すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
直木賞と吉川英治文学新人賞の候補作品。
素晴らしかった。
「傲慢と善良」の前身となる作品と言えますね。
幼なじみが仲の良かった母を刺し殺して逃亡した。神宮寺みずほは地元の友人や関わりのあった人たちに話を聞き、彼女の行方を追う。
山梨県の田舎社会での、女性たちの価値観の描き方がとてもリアル。
みずほと政美の会話、すごく好き。ヒリヒリする。
ありさとの応酬も、映像が目に浮かぶ。
そんな知人友人との接触を通して、最初は好きでも嫌いでもなかったみずほは「好きかわからないけど理解できる」になった。
チエミに対しては、かなり嫌悪感を持っていたけど、印象が変わっていったのも、さすが辻村さん。
謎め -
Posted by ブクログ
スピノザの続編。親しみの持てるさらりとした人間味のある登場人物達に変わりはなく、前作を思い出しながら読むことができました。
やはり、夏川さんの「死」への向き合い方が、しんみりと心を揺さぶります。最先端の医療を突き詰めた人間が奢りを持つことなく、その無力さと人の死に対して向き合うことの難しさを語っている。
ストーリーの背景となる京都の風景の描き方が、前作と異なり外国人観光客が多いことに触れています。やはり京都の現状、というか日本の「今」にも踏み込んでいる。
日本の少子高齢化の波は否応なしに医療の分野にも押し寄せている。そして医療そのもの、人の生死に対する考え方そのものにも疑問を投げかける。 -
Posted by ブクログ
落語は好きですが今回初めて落語に関係する本を読んだ。
第一章は落語の歴史について書かれていて、第二章から古今亭志ん朝、立川志の輔、柳家喬太郎、春風亭一之輔の落語家さんの落語を始めたきっかけや、それぞれ落語家さんのエピソードが書かれていて興味深く読んだ。
今までは単純に「面白いな」と思って聴いていた落語が、この本を読んで落語の奥深さを感じることができた。
『落語の噺の多くは、長屋が連なる狭い町内が舞台である。ネットを介して、世界中と「つながれる」私たちの関係性の広がりとは比べものにならないくらい、ミニマムなコミュニティーの物語だ。しかしながら、落語の国の人々がみせる、ときに暑苦しいほどの直 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書は青年と哲人の対話形式で物語が進んでいく。青年の考え方には共感できる部分が多く、納得しながら読み進めていた。しかし、哲人の発言によって、これまでとは180度異なる視点で物事を考えさせられる場面が多くあった。特に「何事も自分事として捉えること」や「課題の分離」という考え方は非常に興味深く、これまで悩んでいた多くのことが、実は自分で余計に抱え込んでいたものだったのではないかと感じた。
また、「信頼」という言葉についても深く考えさせられた。本書では、信用と信頼の違いについて述べられている。信用とは条件や見返りを伴うものであるのに対し、信頼とは一切の条件をつけずに相手を信じることだという。この考
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