すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレマカン・マランシリーズの次に手に取った古内一絵の本『東京ハイダウェイ』。マカン・マランシリーズの時にも思ったが、古内一絵の短編はキャラクターが紋切り型ではなく、しっかり練り込まれていて、それを軸に物語が展開するので読み応えがある。あっという仕掛けや大きな事件がなくても、主人公が抱えている事情を知っていくだけでも面白くてページをめくる手が進む。ひとつひとつは長くないのに、こんなふうに丁寧に作り込まれた物語に触れると、読書をしていてよかったなあ、という気持ちになる。
好きなのは『星空のキャッチボール』と『眺めのよい部屋』。
『星空のキャッチボール』は堅実な仕事を積み重ねていく桐人が主人公。ひどい不眠症に悩まされているが、同僚の女性が通うプラネタリウムで昼休みを過ごすことによって、不眠症の原因だった亡き父への思いに気づく。読後、じわりとあたたかい気持ちが胸に広がった。小説を読むことの醍醐味、人と関わることの醍醐味、それを静かに噛みしめて元気が湧いてきた。 -
ネタバレ 購入済み
王子に解雇されたアレク。
先輩のことを思いながら、国を去る。
そして、学生時代の仲間に誘われて、グループn。
アレクの顔が少し晴れてきた気がする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私自身、大学野球をやってる身としていつか読みたいと思っていた本。
高校球児の思っている事、母の苦悩などとても共感できることばかりだった。
最後の夏に至るまで色々あった、監督、選手、保護者達が段々と一体になり、山藤戦で勝利するところでは、もう一度高校生に戻ってこんな青春したいと思った。
私の親も大変な思いをして、今まで野球をやってる自分を支えてくれたのだろう。当時は、どんな思いで、私に対してどう思っていたのか、それはわからなかったけど、この本を読み、当時の母の感情は分かった気がする。もっと感謝しとけば良かったと後悔もある。
改めて、感謝しなければならないなと感じる。
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Posted by ブクログ
解説の名人、阿刀田高によってホメロスの叙事詩の世界が見事に案内される。12の章に分かれていて前半6話がイリアス、後半がオデュッセイアの構成。ちなみに元の叙事詩はイリアスもオデュッセイアもそれぞれ24の詩歌で構成されている。
何千年も前のギリシアの、それも文字で書かれる以前に詩歌として歌われたものを、文化も言葉も違う現代の日本人が文字面を追って、そう楽しめるものではないだろう。そこを十分に押さえて端折るべきところはバッサリ端折り、必要なところは背景事情を丁寧に解説する。実際に現地を訪れた旅行記も織り込まれ、彼の地の風土や食べ物、空気感も伝えてくれる親切設計である。映画を見る前にサワリだけでも、という方も、この機会にぜひ阿刀田解説の魅力に触れてみてほしい。
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