あらすじ
人生総決算の大一番。 秦と魏の決戦は、ついに総大将同士の直接対決の様相へ。信もまた、廉頗の右腕・輪虎との激闘に決着がつく!! 一方、味方を守り孤軍奮闘していた羌カイは…!?
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舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
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Posted by ブクログ
羌瘣が女だってこと、ついに仲間たちにばれたけど、飛信隊のメンバーが紳士すぎて素敵です。
蒙鷔と廉頗がついに直接対決。一時代の終わりと新時代の到来が近づいていることを予感させる話でした。
新時代には信はどうなっているのか。早く続き読もう。
直接対決
大将軍廉頗四天王輪虎
孤児として廉頗に拾われ育てられ共に戦った
その忠義ある姿は敵として誠に天晴れである
これで信に求められてた将軍級1つは達成されたわけだし何より大将軍の四天王を仕留めたんだから千人将と言わずもっと上になってもおかしくないぞ
Posted by ブクログ
信と輪虎の死闘クライマックス。けが人ばかりの飛信隊を任せられた羌瘣(きょうかい)は……。
そして廉頗(れんぱ)と蒙驁(もうごう)の超老人級の激突。40年越しの蒙驁の想い、そして六将という敵がいなくなった廉頗の戦場にかける想い。それぞれの心情が折り重なり、時代が動いていく。
Posted by ブクログ
廉頗がイマイチすごい大将軍ってな感じがしなかったのは、戦いにおいてもう価値が見いだせなかったからもあるんだなあと。
昔の仕えるべき主君をなくした王騎将軍にどこか似てるところがあって悲しい。三大天時代見たかったな。
でも王翦は何やってんだ!桓騎ばっか手柄立ててるぞ!!ホントに六将級かと疑いたくなるのもわかるぞ!次巻出てくるか?
Posted by ブクログ
輪虎が運命を信じている中で、
自分の力と出会った人達を信じているところが信らしい。
かなり傷は負ったものの、気迫の勝利が恰好良かった。
羌瘣が馬鹿がうつったと言いながら
本来の自分なら立ち向かわなかった死地に飛び込み
仲間を守って戦ったところが泣けるし、
生きてくれていて良かった。
尾平たちの決意も恰好良い。
信と蒙恬が将軍の元へ向かうところも良かったし
童呼ばわりされた信が怒る訳でもなく
「名乗る名は持ってる」と答えるのが痺れる。
信は信で王騎を汚されて怒る資格もある訳で、
部下を討ち取られて廉頗もまた怒って当然。
本気の一撃を止めた信も偉いが、
時代は変わるがそれはあの時代を色褪せさせるものではないと言う蒙驁の言葉もまた
その時代を生きてきた人ならではの重みがある。
王騎の言葉とも重なるところが良い。
信の、王騎の最期の伝え方もとても良かった。
諸々の言葉が響いて、負けを認める廉頗もまた潔い引き際だった。