作品一覧

  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

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    事実は小説より奇なりというが、想像を絶する体験談
    証言として自分が見聞きしたものしか記述せず、そこに意見もほとんど載せなていない、淡々とした灰色の文章 終わりという名の希望にさえ光が見えなかった

    1973年、改訂版に収録された若い読者に答えるはラーゲルから28年後、収容所は世界各地にあった
    2024年 まだある

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    2024年07月02日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

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    かれらは人間ではない。

    そこには一日に何万も
    の人間を焼く焼却炉が
    あった。

    三才の少女エミーリア
    が、

    好奇心に溢れ朗らかで
    見えっぱりで頭のよい
    少女が、

    一顧だにされずガス室
    に送られて、

    呆気なく殺されていく。

    活発な少女の姿が幼き
    日の娘の面影と重なり、
    胸が塞がりました。

    体験した者にしか綴れ
    ない貴重な記録書です。

    戦争がもたらす悲劇を
    心に深く留めて・・・。

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    2023年06月10日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    アウシュビッツの記録として「夜と霧」という映画があり、それを観た後で呼んだので、内容が勝手に脳内で映像化されて、メンタルにきつかった。気軽が気持ちで読んじゃダメなやつだった。著者の方が自殺されたことを知って、さらに追い打ち…

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    2023年01月10日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間の生死を他人が勝手に決めて殺していく状況に心の底からおぞましさを感じた。「選別」によって死を決定された者の描写があまりにも苦しかった。
    ろくに栄養もなく、体力がなく、ものを正常に考えられない状況で、自分の死を宣告される。著者は、あまりにも疲れ切っていて、絶望などという感情も感じなくなったと記述している。
    著者の言うように、彼らは逃げようとか、最後に反乱を起こして逃亡のチャンスをつくるだとか、そんな力はもうどこにも残っていなかったのだろう。
    自分の身近な者の生死が不明、またはすでに死んでしまっている人が多い状況で、生きようとする本能は極限まで弱まっていたに違いない。

    何らかの思想・信仰をも

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    2022年11月21日
  • 改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か

    Posted by ブクログ

    タイトルの「これが人間か」が疑問の投げかけなのか、納得の言葉なのか。

    アウシュヴィッツ生還者(こういう表現が適切か不明だが)のレーヴィが感情を極力抑えて、一種の記録資料として後世のために書いた作品。思い出すだけで血が凍るという表現が文中にあるように、彼がどれだけの苦しみを味わいながら本書を完成させたのか、想像は到底できない。

    最後にある若者からの質問への回答に、彼の人間性がよく伺える。

    必読書。

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    2022年09月05日

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