すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
『脳のなかの免疫、免疫のなかの心』は、神経科学、免疫学、精神医学、マイクロバイオーム研究という広い領域をつなぎながら、人間を一つの統合されたシステムとして捉え直そうとする本です。
幅広い研究を一般読者にも理解できるように紹介する手際は見事で、専門知識がなくても十分についていけます。
本書は、大きく三部に分かれています。
第Ⅰ部では、神経系と免疫系が医学の歴史のなかで別々の領域として発展してきた経緯をたどりながら、実際には両者が解剖学的にも生理学的にも深くつながっていることを説明します。
さらに、そこへ腸内に生息する膨大な微生物、マイクロバイオームが加わります。
脳、免疫系、マイクロバイオーム。この三者を著者は互いに独立した存在としてではなく、身体と外界との境界を守る巨大なネットワークとして描いていきます。
第Ⅱ部では、その防御システムがうまく働かなくなったときに何が起こるのかを見ていきます。自己免疫疾患、抑うつ状態、慢性炎症、ストレス、Long COVID、さらには認知症など、さまざまな病態が取り上げられます。
第Ⅲ部では、食事、運動、睡眠、人とのつながりなどを通して、この防御システムをどう健全に保つのかが論じられます。 -
Posted by ブクログ
7月の五島と長崎の旅の間に映画を観たことがきっかけで作品を読むことに。
紙で小説を読んだのは久々でしたが、やっぱりページをめくるというのはいいなと再度認識しました。そして今回の発見は「映画は目で見えるものを表現、再現できるが、臭いは届けられない」ということ。遠藤氏の小説の中には、どれだけ百姓たちが不衛生な生活をしているか、どれだけ臭いかってことが事細かに描かれていて、それは映画では感じることができなかったな、ということです。
でも、小説を読んでる時の方が、その不快感を十分に感じることができました。作家は臭いを届けるのに力を入れてたと思います。結構グロい表現が多かったですね。人糞や、吐瀉物の中に埋める顔とか、特にコンフェッションを農民から聞く時、その口臭が酷いこと、尿で濡れた箱のような場所に閉じ込められるとか。乾いた町のどこにも牛糞の匂いが立ち込めているとか、今までの時代劇のどれにもそんなものを感じさせるものがなかったです。
なぜ応えのない神を盲目的にあそこまで信じることができるのか。殺されるという恐怖に勝る信仰の強さを宿すまでに、どうやって宣教師は人々を洗脳することができたのか?単にバイブルを読むだけでそうなるとは考えられない。そんな問いの答えが明らかになったようでした。
拷問に耐えうる時、彼らは自身をキリストの経験に重ねて恍惚を得ていたのかもしれませんね。
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Posted by ブクログ
SNSで知って気になっていたので、読んでみました。
「自分はなぜここにいるのか?」
「存在理由はなんなのか?」
一緒に考えながら読み進めていきました。
はっきりとしたものはわからない……
期待はしつつも今の自分にはまだみつからないだろうなと半信半疑……
しかしながら、本作の半分くらいのところに
「この質問を自分を問いかけたことがない人、存在理由を満たすための行動を起こしたことがない人……そういう人が死を恐れる」
という文章が出てきました。
これを読んで「ちょっと待てよ……」と。
死について、少し前の自分は確かに恐さがあった。
でも、今の自分は以前のような恐さはそれほど感じていない。
ということは、自分の意識にのぼっていないだけで、実はもうあるのだ!と思い、答えを見つけるのを諦めずに、本腰を入れて続きを読み進めました。
すると……
僕なりの答えが見つかったのです!
恥ずかしいので、ここでは割愛しますが、とてもスッキリ。
今までの行動を振り返ると、確かに、僕は「それ」を満たすために行動していたのか!と腑に落ちました。
なんて素晴らしい発見!
今回は、読んでいて、どんな心情だったのか。
その経過を書いてみました(笑)
とても大きな気づき!
最近、本を読んでいて、すごい発見続きでうれしいです。
本作を読んで本当に良かったです。
「きみは、自分のやりたいことに多くの時間を費やしているかな?」
シェフのマイクの言葉を
胸に刻んでおきたいと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ大好きなシリーズの完結巻(続きも出ているそうですが)なので、感想を。
ヴィクトリカが、痛がりなのに、何も持っていけないからと、身体に久城の日本の家の住所を刺青して、言葉もわからない日本で久城の家にたどり着くエピソードは忘れられません。
「金髪」が特徴として探されていたヴィクトリカが覆いを外したら、銀髪になっていたため助かった、というエピソードも読んで衝撃を受けました。
このシリーズの中でも私は2巻の占いのエピソードが好きなのですが、
自分たちがこの先もずっと一緒にいられるか、をそれぞれが相手のいないところで占って、大きな嵐で離ればなれになるだろう、だが、心はずっと離れまい、という占い結果だったわけですが、
二人の思いの強さで嵐を乗り越えて再会できるという結末に大感動でした。
過去に読んだ本の中でも最高の過去の巻からの丁寧な積み重ねと驚きのバランスが秀逸な納得のラストシーンでした。
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