渡邊ダイスケのレビュー一覧
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購入済み
貧困は家族の絆がなくなったとき
本作では1巻から7巻まで家族をテーマに作品作りをしていると思われるが、それは8巻でも同様であると思う。
8巻でのテーマは貧困は家族の絆がなくなったときに発生するだと思う。
本巻では犯罪組織のトップである女性の回想から始まっているが、今まで生き延びされたのは自分の能力ではなく親からの支援であり、親に感謝する描写がある。また、彼女の組織も社会的には問題のある疑似家族ではあるが家族同士が助け合うことによって貧困とはならずにすんでいる。
その後、彼女は今までの悪行のつけを払わせられるかのように非業の最後を迎えるが、疑似家族を貧困状態に追い込むことはなかった。
それとは対照的に後半部分では家出をして行き -
匿名
ネタバレ 購入済み園田の学生時代
園田と後にスピンオフの主人公になる近野智夏の学生時代の話メインの巻。
同類らしき2人の過去も分かるようになっている。
毒舌吐きの先輩もいてなかなかギスギスしてるような、楽しそうな。
自分なら加入したくないけどw
カモトラコンビはパワハラ野郎への制裁。
潜入の為とは言え接客似合わなそうなトラが普通にバイトしていた事に
少し驚き。
次巻も楽しみ。 -
購入済み
7巻のテーマは家族の死別かな
本作品は家族をテーマ描かれている物語であると思っている。そうすると7巻のテーマは、家族との死別がテーマと思われる。
7巻では今までとは比べ物にならないくらい登場人物が死亡する。
そして、ほとんどの登場人物が死の間際に家族への思いを抱きながら死んでいく。
その際に回想で、家族の理不尽な死をきっかけにして狂っていくことが明かされる。
守るべき家族を失った登場人物達は、最後に残された自分自身の命をどのようにして終わらせるというところが7巻の見どころである。
家族とどのように死別するかで、人生は大きく変わるということを作者は伝えたいのかもしれない。 -
購入済み
6巻のテーマは「姉妹」かな
朝食会の連載で作者は家族をテーマにしていると思われるが、今回のテーマは「姉妹」だと思う。
兄弟や姉妹は他人とは違い、成人前は関係がうまくいかないからといって距離をとるということができない関係にある。そのため、関係がうまくいかないときは親がなんとかとりもってやる必要があるのだが、親にも問題がある場合は姉妹が不幸になることは容易に想像できる。
自分にとって6巻の見どころは、登場する姉妹がどうして不幸になった理由が徐々に明らかになるところである。
朝食会のような復讐ものは結末がだいたい予想どおりになるためマンネリ化しやすいのだが、登場人物がどうしてこのようなことになった経緯については物語を読み進めな