すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ『白昼鬼語』がすごくお気に入り。
園村のキャラクター性にすごく引きつけられた。
読む前は長い話だと思ったが、特に最後は読む手が止まらずスルスル読めた。園村の狂気と知性の絡みあいがいい。展開はほしい物を余すところなく、それでいて無駄なく見せてもらえた感じ。園村が殺められるのが山場だと思うが、ここが案外あっさりしているのは逆にリアル。話者の「私」の戸惑いを考えるとこれくらいで書くのがやっとだろう。
短い中に園村の嘆きや苦しみや解放が詰まり、苦いのに甘やかな味わい。『少年』の山場の艶めかしく美しい蝋燭のぼうっとした光を思いだす。
ストーリーの枠を越えて彼の日々や苦悩や悦びが想像できる。
別の世 -
Posted by ブクログ
この本から学んだこと
・最善の選択ではなく、選択を最善にする。選択はゴールではない。スタートだ。
→あまり深く迷わず、決断してやってみよう。
・選択肢が多すぎると、人は選べない。自分にとって必要な選択肢を、自分の手で絞っていく。
→ある物事に対しての情報は3つまでにしようと思う。
・マキシマイザー…追求者。すべての選択肢を比較して、最善を求めるタイプ。
サティスファイサー…満足者。ある程度のラインを満たせばそこで決めるタイプ。
→今までは正直マキシマイザーだった。サティスファイサーになっていきたい。
・完璧より完了。by facebook社訓
→7.8割の完成をめざしてやっていこう -
Posted by ブクログ
ネタバレいやあ――――こういう本を読みたくて私は近代文学を読んでるんですよ! と言いたくなる1冊。文豪は文章力が巧み。描きだす力が強い。
『富美子の足』すげーー好きでした。谷崎潤一郎作品で一番好き。特に足に対する怒涛の描写が圧巻。元々「脚」は好きだったけど足フェチになった。富美子に甘いときめきを覚えた。
『憎念』も好き。業の深い心理を細かく描写してくれる話好き。
解題も読めてよかった。
表紙イラストもいい。虚無僧の女の子の片方の靴下が投げだされているところも色っぽい。彼女の生々しい足の傍に力なく横たわる靴下が味を出している。履いているほうの靴下も、タコ足が……。いい意味でぞわぞわする。剥きだしの足 -
Posted by ブクログ
ネタバレガリレオシリーズ 第3弾
天才数学者でありながら、心ならずも高校教師をしている石神。
ある日、隣人の花岡 靖子と美里の親子が、暴力をふるいつきまとう、前夫の富樫を殺してしまう。それを知った石神は、二人を救うために完全犯罪を企てる。
論理的思考により真実は隠されていたが、石神のもとに、大学の同期であり親友の湯川が訪れる。
もう何度、映像で見たことか。
もう何度、ラストで泣いたことか。
ガリレオシリーズを読むなら、この本から!と思ってはいたのです。好きだから。
でも、なんとなく読み出せずにいたんです。好きだから。
石神の「献身」は、親子に対する崇拝であり、深い愛情の形なのに、花岡親子に強 -
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「鎌倉殿の13人」をぼーっと見ていて鎌倉幕府の成り立ちと御家人制度、武家社会の始まりなどを何となく分かったつもりだったが、この本を読んで全く分かっていなかったことがよく分かった。とは言え、大河ドラマを見ていたことで大分、登場人物の名前や事件のイメージをつかんでいたのでそれはそれでよかった。
いずれにしても、鎌倉時代と言うと源氏の将軍3代の悲劇的な末路と北条氏のしたたかさのイメージが大分あったが、北条氏が結果的に鎌倉幕府を支えることになり、京都中心の公家政治と本当は融合したかったにも関わらず後鳥羽上皇という強烈な個性と対峙せざるを得ずに承久の乱が勃発したと言う事がよく分かり、日本の歴史に少し明る -
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ネタバレシェイクスピアの『ハムレット』を題材にした中編が収録された、充実の短編集。
クローヂヤスさんは山羊のおじさんかあ。可愛い名前。山羊のおじさん山羊のおじさんって懐いてるハムレットは愛嬌がある。でもこんなホワホワだとオフィリヤちゃん、……。
オフィリヤちゃん、すげぇよかったね。「これからは/考えている事をなんでもぽんぽん言おうと思うの」このセリフすげーーいい。シェイクスピアの『ハムレット』でも、オフィリヤちゃんって自己主張できてない印象あったから。
シェイクスピア作品の日本語訳に携わった翻訳家、松岡和子さんは某所で「シェイクスピア劇の女性はたいてい強い。唯一の例外がオフィリヤ(=オフィーリア) -
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Posted by ブクログ
装丁の美しさに惹かれて手に取った、伊坂幸太郎さん25周年記念の書き下ろし小説。
「知能は人間だけのものではない」という視点がとても新鮮だった。光や物質を感知したり、危険から身を守ったり、他者を利用して問題を解決したり……植物にも、人間とはまったく違う形の知性があるのだと知ると、面白くもあり、少し怖くもなる。
舞台は、天災や疫病によって人類滅亡の危機に陥った世界。なぜか西遊記を思わせるネーミングである、五十九彦・珊瑚嬢・蝶八塊の3人は、AI「天軸」と「先生」の居場所を目指して旅をする。伊坂さんらしいユーモアのある設定だなと感じた。
物語後半の、「私たち人間はずっと世界が終わりそうだと大騒ぎ
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