すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
本当は女の子のお母さんになりたかった。
全てを読み終えた後に、この一文を読むと、この一言に至るまでの葛藤がひしひしと伝わってくる。
気がつけば航ちゃんを応援する母の視点で読んでおり、涙が止まらなかった。
一冊の本を通して、成長する高校球児とその母親の姿を俯瞰して観る(読む)ことで、もう味わうことが出来ない高校野球(甲子園)の一コマを感じることができた。
グラウンドの上だけじゃない戦いにドキドキが止まらない。苦しいながらも成長していく航ちゃんを応援しながらページをめくった。
負けも挫折も、苦汁も味わったからこそ、アルプス席から観える勇姿に心が熱くなった。 -
匿名
ネタバレ 購入済みこの作者さま大好きで、今回もよかったです。
進路、夢に向かって、迷いや不安を抱えている頃に出会った二人。
少しずつ自分を見せてゆきながら、気持ちが重なってゆく時間が、あたたかったです。
周囲の方々もみんな優しくて、幸せ。
表紙絵は、凪くんの心のシャッターの瞬間、なのかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ
綺麗で、怖い。
そして、おそらく多くの人は絶望を強く感じるだろう。
私はその中でも「綺麗」という感覚が一貫して残った。
なぜこれほどまでに残酷なものを、美しく描けるのか。
一つは蝶や、人間標本の作品一つ一つの描写だろう。作品の背景、つまりは標本になった男の子たちの背景 が作品として表されている事もそうだ。
そしてそれとは別にもう一つ、登場人物一人ひとりの思考や行動が、道徳的には逸脱しているにもかかわらず、それぞれの内側では一貫した合理性と整合性を持っている。それも綺麗と感じた。
この物語における「人間標本」とは、単なる観察対象ではない。
それは権威と才能の象徴であり、それに対する羨望 -
Posted by ブクログ
大いなる遺産は恋愛小説であり、冒険小説であり、ミステリー小説であり、ピップの成長物語だ。まさにそのとおりである!物語としてあまりに面白く、エンタメとしての見どころが多い。
エステラへの恋は正直あまり共感できるところがなかった。恋とは意外とそんなものなのかもしれない。
身近な人の幸せを自分のことのように喜べるだろうか。家族なら喜べるかもしれない。離れた親戚は?友人は?同僚は?人間少なからず嫉妬はするものだが、ジョーはその様子を一切見せない。嫉妬の感情と向き合うこと、あるいはその人の幸せを自分のことのように喜べる人を作ることが、人生のひとつのテーマのように思う。
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