あらすじ
定評ある名訳の全面改訂版と半数以上の新訳作品とで贈る個人完訳・決定版。その訳文は、ハーンが基にした怪談・奇談の原拠に出てくる日本語表現や固有名詞の表記をハーンの英文に即して巧みに活かしながら、最新のハーン研究の成果を反映。従来、ほぼ割愛されてきたハーンによる原註をすべて訳出。詳細な訳註・解説を巻末に付す。
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Posted by ブクログ
小泉八雲研究者による「骨董」と「怪談」の個人完訳本。
・骨董
古い話・・・幽霊滝の伝説、茶碗の中、死霊など9編
ある女の日記、平家蟹、蛍、餓鬼、夢想など11編
・怪談
序文 怪談・・・耳なし芳一の話、貉、雪女など17編
昆虫の研究・・・蝶、蚊、蟻
註有り。
・解説 小泉八雲と怪談の世界 ・論考 小泉八雲の怪談の位置
原題一覧有り。
小学生の頃に読んだ怪談集で幾つかを読み、
高校生の頃に文庫で「怪談」を読んだ。
その頃は、ただ怖いだけだったけど、
年を経て改めて読むと、切なさを感じました。
八雲の言葉を慎重に選んで書き上げた再話を、
美しい翻訳での提供は、微かな光の中での節子の語りを
聴く八雲の姿が浮かび上がってくるようでした。
日本での精神や文化、そして生物への考察は、風の如し。
凪もあるが涼やかな微風、吹き渡る季節の風、
そして荒々しい強風が、読んでいると通り過ぎていく
ような印象を受けました。