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Posted by ブクログ 2023年06月10日
かれらは人間ではない。
そこには一日に何万も
の人間を焼く焼却炉が
あった。
三才の少女エミーリア
が、
好奇心に溢れ朗らかで
見えっぱりで頭のよい
少女が、
まるで一顧だにされず
ガス室に送られ、
呆気なく殺されていく。
活発な少女の姿が幼き
日の娘の面影と重なり、
胸が塞がりました。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月05日
タイトルの「これが人間か」が疑問の投げかけなのか、納得の言葉なのか。
アウシュヴィッツ生還者(こういう表現が適切か不明だが)のレーヴィが感情を極力抑えて、一種の記録資料として後世のために書いた作品。思い出すだけで血が凍るという表現が文中にあるように、彼がどれだけの苦しみを味わいながら本書を完成させ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月07日
著者が強制収容所から生還した経験を書いたノンフィクション。過酷すぎる飢えや労働、伝染病の蔓延する劣悪な環境で、名前もアイデンティティも奪われ、人間が人間で無くなっていく様子がよくわかる。強制収容所は世界中にあれど、ナチスが他と違うのは抹殺を目的にしたところだそう。ひとつの民族を根絶やしにするなんて愚...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月17日
ここ数年の世界情勢の変化のなかで、全体主義がわたしのテーマの一つとなっていて、全体主義を考えるときの基本文献の一つともいえるのがプリーモ・レーヴィの「これが人間か」。
読む必要は感じつつも、アウシュビッツの記録を読むのはつらい。数年前に頑張って、フランクルの「夜と霧」を読んだのだが、なかなかそれ以...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月07日
プリーモ・レーヴィ(1919~1987年)は、ユダヤ系イタリア人の化学者・作家。
レーヴィは、トリノに生まれ、第二次世界大戦中、ナチスに対するレジスタンス活動を行ったが、1943年12月にイタリア・アルプスの山中で捕らえられ、アウシュヴィッツ収容所に送られた。1945年1月にアウシュヴィッツが解放さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月30日
強制収容所での体験談を読むのはこれが初めてだと思う。一人の体験談として読んでやっと実感が湧いてきたというか、移送の段階を含めて収容されていた人たちが何を思っていたのかとかが今までは自分の想像力を超えていた。
2011年にアウシュビッツ・ビルケナウ収容所を見てきたけど、あそこからは数キロ離れたところに...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月09日
最初にタイトルから連想したのは、強制収容所に入った人間の外見の変化だった。木の枝みたいに痩せて、目がガラス玉のようになって、まるで人間じゃないみたいだ、という意味かと思っていた。(「物みたいに扱われるうちに人間の尊厳を失う」というのは著者も言っているけど)
でも、そうではなかった。極限の状況を生き延...続きを読む
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