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終わる世界のアルバム
なんの前触れもなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう世界。人々は普段通りの生活を続けながらゆるやかに訪れる世界の終わりを待っている。そんな世界でぼくは例外的に消えた人間の記憶を保持することができた。そんなぼくは気がつく。人が消えていくばかりの世界の中、いなかったはずの少女がいつのまにかクラスの一員として溶け込んでいることに――。 -
絵画の住人
国分寺駅から徒歩数分のところに、まるで人の目から隠れるかのように建つ画廊がある。名画の複製ばかりが飾られている、その小さな画廊には、ある特別な秘密が隠されているらしく――。 高校を中退し、その場しのぎのバイトで食いつなぐ青年、諫早佑真。ある日、この世のものとは思えぬ美しい少女に導かれるように、AOKI画廊へと足を踏み入れる。絵画には興味のない彼だったが、画廊のオーナーから頼まれ、雇われ画廊主を務めることに。しかし、働きはじめた佑真は、すぐあることに気づく。 ――この画廊の絵、生きているんじゃないか……!? -
ガーデン・ロスト
誰にでも、失いたくない楽園がある。息苦しいほどに幸せな安住の地。しかしだからこそ、それを失う痛みは耐え難いほどに切ない。 誰にでも優しいお人好しのエカ、漫画のキャラや俳優をダーリンと呼ぶマル、男装が似合いそうなオズ、毒舌家でどこか大人びているシバ。花園に生きる女子高生4人が過ごす青春のリアルな一瞬を、四季の移り変わりとともに鮮やかに切り取っていく。壊れやすく繊細な少女たちが、楽園に見るものは――。 『ミミズクと夜の王』 の紅玉いづきが挑む、初の現代小説 -
すべての愛がゆるされる島
太平洋の赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。そこには教会があり、神父とわずかな島民が暮らし、訪れるどんな二人も祝福され、結婚式を挙げることができる。同性愛、近親愛、不倫愛、そこではあらゆる愛が許される――二人が、本当に愛し合っている限り。 その島を訪れる、父親と娘。それから姉と弟。ある者は愛の存在証明のために。またある者は不在証明のために。様々なものを見失って渇いた者たちの、いのちと時間がその場所で交錯する。 -
渚から来るもの
喧噪にみちた都市、はげしい日光に照らされた泥のなかの村、虫と鳥と猿の声にざわめく森……亜熱帯特有の豊熟した熱と腐臭に包まれた東南アジアの国に、砲声と軍用機の爆音が響く。繰り返されるクーデター、爆弾テロ、拷問、ナパーム攻撃、銃撃戦。そのなかを漂い、現地の娘との性愛の汗にまみれながら、必至に試みる《見る》という行為――。ベトナムをはじめとする数多の取材体験を踏まえ、架空分裂国の戦争を通して人間と自分への絶望、現代の虚無と混沌を鮮烈に描破する。作家・開高健が30歳代に到達した地平と新たな出発を示し、圧倒的な迫力と重さをそなえた傑作長編。 -
赤影参上!
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビ初のカラーによる特撮時代劇の最高傑作、「仮面の忍者赤影」ここに復活!おなじみのテーマソングにのせて、胸おどらせた奇想天外なストーリー。200枚を超える貴重な写真を収録。赤影役の坂口祐三郎が振り返る、「金目教編」「卍党編」「根来編」「魔風編」のあらすじと思い出話。白影役の牧冬吉氏、青影役の金子吉延氏に聞いた思い出話と平山亨、加藤哲夫両プロデューサーへのインタビューで、当時の時代背景と制作ウラ話が満載。 -
新橋烏森口青春篇
23歳のシーナマコトが小さな業界新聞社に編集者として入社した。そこで出会う怪しくて個性的な人物たち。実話をもとにした明るくて楽しくて不思議な大人向けの青春小説。TVドラマ化もされた人気作が電子書籍になって登場。 本作用に表紙イラストを椎名誠が描き下ろし。巻末には、「対談 椎名誠×目黒考二」「電子書籍版あとがき」「椎名誠の人生年表」を掲載。 <目次> 第1章 グリーンスネイク 第2章 塔屋の車座団 第3章 トタン雨 第4章 よかちんちん 第5章 まんじゅしゃげこわい 第6章 ハッタリ横丁の人々 第7章 派閥天丼 第8章 小瓶のウイスキー 最終章 さよなら鯨やん あとがき 対談 椎名誠×目黒考二 電子書籍版あとがき 椎名誠の人生年表 -
走る男になりなさい
いつだって、だれだって、人生は軌道修正できる。 本田直之氏初の「自己啓発」小説! 少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジ・マネジメントを提唱し、 ビジネス書のベストセラー著者としても活躍する本田直之氏。 その本田氏が構想をあたため続けた、初めての「自己啓発“小説”」が待望の刊行です。 物語の主人公は、猫じるし出版、広告営業部に勤める27歳の岸田海(かい)。 ある日突然、新雑誌創刊準備室へ異動を命ぜられた海を待ち受けていたのは、 性格も考え方もバラバラ、「わけあり」な8人の仲間たち。 庶務課のオバサン、和田トモコ。 広告営業部のスポーツウーマン、湯川ユウ。 元書籍営業部の弓島ヒカル。 アラフォー、巨体の山崎花子。 バツイチ子持ちの美人編集者、古堂薫。 元売れないミュージシャンの北村エリカ。 史料編纂室出身の変人、野本ゆかり。 エリート編集者、竹下ダイゴ。 売上を立てなければ、創刊準備室は解散、そして解雇。 彼らは、新雑誌創刊に向けて、はたして走り出せるのか――? くり返し押し寄せてくる困難に打ち勝ちながら、個性豊かな仲間たちや仕事相手と繰り広げる波瀾万丈の物語。 笑いあり、涙あり、そして仕事のヒントや人生の気づきも得られる新感覚の「自己啓発」小説、 どうぞじっくりと味わってみてください。 -
演奏しない軽音部と4枚のCD
16歳の秋、私の人生を変えたのは「演奏しない」軽音部と4枚のCDとの出会いだった。 高校一年の秋、楡未來(にれ・みらい)は亡き叔母が “4枚同時再生が必要な”CDを遺した意味を探るため、軽音部の部室を訪れた。 そこで待っていたのは、演奏しない「聴く専門」部員・塔山雪文(とうやま・ゆきふみ)。 挙動不審で怖がりだけど、 音楽にはものすごく詳しい塔山の力をかりて、未來は叔母の真意を追う。 架空言語で歌う曲を題材に書かれた小説の盗作騒動、 壊されたギターと早朝の騒音の関係など、 学校で起こる事件を音楽の知識で解き明かす全4篇/掲出の書影は底本のものです -
アカン、先生に叱られる!
50年前の日本、国中に三波春夫の『東京五輪音頭』が流れるなか、東海地方のとある村には、大人たちに見守られながら思いのままに遊び、日々を活き活きと暮らす子供たちがいた。さまざまに繰りひろげられる学校や村の催事、伝統行事。いつもなにかが起きる毎日…。物語の主人公は、小学4年生の勝ちゃんと信ちゃん。『アカン、先生に叱られる!』は、厳しい男先生になにかにつけて叱られながらも、やんちゃな彼らがいい子になろうと一生懸命に頑張る、成長の記録でもある。ときどき泣けてくることもある。かつて日本のどこにもあった子供たちの夏…。こころのどこかに佇む日々。追憶の走馬灯を止めてみる。 -
エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション! 近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。 特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。 かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください! -
命の値段
近未来、不特定の街。しがない大学講師「俺」は世の中の早い流れについていけない自称くたびれた中年で、人生二度目のプロポーズもあっさり断られたばかり。そんな「俺」が今まで苦手としていた「買い取り屋」に出向く羽目になったのは単純にプロポーズ用に買った指輪に給料を使い果たしたせいだ。しかし、そこは「命の買い取り屋」だった。死神の女の子は俺の命に一億を払うというのだが……。【登場人物】◎俺(先生)……大学の非常勤講師。35歳。とある事情で金欠になったために「買い取り屋」へ赴く。◎死神……見た目は十代後半の女の子。「買い取り屋」の店員。恐ろしくレトロなドレスを着ている。 -
暁のキックスタート
バイクを愛するすべての人へ贈る、珠玉の短篇集 「オートバイ乗りの心には、埋めようのない深い穴ポコが空いている。オートバイ乗りは、表向きはタフな振りをしつつ、その穴ポコを埋めようとあがいている。オートバイ乗りがオートバイを降りるのは、穴ポコを忘れたときだ。若いうちは穴ポコが見えるけれど、大人になるにしたがって、だんだん穴ポコのことを忘れてしまう」 オートバイの孤独でワイルドなフィーリングに憑かれたぼくは、旅に出ることによって、自然の景観のありがたさを感じ、本当の自分の心のドアを開くことができる。自分を旅するオートバイ乗りの物語。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。 -
もらとりあむタマ子
山下敦弘監督・前田敦子主演で話題となった映画『もらとりあむタマ子』のノベライズ版!“もらとりあむ”以前のタマ子の東京生活が明かされる!?「大学を卒業しながら就職もせずに、父一人で暮らす実家に戻ってぐうたらな日々を過ごす女の子・タマ子。秋から冬へ、春から夏へと季節はめぐり、タマ子は新たな一歩を踏み出せるのか?」山下敦弘監督、前田敦子主演、主題歌・星野 源の最強コラボレーションが話題の映画「もらとりあむタマ子」、山下敦弘監督、脚本家・向井康介の原案設定を元に、ドラマ「相棒」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」などの脚本を手掛ける波多野 都がノベライズ。東京での生活など映画では描かれなかったエピソードもたっぷりの、もっと知りたかったタマ子の世界がここにあります!
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