改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

第2次世界大戦時の強制収容所から生還した著者が、その体験を人間の極限状態として克明に、静かに描き出す。35言語に翻訳され、世界中で読み継がれてきた古典的名著。旧版『アウシュヴィッツは終わらない』を改題し、増補、完全版としておくる。

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改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    かれらは人間ではない。

    そこには一日に何万も
    の人間を焼く焼却炉が
    あった。

    三才の少女エミーリア
    が、

    好奇心に溢れ朗らかで
    見えっぱりで頭のよい
    少女が、

    一顧だにされずガス室
    に送られて、

    呆気なく殺されていく。

    活発な少女の姿が幼き
    日の娘の面影と重なり、
    胸が塞がりました。

    1
    2023年06月10日

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツの記録として「夜と霧」という映画があり、それを観た後で呼んだので、内容が勝手に脳内で映像化されて、メンタルにきつかった。気軽が気持ちで読んじゃダメなやつだった。著者の方が自殺されたことを知って、さらに追い打ち…

    1
    2023年01月10日

    Posted by ブクログ

    タイトルの「これが人間か」が疑問の投げかけなのか、納得の言葉なのか。

    アウシュヴィッツ生還者(こういう表現が適切か不明だが)のレーヴィが感情を極力抑えて、一種の記録資料として後世のために書いた作品。思い出すだけで血が凍るという表現が文中にあるように、彼がどれだけの苦しみを味わいながら本書を完成させ

    1
    2022年09月05日

    Posted by ブクログ

    著者が強制収容所から生還した経験を書いたノンフィクション。過酷すぎる飢えや労働、伝染病の蔓延する劣悪な環境で、名前もアイデンティティも奪われ、人間が人間で無くなっていく様子がよくわかる。強制収容所は世界中にあれど、ナチスが他と違うのは抹殺を目的にしたところだそう。ひとつの民族を根絶やしにするなんて愚

    1
    2021年09月07日

    Posted by ブクログ

    ここ数年の世界情勢の変化のなかで、全体主義がわたしのテーマの一つとなっていて、全体主義を考えるときの基本文献の一つともいえるのがプリーモ・レーヴィの「これが人間か」。

    読む必要は感じつつも、アウシュビッツの記録を読むのはつらい。数年前に頑張って、フランクルの「夜と霧」を読んだのだが、なかなかそれ以

    1
    2021年05月17日

    Posted by ブクログ

    プリーモ・レーヴィ(1919~1987年)は、ユダヤ系イタリア人の化学者・作家。
    レーヴィは、トリノに生まれ、第二次世界大戦中、ナチスに対するレジスタンス活動を行ったが、1943年12月にイタリア・アルプスの山中で捕らえられ、アウシュヴィッツ収容所に送られた。1945年1月にアウシュヴィッツが解放さ

    1
    2020年05月07日

    Posted by ブクログ

    「これが人間か 」と問われたら、その通り人間である、としか言いようがない。例えば今のガザを見ても、そういう思いが強くなる。「被害者だと思っていたら加害者にもなってしまった」。アウシュヴィッツで非業の死を遂げた人たちの意味が薄められてしまったようで残念だ。まことに、「アウシュヴィッツは終わらない」。

    0
    2025年10月01日

    Posted by ブクログ

    事実は小説より奇なりというが、想像を絶する体験談
    証言として自分が見聞きしたものしか記述せず、そこに意見もほとんど載せなていない、淡々とした灰色の文章 終わりという名の希望にさえ光が見えなかった

    1973年、改訂版に収録された若い読者に答えるはラーゲルから28年後、収容所は世界各地にあった
    202

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツを生き延び、イタリアに帰還した後、自らの体験を書き留めた著者による主著。
    完全版として翻訳された本書は、読む者の魂を揺さぶるに違いないです。

    0
    2022年02月06日

    Posted by ブクログ

    強制収容所での体験談を読むのはこれが初めてだと思う。一人の体験談として読んでやっと実感が湧いてきたというか、移送の段階を含めて収容されていた人たちが何を思っていたのかとかが今までは自分の想像力を超えていた。
    2011年にアウシュビッツ・ビルケナウ収容所を見てきたけど、あそこからは数キロ離れたところに

    0
    2019年11月30日

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