作品一覧

  • ラテンアメリカと国際人権レジーム──先住民・移民・女性・高齢者の人権はいかに守られるのか?
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    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国際人権レジームは,ラテンアメリカで最も保護を必要としている先住民,移民/難民,女性,高齢者などの社会的脆弱層のための法制度や機構の整備にどのような影響を与えているのか.政治学的マクロアプローチ,人類学・社会学的ミクロアプローチにより明らかにする.
  • ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    世界最大の石油埋蔵量を誇る産油国ベネズエラ。だが、戦争や自然災害とは無関係に経済が縮小を続けている。その間、治安は悪化、食料供給や医療制度も崩壊の危機にある。四〇〇万人以上が陸路国外に脱出し、シリアに次ぐ難民発生国となった。かつて二大政党制を長期間維持し「民主主義の模範」とされた同国に何が起こったのか――。本書は、チャベス大統領就任以降、権威主義体制に変容し、経済が破綻に向かう二〇年間の軌跡を描く。
  • 中国ショック 株・原油暴落
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    1巻220円 (税込)
    中国経済の失速と原油価格の暴落で、世界同時不況の足音が聞こえ始めた。株式、為替市場は一気に不安定になり、オイルマネーの逆流は新興国を危機に陥れる。暗雲漂う世界経済の先行きを読む。  本書は週刊エコノミスト2015年9月8日号で掲載された特集「中国ショック 株・原油暴落」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・日米中の株安連鎖 緩和も財政も限界 ・2015年度末までの株価・為替の見通しは?    日本株    ドル・円相場    中国株 ・震源地・中国 悪化する「李克強指数」 深刻な地方住宅在庫の重荷 ・原油30ドル時代の幕開け 世界中でマネー逆流 ・アナリストが予想 どうなる原油価格    来春には35ドル割れも視野    低迷続き30~55ドルの範囲    10月以降は上昇に転じる ・原油がまだ下がる六つの理由 シェール生産コストは3割減    イラクは過去最高 イスラム国の進撃まぬがれる ・これからが本番! 米シェール企業とサウジの消耗戦 ・制裁解除のインパクト イラン輸出日量100万バレル増加  ・イラン進出企業が続々 欧州が先行、日本にもチャンス ・原油安の負け組    ロシア GDP4・6%減、インフレ率16%    ベネズエラ 生活困窮、デフォルトの危機    湾岸諸国 サウジは国債発行で穴埋め ・日本経済 GDPを0・1%押し上げ ・得する企業 運輸、タイヤなど 損する企業 石油元売りや商社 ・金、鉄、非鉄 軒並み下がった商品価格 ・穀物 大豊作でも下値余地少ない
  • ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

    Posted by ブクログ

    石油の埋蔵量が世界一で、かつて南米の優等生と言われたベネズエラだが、今はインフレが13万パーセントに上るなど経済が破綻し、インフラは崩壊、国を脱出する難民が500万人を超える。なぜそうなってしまったのか。著者は、1999年からのチャベス政権とそれを引き継いだマドゥロ政権の政治を分析し、原因は大統領へ権力が集中してチェック機能が失われたからだと断じる。世界で権威主義的な政権が増え民主主義が弱体化している現在、そのことがもたらす地獄を先んじて伝える書である。

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    2021年04月29日
  • ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

    Posted by ブクログ

     豊かな石油資源に恵まれ、ラテンアメリカにおいて最も安定した民主主義体制を誇ってきたベネズエラ。ところが2016年以降の3年間でGDPは半減、ハイパーインフレによって紙幣は紙くずとなり、飢える人びとは国外へ脱出。シリアに次ぐ世界第2の難民送り出し国になってしまった。
     国家の崩壊はいかにして起きたのか。日本のマスメディアが報道機関として満足な役割を果たしていないなか、アジ研の専門家による本書は実にありがたい。マドゥロ政権下で現出した危機が、それ以前のチャベス政権下において用意されたものであったことを、歴史、経済、政治、外交、社会など多角的側面から詳述している。
     1980年代までの石油利益の労

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    2022年02月20日
  • ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

    Posted by ブクログ

    ルポ的なのかと思いきや、机の上でデータを引っ張り議論するような論文的な本。
    あくまで米国寄りの著者が書いた本という前提を認識する必要はある。

    日本では収集しにくいベネズエラの政治についてのとっかかりとして優秀な1冊。
    ただ、机上の空論的な要素も含んでおり、実態とは異なる部分もあるということだけは常に頭にいれたい。

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    2021年07月29日
  • ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

    Posted by ブクログ

    最近読んだ本から。
    ベネズエラというのは未熟な国家が多い南米においては民主主義国家として成功していて産油国でもあり他の資源も多くて生活水準の高い良い国、というイメージだったのだがいつの間にかシリアに次ぐ難民を出している殆ど破綻国家だということ知り何故そうなったのかを知りたくて手にとってみた。問題の所在はチャベス、マドゥロという二代続いた大統領の政策にある、ということで何よりも凄まじいのはこの二人が国を率いた二十年で戦争も自然災害もなかったのにGDPがほぼ半減、世界一の埋蔵量を誇る油田のある国が汲み出す原油は中国やロシアへの返済で外貨収入にはならず、ということでもはやどう建て直して良いのか誰にも

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    2021年02月23日
  • ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済

    Posted by ブクログ

    チャベス・マドゥロ政権における権威主義化、経済破綻等の混乱を丁寧に描き出す。著者は日本でも数少ないベネズエラを専門とする研究者。
    ベネズエラの「失敗」はチャベス・マドゥロ政権の運営にかなり帰せられるということが分かった。政権の経済失策や非民主的な運営等よってここまで国家が誤った方向に行くのは珍しいのではないか。
    一方で本書に通底するやや上から目線でチャベス派を非難する論調には疑問に思うところもあった。失策をただ描写するのではなくそれを許す国内的事情や国際環境等についてもう少し深めて欲しかった(実は本当にどうしようもない為政者というだけなのかもしれないが)。

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    2021年11月18日

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