作品一覧

  • ハノイの純情、サイゴンの夢
    3.0
    1巻754円 (税込)
    ここではない、どこかへ行きたい! 30歳を目前にして、僕は悶々としていた。そして、サイゴンの日本語学校の教師になった。驚きと興奮に満ちたベトナムの日々。「アジアのいまを深く描ける新しい感性の登場に拍手を送りたい」と、大宅賞・講談社ノンフィクション賞受賞の野村進氏が絶賛した、痛快無類の異文化体験記。熱くて、泣けるぜ! ベトナムの青春。
  • 一門 “冴えん師匠”がなぜ強い棋士を育てられたのか?
    4.0
    自らは「さえん(=冴えない)棋士」であったにもかかわらず、強い棋士たちを育て上げた男がいた。 将棋棋士・森信雄。彼は夭逝の棋士・村山聖だけでなく、棋界最多のプロ棋士を育て上げた。 「森先生が師匠で良かった」と弟子たちは語る。 “さえん師匠”がなぜこれほどの強い弟子を育てられたのか。 何十年にもわたる師匠と弟子の切なくも眩しい、迫真のノンフィクション。 羽生善治九段が語る師弟論も特別収載。 (目次) 第1章 “さえん棋士”の誕生 棋士を目指す 大阪へ 第2章 聖が残したもの どん底で出合った湖― 増田裕司 破門されかけた唯一の弟子―山崎隆之 遅咲きの末に辿り着いた境地― 安用寺孝功 「おかみさん」誕生 強い棋士はなぜ優しくなれるのか―片上大輔 “怪物くん”の頭脳―糸谷哲郎 兄の死 第3章 泣いたあの日のこと 異能の少年棋士から一門へ―澤田真吾 転機となった羽生善治との戦い―大石直嗣 「けっこう命がけで将棋をしている」―室谷由紀 超合理主義者の師匠愛―千田翔太 唯一夢中になれた道を―竹内雄悟 10年かけて、夢が叶わないことを知る―棋士になれなかった弟子 いつも静かに泣くことを覚えた―山口絵美菜 女流棋士の道を選ぶということ―石本さくら 第4章 最後の「負けました」 危機を救った師匠の「妙手」―西田拓也 森信雄、引退 一門の知恵を借りて―石川優太 教えるのは将棋だけではない 特別章  羽生善治が語る師弟論
  • 「謎」の進学校 麻布の教え
    3.9
    1巻748円 (税込)
    灘、開成、筑駒……東京大学合格者数ランキングの「常連校」は数多く存在する。しかし、50年以上トップ10に名を連ねる麻布の校長は「東大入試のために6年間も使うのはバカバカしい」と断言して憚らない。校則もなければ、大学現役合格にもこだわらない。いわゆる「進学校」のイメージを裏切り続ける麻布。独自の教育と魅力を解き明かすべく、現役の生徒から図書館司書、保健室の先生、麻布が輩出した各界OBの証言までを徹底取材!【目次】はじめに/第一章 中学受験の難関校・麻布の内側/【麻布のOB その1】与謝野 馨さん(政治家、元財務大臣)/第二章 麻布の生徒は何を考えているのか/【麻布のOB その2】山下洋輔さん(ジャズピアニスト)/第三章 教員が見た麻布/【麻布のOB その3】橋本大二郎さん(元高知県知事、キャスター)/第四章 岐路に立つ麻布/【麻布のOB その4】中条省平(学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授)/【麻布のOB その5】古川 亨さん(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)/第五章 ある麻布の校長先生/【麻布のOB その6】河東泰之さん(東京大学大学院数理科学研究科所属)/おわりに
  • 現代の肖像 森田真生
    -
    1巻110円 (税込)
    ただひたすら研究に没頭したいから、どこの組織にも属さず、日々数学と格闘している。新進気鋭というのはたやすい。だが、日本では類を見ないタイプの研究者の可能性ははかりしれない。元バスケ少年は、頭脳だけでなく身体を使って数学を思考する。彼はなぜ、何のために、数学を突き詰めるのか。
  • 現代の肖像 井上雄彦
    -
    1巻110円 (税込)
    ページを開くと「うっ」と顔を背けたくなる時があるほど、凄惨な血の匂いが表現される絵。時に哲学問答のようなセリフ。 漫画「バガボンド」を生み出す井上雄彦という宇宙の成り立ちを訪ねて。

ユーザーレビュー

  • 一門 “冴えん師匠”がなぜ強い棋士を育てられたのか?

    Posted by ブクログ

    「聖の青春」は私のオールタイムベスト3の一冊。
    森さんは、村山聖さんの人生の伴走者だった。
    「聖の青春」でも、森さんはプロとしては強い方ではないと言及されていたが、村山さんの後も何人もの弟子がいて、糸谷さん始め、高名な棋士も多い。
    それが門外漢からすると不思議だったが、いろいろ謎が解けた。
    著者の神田さんは、あとがきで将棋をがっつり取材するのは初めてだったと書いているが、素人にもわかりやすく、取材相手に敬意を持って取材されているのが伝わってくる。
    おもしろかった。
    石本さんが森さん宅にうかがったとき「先生、めっちゃ喋ってるな、と思ってたら、全部ヨウムの金太郎が喋ってたんですよ」が良かった。

    0
    2020年07月10日
  • 「謎」の進学校 麻布の教え

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会人になってから麻布を知った人の書いた本で、外から麻布がどのように見えるかがわかって面白かった。
    麻布出身者の書いた本で麻布についても書いたものを読んだことがあるが、他の中高一貫校との対比がされているものの、各校の持つカラーの一つとして麻布の独自色が示されているだけで、それぞれの突出の程度がわからなかった。
    公立校で育った筆者から見て数ある首都圏の一貫校の中で突出した特徴を持っていたからこそ俎に乗った、ということがわかった。

    現代の麻布に取材したものだから自分の時代とは違うところもあるだろうが、一番印象的だったのは、麻布の教員が実によく生徒個々人に気をかけているということ。言われてみればそ

    0
    2015年07月05日
  • 「謎」の進学校 麻布の教え

    Posted by ブクログ

    麻布という学校の生徒や先生たちのインタビューを通して、自分は何を大切にして、何に価値を置いて生きるのかを問われているような気持ちになった。

    また、この麻布と照らして自分の中高時代を誰も思い出すだろう。あぁ、私はこうだったなぁ、と。自分がどんな価値観のもとに教育を受けたのかを知るいい機会となる。

    私がこの本を通して麻布から教わったことは、流されずに自分の旗を掲げ、何事も自分で考え、それを言葉で伝えることができる力をつけることを磨き続け実践することだ。

    0
    2014年12月06日
  • 「謎」の進学校 麻布の教え

    Posted by ブクログ

    麻布の関係者でない人が、麻布学園について様々な角度から取材し、その丹念な記事はとても興味深かった。
    著者が「第三者」ということでそれが余計にこの本の面白さをかき立てていたと思います。

    0
    2014年10月28日
  • 「謎」の進学校 麻布の教え

    Posted by ブクログ

    社会にでてからの輝きかたが“開成”と“麻布”とでは違うことを感じることが多くなってきたのでその理由をちょっと知ってみたくなった。
     “なるほど”という側面を“麻布”の側からは覗けた気がする。
     が、この日本の中で“麻布”を維持していくのは難しいのも感じた。ましてや未来に向けて発展させていくのは。
     これは“麻布”といったいった具体的な機関に限ったことではないのだろう。
    日本が問われているように思える。
    もしかしたら、“麻布”に代わる異彩を放つ学校が出現していくかもしれない。いや、期待したい。
    ということは、日本の教育にということになるのか?

    0
    2022年11月01日

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