すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み出したら止まらなくなってしまい、2日ほど睡眠を削って読んでしまった。
深く自身と芸術、歴史、文化、思想に向き合う2人が運命的に出会い、引き離され、最後には再会を果たす。軽薄さのない恋愛の崇高さと切なさに憧れを持った。
洋子のような側から見れば完璧な女性のうちにも、凡人のそれと同じく嫉妬や後悔など様々なものが渦巻くものなのだろうと想像できるようになった。また、1970年代からの社会情勢、とくにイラク戦争についての己の無知を恥じ、教養のない女性はセクシーじゃないというフィリップの考えにもどきっとした。
再会のその後は描かれていないが、共に生きていく関係となっていることを願わずにはいられない。この2人が友人としてでも恋人としてでも関わっていくことで早苗との関係は遅かれ早かれ破綻するだろう。しかし2人が完全に縁を切るということも想像のつかない選択肢であるように思う。 -
購入済み
雛子の元カレのイマカノであるアンナ。雛子への対抗心というか嫉妬と言うか、オンナのいやらしい部分満開な人物かと思いきや、涼佑の被害者?
柊二さんは雛子にどんどん甘くなるし、雛子もそんな彼に惹かれ始めて…。
柊二さん、スパダリだけど謎多きイケメン。
涼佑はどうやら雛子に未練たらたらのようだけど… -
Posted by ブクログ
ネタバレ『僕だけは信じてるから。僕には君が必要なんだ』
優しかった彼の声が、どこか遠くで聞こえた気がした──。
第68回(2015年)日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門受賞作。最近で言うと『アルプス席の母』や『店長がバカすぎて』シリーズ、あるいはドラマ化されていた『ザ・ロイヤルファミリー』など、人気作を次々と刊行している、早見和真氏の代表作。
もうね、なんでこんな面白い作品を積んだままにしてしまったんだろうと激しく後悔。
とある確定死刑囚の女性『田中雪乃』を描いた作品ですが、まぁ没入感が半端ない。
不遇な人生を送ってきた雪乃の孤独感や自己肯定感の低さ。そして、物語終盤で明かされていく核心部。これはとんでもない社会派ミステリー作品ですわ。
雪乃の過去を知る登場人物たちが、懐古しながら描き出していく客観的視点の『田中雪乃』像が、あまりにも純粋で、そして誰かに自信を必要だと言ってもらいたくて…。
いやー陳腐な感想になりますけど、素晴らしい作品でした。この作品を読めて本当に良かった。
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正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです──。
放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実──極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。
田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……。
筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。
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