小説・文芸 - 光文社作品一覧

非表示の作品があります

  • 夜の扉を撃て
    -
    笠村俊夫は、殺人犯を射殺して辞職させられた元刑事。十年後、フリーの執筆者(ライター)となった彼は、かつての上司・山田清一が、娼婦とホテルに入るのを目撃する。その女性は、連れの男が帰った後で、全裸死体で発見された! だが、山田は犯行を否認したまま、〃投身自殺〃……? 都会の熱き夜を断つハード・サスペンスの長編傑作!
  • 背後の殺人者
    -
    伊豆の峰温泉に旧友の坂内登喜子を訪ねた旅行ライター北浦よしみは、14年前自分を捨てた母親信江に再会した。だが、娘に「話しておきたいことがある」と言っていた信江は、首吊り死体で発見され、登喜子も新潟・栃尾又温泉で同じ姿に! 現場にちらつく男の影は? 過去と現在を貫く男女の業を、若い女性の目で描く書下ろし力作!
  • 人間の旗~甦った血と涙の連隊旗~
    -
    レイテ島で戦った将兵は、終戦を迎えたとき、戦友の血と涙にまみれた軍旗を奉焼するにしのびず、ひそかに切り刻んで分配した。……そして戦後三十有余年、苦心のすえ幻の連隊旗は復元されたのだ。 この旗は生き残った人々にとってどんな意味があったのか? 戦後とは何だったのか? 感動と慟哭の人間記録(ドキュメント)!
  • 就職ゴリラ塾
    -
    就職という人生の難関を突破するためには――大学生のゴ(誤解)を解く。企業や社会のリ(裏面)を伝える。そして、知識や情報のラ(落差)を埋める。――こうして就職ゴリラ塾が開校された。日本経済の本質、日本的会社の特質、サラリーマンとは何者なのか?……学生のみならず、社会人にとっても有用な知恵を、非常にわかりやすく講義する長編実用サクセス小説。痛快作!
  • 幻山秘宝剣
    4.0
    「おりんの山」――恐るべき妖魔の棲む災厄の魔山。山の魔物を狩りにきた異相の賞金稼ぎ・工藤悪之進は、「念法」の腕を買われ、盲目の美剣士・朽葉兵庫に雇われる。兵庫は、ある大藩の密命を帯び、三人の奇怪な武士を率いて、妖魔の守る秘宝を狙っていた。妖気充ちる山中に恐怖の罠が待ち、獣人の淫欲に女体が喘ぐ! 妖、闘、淫の新境地を開く痛快時代劇!
  • 迷犬ルパンの名推理
    -
    伊豆の海へ転落した芸能プロの女帝が、高原の別荘で黒こげ死体となって発見! その謎も解けないうちに、犬一匹入りこめない密室で第二の殺人事件が! おなじみ、正義漢(かん)だが、お人好しでオッチョコチョイの警視庁捜査一課朝日正義(あさひせいぎ)刑事と、迷犬ルパンの名コンビの大活躍。ひと味ちがうスパイスの利いたユーモア本格推理。
  • ミス振袖殺人事件
    5.0
    京都の春を彩る「ミス振袖コンテスト」。その審査員に選ばれたキャサリンは、会場で「3・16」と書かれた謎の紙片を受けとった。3番の女性が突然倒れ病院へ。16番の女性の運命は!? しかし大会は強引に進められ、優勝者に王冠がかぶせられた瞬間……! 本格推理の醍醐味が満ちあふれた、名探偵キャサリン傑作集。
  • 無頼武士道(下)
    -
    幕府体制の爛熟期、並外れた才能と反骨魂で世を渡る源内。その多彩な活躍ぶりは、人々を完全に魅了するが……。権力と金と色との渦巻くなかで、ついに己れを陥れた田沼意次に復讐を遂げる、一代の奇傑の生涯!
  • 炸 裂~帰ってきた雷神~
    -
    北川雷三は、かつて、〃雷神〃の異名を持つ辣腕の特捜検事だった。大物政治家・津賀の資金悪用を摘発し一躍英雄となった彼は、津賀を救う実父の偽証で一転、誤認逮捕と非難を浴びて日本を去る。その父も飛行機事故ですでに亡き今、北川は父の死に絡む疑惑を初めて知る! 背後に蠢く巨悪の影。中国古武術を駆使し、復讐に燃える男。ハード・バイオレンスの傑作!
  • 極道株式会社
    -
    ヤクザ組織を近代的な企業へと変身させた宝田徳一は、組は部下に任せ、Q薬品を乗っ取り、社長に就任した。飽くなき野望の実現に挑む宝田は、ついに政界への進出を画策、市長選への出馬を決めた。一方、Q薬品では、動物を使って恐怖の実験を続けていた……!? 波瀾万丈の宝田徳一の極道人生ピカレスク・ロマン完結編!
  • 新・大阪極道戦争
    -
    七十数名を擁する塚田組組長・宝田徳一は、自宅前で、大日本義勇団員に狙撃され、四カ月の療養後、奇跡的に回復した。彼は、製薬会社の乗っ取りを目論みオイルダラーをバックに株の買い占めを始めたが、行く手に大きな罠が!?――『暴力極道戦争』、『狼の番外地』、『大阪極道戦争』に続く宝田徳一の極道痛快人生第四弾!
  • 大阪極道戦争
    -
    網走刑務所から出て十四年、いまや宝田徳一は七十数名を擁する塚田組の組長代行だった。網走で同房の元大学助教授平岡から経済学を教えられ、塚田組をビッグビジネスにしようと計画を練る。そして大規模な株式投資グループのコンピュータからデータを盗用し、株式投資の大バクチを打った。好評「暴力株式会社」シリーズ第三弾!
  • 暴力株式会社
    -
    わいのような人間に、ゼニ儲けがでけるのは、この世界しかない――宝田徳一は、ヤクザの社会を、学歴無しでのし上がれる一つの企業だと解釈した。多少の腕力と知恵があれば、いくらでも金を稼げるチャンスがある。 果てしない抗争をくり返す〃組〃を背景に、悪の哲学を貫いた男を描く長編アクション小説。
  • 破戒裁判
    -
    殺人と死体遺棄の疑いで起訴された男・村田和彦。そして、彼の容疑を晴らすべく、検察と対峙する弁護士・百谷泉一郎。最初から最後まで法廷一場面のみ。数日間の公判で繰り広げられる、息詰まる論戦。そして「破戒裁判」が示すものは何か。果たして百谷は被告人を救えるのか? 著者が「もっとも気魄を込めた」と自認し、法廷推理の先駆けとなった歴史的傑作。
  • ハイテク戦争の特殊部隊
    -
    特殊部隊・砦洋介二佐の弟平介が、シンガポール出張中に銃撃され重傷を負った。平介は最先端技術セラミックスの研究者だが、対共産圏輸出統制(ココム)違反の疑いをかけられているらしい。砦は仇討ちと真相究明のため現地へ飛んだ。――軍事目的に転用できるハイテクをめぐる、壮絶なスパイ戦! 砦はその渦中で闘った!
  • 徳川家光(一)
    -
    徳川幕藩体制は、東照大権現家康・秀忠によって確立され、三代将軍家光が確固不動のものとした。持ちまえの決断力で、次々と内外に対する諸政策を打ちだしていく家光の生涯を鋭く描いた歴史ロマン。〈全3巻〉
  • 地獄の辰・無残捕物控~首なし地蔵は語らず~
    -
    腕と度胸は抜群、喧嘩早く、ニヒルな顔立ち――人呼んで地獄の辰、江戸・深川堀川町の岡っ引き。辰の愛人・お玉が何者かに手籠めにされ、殺された。復讐を誓う彼は、北町奉行所の町方同心の片腕となった……!
  • 函館・芙蓉伝説の殺人
    -
    浪人生・益子竜夫が何者かに刺殺された。死の直前に啄木の歌をつぶやいて……。文芸編集者・笹谷美緒は、その二カ月前、担当作家・秋野芙蓉子の部屋で竜夫を目撃していた。さらに二年前、竜夫が犯した婦女暴行事件で、芙蓉子が重要な証言をしていたことが判明。時と場所を超えた事件の鍵は、竜夫が残した歌にある!? 妖しく香る花の伝説が謎を呼ぶ傑作推理小説!
  • 熱海・黒百合伝説の殺人
    3.0
    文芸編集者笹谷美緒は、取材のため、博多から寝台特急「あさかぜ4号」に乗り込んだ。だが、彼女の乗った個室寝台には、不吉な出来事を暗示するかのように不気味な黒百合の花が置かれていた。はたして、東京に着いた列車のなかで女性の絞殺死体が発見され、死体の傍らには、なぜか黒百合の花が! 黒百合伝説に秘められた怨念か? 鉄壁の完全犯罪トリックに挑む傑作推理!
  • 札幌・鈴蘭伝説の殺人
    -
    五月のある夜、東京の井の頭公園で、「スズ……」という言葉を残して男が毒殺された。その一カ月後、札幌・円山公園内の池で、男の刺殺死体が発見された。なぜか、その死体にはスズランの花が添えられてあった。警視庁捜査一課の勝(かつ)は、二つの殺人に関連があるとにらみ、北海道へ飛ぶ。連続殺人の背後に隠された恐怖の事実とは!? 〃花伝説シリーズ〃第一弾!
  • 札幌・仙台48秒の逆転
    -
    函館山中で白骨死体が発見された。死体は一年前に失踪した、もと帝都大学勤務の女性と判明。一方、青森から上野へ向かう寝台特急「ゆうづる」の車中で退職刑事が殺された。そして死体からは帝都大学の電話番号が書かれたメモが。事件の謎を追う壮(ソウ)と美緒(みお)。二転三転する犯人像と鉄壁の時刻表トリック。アリバイ崩しの力作!
  • 阿蘇・雲仙逆転の殺人
    -
    渥美半島の突端・伊良湖岬に切断された手首が漂着。さらに御前崎で、両手首、両足首を切断された女性の死体が発見された。手首と死体は同一人物のものと断定され、博多に住む女資産家と判明。早速捜査線上に一人の男が浮かんだが、彼には鉄壁のアリバイが! フレッシュ探偵コンビ、壮と美緒が大トリックに挑む力作。
  • 大物(第二部 独眼流の巻)
    -
    〃大物への道〃を目指し、忠は社員わずか三人の紅葉川証券で、兜町人生のスタートを切った。彼のはる株はおもしろいように当たり、〃独眼流〃を名乗って「株式新聞」に書く予想記事も、たちまち兜町の名物となった。酒、女と、男の修行を積む忠に、大物にのし上がるチャンスが来た! 昭和25年朝鮮戦争勃発。売りか、買いか。独眼流、勝負のときである!
  • 大逆転!連合艦隊ドーバー大海戦(1)~イギリス無敵艦隊撃破編
    -
    1941年5月、日本連合艦隊は日米決戦を想定して、北海道東方海域において演習に明け暮れていた。突如、連合艦隊の眼前に英国艦隊が現れ、一斉射撃を加えてきた! 超自然現象でポルトガル沖へ運ばれていたのだ。困惑する山本五十六司令長官。ヒトラーは、対英共同作戦を進めるが……。英独戦に巻き込まれた連合艦隊の激闘を描いた、長編スペクタクル力作!
  • 機動捜査官
    -
    「明日の夜、新宿のマツを殺す」小学生の女の子のような声で110番があった。次の日、新宿にある貸本屋の主人が殺された。マツとは名前も屋号もかかわりなかった。しかし、また110番に幼い声で「予告したとおりマツは消した。今度はウメを殺す」と電話が入った!? 予告殺人に翻弄される捜査本部! 好評〃捜査官シリーズ〃
  • 広域捜査官
    -
    マレーシアの港で日本のタンカーが炎上、沈没した。FBIは船舶保険金詐取事件として、捜査官を派遣したが、彼は何者かに殺された。 国際刑事警察(インターポール)から共同要請を受けた警視庁は、急遽辺見警部を現地に飛ばした。彼はスチュワーデスの柳梨花、ペナンの女王龍らの協力を得て犯人を追いつめた……。 大好評〃捜査官シリーズ〃!
  • 女捜査官
    -
    東京湾から引き上げられたクルマの中に、東武大学の小田幸次郎教授の溺死体があった。彼は軽油の増力剤の発明で、業界の利権争いの渦中にいた。 晴海署の交通係、塩路勝子、大浜政子の二人は、女性特有のカンで犯罪の匂いをかぎ、小田の華やかな女性関係から捜査を開始した。 大好評の捜査官シリーズ!
  • 迷宮捜査官
    -
    一年前にホステス大和田絹代が絞殺された事件は、未解決のままだった。絹代は当時、車で人身事故を起こして調停裁判中の身であった。そして、捜査陣を嘲笑するかのように、事故当時絹代の車に乗っていた若い女が惨殺される! 迷宮(おみや)入りの事件を必死で追う迷宮捜査官の執念と名推理! 大好評「捜査官シリーズ」力作第二弾!
  • 科学捜査官
    -
    科学捜査研究所の円城寺警部をとりまく捜査官たちは、頭蓋骨の肉付けの名人・浜松技官、毛髪一本から真犯人をつきとめる徳丸技官、嘘発見器(ポリグラフ)の使い手・牧村香那子。若い女の白骨体が発見され、浜松は復顔(カービング)をするが、身元が割れない。いっぽう徳丸の陰毛分析は、事件の陰にいる男を暗示する……。
  • 0・096逆転の殺人
    -
    早苗の兄・喬が局部をえぐり取られた惨殺死体で発見された。同じ頃、喬の馴染みのバーのママの家へ、切断された男性器が送られてきた。勝刑事は早苗の協力をえて捜査を開始。ところが、喬の住んでいた部屋で、別の男がガス中毒死した! 二つの事件を結ぶ糸は? 密室トリックとアリバイ崩しで読者(あなた)に挑戦。本格推理の傑作!
  • 成田・青梅殺人ライン
    -
    奥多摩・青梅の神社で、高校生の死体が発見された。被害者は医学部進学をめざす秀才。しかも、系列大医学部への推薦枠をめぐる不正を探っていた。続いて、ライバルの女生徒を教えていた東大生家庭教師も殺される。背後には巨大な黒幕が……。そして舞台は成田へ。 斬新なアイデアと、卓抜なトリックを駆使した気鋭の本格推理!
  • 香港破壊作戦
    5.0
    九龍(カオルン)城を破壊せよ! 兵器商人星島弘の使命は、香港の中国返還阻止を謀る一味を壊滅する作戦だった。……そして、敵を追いつめる星島の行く手に、蒋介石の莫大な財宝のありかを秘めたフライト・ジャケットA‐2の謎が! 絶体絶命の窮地を脱して、黒幕と対決する星島! 大好評「戦場の狩人(ウェポン・ハンター)」シリーズ第4弾!
  • 戦場の狩人(ウェポン・ハンター)
    -
    戦争カメラマンの星島弘は、「死の商人」ゴールドスミス一派に恋人をなぶり殺しにされ、復讐を誓う。だが相手は世界の兵器市場を操る大物だけに手が出せず、しばらくその手下として忠誠を励んでみせる。飛行機の墓場(マスデック)から大量の飛行機部品を奪うなど、実力をつけた星島は……。
  • 殺人許可します
    -
    赤かぶ検事の娘・柊葉子弁護士が婦人警官を装い犯人逮捕! 犯人は家出少女たちを騙しては、覚せい剤を打って強姦していた暴力団幹部。が、赤かぶは娘の活躍を素直に喜べなかった。葉子がその犯人の弁護人になったからだ。果たして、法廷で父親に対峙した葉子は、なんと犯人の無罪を主張した……! 不思議な結末を迎える表題作など、好評シリーズの珠玉集。
  • 被告人、名無しの権兵衛
    -
    春の飛騨高山。置き引きの現行犯で逮捕された中年男がいた。男は犯行は認めたものの、氏名や本籍を頑として黙秘する。が、余罪ありと睨んだ赤かぶ検事は、「本籍、不詳。住居、不定。職業、不詳。氏名、不詳……被告人は、年齢四十七、八歳。容貌、別紙添付の写真のとおり……」 と、異例の起訴に踏み切った! ――表題作ほか、法廷推理の真髄(エッセンス)をユニークに描いた傑作集。
  • 疑わしきは罰せよ
    -
    絶大な人気を誇る「赤かぶ検事シリーズ」。なぜ、柊茂(ひいらぎしげる)は赤かぶ検事と呼ばれるようになったのか? 名シリーズの記念碑といえる第一作。 椎茸栽培用のビニールハウスで、農婦が一酸化炭素中毒死した。赤かぶ検事らの執拗な追及で、夫が犯行を自供。一件落着に見えたが夫は公判で犯行を全面否認。弁護側も検察のでっち上げだと主張した!(表題作より)
  • 無人島の首なし死体
    -
    推理トリック研究家・久我京介と助手・明夫、その女友達の洋子は、瀬戸内海の別荘に招待されて夏のバカンスを楽しんでいた。「あっ、首がない!」無人島の浜辺に、まるで日光浴でもするかのように横たわる、男の首なし死体。続いて起こる密室殺人。 本書主人公同様、推理トリックに造詣深い著者が放つ長編傑作!
  • シャーロック・ホームズの事件簿
    4.0
    王冠のダイヤモンドが盗まれ、首相みずからがホームズのもとを訪ねる「マザリンの宝石」、赤ん坊の血を吸う(?)母親を相手にする「サセックスの吸血鬼」、若い女性に恋をした老教授の不思議な行動に端を発する「這う男」など12編。発表はみなドイル晩年のものだが、「ライオンのたてがみ」以外、事件はすべてホームズの引退前(1903年以前)に起きている。
  • 乗取り屋(上)~赤い欲望の巻~
    -
    1~2巻770円 (税込)
    紅蓮の炎に包まれ、阿鼻叫喚の地獄と化した「ホテル・ニュー赤坂」を背に、社長の榊原文麿は無表情に空を見つめた。――酒乱の父のために、赤貧の少年時代を送った榊原は、東京のメリヤス問屋へ奉公に出た。そして、徹底した倹約によって貪欲に金を儲けた。〃乗取り屋〃と異名をとる男の栄光と挫折――長編企業ピカレスク!
  • 誅殺列島
    -
    恋人を暴走族に殺られた白バイ乗りの北条は、奴らに復讐する気はないかとある男に誘われた。それは司法手続き抜きで極悪犯罪の容疑者を断罪処刑する、闇の捜査官を養成する機関だった。厳しい訓練を受けた彼は、卒業試験として例の暴走族の処刑に当たった。ところがそのリーダーは死ぬ直前、あれは請負仕事だった、と洩らし……!? 好評『処刑捜査官』続編。
  • 逆立ちした死体
    -
    全裸の男の死体は、なぜかミイラのようだった。さらに、もう一つの死体が逆立ちしていたのはなぜか? 事故で気まぐれな超能力に目覚めた、新米の私立探偵小泉譲二とミス・ワトスンこと美人女医夕起子、おまけにドケチ刑事が入り乱れて、珍・名推理を競う……。 本格推理ファンをもうならせる、ユーモア・ミステリー第二弾!
  • 逃げ出した死体
    -
    死体がスタコラ、逃げ出した!? 殺人現場に哺乳瓶!? 三流タレント小泉譲二は、事故後の手術で、なぜか突然変異を起こし、特異な推理力に目覚める。記憶喪失に悩みつつも〃にわか名探偵〃ぶりを披露、奇妙な謎に挑む。ワトスン役の美人精神科医とのからみに、ルンペン刑事が割り込んで、混線推理合戦のユーモア本格ミステリー!
  • 夜よりほかに聴くものもなし〈サスペンス篇〉
    4.3
    「それでも……おれは手錠をかけねばならん」──ベテラン刑事の八坂は、犯罪者のやりきれない事情に理解を示しながらも、犯人に手錠をかける。人間の裏表、抵抗と復讐、犯罪者の心理を描く10話(表題作)。千変万化する話の手練手管は、技巧が技巧で終わらぬ厚みがあり、読者を虜にする。まさに風太郎ミステリーの真骨頂! 10話からなる表題作を含め、全13篇収録。
  • 富士六湖殺人水脈
    -
    山梨県上九一色村に出現した〃富士六番めの湖〃の底で 、女性の全裸死体が発見された。被害者に巨額の生命保険をかけていた夫のアリバイは完璧に見えたが、警部補・篝俊輔は、聞き込みを続けるうちに、8年前、自らの恋人が暴行され殺された未解決事件との接点を見いだした……。絶妙のストーリー展開、新鮮な発想、松本清張の系譜を引き継ぐ傑作推理小説!(『富士六湖まぼろしの柩』改題)
  • 幻の悪魔
    -
    弁護士事務所を訪れた男が、応接間で殺された!! その男の所持品には、なぜかスペードのカードが……。捜査により、殺された平田五郎は悪名高き詐欺師であることが判明。また、平田の相棒で、胸にトランプの刺青のある杉山勝枝が容疑者として浮上してくる。さらに、戦後の混乱期の事件との関連も取り沙汰されて……。思わぬ方向に展開する事件に検事・霧島三郎が挑む!!
  • 月影兵庫 上段霞切り
    -
    格式ばった生活を嫌い、気ままな素浪人をつづける月影兵庫。義理の伯父・松平伊豆守信明の屋敷から消えた京洛随一の美女・綾姫の行方を追って東海道の冒険道中へ……。時代小説に本格的推理を織り込んだ傑作長編!
  • 凶殺(きょうさつ)
    -
    勤務を終えて帰宅した青梅東署の鳴川将が見たものは、妻と娘の絞殺死体だった……。捜査によって判明する、鳴川の妻・郁子の意外な一面と、巨大な組織の存在。だが、捜査陣を嘲笑うかのように、容疑者らしき人間が、次々に殺(け)されていくのだった。誰が、何のために……? 事件は混沌を深めていく。元警察官の著者渾身のハード・サスペンス。
  • 海軍愚連隊〈昭和十六年十二月〉真珠湾レーダー基地を破壊せよ
    -
    上海で休暇を楽しんでいた海軍愚連隊第九九九部隊の面々に極秘命令が下った。昭和十六年十一月のことである。目的を明らかにされぬまま、伊号潜水艦に乗り込んだ彼らは全員、海軍軍人失格の臆病で弱いダメ水兵ばかり。……真珠湾奇襲作戦の裏面で大活躍する愚連隊。作戦に成功した彼らには、さらに、別の試練が待ちうけていた。痛快戦争冒険小説、待望の第2弾。
  • 越後騒動(上)
    -
    江戸の町奴(まちやっこ)関根弥次郎は、旧主越後松平家の騒動の渦中に身を投じて、颯爽と正義の刃を揮う。彼をめぐって主家の娘照姫と、女剣士佐々木留伊が恋の駆け引きに鎬を削るが、その背後に陰謀の魔手が…。
  • 影の大老(上)
    4.0
    流浪の国学者長野主膳は、彦根城内の埋木舎(うもれぎのや)に不遇の日々を送る井伊直弼と知り合い、肝胆相照らす。やがて家督を相続した直弼は、幕府の期待を担って大老に就任。主膳は、その〃懐刀(ふところがたな)〃となる。長編歴史小説。
  • 伊達政宗(五)
    3.3
    大いなる野望を託して支倉常長をローマへ派遣した政宗。だが、頼みとするエスパニヤ艦隊の来援は遂に幻と消えた。焦燥にかられる政宗の目前で、難攻不落を誇った大坂城は崩れ落ち、戦火の中に豊臣家は滅ぶ!
  • 伊達政宗(四)
    4.0
    切支丹禁止令の噂が広まるなか、越後少将忠輝の執政大久保長安が企んだ大陰謀。ついに最後の荒療治・大坂城攻めを決意する大御所家康。〃天下取り〃の好機到来とみた政宗は、江戸の伊達屋敷にあって策をこらす。
  • 悪魔の劇場(上)
    -
    南アフリカで、日本企業の多くがオフィスを構えるビルが爆破された。一方、西ドイツでは日本人学校の生徒の誘拐事件が! さらにタイでも……。犯行は『悪魔の劇場』と名乗るテロ組織。一連の事件は、やがて謎の集団の恐るべき目的を明らかにしていくのだった。 国際社会を舞台に壮大なスケールで展開する陰謀ノベルの大作!
  • 美貌の悪魔
    -
    ご存じ、野次馬探偵団。美穂と百合は女子校のおニャン子。そして、百合のフィアンセで警視庁捜査一課のロリコン刑事・倉岡正明。美穂たちの高校の先生がラブ・ホテルで殺された。新婚間もない先生とホテルに入った謎の女の正体は!? ミステリーとサスペンス、それにアクション。これでもかのおもしろさで好評シリーズ第3弾!
  • 妖精の罠
    -
    美穂と百合は女子校のおニャン子。百合のフィアンセ、倉岡正明は、警視庁捜査一課の刑事で、ルックスバツグンだが、重症のロリコン。 百合たちの同級生、森川奈保子が乱暴されて殺された。第一発見者の倉岡は、何と彼のロリコン趣味のために逮捕されてしまった! 美穂と百合は彼の無実を信じて、独自の捜査に乗り出した……!
  • あどけない悪魔
    -
    美穂と百合。色っぽい美少女とベビー・フェイスの女の子。ともに女子校のおニャン子。倉岡正明は、警視庁捜査一課の刑事。バツグンのルックスだが、重症のロリコン。倉岡は美穂に、百合は倉岡にぞっこんの、この複雑な3人組が女子高生殺人事件に巻き込まれる! 美穂は明晰な頭脳で事件に挑み、百合はカラダを武器に倉岡に迫る…!?
  • てやんでェ(上)
    -
    〃てやんでェ〃と借金蹴散らす、雑草大阪人の木塚慶太。 昭和三十六年、日本は高度成長の真っただ中。時代の申し子・木塚は、東京、京都、果てはアメリカを舞台にして、せこい奴らを翻弄する。欲望、計略、陰謀が渦巻く世間を手玉にとって、自由自在に活躍する破天荒な快男児を描いた痛快娯楽小説の大傑作!
  • ズベ刑事(デカ)
    -
    警視庁捜査一課に、秘密の別動隊、「捜一別」が新設された。超美人の隊長以下、ピチピチギャルの五人組。その五人は全員ズベ公あがりで、補導歴、逮捕歴の持ち主ばかりだ。女を武器にセックス産業に潜入するなんてお手のもの。捜査一課の猛者どもを尻目に、大活躍。 直木賞作家が軽快に描く、痛快ユーモア・ミステリー快作!
  • さむらい一匹(上)
    -
    老中水野出羽守は、美濃加納藩主の娘小桜姫を将軍の側室に送り込み、己の権勢維持を狙っていた。対立する松平和泉守は、凄腕の剣士たちを雇って妨害を計る。江戸に向かう姫と、警護する剣士勘八郎の危険な道中!
  • 人生最後の殺人事件
    -
    元刑事の私立探偵、志田司郎。依頼人は初老の作家で、愛人関係にある彼の美人秘書の素行を調べてくれということだった。尾行を始めた志田は、彼女が横浜にあるホテルのロビーで東南アジア系の美男と落ち合い、部屋にはいるのを確認した。男は麻薬の売人だった!? 『追いつめる』(直木賞受賞作)の志田司郎が、男と女の謎に迫る。
  • 夜行列車(ミッドナイト・トレイン)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    4.5
    四月吉日午前三時の爆破決行を予告する手紙が、国鉄総裁宛に届いた。一方、「国鉄全線完乗」を目指す青年が殺され、その腕時計のアラームが、爆破予告時刻にセットされていた。国鉄当局と連携して厳戒態勢をしく十津川警部ら捜査陣は、犯人の恐るべき計画を阻止できるのか? 時刻表トリックと、息をのむ展開! 累計一一四万部を超える、本格推理サスペンスの傑作!
  • 終着駅(ターミナル)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    3.8
    青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。しかし、上野駅構内で第一の殺人。その後、次々に仲間が殺されていく――。上野駅で偶然、事件に遭遇した亀井刑事は、十津川警部とともに捜査を開始した。累計一六〇万部の栄光! 第34回日本推理作家協会賞に輝く、愛と郷愁の国民的ミステリー!
  • 読書の方法~なにを、どう読むか~
    3.3
    「なにに向かって読むのか」「どう読んできたか」「なにを読んだか、なにを読むか」。偉大な思想家・詩人であり、また類まれな読書家でもある著者が、読書をとりまくさまざまな事柄について書いた、はじめての読書論集成。長年における著者の思索の軌跡、思想の背景が存分に詰まった、「知」の巨人による異色の読書論。

    試し読み

    フォロー
  • すべての美人は名探偵である
    3.5
    美貌の歴史学者・早乙女静香(さおとめしずか)が、沖縄研究旅行中に遭遇した殺人事件。被害者は徳川家の秘密に関する古文書を秘匿(ひとく)していた!? さらに札幌でも古文書の関係者が謎の死を……。沖縄―北海道での同時殺人、さらに古文書とある童歌(わらべうた)の秘密に静香と女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)が挑む! 不可能犯罪と歴史の謎、さらにはなぜかミスコンまで登場、これぞ鯨ミステリーの真骨頂!

    試し読み

    フォロー
  • インビジブルレイン
    4.2
    姫川(ひめかわ)班が捜査に加わったチンピラ殺人事件。暴力団同士の抗争も視野に入れて捜査が進む中、「犯人(ホシ)は柳井健斗(やないけんと)」というタレ込みが入る。ところが、上層部から奇妙な指示が下った。捜査線上に柳井の名が浮かんでも、決して追及してはならない、というのだ。隠蔽されようとする真実――。警察組織の壁に玲子(れいこ)はどう立ち向かうのか? シリーズ中もっとも切なく熱い結末(ラスト)!

    試し読み

    フォロー
  • もっと声に出して笑える日本語
    3.6
    ベストセラー『声に出して笑える日本語』がますますパワーアップして登場!「ただいま地震が、地震が揺れています!」「ウチの孫はアメリカにホームレスに行ってるんだ」「あたってくじけろ!」…… アナウンサーや有名人の迷言から、街で拾った言い間違い、そして死ぬほど下らないオヤジギャグまで新ネタを満載。著者渾身の書き下ろし!

    試し読み

    フォロー
  • 声に出して笑える日本語
    3.4
    アナウンサーの致命的な言い間違いから、思わずニヤリの上品な下ネタ、そして愛すべき落語の世界の味わい深いセリフまで。酒場で飲んでいても昼寝中でも、行き交う言葉に耳を澄ませて集めた「笑える日本語」の数々。落語家にして小説家でもある著者ならではの「耳の付け所」が冴え渡る! 確実に笑えてタメになる傑作エッセイ。一席、お付き合いのほどを。(『日本語通り』改題)

    試し読み

    フォロー
  • 顔のない十字架 新装版~赤川次郎サスペンス劇場~
    3.8
    25歳のOL・宮川佐知子(みやがわさちこ)は両親を亡くし、弟の親代わりを務めてきた。その弟・秀一(しゅういち)が人をはねてしまった。死んだ男の所持品に「五千万用意しないと一週間過ぎれば娘の命はない」という宛名のない脅迫状(きょうはくじょう)が――。男の正体は? 人質の行方は? 真相を探る佐知子は、やがて殺し屋に心惹かれていく……。女性心理を描いたサスペンス・ミステリーが新装版として登場。

    試し読み

    フォロー
  • シャーロック・ホームズの回想
    3.9
    大レースの本命馬が失踪、その調教師の死体も発見されて英国中が大騒ぎとなる「名馬シルヴァー・ブレイズ」。そのほか、ホームズが探偵になろうと決心した若き日の事件「グロリア・スコット号」、兄マイクロフトが初めて登場する「ギリシャ語通訳」、宿敵モリアーティ教授と対決する「最後の事件」まで、雑誌掲載で大人気を得た12編を収録した第2短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 光る崖
    4.0
    名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。旅行後、名古屋市内で傷害致死事件が発生。朱子の前に現れた参考人は、旅先で知り合った女性・北沢昌代だった。事件を調べ進めると、背後に女子高生売春グループの存在が浮かび上がってきた。――初めて女性検事を主人公に配した「記念碑的作品」!

    試し読み

    フォロー
  • 目撃~ある愛のはじまり~
    3.5
    東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか? 夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。思い余った末、匿名の投書を警察に送ったことから、麻子は新たな殺人事件の罠に……。

    試し読み

    フォロー
  • 蒸発~ある愛の終わり~
    3.0
    満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!? 新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。そこで彼は、美那子をかつて愛していた男の失跡、そして殺人事件に出遭う。愛しい女に対して深まりゆく疑惑。蒸発の真相は……。男女の愛を叙情豊かに活写したミステリーの名著。〈日本推理作家協会賞〉受賞作!

    試し読み

    フォロー
  • 完全犯罪の女
    -
    その日、会社社長西条宏助の家には、すでに結婚して家を出ている息子英一と妻馨子、英一の妹聖子が来ていた。兄妹は父に財産の生前贈与を願い出ていた。彼らは遺産が後妻に行くのが我慢できなかったのだ。緊急にお金がいる事情があったのだ。そして夜、惨劇の幕が上がり、殺戮は為された! 女流俊英が描く完全犯罪の謎!

    試し読み

    フォロー
  • ルパンの消息
    4.3
    15年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生3人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで24時間、事件は解明できるのか!? 著者“幻の傑作”待望の電子化。

    試し読み

    フォロー
  • 告発!検察「裏ガネ作り」 口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」
    3.5
    日本最強の捜査機関・検察庁。だが裏では組織的な公金横領の疑惑が! 平成14年、その問題をテレビで告発しようとしてた当時の大阪高検公安部長は突然、身内である大阪地検特捜部に逮捕される。それも、誰もが首をかしげる微罪で。併せて「悪徳検事であった」という“検察リーク”で口封じが…。著者(平成22年1月、刑期満了)が係争中に、その手口と顛末を赤裸々に告発し、法務省、検察庁を震撼させた問題の書。

    試し読み

    フォロー
  • サラリーマンNEO 内村宏幸オリジナルコント傑作集
    -
    サラリーマン社会の理不尽を吹き飛ばす強烈なキャラクターたちが続々と登場。切ない日常を、破天荒でシニカルな笑いに変換してくれるコントが満載。06年4月から、NHK総合にて放送され、大好評を博した「サラリーマンNEO」から、大人気シリーズの「社内スタントマン」「部長の親」などを収録。「笑う犬シリーズ」でも活躍の鬼才・内村宏幸が贈る63作品。

    試し読み

    フォロー
  • 白の十字架
    -
    東京都内の空地で大学生が殺された。犯行時被害者と情交中だった女性は、警視庁の一柳(いちやなぎ)刑事の妻だった。彼女は突然襲ってきた犯人に暴行され、“遺留品”を胎内に宿した。捜査線上にはヒマラヤ・ネパルチュリ登山隊のアルピニスト・津雲(つぐも)の名が浮かぶ。津雲は頂上アタックに失敗し、朋友を死なせていた。心の中に十字架を背負った男女が交錯する、傑作推理小説。
  • 禁じられたソナタ(上・下合冊版)
    -
    1巻770円 (税込)
    日本楽壇の大御所・飛岡栄一郎は臨終の際、「送別」と題したピアノソナタの楽譜を孫娘の有紀子に贈った。「決して弾いてはならない」という謎の遺言とともに……。有紀子は幻の傑作を託されて戸惑い、楽譜を密かにしまいこんだが……。関わる人々を恐怖に陥れる魔性の旋律の正体とは? ファン待望、赤川版正統ホラー小説の長編力作!

    試し読み

    フォロー
  • 鎧櫃の血
    -
    三浦老人の話は、およそ二十四、五の短編である。単彩の話題をとらえて、人生の断面を衝き、時代相と生活が渾然と融け合っている……。「江戸」がすっかり懐ろに収まっている趣きである。全十八編収録。

    試し読み

    フォロー
  • 宍道湖殺人事件
    -
    「だ、だれか来てくれ! 殺される」松江・宍道湖畔のホテルで落合和彦が墜死した。奇しくも、恋人千秋もスイス・レマン湖のホテルで墜落死していた。この死の相似に疑惑を抱いた妹玲子は、週刊誌記者浦上伸介とともに真相を追う。驚くべき奇怪な事実、そして容疑者には鉄壁のアリバイが! アリバイ崩しの名手の長編力作。

    試し読み

    フォロー
  • 鷲(わし)
    -
    お鷹場を荒らす尾白の鷲をめぐって血みどろの葛藤(「鷲」)、名工の兜が持ち主に祟りをもたらす(「兜」)など、不思議な因縁の糸に導かれ、人知を越えた恐怖の世界を、ふと垣間見てしまった人々の運命は?(全十編)

    試し読み

    フォロー
  • 奇妙な依頼人
    -
    針持天八、48歳。勘がすべての誇り高き迷探偵。酒と女が大好きでひたすらマイペース。奇想天外な頭脳を持った彼には、これまた摩訶不思議な依頼が持ち込まれる。 マンションに一人住まいの女性から、いたずら電話の調査依頼があった。電話の内容は、針持が大好きな“あの最中”の女の声。そして、ことは殺人事件にまで発展……!?

    試し読み

    フォロー
  • 白髪鬼
    -
    壇ノ浦から落ちのびた平家の官女の怨念を秘める幽霊藻(「水鬼」)。試験場にきまって現われる髪の白い女の正体は?(「白髪鬼」)。――など、名作十三編を収録。人々を妖気漂う幻想の世界に導く、綺堂ならではの怪異の世界。

    試し読み

    フォロー
  • 琵琶湖殺人事件~ハイパー有明14号「13時45分」の死角~
    3.0
    日本最大の湖・琵琶湖。この広大な湖を挟んで向き合う西大津駅と瀬田駅で、同日に同様の轢殺事件が起きた。ルポライター・浦上伸介は、被害者間の接点を求めるうち、数日前に起きた一つの殺人事件に行き当たった。だが……。 琵琶湖と九州にまたがる壮大なアリバイの壁が、浦上の推理を阻む! アリバイトリックの名手が創りあげた、時間と空間の、大魔術!
  • 青春の反旗
    -
    自分は捨て子! 実の親への怨念を抱き、家財を処分して単身上京した洋介は、全財産を空巣に奪われた。世間への復讐に燃えた彼は近くの豪邸の愛犬誘拐を企て、まんまと成功。エスカレートする一匹狼・洋介の野望。そんな彼の前に美少女と謎の人物があらわれた! この世に反旗を翻す一人の男を描く、ピカレスク・ロマン傑作!(『虹に立てる叛旗』改題)

    試し読み

    フォロー
  • 流氷の夜会
    -
    智美は会社社長神保公司と結婚したが、半年後、会社は経済ヤクザ鍬形の餌食になった。つづいて神保夫妻の許に何枚もの謎の写真が届く。公司は何者かに怯え、突然失踪! 智美は夫の消息を追い、大学の先輩岩瀬とともに写真が示す信州・ヒョー越峠へ赴く! 常に新しい話題を読者に提供する著者の長編推理傑作!
  • 影を踏まれた女
    -
    秋の月が鮮やかに冴え渡る宵、子供たちは往来で歌いはやしながら影を踏んで遊ぶ。糸屋の娘おせきは、影を踏まれて以来、自分の影を映し出すものすべてを恐れるようになった(影を踏まれた女)。十五編を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 風葬連峰
    -
    冬の北アルプス・焼岳(やけだけ)で、稜線上に張られたツエルトから首を出し、頭を割られて死んでいる男が発見された! 横には血糊のついた岩が……。一緒のパーティの他の二人は行方不明になっている。現場は、西穂山荘まで二時間。山での事故死とは思えなかった。 大自然を舞台に、巧妙なトリックで織り成す会心の山岳ミステリー!

    試し読み

    フォロー
  • 選挙参謀
    -
    「当選すれば権力者、落選すれば唯の人」勝ち抜く策謀が絶対に必要だ。では、なぜ泡沫候補が絶えないか。なぜタレント候補が転身をはかるか。なぜ買収が続くのか。なぜ有力候補でも涙をのむか。なぜ選挙時に暴騰する株があるのか。これらのなぜを著者は、一つ一つ小説で解き、巻末では実在の選挙の神様を追う異色の選挙小説群。

    試し読み

    フォロー
  • 政界献金部長
    -
    冴えない身形の老人が、ホテルの特別室(スイート・ルーム)へ向かう。そこには総理と秘書が打ち合わせ中だった。SPが老人の行方を制した。「花山清五郎です」。すると、総理が笑顔で花山を部屋へ迎え入れて、「衆参同時選挙もあり得る。どうぞよろしく」。老人の異名(ニックネーム)は“ミスター政治献金”。日本の保守党を堕落させた金の入手法を白日の下に曝す内幕小説!

    試し読み

    フォロー
  • 小説 金満代議士
    -
    真木学は官僚出身の代議士だ。欧州経済の視察団長に選ばれる。短期間の各国訪問は早朝から行動しなければ…。だが、彼は晴れ姿のPRのため、予定を無視し、昼過ぎにタラップに立った。懐には派閥のボスからの小遣いと関係会社の餞別が唸る。「国のため」と叫ぶたびに私腹は肥えるばかり……(第一話・金満代議士)。 元代議士の秘書だった著者が全読者に公開した極秘小説集!

    試し読み

    フォロー
  • 小説 議員秘書
    -
    大島哲夫は、農協の支持で衆議院議員に当選した沼尾良介の第一秘書に抜擢され、上京した。地元民と議員のパイプ役は忙しい。展望のない減反政策、米価の管理、そこへアメリカ産米の上陸旋風。大島は農政に疑念を抱いた。煩悶の日、良き理解者尾形紀子と熱烈な恋に陥る。――政界の荒野を裏面から衝いた問題提起の話題作!。

    試し読み

    フォロー
  • 流離 決定版~吉原裏同心(1)~
    -
    1~40巻748~814円 (税込)
    安永五年、豊後岡藩の馬廻り役・神守幹次郎は、意に沿わぬ婚姻に苦しむ納戸頭の妻・汀女と出奔した。幼馴染の二人は妻仇討の追っ手を逃れ、当てのない流浪の旅に出る。やがて江戸に出た幹次郎たちは、幕府が唯一許しを与えた遊廓にして千金の町と謳われる吉原遊廓の前で、汀女の弟・信一郎の危難に出くわすのだが――。幹次郎と汀女、二人の伝説がここに始まる。
  • デーミアン
    4.3
    些細な嘘をついたために不良に強請られていたエーミール。だが転校してきたデーミアンと仲良くなるや、不良は近づきもしなくなる。デーミアンの謎めいた人柄と思想に影響されたエーミールは、やがて真の自己を求めて深く苦悩するようになる。少年の魂の遍歴と成長を見事に描き、世界中で“悩める若者たち”に読み継がれる青春小説。
  • 天使の蝶
    4.3
    先史時代の鳥類のような奇怪な骨を見つけたのは、廃墟と化した大戦後のベルリンのアパートの一室だった……化学者でもあったプリーモ・レーヴィの世界観が凝縮された表題作「天使の蝶」をはじめ、傑作「ケンタウロス論」、「転換剤」「完全雇用」など15篇。アウシュビッツ体験を核に問題作を書き続け、ついに自死に至った作家の、本邦初訳を多数収録した傑作短編集。
  • 踊るマハーバーラタ~愚かで愛しい物語~
    4.3
    恋あり愛あり性あり欲あり善あり悪あり涙あり笑いあり――。“ここにあるもの総ては何処にもあり、ここに無いものは何処にもない”。『世界最大の叙事詩』エッセンス八話を収録。
  • 実は悲惨な公務員
    3.6
    グータラなくせにクビがない税金泥棒!――激しいバッシングを受けて、意気消沈する公務員たち。官から民に転職した著者が、「お気楽天国」の虚像と実像を徹底レポート。
  • 警視庁捜査一課長の「人を見抜く」極意
    3.4
    捜査一課は、殺人・強盗・強姦・放火などの凶悪犯罪を追う警察のセクション。中でも首都東京を管轄する警視庁捜査一課は、日本全国、いや世界までもが、その動向を注目する超プロフェッショナル集団だ。そのトップを務めた著者は、42年間にわたる警察官生活の中で、どのようにして犯人のウソを見抜き、どのようにして群衆の中から不審者を発見してきたのか?
  • サロメ
    3.9
    妖しい月光の下、継父ヘロデ王の御前で艶やかに舞ってみせた王女サロメが褒美に求めたものは、囚われの美しき預言者ヨカナーンの首だった――作家・平野啓一郎が、これまでの「悪女(ファム・ファタール)」としてのサロメ像を一新し、原文に忠実に、無垢で残酷な少女としてのサロメの激情と悲劇的結末を浮き彫りにする新訳。詳細な註と解説つき。宮本亜門による舞台化原作。
  • ワーニャ伯父さん/三人姉妹
    4.0
    若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は……。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。すれ違う思惑のなかで、必死に呼びかけ合う人々の姿を、極限にまで切りつめたことばで浮かび上がらせる待望の新訳。

最近チェックした本