渡邊ダイスケのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時代を超え「目には目を」的な復讐話が存在するのは、量刑への不満が解消されないからだろう。被害者側がどんな報復をしたところで、結局奪われたものが元に戻ることはないのだからしょせん奪われ損、奪い得なのだ。現行の法律は言うまでもなく、主人公カモたちが行う残虐な報復代行でさえ、被害者側の依頼人の心は晴れない。どんなに酷い仕返しをしたとしても、復讐からはカタルシスは得られないことを本書は描く。復讐執行を行うカモの加害者顔負けの残虐行為について、相棒のトラが再三そこまでする必要があるのかと異議を唱える場面が出てくるのは、本書が復讐という免罪符でもって残虐行為自体に愉悦を感じさせることを企図したくないことの
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購入済み
貧困は家族の絆がなくなったとき
本作では1巻から7巻まで家族をテーマに作品作りをしていると思われるが、それは8巻でも同様であると思う。
8巻でのテーマは貧困は家族の絆がなくなったときに発生するだと思う。
本巻では犯罪組織のトップである女性の回想から始まっているが、今まで生き延びされたのは自分の能力ではなく親からの支援であり、親に感謝する描写がある。また、彼女の組織も社会的には問題のある疑似家族ではあるが家族同士が助け合うことによって貧困とはならずにすんでいる。
その後、彼女は今までの悪行のつけを払わせられるかのように非業の最後を迎えるが、疑似家族を貧困状態に追い込むことはなかった。
それとは対照的に後半部分では家出をして行き -
匿名
ネタバレ 購入済み園田の学生時代
園田と後にスピンオフの主人公になる近野智夏の学生時代の話メインの巻。
同類らしき2人の過去も分かるようになっている。
毒舌吐きの先輩もいてなかなかギスギスしてるような、楽しそうな。
自分なら加入したくないけどw
カモトラコンビはパワハラ野郎への制裁。
潜入の為とは言え接客似合わなそうなトラが普通にバイトしていた事に
少し驚き。
次巻も楽しみ。 -
購入済み
7巻のテーマは家族の死別かな
本作品は家族をテーマ描かれている物語であると思っている。そうすると7巻のテーマは、家族との死別がテーマと思われる。
7巻では今までとは比べ物にならないくらい登場人物が死亡する。
そして、ほとんどの登場人物が死の間際に家族への思いを抱きながら死んでいく。
その際に回想で、家族の理不尽な死をきっかけにして狂っていくことが明かされる。
守るべき家族を失った登場人物達は、最後に残された自分自身の命をどのようにして終わらせるというところが7巻の見どころである。
家族とどのように死別するかで、人生は大きく変わるということを作者は伝えたいのかもしれない。