渡邊ダイスケの作品一覧
「渡邊ダイスケ」の「近野智夏の腐じょうな日常」「外道の歌」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「渡邊ダイスケ」の「近野智夏の腐じょうな日常」「外道の歌」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
前半のエピソードは、娘と同じ幼稚園に通う娘の友だちを殺害した母親の起こした文京区音羽の幼女殺害事件を思い出す。この事件自体はママ友仲間の人間関係への恨みが起こしたものだったが、本作は、他人より優位に立つことで自己実現を果たしてきた女性というキャラクターを創造し、より逆恨み度の高い歪んだ殺害動機の芽生えを丹念に描いていく。社会や家庭の中でそれまでの自分がどんなに辛い目にあってきたかと、犯行の一分を主張する加害者をカモが身勝手の一言で一蹴するいつもの展開だが、こうやって実在の事件などを参考にしながら、人間の歪んだ自己愛の在り方を俯瞰し、読者と一緒にどうあるべきだったかを考えて行こうとするのが第2部
Posted by ブクログ
前巻で殺人者側の犯行にいたるまでの心理を始めて描いたのは、犯罪者の行う殺人と主人公たちの行う復讐という殺人の双方を描くことで、「殺人」という手段(とそれをテーマに描いている作品)に対する作者の、方針の再確認の作業のようなものだったのかなと思った。往々にして殺人犯はその自らの殺人の正当性を主張する。多少の差はあれど、おおむね自分の生まれ育った環境、社会のありかた、そんな中で自分がどれくらい苦しみを味わったかを反芻し、自分がどんなに可哀想だったかを改めて確認し、そしてその哀れな自分のために社会へ復讐したのだ、というような理屈に落ち着くのだろう。その殺人者の理屈をカモが「なぜふつうの人はそんな理由で
Posted by ブクログ
時代を超え「目には目を」的な復讐話が存在するのは、量刑への不満が解消されないからだろう。被害者側がどんな報復をしたところで、結局奪われたものが元に戻ることはないのだからしょせん奪われ損、奪い得なのだ。現行の法律は言うまでもなく、主人公カモたちが行う残虐な報復代行でさえ、被害者側の依頼人の心は晴れない。どんなに酷い仕返しをしたとしても、復讐からはカタルシスは得られないことを本書は描く。復讐執行を行うカモの加害者顔負けの残虐行為について、相棒のトラが再三そこまでする必要があるのかと異議を唱える場面が出てくるのは、本書が復讐という免罪符でもって残虐行為自体に愉悦を感じさせることを企図したくないことの