舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
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武力と知略のかけ合わせ
匿名 2023年06月26日
このくらいの大きな戦となると、武力だけではなく緻密な戦略(軍略)がめちゃくちゃ重要になるのだなと感じます。おうきは知略も備わってるが故の大将軍なのだと感じます。
Posted by ブクログ 2020年01月30日
そういえば私はもともと、残虐なシーンが苦手だったのですが、数ページに1回は首やら上半身やらが飛びまくる「キングダム」を14巻まで読めたのは奇跡のような気が・・・
それだけ続きが気になるということなんでしょうね。
それでもさすがに戦闘シーンの連続ではしんどいのですが、たまに昔話や宮廷の話が入るとホッ...続きを読むとします。
この間は冒頭が羌瘣の昔のエピソード。ホッとしました。
がそれもつかの間でしたが・・・
それから信の仲間が一人、悲しいことに。
帰りを待っている村の少女のラフスケッチが切なすぎます。
戦い系の漫画では避けては通れない、仲間の死がつらい。ホウケンの急襲などによって到など信の仲間たちが死んでいくのははやりつらい
Posted by ブクログ 2013年06月02日
武神龐煖(ほうけん)の前に、羌瘣(きょうかい)すら歯が立たない。龐煖の夜襲に感づいた趙将万極(まんごく)軍と秦将干央(かんおう)軍が入り乱れる中、信は飛信隊の「集の力」によって龐煖に向かう。
この戦の中、飛信隊は大きな犠牲を出すことになる。信は大将軍という夢を叶えるためには、それに見合うだけの犠牲が...続きを読む必要なのだと悟る。