竹山博英の作品一覧
「竹山博英」の「改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か」「溺れるものと救われるもの」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「竹山博英」の「改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない これが人間か」「溺れるものと救われるもの」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「これが人間か 」と問われたら、その通り人間である、としか言いようがない。例えば今のガザを見ても、そういう思いが強くなる。「被害者だと思っていたら加害者にもなってしまった」。アウシュヴィッツで非業の死を遂げた人たちの意味が薄められてしまったようで残念だ。まことに、「アウシュヴィッツは終わらない」。
「人間の極限状態」などと大げさに構える必要はない。日常生活の場においても、「被害者だと思っていたら加害者にもなってしまった」という話はたくさんあるようだ。
それほど、どんな人間でも抱えている闇(正と邪を合わせ持つこと)は底なしに深い。
若干話が逸れるが、ハンナ・アレントによると、アウシュヴィッツの
Posted by ブクログ
人間の生死を他人が勝手に決めて殺していく状況に心の底からおぞましさを感じた。「選別」によって死を決定された者の描写があまりにも苦しかった。
ろくに栄養もなく、体力がなく、ものを正常に考えられない状況で、自分の死を宣告される。著者は、あまりにも疲れ切っていて、絶望などという感情も感じなくなったと記述している。
著者の言うように、彼らは逃げようとか、最後に反乱を起こして逃亡のチャンスをつくるだとか、そんな力はもうどこにも残っていなかったのだろう。
自分の身近な者の生死が不明、またはすでに死んでしまっている人が多い状況で、生きようとする本能は極限まで弱まっていたに違いない。
何らかの思想・信仰をも