あらすじ
「君に出会えてよかった」
美織が《霧島透子》の真実に触れた時、咲太もある決断を迫られて……。咲太と最後の思春期症候群、シリーズ第15弾。
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大学に入学したら新しい人物との出会いぐらいあるだろうと軽く思っていたら重要なキーマンでした。シリーズ中に何度も出てくる七里ヶ浜には、「行合橋」という橋が実際には存在します。まさにこの橋の名前の通り最後まで出会いと別れがこの七里ヶ浜で描かれました。
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最終巻の表紙を飾るのが麻衣ではなく美織というのがまた面白い。
自分が思い描いたような世界に書き換わる現象。理想に浸りたい気持ちを堪えて、咲太は大人になった。咲太が現実と向き合うことに困ったときにランドセルガールは現れるということなのかな。
最後がなんだかサッと終わってしまった感じ。後日談的な感じで続きが出ないかな。
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シリーズ途中、間隔が長期で空いた時は体調でも崩されたのかとドキドキしましたが、無事に終わって良かったです。
欲を言えばもうあと半年先までの主人公と彼女を見たかったですね。
個人的には偶に出てきたエキセントリックな彼女とそれに振り回されてるようで見守る彼氏(美咲と仁)の現況も…
前作のように後日談やスピンオフ的な物に期待をします。
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青ブタシリーズもいよいよ最終巻。
ああ、終わってしまうんだなあという感慨がすごい。
ストーリー的には前巻ガールフレンドと合わせて前後編。
霧島透子の思春期症候群を解決しても終わらない最後の思春期症候群と向き合う咲太。
やっぱり最後は咲太自身の問題になるんだよなあ。
その決断は実に青ブタらしい痛みを伴って、それでも平明な透明感に彩られている。
でも個人的にはかえでの事は考えるだけで本当に苦しい。
最後に少しでも彼女に会えて良かった。
高校編が終わった時、さらにその先の大学編があると知った時は、高校編があまりにも綺麗に終わったために正直蛇足になりそうで、どうなることかと思ったのだけど、ラストまで読み終わってそうかここまで書いてようやく咲太の思春期症候群は終わったんだなと納得できた。
まあ、後書きで書かれているように麻依さんとの結婚まで書いて欲しい気はするけど笑
アニメの大学編も楽しみに待ってます。
Posted by ブクログ
青ブタ、完結しました。
長い間お疲れ様です、ありがとうございました。
アニメから入った勢でエンディングテーマの個人版が聴きたくてBDを買い始めたのが切っ掛けですが、そこから何度も見返し、劇場版が上映する事になり限定版文庫本を買ったことをきっかけに小説版も読み始めたと言う次第でしたが。
思春期の悩みから大事に発展し、それを解決していくと言う咲太がついにここに来て思春期症候群に終わりを迎える。
思春期の頃に抱えてた悩みとそれに向き合うと言うのが読んでいて良かった。
すばらしいエンディング
長かったシリーズがどう終わるのだろうかとワクワクしていましたが、期待以上のエンディングでした。本当に楽しかった!!
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オーディブルにて。
ついに青ブタ完結!
ロジックに関しては理解が追いつかないとこもあったけど、最後は登場人物総出演!といった感じで綺麗にまとまってたのでは。
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何か、正しい世界に戻り
咲太は思春期症候群から覚めて
それぞれが平穏な日常を取り戻した
・・的な感じで終わってるけどさ❓️
.
美織が透子の生きている
世界線を取り戻して、
美織が咲太の携帯を鳴らして、
『ただいま❗️』みたいな展開に
ならないと、この最終巻の結末は
to be continued みたいな感じで
俺的には全然終わって無いのだが・・
.
まぁ、透子が生きてりゃ、
翔子さんの未来も変わっちまうし、
延々と物語が終わらなくなるからな。
.
多少の含みを残して、
これくらいで終わらせとくのが
無難だが、、、
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んー。ちょっとな〜
何か濁された様な終わり方で
モヤッとするな〜❓️
Posted by ブクログ
美織が気付けなかった透子の真意には胸に来るものが有ったなぁ…
喧嘩別れした友達をイメージした楽曲、歌詞だけを見ればまるで恨み言かのよう。そんな第一印象があっただけに逆転の発想によって歌詞の印象まで反転する流れは本当に良かった
素直に成りきれない仲直りしたい気持ち、それが時を超えて美織にやっと届いたわけだ
透子の気持ち、自分の気持ち、そして目指すべき己の在り方。そういった芯の部分が定められたなら美織に迷いはない
麻衣を巻き込んでの歌唱シーンは凄かったと云うか、ああいった場面で自分の認識に反する咲太の言葉を信じて行動を起こせる麻衣ってやっぱり最高の彼女だよなぁなんて改めて思ってしまったよ
麻衣が元に戻ったなら後はエピローグだけかな?と思われただけに、その後の展開には驚かされたよ。ここに来て主人公がラスボスのパターンみたいな…
かえでの再登場が示すように書き換わった現実は咲太にとって都合が悪いわけじゃない、というよりむしろ望ましいもの
でも、望んだ通りに世界が書き換わるなんてそれこそ子供じみた妄想で
ここに来て、迷える思春期の願望を叶える思春期症候群への認識が問題になるなんてね
咲太は誰よりも多くの思春期症候群とか関わって来た人間。それによって良い事も有ったしあまり宜しくない事も有った。いわば咲太にとって思春期症候群は在って当然の事象
それを無かった事にするなんて、咲太が今まで関わった皆との思い出を否定するかのよう
だからこそ、咲太は改めて思春期症候群を通して関わった者達と思い出を手繰り直す必要があったわけだ
ただ、咲太はまだ子供な部分を残しているからこそ、自分の為に思い出を思い出のものとするは難しい
そこで、翔子やかえでが背を押してくれる展開は良いなぁ。勿論、麻衣の隣にいる為という理由もあるけれど
自分の為ではなく誰かの為に動けるようになった時こそ人は幾らか大人に成れたと言えるのかもしれないね。また、会えなくなる相手との別れをそれでもまた逢えると受け容れられたのは大人になった一面かもしれない
最後に描かれたエピローグはいわゆる続く日常といった印象
物語が始まった当初は捻くれた高校生だった咲太が教育実習生として峰ヶ原に戻ってきた。そこにはやっぱり思春期症候群に悩む子が居たけれど、咲太はもう何も見えない。それでも悩む子の気持ちは見れる
それこそ咲太が教師を目指した理由が見えた気がした
思い出は思い出として、でも実際に在った出来事として
とても長い長い青春時代の終わりとして、そして本作を読み続けてきた者として、満足感を得られる最終巻でしたよ
勿論、後書きにあるようにもっと彼らのこれからを見たい気持ちだって有るんだけどね