すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
監禁目的と思われる改築が施された民家で、男性の遺体が発見される。証拠が徹底的に消された奇妙な現場を前に、姫川玲子率いる捜査班が事件を追う。そこへ魚住久江が加わる。
被害者と加害者、双方の視点が丁寧に描かれ、読み進めるほど「いったい誰が被害者で、誰が加害者なのか」と揺さぶられる。単純な善悪では割り切れない。そして、人の悪意がやがて取り返しのつかない大きな悲劇を生んでいく。その悲しさが強く心に残った。
そして何より印象的だったのが、姫川玲子と魚住久江。
頑なに捜一への異動を拒んできた魚住が、なぜここにいるのか。その背景が明らかになったことにも納得。
人の心を読み取ることに長けた魚住の目を通して見る姫川玲子が、とても新鮮だった。直感と行動力で突き進む姫川と、人に寄り添い、その心を丁寧に読み取る魚住。まったくタイプの違う二人が互いを認め、刺激を受け、補い合っていく関係がいい。
これまでの出来事によって、どこか以前の勢いを失いかけていたように感じた姫川。しかし魚住との出会いによって、自分自身と向き合い、再び前へ進み始めたように見えた。
この二人なら、これからどんな姫川班になっていくのだろう。
そして、また思い切り“暴れる姫川”が見られそうな予感。
次作がますます楽しみになった。 -
購入済み
満を持してアルティマニア
本作の攻略本はSFC版発売当初、集英社からしか発売されませんでしたが、満を持してDS版発売と同時にアルティマニアが発売されただけでありがたいです。攻略本としてみた時にデータの構成、網羅する量が別格です。心配していた権利上の関係でドラゴンクエストの公式攻略本のように鳥山明さんのイラストが使えないことでしたが、本書についてはそんなことはなく、そこそこ使われていました。開発者インタビューは流石にドリームプロジェクトの堀井さん、鳥山さん、坂口さんとはなりませんでしたが、加藤さん、光田さんと嬉しいところです。
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購入済み
ゲームのお供に
ゲームクリアするだけなら本書は必要ありませんが、それでは本作の魅力を十分に楽しめません。ランドメイクシステムにより自由度がある本作ですが独特の勧善懲悪ではない哲学的シナリオ、イベントを全て出現、体験するには本書があったほうがいいです。攻略サイトでも十分ですが公式本である本書のほうが情報が整理され、データも細かく、イラストも豪華で見ごたえがあります。どうせゲームするなら本書をお供にするのをお勧めします。
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購入済み
ゲーム買ったら本書は必要
FFXII自体が「オリジナル」→「インターナショナル」→「ゾディアックエイジ」と新規要素を追加され発売されたため、「シナリオアルティマニア」、「バトルアルティマニア」、「あるきかた」、「アルティマニアΩ」→「インターナショナル ゾディアックジョブシステム アルティマニア」→「ゾディアック エイジ アルティマニア」と多くの公式本が出ている中、本作が完全版になります。
ライセンス、ガンビット、交易品と従来のRPGから何世代も進化したシステムが活気的な本作ですが、初心者は理解が追いつかず魅力がわからないと思います。本書はこれらのシステムを詳細に丁寧に、かつ漏れなく網羅されており本書を通じて本作の魅力を十分に理解できると思います。ゲームを買ったならマストアイテムです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレプロット、登場人物の行動原理の辻褄、キャラクター性、すべてが美しい
倒叙スタートから連続殺人が起こり、主人公は犯人→助手→探偵へと。名探偵は名犯人へとジョブチェンジをし、物語の前提も1段階ずつ深い階層に降りていく。
そんな目まぐるしい動きをするのに、登場人物の行動原理は崩れていない。
むしろキャラクター性が突出していき、没入した。
執事やメイドがこんな異常行動するかななど細かな点の不自然さはあった。真実を知れば、その不自然さこそが自然。この回収も美しい。
最後のダークハッピーエンドもシニカルで良かった。
ガラスの塔の美しさに負けないほどに、この物語は美しかった。 -
Posted by ブクログ
ねこさんのレビューを読んで。
ねこさんと同じく、近くにいるしんどそうな人に読んでもらいたくて、まずは自分が読んでみました。
しんどそうな人がどう感じているか、しんどそうな人にどんな言葉をかけるのが適切か、とても勉強になったと思います。とは言っても、やっぱりトンチンカンな対応をしてしうんだろうなぁ、私は……。
結局言葉をかけるよりは受け止めることが大事なんだろうな、と思いました。
しんどい人はありのままの自分を受け入れることがなかなかできない。だったら身近にいる人だけでも、ありのままのその人を、まるっと受け入れてあげることから始めたらいいのかな?と思いました。
以下、忘れないためのメモ。
「しんどい」は、サボっているわけでも、怠けているわけでも、やる気がないわけでも、甘えているわけでも、逃げているわけでもありません。
むしろその逆で、真面目で頑張り屋さんで、誰かのことがつい気になってしまう優しい人が感じる気持ちです。
だから本来は「しんどい」と感じている時点で、あなたはもう十分に頑張っているし、これ以上頑張れなくて当然だし、今すぐ誰かに頼ったり休んだりしていいのです。
読めて良かった本。
ねこさん、ありがとうございました(*ˊ˘ˋ*) -
Posted by ブクログ
騎士道物語にハマったアラフィフの郷士キハーダが“遍歴の騎士”となり
近所の農夫サンチョを従士として冒険の旅に出る話……かな?
予想を上回る読みやすさ。そして面白さ。400年も読み継がれているだけある
笑えないレベルでドン・キホーテとサンチョがボコボコにされるんだけど(笑)いやもう、「そりゃそうだよな……」って流れだし、むしろ二人に遭遇した人たちに同情しがち(笑)
でもたまにめちゃくちゃいいこと言い出すから気が抜けない(元々郷士でたくさん本読んでたからか知識人なんだろうな)
サンチョがまたいい味出してるんだよなぁ……昔の漫画に絶対いるキャラ(笑)前歯出てそう(失礼)
一巻ではまだ二人は無名(むしろサンチョが合流するのが135ページ目と意外と遅め)なので、完全に頓珍漢なヤベェ奴らなんだけど、これからどう変わるのかが楽しみ!全六巻、のんびり読んでいく〜。 -
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川上未映子さんの、妊娠〜お子さんが一歳になるまでを描いたエッセイ。
妊娠中に購入して、妊娠週数や月齢に合わせて
読んで行った。そうする事で、「あぁ、苦しんでるの
私だけじゃないんだなぁ…」と思える精神安定にもなったし、なかなか人に会えないから川上さんとお話してるような気分にもなれた。
最後の章、一歳を迎えたお子さんとの日々を振り返っている文章で涙腺が決壊した。
本当に妊娠・出産って『大変』で、しんどくて、
でも嬉しい事もある、かけがえのない出来事だなと思えた作品でした。初めての妊娠・出産だったのでたくさん支えられました。
明日から仕事復帰。頑張るぞ〜! -
Posted by ブクログ
〈本から〉
じっさいに短歌を作るには、自分の内部に短歌の音楽(リズム)を育てなければいけません。そのためには暗唱が一番です。頭脳だけではなく、\肉体で短歌を感じ、体験する。何日かかけて、五十首ぐらいは暗唱してほしい。五十首暗唱すれば、短歌の音楽があなたの肉体に住みつき始めたといえます。
たはむれに母を背負ひて
そのあまりの軽きに泣きて
三歩あゆまず
石川啄木
短歌の三大転機
1 正岡子規の「歌よみに与ふる書」
2 塚本邦雄の「水葬物語」
3 俵万智の「サラダ記念日」
短歌 奈良時代から
俳句 江戸時代から
五音と七音でできている日本の定型詩
人はみな馴れぬ齢を生きているユリカモメ飛ぶまるき曇天
永田紅
「句切れ」は、いったん意味や内容が終わる切れ目
字余りでも字足らずでもOK
定型の句切れを崩す「句またがり」「句割れ」
短歌の文字の数え方
記号は数えないのが基本
「ココアでも飲む?」といふ声聞こえて夜を明かすらし姉と弟 花山多佳子
カギカッコは音として数えない
記号は音として数えない
「ココアでも飲む?」→七音
「!」「・・・・・」「ー」も数えない
小さな文字の数え方
【促音】詰まる音。「っ」は一音として数える
例・・・キック(三音)
【拗音】ねじれる音。「きゅ」「しゅ」「ちゃ」
「ゅ」「ゃ」は一音として数えない。
例・・・チャレンジ(四音)
【長音】・・・伸ばす音は一音として数える
例・・・サーカス(四音)
【撥音】「ん」は一音として数える
例・・・大根(四音)
短歌の書き方
基本の書き方 縦一行でスペースなし
変則的な書き方 句ごとに一字空ける
三行書きにする
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる
石川啄木『一握の砂』
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ 俵万智『サラダ記念日』
障子からのぞいて見ればちらちらと雪のふる日に鶯がなく 佐佐木信綱
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 若山牧水
作家の心構え
独自の視点を大切にする
何を詠むか=素材
どう詠むか=技術
対象をじっくり観察する
五感を大切にする
短歌の技法
比喩ー直喩・暗喩・擬人法を使う
早起きはどん百姓の得意技午前三時をともえ投げする 高辻郷子
みちのくの体ぶつとく貫いてあをき脈打つ阿武隈川は 本田一弘
会話体ーセリフをそのまま使う
のぼり坂のペダル踏みつつ子は叫ぶ「まっすぐ?」、そうだ、どんどんのぼれ 佐佐木幸綱
「飲み過ぎではないかメールがうつスラと酔つてゐたで」と友書きてきぬ 梅原ひろみ
体言止めー 一首を名詞や代名詞で終える
わが仕事この酔ひし人を安全に送り届けて忘れられること 高山邦男
助動詞ーほかの語に接続して意味を添える
き・けり・・・ 過去の助動詞
つ・ぬ・たり・り・・完了の助動詞
む〈ん〉・らむ・けむ・・推量の助動詞
なり・・・・ 断定の助動詞
ダイレクトに言わないのが短歌
(略)短歌の面白さは、この美しいものを「美しい」と言わないところにあります。どのように美しいのかを丁寧に表現しなければ、第三者には伝わりません。
「助詞」は言葉と言葉の関係を示したり、意味を添えたりするものです。「てにをは」とも呼ばれ、音数の限られた短歌においては重要な働きをします。(略)
定型に収めるために助詞を省略することもありますが、それがなくては意味が通じないものは、字余りになっても省略してはいけません。
「わたくしが生きているかぎり先生はお元気でゐて診てくださいね」 長嶺元久
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