あらすじ
李牧、咸陽へ来たる。
秦国丞相・呂不韋の画策により、趙国三大天・李牧が咸陽へ現れた。敵の懐のど真ん中で、王騎を葬った策士が切り出した意外な提案とは…!?
舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
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匿名
李牧が咸陽へ来るということでおいおいという展開
読者を共感させる信たちの気持ちとそれを無視して政治の駆け引きをする呂氏たち
おもしろい展開
匿名
りぼくと呂不韋の交渉はしびれた
りぼくに対して強気な交渉を吹っ掛ける呂不韋はしびれるものでした。交渉は強気で良くのが基本ですがあの雰囲気もあってのものですね。
ビジネスマンとして優秀な人は何しても上手いです。
Posted by ブクログ
17巻まで読み進めてきました。
ここまで読んできてわかったことは、巻によって読み終えるまでにかかる時間が違うということ。
で、この17巻は前半が秦趙同盟に至るまでの政治的な話が中心だったので情勢理解に時間がかかったので1時間かけて読みました。
戦闘シーンが中心の巻だと早く読めるんですけどねー。今回は大変でした。特に呂不韋と李牧の交渉シーンが。。。
そして後半にはついに飛信隊のライバルが登場。
農民中心の飛信隊vsエリート軍団の玉鳳隊という構図はいかにも・・・という感じに思えましたが、そのうちもう1つの隊が登場するようですね。
あと、ついに登場した政の母親。エロスの匂いがします。
ああまだ言い忘れがあった!
久しぶりに信、政、貂の3人が揃ったのがうれしかった。
Posted by ブクログ
「映画キングダム 大将軍の帰還」を観た後に続きが気になり再読。
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忘れられない戦の後、一年半。小さい戦ばかりが続き、勝手も表情が晴れずパッとしない信に対して、
「ちゃんと今を皆と楽しめ」
「それも隊を強くするための秘訣だ」
と隊長に声をかける仲間達。
組織を束ねる時の本質を教えられているような気がした場面でした。
・李牧と呂不韋と同盟
憎き相手、趙国と秦国が同盟を結ぶまでの双方の交渉術。お互いの駆け引きがハラハラドキドキしました!
・王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)の登場
信のライバルの登場。秦国の次世代の大将軍を目指す若き3人の成長がこれから楽しみになる巻。
・秦国の王、嬴政の母現る
闇しかない母子が今後、側近にも相談せずに会う場面で終わる。今後どのような展開になるか目が離せない。
Posted by ブクログ
王騎の死んだ対趙戦から一年。呂不韋は趙王の寵愛篤い男妾の春平君を人質に、趙国宰相となっていた李牧を咸陽に呼び出す。ここで李牧は自らの身柄と引き換えに秦趙同盟を提案する。
三百将となった信のライバルとなるであろう王賁(おうほん)や蒙恬(もうてん)が登場するなど、次の対魏戦に向けて準備が着々と進んでいく。一方で、呂氏勢力に差をつけられつつある秦王派の元に、後宮の太后からの書簡が届く。
昔読んだ『秦の始皇帝』という小説では、秦王政は呂不韋と太后との間に生まれた子供だった説が採用されていたことを思い出した。