あらすじ
決戦初日の大一番。 悲しき怨念に囚われた趙軍の凶将・万極との一騎打ちで、自らの戦う意味を再確認する信。函谷関攻防戦は新たな将軍の登場でますます全面戦争が激化し…!?
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舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
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匿名
面白い
万極と信の闘いは考えさせられました。
みんな自分の仲間や家族のために必死に戦をしてる。
戦をなくすために政の中華統一の思いを信はしっかりと背負っていると感じた。
Posted by ブクログ
節分の時期に麃公の顔を見ると、この顔で鬼の面を作りたくなるwしかも大酒飲みときたか。見たままやなww
長平の時に趙の民が生き埋めにされた恨みを背負って戦う万極と信の戦いでの二人のやりとりはまるで日中戦争の際に日本軍に虐殺されたと主張する中国や、従軍慰安婦の賠償を求める韓国とのやりとりとかぶって見えました。
楚の女性の将軍、めっちゃ谷間見せてるのが笑う。しかも部下に対するパワハラもすごい。まるで「ちーがーうーだーろー!このハゲー」って言ってたパワハラの元?女性議員を思い出してしまいました。
そして後半少しだけ、羌瘣ちゃん登場。復帰待ってるよ。
Posted by ブクログ
長平の呪いを体現する万極に対峙する信。乱戦の外にいた河了貂(かりょうてん)だったが、バラバラになった飛信隊をまとめるべく戦場に突入。的確に仲間を集めて信の元に現れる様は、なかなかに軍師然としてきた。
楚の臨武君、趙の万極を失った合従軍は、二日目以降は奇策を用いず凡戦を繰り返す。果たしてその真意とは。
Posted by ブクログ
第284話〜第294話 こちらも表紙がなかったため割愛。口絵は険しい顔をした信。
ヒョウ公VS趙軍。散った飛信隊を再編成するために混戦へと飛び込む河了貂。長平の遺族・遺児で構成される万極軍を前に信は中華の王となるといった政の真意に気が付く。信が万極を討ち、1日目が終わる。それぞれの夜、2日目に姿を現した楚第二軍の女将軍・媧燐、7日目に動き出した韓軍総大将・成カイ。戦を長引かせかねない消耗戦を経て15日目、山場を迎える。蒙武らしい激の飛ばし方で、勢い着いた壁は出撃する。
恨みに凝り固まった万極の姿はこの時代ではよくある姿だったのでしょう。彼の紡ぐ言葉全てを肯定はしないけれど切ない。秦国視点での物語なので、どうしたって秦将が亡くなると一番哀しいですが、敵国であっても仲間がいなくなることは堪え難い痛みがあるのだと突きつける初日の夜でした。趙国内で羌カイは函谷関で秦が窮地に立たされていることを知るシーンが入りますが……早く戻ってこないかなぁ。