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有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。映画「オデッセイ」原作。
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Posted by ブクログ
火星有人探査ミッションのクルーの一人、マークワトニーはミッション6日目の事故で火星に一人取り残される。脱出した他の5人のクルーをはじめNASAの誰もがワトニーは死んだと思っていた。ところが、ワトニーは火星に残されていた限られた機材、食料や植物を利用して、救出されるまでのサバイバルを開始する!
ストーリーは極シンプル。火星に残されたワトニーが、様々な創意工夫で限られた資材を利用して生き延びる課程が展開します。その一つ一つに、化学や物理の法則が丁寧に落とし込まれ、それらがモノローグの形で説明されています。
火星でのサバイバルで何より必要なのが水と食料。酸素は火星大気から酸素を取り出す設備があるという前提で制約条件になっていません。水を得るために、物質としての水ではなく、酸素があるのだから水素を探すという発想で切り抜け、食料はジャガイモを与圧された室内で栽培します。
通信手段を当初失っていたため、NASAの職員もワトニー生存を当初は知り得ませんでした。ところが衛星画像で機材の位置が変わっていることなどからワトニー生存を確信します。直接的な双方向の通信が確立するまでの間、衛星画像から読み取れるワトニーの行動から、彼の意図、サバイバルプランを技術的な観点からNASAが読み取る様子は、エンジニア同志で無言の会話を交わしているような不思議な感覚です。
「プロジェクト・ヘイルメアリー」同様、著者の本はストーリーはシンプルですが、技術的な説明だったり検討プロセスが丁寧なので、そこが楽しめる人はどっぷりと浸ることができます。
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小説・文芸
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