ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

1,870円 (税込)

9pt

4.0

世界最大の石油埋蔵量を誇る産油国ベネズエラ。だが、戦争や自然災害とは無関係に経済が縮小を続けている。その間、治安は悪化、食料供給や医療制度も崩壊の危機にある。四〇〇万人以上が陸路国外に脱出し、シリアに次ぐ難民発生国となった。かつて二大政党制を長期間維持し「民主主義の模範」とされた同国に何が起こったのか――。本書は、チャベス大統領就任以降、権威主義体制に変容し、経済が破綻に向かう二〇年間の軌跡を描く。

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ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    石油の埋蔵量が世界一で、かつて南米の優等生と言われたベネズエラだが、今はインフレが13万パーセントに上るなど経済が破綻し、インフラは崩壊、国を脱出する難民が500万人を超える。なぜそうなってしまったのか。著者は、1999年からのチャベス政権とそれを引き継いだマドゥロ政権の政治を分析し、原因は大統領へ

    0
    2021年04月29日

    Posted by ブクログ

     豊かな石油資源に恵まれ、ラテンアメリカにおいて最も安定した民主主義体制を誇ってきたベネズエラ。ところが2016年以降の3年間でGDPは半減、ハイパーインフレによって紙幣は紙くずとなり、飢える人びとは国外へ脱出。シリアに次ぐ世界第2の難民送り出し国になってしまった。
     国家の崩壊はいかにして起きたの

    0
    2022年02月20日

    Posted by ブクログ

    最近読んだ本から。
    ベネズエラというのは未熟な国家が多い南米においては民主主義国家として成功していて産油国でもあり他の資源も多くて生活水準の高い良い国、というイメージだったのだがいつの間にかシリアに次ぐ難民を出している殆ど破綻国家だということ知り何故そうなったのかを知りたくて手にとってみた。問題の所

    0
    2021年02月23日

    Posted by ブクログ

    チャベス・マドゥロ政権における権威主義化、経済破綻等の混乱を丁寧に描き出す。著者は日本でも数少ないベネズエラを専門とする研究者。
    ベネズエラの「失敗」はチャベス・マドゥロ政権の運営にかなり帰せられるということが分かった。政権の経済失策や非民主的な運営等よってここまで国家が誤った方向に行くのは珍しいの

    0
    2021年11月18日

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