あらすじ
少年の深き闇。
宮女に語られる秦王・エイ政の過去。永年の敵国・趙において、虐げられ、心を閉ざし生きていたエイ政を変えたものとは…!?
舞台は中国・春秋戦国時代。戦乱の世を終わらせ、中国を統一するという目的を掲げる政(後の始皇帝)と、低い身分でありながらも、大将軍になるという野望を胸に邁進する信の物語。
主人公が己の才覚のみを駆使し、底辺からのし上がっていくという、成長ドラマ的な面白さはもちろん、本作の一番の魅力は、個性的すぎる登場人物にあります。まず、どの人物もみんな「濃い」! 勧善懲悪などありえない戦乱の世だからこそ、誰もが己の信じる道を目指そうとします。熱い魂を秘めているという意味では、敵も味方もみな同じ。徹底して「人間」を描いているからこそ、彼らの生や死がリアルな実感を伴って胸に迫ります。
また、迫力ある戦闘シーンや、ピンチからの逆転劇など、単純にわくわくするシーンも盛りだくさん。テレビ番組「アメトーーク!」の「キングダム芸人」でも取り上げられ、ますます熱い盛り上がりを見せる。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
政の幼少期の頃の話。
趙の人質だった政がシカという女頭を筆頭にする商人たちに秦に逃がしてもらうことに。
シカは最後まで政を逃がすことに命をかけてくれた。
今の政があるのは間違いなくシカのおかげ。命はもちろん心や痛みが戻ったのも彼女のお陰。そして月が美しく輝く理由がわかったのも彼女のお陰だ。
ここまでキングダムを読んではじめて目頭が熱くなった回。
政にかける言葉もシカにかける言葉も見つからない
匿名
紫夏
もう涙が止まらなかった(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
紫夏たち3人や紫夏の養父さんもそうだけど、本当に世の中って善人ほど報われないよね…
いまの世の中だと報われない程度で済むけど、戦国の時代だったら善人ほど早死だったんだろうな…
政が王族にしてはタフすぎたから、出生からして何かしら特殊なんどろうなとは思ってたけど…
普通の王族ならしなくて良い苦労をしたから、政はきっと良い王様になれるんだね。
政の過去についてわかった。王宮を攻めたきた敵についても気になる。きょうかいは敵なのか味方なのか、次巻も楽しみです。
泣ける
キングダムではじめて泣きました。政の人格形成にたいへんな影響を与えた紫夏。もっとうまい方法はなかったのか…と悲しくなりました。壮絶な過去を抱えているからこそ政は強いんですね。
Posted by ブクログ
「キングダム」読み始めて最も泣いた巻。
政の人質時代の話で、女商人紫夏の一行が政を趙から秦に脱出させる話。番外編ぽい話なのかな。
とにかく紫夏がかっこいい。姉御肌で慈愛に満ちた女性で憧れます。
こんな話を政本人から聞かせてもらった宮女の向ちゃんの恋心が報われることを願いたいです。
次は暗殺者の話。
信と政が久しぶりに揃うのも嬉しい。
Posted by ブクログ
やっと明らかになる政の生い立ち。
愛情を受けずに育ったなんて‥
紫夏が初めて優しくしてくれた人だったんだ。
幼いながらに激を飛ばす政がすごくいい。
若き壁を見つけてうれしくなった。
そして久しぶりの信と政の対面なのに修羅場~
Posted by ブクログ
今までで一番よかった。
亜門、江彰の両名の散り際がかっこよすぎる。
命の果たし方が気持ちよくて潔い。
「救われた命にしちゃあ上出来だ。最後までほれた女の側にいれたからよ。1秒でも長く生きろよ!」
そして紫夏。
「恩恵はすべて次の者へ。私の命も幾人かの命によって救われた。その恩を余さずお前たちに注いだつもりだ。紫夏、お前がこの先他人のために何かできたらそれは私にとっても大きな意味を持つ。どんな些細なことでもいい……受けた恩を次の者へ。そうやって人はつながっていく」
名言すぎる
Posted by ブクログ
政がただのおぼっちゃんではなさそうだった理由が
遂に明かされる。
紫夏はとても魅力的なキャラだ。
米俵だからといって勝手に人のものに
弓を射る神経が信じられないが、それだけ役人が
横柄だったということなのだろうか。
もう少し追いつかれるのが遅ければ
と思わずにはいられないが
政が覚醒する為には必要だったのかもしれず
とは言え紫夏たちとの別れは辛過ぎた。
信は百将にまでなっていたのか。
それを妬みもせず敬意を持って接してくれる
田有さんも良い人だ。
信だからこそ王宮に潜り込ませることが出来る
というのは分かるが、他の衛兵や
小間使いの人間たちすら出てこないのは変だし不用心。
政は気が付いていたのが流石だ。
匿名
政と紫夏の過去は面白かった。王とはいっても子供だしそこまでするかと思うがやられた事が事だからそうなるのも理解はできる。キョウカイはどこ行った。
Posted by ブクログ
長平の戦いで趙兵の捕虜40万が生き埋めにされたのは史実だというので、ネットで見たらウィキペには『中国戦国時代の紀元前260年に秦と趙が長平(現山西省高平市の近く)で激突した戦い。秦の勝利に終わり、戦後に秦の白起将軍により趙兵の捕虜40万が生き埋めにされ、趙の国力が一気に衰える原因となった。しかしこの人数は誇張されているとも言われている。』
とある。40万人を埋めるなんてタイヘンな作業だ。しかしいかにも中国らしい。その中国らしさを崩さずに話をすすめるのがうまい。
秦の王子政を秦まで運ぶ紫夏。40万人の呪いで、政は何も感じなくなっている。さらに政が暗殺者に狙われてる話。だれないで展開しています。
Posted by ブクログ
秦の敵国・趙の王都邯鄲で生まれた政の物語。40万人の兵士が生き埋めにされた長平の戦いの恨みを幼い身に受けて育った政が、秦の安国君が太子についたことで趙を逃れる。この逃亡を助けた商人紫夏(しか)との物語。政が王族に似合わぬ身のこなしを身に付けた経緯が明らかになる。