあき)排斥を狙う家老の密書を手に、弘前藩の「早道之者」秋葉右近は旅立った。だが、江戸には四天流の遣い手、百人斬りの霞新十郎がいた。さらに待ち受ける恐るべき奸計(かんけい)。そして右近が放った秘策とは? 人斬剣がうなる痛快時代長編。
  • 愛をうけとって
    -
    できる範囲でゆったり生きる! 39歳で人工透析、会社を辞め、腎臓移植を受けた夫と妻の、新しい人生――人工透析からアメリカでの腎臓移植へ。人生の大きな方向転換に、とまどいながらも明るく生きる夫婦。仕事優先の生き方から離れ、病人であることを受け入れた新しい環境で、何ができるかを考えたとき、真に前向きの新しい人生が見えてきた! ゆったりと生きる喜びをつづる。<『おもいきりおしっこがしたい』改題作品>
  • マルクスその可能性の中心
    -
    作品を読むことの意を問う、画期的マルクス論。作品の外に、どんな哲学も作者の意図も前提にしないで読むこと、まだ思惟されていないものを読むこと、可能性の中心においてマルクスを読むとは、そういうことである。柄谷行人の不朽の名作。 ◎ある作品の豊かさは、著作家が意識的に支配している体系そのものにおいて、なにか彼が「支配していない」体系をもつことにある。……私にとって、マルクスを「読む」ことは、価値形態論において「まだ思惟されていないもの」を読むことなのだ。……マルクスをその可能性の中心において読むとは、そういうことにほかならない。<「序章」より>
  • ベトナム報道1300日 ある社会の終焉
    -
    戦争と革命の中の人間を描くルポルタージュの名篇――1975年4月30日、南ベトナムの首都・サイゴン陥落。その歴史的瞬間を現場にあって目撃するなど、日本人特派員として最長の滞在記録を持つ記者が見た「ベトナム戦争」とは何であったのか? 本書は、記者自身が報道という仕事を通して見た、南ベトナムの興亡と、戦争と革命の中での人間の記録である。
  • この骨董が、アナタです。
    -
    骨董と病気は人間を変える。伊万里、李朝、唐津、仏像と、骨董に狂った男の笑えて悲しいエッセイ集――李朝白磁に始まった骨董狂い。他人のモノは、よく見える。他人のモノは、欲しくなる。東に珍品あれば、目を三角にして駆けつけ、西に迷品あれば、骨折した足をひきずってでも手に入れる。二転三転、贋作に泣き、掘り出し物に笑う。骨董に翻弄される快楽の日々を、当代一流のコピーライターがつづる、傑作エッセイ。
  • 12歳までに身につけたい お金の基礎教育
    4.2
    ファミレス、CM、回転寿司……実例で学ぶ超経済入門――幸せな人生を送るため、健全な金銭感覚を身につけよう。ファミレス、回転寿司、フリーマーケット、スーパーなどでの実践例から、陥りやすいお金の罠と経済の仕組みを解き明かします。悪徳商法から身を守る方法、我が子がカツ上げに遭った時の対処法から、銀行・証券との付き合い方まで。親と子で学ぶ、超経済入門。
  • 修善寺温泉殺人情景 駅弁味めぐり事件ファイル
    -
    謎と事件、グルメをひっさげ、「駅弁探偵」伊豆の名湯に登場! 新世紀、新世代の、新・旅情ミステリー!! ――地方活性化のPRを扱う企画会社のプランナーとして、全国を飛び回る矢島耕平の趣味は、駅弁食べ比べ。ゆえに、食欲優先のあまり、仕事がおろそかになることもある。〈あじ寿司〉につられるかのごとく、修善寺にやってきた耕平は、人気漫画家ユニットと出会うが、メンバーの絞殺体が発見されて……。
  • 原発労働記
    4.4
    「これでは事故が起きないほうが不思議だ」……放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。美浜、福島第一、敦賀の3つの原子力発電所で、みずから下請けとなって働いた貴重な記録=『原発ジプシー』に加筆修正し、27年ぶりに復刊した名著。 ◎「原発事故は人災です」<瀬戸内寂聴>
  • 犬はどこ?
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 駄犬・珍犬にご注意! 路地裏の犬の魅力満載――パンダ犬、むさぼり犬、ニンジン犬、キャベツ犬、霊犬、人のいい犬、お立ち台犬、最後の銀ブラ犬……。好評既刊『猫はどこ?』に続いて、路上観察家として活躍する著者が、40年間に出会った、135匹の路地裏の犬たちを、小気味よいエッセイと写真で一挙公開。もっとも古い人間の友、犬好き必携の1冊。
  • フランス歩けば…
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アカンベーをする魚? ピカソ猫? に遭遇! 写真とイラストとエッセイで愉しむ、18都市29日間のおもしろ街歩き――フランス18都市を、29日で、42万3086歩。路上観察の達人が、パリ、リヨン、マルセイユほかを、歩きに歩いて発見した、おかしなモノたち。アカンベーをする魚、ピカソ猫、一角獣(ユニコーン)などが、次から次へと、豊富な写真とイラストで登場します。前作『イタリア歩けば……』に続いて、著者の鋭い観察眼と健脚ぶりは、ますます絶好調!
  • 淫具屋半兵衛
    3.0
    密貿易の謎を解け! 日本一の淫の求道者・半兵衛が、江戸を奔る! ――浅草寺裏手で商う仏壇仏具の浅深屋半兵衛は、じつは腕利きの淫具職人。武家の姫君から吉原の遊女、尼僧まで、あらゆる身分の女性がお得意様だ。そんな半兵衛に、大名の奥方が義妹の観月院を還俗させよとの密命が下る。その裏には、さる雄藩の醜聞が秘されていた。淫道の相方・美雪とともに、半兵衛が奔る!
  • あなたの正しさと、ぼくのセツナさ
    4.3
    株の売買で崩壊した「ぼく」。髑髏の山を築いたポル・ポトに会いに……。ライバルは命を懸けてまで、何を知りたかったのか? ――1985年。ぼくは、未曾有のバブル景気の端緒となったこの年に、株のディーラーになった。同い年の永遠のライバル、修一の背中を追って。狂奔する相場に「運命の日(ドゥームズ・デイ)」が過ぎ去ったあと、修一はカンボジアへと姿を消した。彼は何を求めて森に入ったのか? 私たちの正しさや生きる意味を問う、挑戦的物語。 ◎「奴はぼくを完膚なきまで叩きのめして、殺意を抱かせた。何と薄情で、身勝手で、鼻持ちならない、唯我独尊野郎だろう。」<本文より> ◎「しまった!すばらしい作品の出現を、4年遅れで祝福させてもらいたい。」<白石一文「解説」より>
  • BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅
    4.0
    フットボールを巡る、愉快で情熱的な旅! 「モーニング」の連載エッセイが待望の文庫化! ――ユースでプロを目指していた男は、スポーツライターとなり、世界各国のフットボールを巡る。向かったのは、南アフリカ、ブラジル、スペインなど、海外でも予算は毎回15万円。時に、草サッカーに乱入し、地元の人たちと応援に盛り上がり、時に、ビールを酌み交わす。愉快な人間たちとの交流を描いた痛快旅行記。 ◎「なんというギラギラのでっかいエネルギーだあ!」<椎名誠>
  • のんびり各駅停車
    4.0
    わけもなくぶらりと乗る!! ――速く楽にという時代、だからこそ、各駅停車で旅を深く楽しむ。奥羽本線、上越線、北陸本線、関西本線、高徳線、鹿児島本線……。車窓から眺めただけでは見ることのできない駅周辺の風景や、街の歴史や人情が、すべての駅に降りることで見えてくる。JR完乗の著者が、厳選した路線を、写真と文で綴る贅沢な旅。
  • 凪の残響 警視庁殺人分析班
    値引きあり
    3.9
    切断された二本の指がクランベリーソーダに沈められていた。 如月塔子は被害者救出に奔走するも、嘲笑うかのように犯人は遺体の在り処を告げる。 だが、なぜか遺体からは親指だけが見つからず、代わりに警察に対する異様な音声メッセージが残されていた。 犯人の恐ろしい狙いとは。 息もつかせぬノンストップミステリ!
  • 重蔵始末
    3.4
    火盗改(かとうあらため)・近藤重蔵、21歳。強者揃いの御先手鉄砲組でも際立つ偉丈夫。傍若無人の言動で毀誉褒貶(きよほうへん)半ばする。ロシアの謎の大男、美女のかたき討ち、茶屋の狂歌殺人事件……。寛政の世を揺るがす怪事件を型破りの手法で重蔵が解く。後に北方探検家として名を馳せた奇才を主人公に描く、著者初の本格時代小説。
  • 夢二の小徑
    -
    男は泣くもんじゃない、淋しいだとか、悲しいだとか、そんな感傷を歌ったり、描いたりするのは、女女しいことであり、男として恥ずかしいことだ、という男性原理がつくりだした根強い意識のなかで、夢二は死ぬまで感傷を正直に吐露し、悲哀をそのまま描きあげた。勇気なくして、激しい情熱なくして、だれがそれをよくなしえようか。……竹久夢二の魅力に迫る!
  • 特急「北陸」「富士」個室殺人の接点
    -
    2つの寝台特急を結ぶ、驚くべき殺意の交差点! ――寝台特急「北陸」で、フリーライター・速野吾郎が刺殺された。一ヵ月後、「富士」で人妻・主藤有香が、同様の手口で殺害された。同一犯によるものか? 接点のない2つの事件に浮上した、交換殺人の疑惑。やがて、事件の根源にあるレイプ事件に辿り着いた「ごろつき探偵」鏑木一行。大興奮のトラベル・ミステリー!
  • 特急「日本海」最果ての殺意
    -
    寝台特急のなかで変死した美女の謎。「女のことは女に聞け」辣腕調査員・鏑木一行が解き明かす女の過去――青森に到着した大阪発寝台特急「日本海」の施錠されたトイレの中から、美女の変死体が発見された。死んだ石飛日佐子(いしとび・ひさこ)の姉・多永子の依頼を受けた調査員・鏑木一行は、大阪駅に見送りに来た男の正体を探るために、恋人だった3人に焦点を合わせ調査を開始する。男女の愛憎を鋭く描く、傑作トラベル・ミステリー。
  • 新幹線「やまびこ8号」死の個室
    -
    美女女子大生変死! 奔放な男関係に鍵が……。盛岡から死の帰京を果した美女の隠された私生活と中年男性の影――盛岡発の東北新幹線「やまびこ8号」が東京駅に到着し、個室で美人女子大生の変死体が発見された。容疑をかけられた同乗の大学生も突然、青酸死を遂げ、捜査はふり出しに戻る。依頼を受けた鏑木一行(かぶらぎ・いっこう)は、事件の発端である盛岡で、彼女と同宿した中年紳士の存在を突きとめた……。傑作トラベル・ミステリー。
  • 寝台特急『瀬戸』鋼鉄の柩
    -
    高松→東京、深夜の謎、疾走する車中の殺人……偶然一緒に乗った同級生の美女に、なにが起き、なぜそうなったのか!? ――高松発東京行き寝台特急「瀬戸」で向かいあう席にすわった男と女は、偶然にも高校時代の同級生だった。だがその女は、車中で不審な死体となって発見される。おなじみの民間調査員の鏑木一行(かぶらぎいっこう)が、事件も美女も手玉にとり、バイオレンスに犯人をあぶり出す! 殺す人間と殺される人間のドラマを描く、傑作トラベル・ミステリー。
  • 寝台特急「出雲」消された婚約者
    -
    山陰で出会った美女、殺人との接点は!? ――島根・日御碕(ひのみさき)で出会った美女・真矢は、自殺せんばかりの雰囲気だった。ごろつき調査員の鏑木(かぶらぎ)一行は、声をかけ朝まで一緒に過ごすことに。だがその夜、「出雲2号」で真矢の婚約者が毒殺された。偶然、事件を調べることになった一行。同じ寝台特急では、被害者の同僚がまた毒殺された。真矢と殺人の関わりは……。傑作トラベル・ミステリー。
  • 女たちの海峡
    -
    病床の父の最後の願いに涙がとまらない。失踪した父を探しに海峡を渡った女が知る、複雑な人生の軌跡――あなたのお父様、丁大吉さんはご健在でいらっしゃる……謎の手紙に導かれ、幼いころ失踪した父親を捜しに、海峡を渡った唐谷美弥子の韓国への旅。そしてそこで知る、複雑な人生の軌跡。日本・朝鮮の歴史の暗部を抉り、太平洋戦争から現代にかけて、時代の荒波に翻弄される親子二代を描く、重くて深い感動の小説。
  • 耳すます部屋
    3.2
    結末まで決して油断しないでください――娘の同級生を、放課後に預かることになった久恵。だが、母親同様ずうずうしい小学生・ゆかりには、盗癖があった。結婚指輪までが消えた日、包丁を手に、久恵はついにキレてしまう。「ゆかりが帰ってこない」、その夜、鳴り続ける母親からの電話。どこまでも執拗に……。日常の恐怖に彩られた、叙述ミステリーの傑作10編!
  • 幸せの健全「借金ゼロ」生活術
    4.0
    ボーナスゼロ時代を、お金で泣かずに暮らそう! ――リストラ、ベアゼロ、ボーナスなし……でも大丈夫。生活習慣を転換すれば、ハッピーライフが待っている。節約、借金から、投資に起業まで。実践すれば、家計改善も夢じゃない。タテマエ一切抜き、元銀行融資担当の筆者がホンネで語る、サバイバルマネー読本。<『はみ出し銀行マンのお金の悩み相談室』を大幅加筆した改題作品>
  • メロンパンの真実
    3.7
    読んで食べるといっそうおいしい!! ――昭和6年、実用新案登録番号=1540571。これが、メロンパンのルーツだ。しかし大正時代中期には、メロンパンは日本に出現しているという! 広島人のメキシコからのみやげ、ドイツ人捕虜の手になるドイツ菓子、日本人の奇妙な発明……。さまざまな発祥説を追って、日本中を飛び回り、果ては日本のパンの起源に迫る!
  • ピビンバの国の女性たち
    3.5
    たくましくて美しい韓国女性、ありのまま! ――27歳では遅すぎと批判されたお見合い、娘が母親の不倫を告発、整形後遺症、路上で女性下着を買う男、日本でもブームの韓国映画・ドラマ情報などなど、在韓14年の著者が自ら体験し、温かい目で見た韓国下ネタ事情から、政治、文化、女性の生き方にまで及んだ、おもしろ、まじめの生レポート!
  • ビートルズから始まるロック名盤
    3.0
    1964年、ビートルズがアメリカでアルバムを発表した。ここからロックの一番熱い時代に突入する。ビーチ・ボーイズ、ボブ・ディラン、キンクス、ドアーズ、そしてビートルズ……、歴史的な名盤や著者の思いをこめたアルバムなど、50枚を厳選し魅力を紹介したロック名盤集決定版、ついに登場! ――ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、デイヴ・クラーク・ファイヴ、アニマルズ、バーズ、ラヴィン・スプーンフル、ボブ・ディラン、ゾンビーズ、キンクス、ローリング・ストーンズ、バッファロー・スプリングフィールド、クリーム、ドアーズ、ザ・バンド、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル…… 、初めてロックを聴く人も、ロックを熱く語りたい人も、必見のロック名盤集。
  • なぜ、男は老いに弱いのか?
    -
    60、70もよろこんで! 定年で燃えつきたくない貴男に、「介護の職人」が贈る、得がたいアドバイス! 「大量定年時代」の警世の書――いよいよ始まる、大量定年時代。職場をはなれて、男たちが「回帰」する地域社会では、女たちが伸びやかに老後を楽しみ、男たちは自分の居場所を見出せずに弱っていく……。老人介護のカリスマが、30年以上の経験から喝破する、男という性の「老い」への脆さ。そして、それを乗り越えるための有効な対処法とは?
  • もっと美味しくビールが飲みたい! 酒と酒場の耳学問
    4.0
    1~2巻660円 (税込)
    さあ読んだら呑みに行こう! ぐわっと呑んだらまた読もう! ビールのプロがお伝えする「うっまー!」の教室――ビールの肴に、水がいいってホント? ビヤホールで一番美味しく飲める席は? プロ並みに注ぐ秘訣って? 無礼講の由来は? 地名にまでなったビール名とは? などなど、酒場で盛り上がること間違いナシの話がてんこ盛り。専門家が伝授する、ビールを1120%美味しく飲む方法&薀蓄。飲む前に読め、読んだら飲め!
  • 「ジョージ・ブッシュ」のアタマの中身 アメリカ「超保守派」の世界観
    4.0
    大統領は天使がお好き! この男は何を信じているのか? 数あるブッシュ本の中の決定版! トランプにも通ずる? ――大統領のアタマの中では、天使が舞っている! 「十字軍」や「悪の枢軸」などの妄言に、世界はウンザリするばかり。ブッシュを熱烈に支持し、戦争へとひた走る連中の思考回路とは? 彼らの驚くほど単純な世界観を歴史的・宗教的文脈から読み解き、アメリカというきわめて特殊な国家の本質に迫る!
  • 水の殺人者
    3.4
    恐怖の「殺人リスト」にまた、一人の名が記された。1通のコピーから始まった連続殺人の謎――次はお前だ! 恐怖の「殺人リスト」にまた一人の名が記された……。会社のコピー室に置き忘れられた1通の書類から始まった連続殺人事件。次々にリストに加えられる名前、しかもその通りに殺人が起こる。密かにせせら笑っている真犯人とは? 折原トリックの魔術が最後の最後まで読者を欺き続ける傑作サスペンス。<『水底の殺意』改題作品>
  • 女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。
    3.7
    如何にモテるか――それだけをこの胸に問い続けて、今日まで生きてきた。この本の主成分は、これまで恋に関して沈黙するしかなかった有象無象たちの涙なのだ。 「有象くん」と「無象くん」というフツーの男子大学生をはじめ、女の子たちをめぐりもろもろ事件が起きる春夏秋冬のエピソードが綴られる連作短編集。「イケメンくん」に「二番手くん」「ダンベル先輩」「抜け目なっちゃん」、「都合良男先輩」などキャラクターを強調された登場人物たちの悲喜こもごもが描かれる青春ストーリー。
  • さんかく窓の外側は夜  映画版ノベライズ
    2.9
    「私といれば怖くなくなりますよ――。」 書店で働く三角康介は、幼い頃から霊が見える体質に悩まされていた。 恐ろしい姿をした彼らが恐ろしく、人間と幽霊を区別するためメガネが手放せない。 ある日、書店に冷川理人と名乗る男が訪れる。 「私といれば怖くなくなりますよ」という言葉に心を動かされ、三角は冷川の“仕事”を手伝うことに。 だが、あるバラバラ殺害事件に関係する霊が、祓われる際に恐ろしい言葉を残す。 「ヒウラエリカに騙された」 ヒウラエリカとは何者なのか? なぜ、霊を“騙し”ているのか。 3人の“運命”が交わる時、東京中を巻き込む大事件が起きる。
  • 路上探偵事務所
    3.8
    手がかりは道端にある。魅力的な謎が満載の珍本! ――徹底的な調査、計測、尾行、記録の上に、大胆極まる推理を開陳。追われる者は本能的に左回りの道を行く、というのは本当なのか? 路上観察の達人が、観察から一歩踏み出した、目からウロコの調査リポート。日本最初の喫茶店、世界最古の雪ダルマ、忍び返しの楽しみ方など、魅力的な謎満載。伝説の奇書が蘇った!
  • 猫はどこ?
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『吾輩は猫である』の子孫猫をついに発見!? お気楽こそ身上。イラストと写真満載でつづる、猫エッセイの決定版! ――『吾輩は猫である』に描かれた猫の子孫を探して、いざ下町へ。路上観察家として活躍する著者が見つけた、肥やし猫、ミッキーマウス猫、広告猫、車猫、猫実……って何!? マイペースで生きる猫たちを、豊富なイラストと写真で、たっぷり紹介します。見るほどに読むほどに、いつのまにやら癒される、猫エッセイの決定版。
  • ネタ元
    3.6
    事件記者とそのネタ元。騙し合い、ときに共闘するその特別な関係が、日本の歴史を作り続けた。時代をえぐる著者渾身の短編集!
  • ドッグレース
    4.0
    矢能シリーズ史上最悪の状況に追い込まれた探偵・矢能。ピンチと興奮の渦に巻き込まれ、歯を食いしばりながら一気読み必死。鬱憤を吹き飛ばす極上の木内エンターテインメントに乗り遅れるな!!
  • ミステリーズ《完全版》
    3.9
    謎とトリックと推理の鮮やかなパズル! ――密室殺人にとりつかれた男の心の闇、一場面に盛り込まれた連続どんでん返し、不思議な公開捜査番組、姿を見せない最後の客……。人気の本格推理作家が、明確な意図を持って、みずからの手で精密に組み上げた短編集。謎とトリックと推理の巧みな組み合わせが、人間の深奥にひそむ「ミステリー」を鮮やかに描き出す。
  • 祝葬
    3.6
    「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという――。 簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。
  • 13人目の探偵士
    3.5
    ミステリのすべてがこの1冊にある! ――奇妙な童謡を模して、探偵ばかり狙う殺人鬼・猫(キャット)。残忍かつ狡猾な見立て殺人は、13人目の犠牲者に向け研ぎ澄まされていった。密室で発見された探偵皇(たんていこう)の死体、血文字の伝言(ダイイング・メッセージ)と記憶喪失の男、そして消えた凶器。探偵が支配する探偵だらけのパラレル世界で、様々な謎が煌(きらめ)き、可能性が揺らめく。ミステリの真髄!
  • イタリア歩けば…
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イラストと写真満載の路地裏めぐり! 駄犬・珍犬にご注意! 路地裏の犬の魅力、満載――「猫のなる木」をヴェネツィアで発見! 自分の目と足をアンテナに、イタリア中を歩いて出会った、どこか気になる物・モノ・者。カフェでの使用カップ調査、街のあちこちに生息する(?)動物を模した装飾品集めなど、観光ガイドではわからない、魅力たっぷり、路地裏めぐりの旅へ、豊富なイラストと写真でご案内します。
  • 世紀の愚行 太平洋戦争・日米開戦前夜 日本外交失敗の本質 リットン報告書からハル・ノートへ
    3.3
    GDP4倍の相手に挑み、全国を焼土とし、推計戦没者軍民310万人。戦死者の約6割が病死・餓死だったという。最後通牒とされたハル・ノートをあくまで叩き台に交渉継続し、開戦回避ができれば、米ソ冷戦構造の中、20世紀中盤に重要なプレイヤーとなることも可能だった。最終局面にいたる外交交渉過程には数々の愚策が重なり、冷静で明晰な対応がとられることなく、外交という国際政治の舞台で身動きがとれなくなった遠因を満州事変後リットン調査団の訪日から遡っていく。 日露戦争後まで極めて良好だった日米関係。世論の反発により、南満州鉄道の米資本との共同経営が頓挫して以降、アメリカは日本を仮想敵国とみなしていく。日本の北進を恐れたソ連による外交的駆け引き、国際防諜活動が活発化、日中戦争の泥沼化により、軍指導部は南進策を選び、結果、開戦に踏み切ることになる。多くの国民も大陸進出や開戦の熱に浮かされ、戦時体制に進んで協力し、世論が開戦への最大の圧力ともなった。一億総玉砕を叫び、市民と兵士、英霊の膨大な犠牲のうえに立って我々は一体何を望んだのだろう。【戦後75年書下ろし】
  • 南海楽園 タヒチ、バリ、モルジブ・・・・・・サーフィン一人旅
    5.0
    1~2巻827~942円 (税込)
    タヒチ、バリからコスタリカへ……世界一の波をさがして訪ねた11ヵ国を、いっしょに廻ってみないか!? ――海が好き、人間も大好きな、湘南育ちの地元サーファーが、孤軍奮闘、休暇をヤリクリして世界のサーフポイントを訪ねた、熱い旅の記録。タヒチ、バリ、コスタリカ、モルジブ……、最高の波にめぐりあえなくても、豊かな自然に恵まれて暮らす人たちと仲よくなれる、そんな11の旅を写真と一緒に。
  • コンタミ 科学汚染
    3.8
    【注意】この本には、「信じたくない」真実が含まれています。東京大学大学院出身の著者が放つ、私たちの身近に蔓延る「汚染された科学」に迫るサイエンス・サスペンス! あなたは真実を知る覚悟はありますか? 「ニセ科学」――それは、根拠のないでたらめな科学用語をちりばめた、科学を装う「まがいもの」。大学院生の圭は、新進気鋭の生物学者・宇賀神と共に、ニセ科学批判の急先鋒である蓮見教授の元を訪ねる。そこで告げられたのは、宇賀神のライバルであり、想い人でもあった女性研究者の美冬に関する信じ難い事実だった。神秘の深海パワーで飲むだけでがんが治る、「万能深海酵母群」。「VEDY」と名付けられたニセ科学商品の開発に手を貸し、行方をくらませたのだ。 ニセ科学を扱うことは、研究者にとって「死」に等しい。なぜ彼女は悪魔の研究に手を染めたのか? 圭は宇賀神に命じられ、美冬の消息を追うが……。 すべての真相が明らかになったとき、「理性」と「感情」のジレンマが、哀しい現実を突きつける――。 新田次郎文学賞受賞作『月まで三キロ』の著者が放つ、われわれの身近に蔓延する「汚染された科学」に迫るサイエンス・サスペンスミステリー。
  • アジアロード
    4.0
    僕は路上にいた……写真家・小林紀晴が、アジアという人の波を歩く! ――『ASIAN JAPANESE』から4年。新しい旅は、1995年夏から翌年の夏まで、1年間にわたった。人の波を歩き、同時代に生きる普通の人々に、カメラを向ける。バンコク・チェンマイ・上海、そして沖縄へ。7ヵ国で出会った、修行僧、娼婦、難民、学生、女優、蛇頭……。アジアに生きる人間の、重い言葉と胸に迫る肖像。アジアを感じる旅!
  • 疑薬
    3.5
    十年前に失明した母と暮らす生稲怜花は、ある日矢島という記者に声をかけられる。 老人ホームで起きたインフルエンザの集団感染。その死亡者に処方されていたのは、母の治療に使われたのと同じ新薬「シキミリンβ」だというのだ。 母の失明の原因は――まさか。 乱歩賞作家が描く、製薬会社やマスコミ、数多の謀略が交差する圧巻のミステリー。
  • 素晴らしき世界(上)
    4.1
    ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、その事件に興味を示す。十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害された事件だった。バラードはボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に向かう。
  • ホサナ
    -
    1巻1,705円 (税込)
    愛犬家が集うバーベキューパーティーが、すべての始まりだった。私と私の犬は、いつしか不条理な世界に巻き込まれていく。 「君はどんな世界を作りたいんだ」 「俺はどんな世界も作りたくない。どんな世界も作らないことが俺の目標だよ。ほおっておくと世界が作られてしまうからな」 「なにを言っているのかまったくわからない」 「いけばわかるよ。真の栄光、真のバーベキューについても」(本書より) 迷える民にもたらされた現代の超約聖書。 町田康の新たな代表作。 人間の根源を問う傑作大長編小説。 私たちを救ってください。
  • 立ってみなさい
    -
    独自の語りと、骨太いタッチで民話文学を創造した、斎藤隆介の短編童話集。処女童話集『ベロ出しチョンマ』につづいて、書きつがれた第2童話集で、民話を再話した代表作の「立ってみなさい」など、昔ばなし13編と、民族のこころとたたかう人びとを描いた「ショーンのネズミ」など、新しい話15編を収録。
  • 嵐に書く 日米の半世紀を生きたジャーナリスト
    -
    明治期、アメリカ言論界で健筆を振った怪物・河上清と、その一家の50年の軌跡を描く! ――アメリカ言論界の第一線で活躍した河上清と、その一家の50年。外国のマスコミに定期的に記事を書き、その存在が認知されている日本人ジャーナリストは、いま見あたらない。河上清は明治時代に、その難事をやってのけた。日本初の社会主義政党設立に挫折した青年が、K・K・カワカミとして再生し、異国の地でペンに生きた驚異の軌跡。
  • 落語娘
    3.1
    意地はります。無理します。縁あって三々亭平佐を師匠といたします前座の噺家、香須美と申します……。ひょんなことから自堕落な真打ち、三々亭平佐の弟子となった香須美。前座として、愛する落語に情熱を注ぐ。そんなある日、師匠が禁断の噺を高座にかけると宣言したから、さあ大変……。ミムラ・津川雅彦主演で映画化もされた傑作! 大阪の女性漫才師の奮闘を描き、選考委員から満場一致で支持された、オール讀物新人賞受賞作「ええから加減」も収録。

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