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Posted by ブクログ
暴力団員の殺害事件を追う姫川班に、「犯人は柳井健斗」という情報がもたらされる。ところが警察上層部から下されたのは、その名が捜査線上に浮かんでも追及してはならないという不可解な指示。組織の思惑が交錯する中、姫川玲子は一人で事件を追い始める。
これまで姫川班の仲間とともに捜査してきた玲子が、今回は誰にも頼れず単独で動いていく。そこで浮かび上がるのは、一人で動く心細さと、これまで当たり前のようにそばにいた仲間の存在の大きさだった。
一人で強く生きてきた玲子だからこそ、仲間から離れたことで、自分の判断が自分だけでは済まず、仲間にも影響を及ぼすことを強く感じたのではないかと思う。組織を背負う以上、責任は一人だけのものではない。信念を貫こうとすればするほど、その信念がかえって行動の足枷になることもある。
さらに、ある人物との出会いによって、「警察官としての自分」と「素の自分」との間でも揺れる玲子。けれど、それは彼女にもどうすることもできなかったのだと思う。刑事としての信念も、一人の人間として抱いた感情も、どちらかが偽物なのではない。どちらも玲子自身なのだから。
そして、ある場面で語られる組織についての言葉にも胸が熱くなった。同じ形のまま永続することが大切なのではなく、新しいものを取り込みながら、それぞれが地に足をつけて踏ん張り、支えていく。その言葉は、組織というものの強さと脆さを同時に突きつけてくるようだった。
人と人との歯車が噛み合えば、組織は強くなる。けれど、一つ歯車が外れれば、その強さは思っている以上に脆く崩れてしまう。
組織の中で生きる個人と、その一人ひとりによって支えられる組織。その関係を強く感じた物語だった。
人はその中で迷い、傷つき、ときに見えない涙を流しながら、それでも歯を食いしばって前を向く。
読み終えたあと、『インビジブルレイン』というタイトルが静かに胸へ残った。
Posted by ブクログ
今ストロベリーナイトシリーズを1冊目から順番に読んでいますが、映画化されただけあって、今のところこの作品が一番好きです。
今回は姫川班のメンバーはあまり登場しませんが、玲子とバディを組んだ下井。口は多少悪いけれども、玲子の事を理解し、何かとフォローしてくれる貴重で魅力的な存在でした。
そして何より姫川玲子が惚れてしまうヤクザの牧田。ヤクザでありながら、理性的な牧田もやっぱり魅力的で、玲子が牧田を好きになってしまうのも納得。でもそんな冷静そうな牧田も、玲子に惚れて少年のようにウジウジと悩んでいる姿もギャップがあって、微笑ましかった。
でも刑事とヤクザの許されざる恋愛。最後はやっぱりそうなってしまうよね…
事件の真相も追いつつ、玲子と牧田の切ない恋愛もあり、この作品はストロベリーナイトの特に女性読者が楽しめる作品だと思います。
読んでいる間はずっと竹内さんと大沢さんで脳内再生していましたが、やっぱりまた久々に映画が見たくなりました。
面白い!
映画を先に見てしまったんですが、どうしても心理が知りたくて原作を読むことにしました。4時間くらいかな?一気に全部読んでしまいました。映画では??と思う場面もあったのですが読んで納得。
牧田は変わらず、いや映画以上にカッコ良くて、仁義があって最高でした。惚れてしまいそう…(≧∇≦)姫川も可愛い部分があり、共感できる部分多数。恋がしたくなりました。
ドラマの菊田が好きでしたが、すっかり牧田派になっちゃいましたね。
いやー本当に面白かったー(^^)
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