あらすじ
榎加世子は様々な被害者たちの現状を知り、被害者たちの復讐を支援する組織「朝食会」に入会することに。尾藤家の墓参りに訪れた加世子は墓石の前で三上と会い、三上の父親の死に現職の大臣・国木八重子が関わっていることを知る。一方、乗っ取り一家・榊の情報を探る鶴巻だったが、榊の家の前で関西弁の男とぶつかり…!?「朝食会」東京支部支部長・榎加世子の過去が明らかになる「外道の歌」シリーズのスピンオフ!
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貧困は家族の絆がなくなったとき
本作では1巻から7巻まで家族をテーマに作品作りをしていると思われるが、それは8巻でも同様であると思う。
8巻でのテーマは貧困は家族の絆がなくなったときに発生するだと思う。
本巻では犯罪組織のトップである女性の回想から始まっているが、今まで生き延びされたのは自分の能力ではなく親からの支援であり、親に感謝する描写がある。また、彼女の組織も社会的には問題のある疑似家族ではあるが家族同士が助け合うことによって貧困とはならずにすんでいる。
その後、彼女は今までの悪行のつけを払わせられるかのように非業の最後を迎えるが、疑似家族を貧困状態に追い込むことはなかった。
それとは対照的に後半部分では家出をして行き場所のない少女たちが出てくるが、この少女たちは助けあえる家族がいないため文字通りの貧困状態であり、悪意のある大人たちに食い物にされている。
本巻から作者は家族同士で助け合わなくなったら貧困になるということを伝えたいのではないかと思った。
BFC始動
鶴巻が登場して BFSが始動。
ラスボスっぽいものも提示されて、BFSが代行を果たすのか?
時事ネタぽい弱者女性救済ビジネスとつながるのだろうか?