すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
1968年に法律で認められて以降も、依然として少数派である男性看護師。その数は看護師全体の一割にも満たないという。
ヤングケアラーでもある成道(なるみち)は、看護師を目指し、看護大学に学費がいらない特待生として入学する。
無保険の車による事故で、父親を失い、弟も障害者になってしまったため、家事や弟の世話にも追われるのだが、仕事で疲れ切っている母親からは感謝の言葉もなく、大学での勉学にも冷たい態度を取られる。
実習でも、患者から心無い言葉をあびせられたりするのだが、それを知って優しい言葉をかけてくれる人もいる。
何度も目頭が熱くなるシーンがあるが、看護師でもある著者の藤岡陽子さんが、実際に -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりジェンダー×表象は面白い!
本著では幼少期に女の子なら誰もが一度は通るプリンセスへの憧れについて、その供給の源にある思想や社会の構造を紐解いていて興味深い。特にプリンセス願望について、絶対に自力では叶えられないことのオンパレードであるとした点は目から鱗であった。
また本著の大きな特徴として、実際に著者の講義を受けた女子学生によるコメントが記載されているのだが、これがまた見事である。ジェンダーのJの字も知らない1年生の、無意識に刷り込まれていた旧態依然の「女の幸せ」のレールに沿った意見から、何度もハッとさせられる、ロジカルでラディカルな3年生の意見まで収録されていて面白い。
この本 -
Posted by ブクログ
みつば百貨店のふたばさん、やっと読めました。ほんとに素敵なお話でした。
偶然の出会いから、憧れのみつば百貨店で働くことが出来るようになるなんて、運命ですね。その才能もさることながら、洞察力もすばらしい!
13話からなるそれぞれのストーリーがあって、配属された月刊みつば編集部の上司、仲間達、屋上庭園の庭師葛城さん、萬御相談承り所の木村さんなど、ふたばこと、翠さんの周りにはあたたかい人達が沢山いる。こんな楽しい職場って、うらやましいです。
百貨店では、季節毎にディスプレイを替え、私達を楽しませてくれます。13話のお話の中に、七夕の飾りについてのエピソードが有りました。翠さんや社員の皆さんが書い -
Posted by ブクログ
ネタバレ実にうつくしかった。
人間のここにいたいけどいられない衝動、知りたいのにもう知ることの出来ないことに対する感情をこれほどまでに言語化できるのか。
カメルーンの青い魚ではサキコにとってたった一人の唯一無二の存在であるりゅうちゃんが描かれる。
りゅうちゃんはずっとサキコといてくれる訳じゃないしセックスだって優しいわけじゃないし、仕事は何をしているか分からないけどサキコにとっては彼の代わりはいないし、彼しかいない。
サキコは何があってもりゅうちゃんを信じている。
そんな気持ちがわたしにもわかる気がする。
悪いところをあげればきりがないけれどこの人しかいない。
彼の匂い、声、言葉ぜんぶを思い信じて過ご -
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Posted by ブクログ
大切な人を殺した相手を許すことができるのか、という問いに真正面から向き合った作品だと思った。
第1章の途中までは、言い方は悪いがよくあるタイプの小説だと思いながら読んでいた。
しかし、途中からぐっとキャラクターの思いに引き摺られて、気がつけばあっという間に読み終わってしまった。
罪もない人を殺した石原は、たとえどんなに辛い過去があったとしても死刑にせざるを得ないだろう。しかし、せめて刑が執行されるときに少しでも希望を与えてあげてほしい、と願いながら読んだ。
娘の命を奪った石原を絶望させるためだけに教誨をしていた保阪が最後に選んだ言葉は、考えうる限り最良だったと思う。
石原のような人が生まれない
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