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Posted by ブクログ 2016年11月24日
SFでありながら非常に詩的で神話的で終始背中にぞくぞく来るものがあった。もうどこまでも私好み。以下激しくネタバレ。///シンプソン氏のNATCA社シリーズは、3DプリンターやVRの超すごい奴が出てきたりして、思わず私たちの「これから」に思いを馳せずにはいられない。にしても「検閲は鶏に」とか「測定され...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年05月01日
イタリア作家の短編集。抜きん出た寓話性で人間や社会を抉り取る。が、あまりに滑稽で皮肉が効いている語り口はストーリーが排除されていて、読み手が物語に入って感動したり、考えさせられるという作風ではないので、最初は取っ付きにくかった。
しかし、徐々にこの作家の作風に馴染むに連れて、その深みに引き込まれてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
鶏が検閲をしたり、天使を作ろうとして鳥の化物ができてしまったり、創世記でヒトを作ろうとしているときの会議の様子やケンタウロスや車の性についての話、営業マン・シンプソン氏によって勧められる不思議な機械。。化学者でもあり、アウシュビッツを生き延びた著者によるものであるからなのか、科学的で自由な発想で書か...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月15日
表題作の''天使の蝶''、''人間の友''と''ケンタウロス論''は特に読んでほしい。
言葉で他人に説明するのは難しいけれど、私は私の目隠しが少し薄くなったように感じました。ああ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月17日
ユーモアセンスに溢れたプリーモ・レーヴィ幻想短篇集なんですが、彼のアウシュヴィッツでの体験記や、そこからの帰還を綴った自叙伝を先に読んでしまうと、素直に楽しめないのも事実。『ケンタウロス論』に代表される、レーヴィの幻想文学ではお馴染みの動物系シリーズもどこか悲しげ。それに反して、「シンプソン」シリー...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
彼の人生を知っている分、読んでいて深読みして本当に読んでるのがつらくなったりもしたんですが、基本的にユーモラスなお話でした。かなりブラックユーモアだけど。純粋にお話としてとても楽しめて、考えさせられる部分もやっぱり本当に本当にあって、うーん…ケンタウロスみたいにレーヴィが引き裂かれてたとしたら、読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月29日
原著1955年刊。
ユダヤ系イタリア人で、戦時中アウシュヴィッツに収容されたが、大学で化学を学んだことが幸いし、奇跡の生還。その後出版したアウシュヴィッツについての証言『これが人間か』(旧邦題『アウシュヴィッツは終わらない』)を出版し、これがじわじわと評判を呼ぶ。
そんな特異な経歴を持つ作家レ...続きを読む
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