渡邊ダイスケのレビュー一覧

  • 外道の歌(7)
    賛否分かれるお話だったと思います。でも私はこういうお話も好きですね。女子大生を拉致監禁した彼は、20代の人生に行き詰まりを感じていたころの自分にも通じるものがあると思いました。
  • 外道の歌(6)
    ご近所トラブルがテーマの巻でした。昔実際の事件が報道されたこともありましたけど、偏執的で異常なほど他人を精神的に追い詰める加害者をカモ達が鮮やかに退治してくれます。分かり合えない人もいる。分かり合える人もいる。意外な結末に胸が熱くなりました。
  • 外道の歌(5)
    被害者は加害者に何を望むのか。人を死に追いやったのだから殺されるべきという単純な図式では割り切れないそれぞれの人の思いを感じます。
  • 外道の歌(4)
    鴨と虎のライバル、朝食会の加代子と鶴巻がこの世界に入ったエピソードです。罪と罰のバランス、被害者遺族にとって更生に意味はあるのか?後半の子供をひき殺したトラックドライバーの話と合わせて考えさせられます。
  • 外道の歌(3)
    前作「善悪の屑」の家族乗っ取り事件の続編です。犯罪者グループも一人一人キャラ付けがされて、得意ジャンや考え方の違いなどもそれぞれ考えられていてどうやってターゲットである鴨たちに近づいていくかハラハラドキドキのクライムサスペンスでした。そして最後に一番憎たらしいメンバーだけを鴨たちが被害者に代わって聞...続きを読む
  • 外道の歌(2)
    この巻は残酷な拷問シーンとかはないですね。でもその分被害者遺族の心情に迫っています。「許す」と「許せない」そして「許すよう強要する第三者の声」、それに対する作者の考えがアンサーされています。
  • 外道の歌(1)
    前作「善悪の屑」の続編です。断片的に描かれていた何故鴨がこの道に入ったのかのエピソードがいきなり始まります。私も同じくらいの年頃の妻子がいますので家族が他人の欲望の発散のために惨殺されたようなことになったらやはり鴨のように感じると思います(実行するかどうかは別ですが)被害者や遺族は傷つけられ家族を奪...続きを読む
  • 外道の歌(15)

    泣いた

    最後はいい笑顔だった
  • 外道の歌(15)

    堂々完結

    畳み掛けるように物語が終わりに向かって展開する。激しいアクションから、心理的駆け引きから、人の気持ちの複雑さから何もかもひっくるめて、この作品らしく怒涛の終わり方。雑な感じも多少するが、カモのしてきたことを踏まえるとこの終わり方しかなかったのかな。
  • 外道の歌(15)
    カモの、トラへの愛情に泣く。
    トラの為に、朝食会へ依頼をした時点で、孤高の復讐屋としての倫理に反し、その報いを受けたのかもしれないが。

    ラストは『BANANAFISH』を彷彿とさせる。
  • 外道の歌(15)

    終わってしまった…

    現実的ではないかもしれないけれど、今の時代への不満が解消される作品でした。
    人によって違いはあれど、他人に対して、色んな感情を持っており、実際にはできないことを実行してくれる代行者のように感じでいました。
    もっと続いてほしかったけど、いい終わり方なのかもしれない。
    当面はスピンオフに期待します...続きを読む
  • 外道の歌(15)

    良かった

    この結末は作中で匂わされていた。
    前作の善悪の屑から読んで、やっとカモの物語が終わり、不毛でありながら、必要悪としての役割を終えたんだ。というところが、じわじわと読後感として残りました。

    個人的には、前作から通して、途中グダった感じはあるものの、良かった作品だと思います。
  • 外道の歌(15)

    しぶい

    少し納得がいかなかったが、改めて考えると、いい結末だった。

    生き方は人それぞれだが、役目が終わったという事だろう。本人がそれを望んだのかもしれない。早く家族に会う事を。
  • 園田の歌(6)

    とても良いサイドストーリー

    非常に良くできたサイドストーリーでした。
  • 朝食会(5)

    復讐の終結から復讐の連鎖へ

    本巻では、穏便な形で復讐を終わらせるところから始まる。あるものは許すことにより終わらせ、またあるものは一からやり直す機会与えることで復讐を終わらせた。運が良かったのもあるが、バッドエンドは回避されたといえる。
    ところが、中盤から終盤にかけては展開ががらりと変わり、どちらかが全滅するまで終了しないよう...続きを読む
  • 外道の歌(14)
    鶴巻のリアルに動きの少ない表情と、逆口の現実にあり得そうにない表情の描き分けが鳥肌。同じ土俵に二つの真逆とも居てる表現が存在して、違和感がない。現実と虚構が同時に在る感じ…これは漫画と言う媒体でしか生まれない表現じゃないかと思う。

    トラとカモ…言葉少ない「同志」のやり取り…この静けさが良い。
  • 外道の歌(3)

    切ない

    一気に読んでしまいました。
    相手側と主人公側の絡み、因縁など輪郭がイマイチぼやけてますが、「だからこそ」ページを捲る指が止まらなかった。
    相関図を脳内に構築したかったから。
    気付いたら、主人公側に関わった女の子が、純粋過ぎるセリフを残して去っていく描写。
    相手側にも主人公側にも動機がある。
    いろんな...続きを読む
  • 外道の歌(1)

    法律という理不尽が幅をきかせる

    殺した方が良い人間が擁護され、僅かな強制された反省行為をするだけで赦されて、生きているのが現実。

    誰だって殺したい人間はいる。けどやらない。
    世界にひとりしか居なくなるまで殺戮をするのが人間のDNAに組み込まれている。
    しかし、収拾がつかなくなる故に相反する「理性」なる他者を保護する機能も人間は備...続きを読む
  • 外道の歌(14)
    虎の復讐が決着を迎えます。リアリティを売りにするこの漫画らしからぬ演出に正直「それはないだろう」とツッコみたくなりますがカモがいい仕事してくれます。安定のカモです。登場人物がたくさん出てきてそれぞれに繋がり始めて目の離せない展開です。格闘の鬼みたいな人物の登場と鶴巻,虎の共闘で最高潮のうちにうまく幕...続きを読む
  • 外道の歌(14)

    次もたのしみです。

    点と点がつながり始めて、歯車が一気に回りそうな予感。
    次巻も楽しみです。