坂口安紀の作品一覧
「坂口安紀」の「ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済」「中国ショック 株・原油暴落」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「坂口安紀」の「ベネズエラ―溶解する民主主義、破綻する経済」「中国ショック 株・原油暴落」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書を手に取ったきっかけは、ベネズエラ前大統領をめぐり米国が強硬な対応を取ったとの報道に接し、事態がどのような歴史的・政治的経緯のもとで生じたのかを理解したいと考えたからである。
本書は、チャベス政権からマドゥロ政権に至る過程で、ベネズエラの民主主義がいかに形骸化し、経済がいかにして破綻へと向かったのかを、制度・政策・権力運営の観点から丹念に描いている。とりわけ印象的なのは、貧困層の救済を掲げる南米特有のポピュリズムが、当初は政治的正統性を獲得する原動力となりながら、政権の長期化とともに統治の質を急速に劣化させていく過程である。
チャベスは選挙を通じて権力の座に就いたが、その後は権力の集中
Posted by ブクログ
豊かな石油資源に恵まれ、ラテンアメリカにおいて最も安定した民主主義体制を誇ってきたベネズエラ。ところが2016年以降の3年間でGDPは半減、ハイパーインフレによって紙幣は紙くずとなり、飢える人びとは国外へ脱出。シリアに次ぐ世界第2の難民送り出し国になってしまった。
国家の崩壊はいかにして起きたのか。日本のマスメディアが報道機関として満足な役割を果たしていないなか、アジ研の専門家による本書は実にありがたい。マドゥロ政権下で現出した危機が、それ以前のチャベス政権下において用意されたものであったことを、歴史、経済、政治、外交、社会など多角的側面から詳述している。
1980年代までの石油利益の労
Posted by ブクログ
最近読んだ本から。
ベネズエラというのは未熟な国家が多い南米においては民主主義国家として成功していて産油国でもあり他の資源も多くて生活水準の高い良い国、というイメージだったのだがいつの間にかシリアに次ぐ難民を出している殆ど破綻国家だということ知り何故そうなったのかを知りたくて手にとってみた。問題の所在はチャベス、マドゥロという二代続いた大統領の政策にある、ということで何よりも凄まじいのはこの二人が国を率いた二十年で戦争も自然災害もなかったのにGDPがほぼ半減、世界一の埋蔵量を誇る油田のある国が汲み出す原油は中国やロシアへの返済で外貨収入にはならず、ということでもはやどう建て直して良いのか誰にも
Posted by ブクログ
チャベス・マドゥロ政権における権威主義化、経済破綻等の混乱を丁寧に描き出す。著者は日本でも数少ないベネズエラを専門とする研究者。
ベネズエラの「失敗」はチャベス・マドゥロ政権の運営にかなり帰せられるということが分かった。政権の経済失策や非民主的な運営等よってここまで国家が誤った方向に行くのは珍しいのではないか。
一方で本書に通底するやや上から目線でチャベス派を非難する論調には疑問に思うところもあった。失策をただ描写するのではなくそれを許す国内的事情や国際環境等についてもう少し深めて欲しかった(実は本当にどうしようもない為政者というだけなのかもしれないが)。