あらすじ
新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり――。各種メディアで話題沸騰の新人作家と敏腕編集によるビブリオ・ミステリ第2弾!
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Posted by ブクログ
1もそうだけど本当に展開が読めなくて面白い。
編集者の種明かしパートで終わったとしても、なるほどな、、で完結していたが、その話を受けて主人公が続きを書く理由が素敵でほっこりした。
2時間以内で読み切れたし良い読書体験だった
Posted by ブクログ
燈馬がずーっと書けなくて悩んでいる場面が続くばかり。これはさすがの作者も、この2をどう書いて1を凌ぐ作品にしようかと悩んでいるのだろうかと心配した。
作中作の荒々しさに、どうしてこんなものを書いて2になるんだろうかと疑念もかすめたが、読み終えてみるとしっかり2だった。
燈馬と霧子の心の通い合い、ストーリーを貫くヒューマニティー。読む私の心も透き通った気持ちにしてくれた。
杉井さん、3も書いてもらえるだろうか?
Posted by ブクログ
コンビ作家の片方が連載中に死去したために、未完となってしまった作品の続きを探る、お話(?)。
未完の作に込められた意味と、そこから生まれた嘘。
それを踏まえて収束していく作品と物語。
小説in小説の形が楽しかったですな。
前作『世界でいちばん透きとおった物語1』の登場人物がまた奮闘している。
前作のような大掛かりな仕掛けはないけれど(自分が気づいていないだけで何かしらあったりするのかも?)、入れ子構造のきれいな着地がステキでしたな。
深く考えるとよくわからなくなってきますな。
作品内に未完の作品があって、作品とその作品内作品自体まるまるを作品としてこの本の作者が書いているという構造が、です。
Posted by ブクログ
2作目は1作目みたいな感じで何かあるのかなと思ったけどただ本当にミステリー苦手な私でも引き込ませて貰える内容だった、
ミステリーで泣くこともあるんだなって笑
嘘を守り抜くために何人もの人が協力して
そしてその嘘がバレないように形作る
作中にちゃんと大事なもの置いてあった。
ミステリーもたまには悪くないなって
思わせてくれる作品でした
Posted by ブクログ
哀しい真実から一人の女の子を守るための大人たちの優しい嘘。こういう嘘なら悪くないなって。
前作もだけど、登場人物達が他者に向ける想いが清く眩しくて尊く感じる。
これ読んだ後は「人の優しさっていいな…」って素直に思う
Posted by ブクログ
続きだからとはいえあえて「2」にしているのだから、と相当の期待を持って読んだ。実際、「透きとおっ」てはいなかったから不満が出るのも理解できるが、物語の完成度には全く文句はなかった。『殺導線の女』に隠された真意は衝撃的だったし、燈真がその物語を、それに託された嘘ごと完成させるというラストも後味が良かった。全体として、優しい想いが遺された作品の謎を燈真と霧子が解き明かして燈真が完成させるというプロットは前作と同じで、そういう意味では透きとおった物語だともいえると感じた。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった!!!個人的に1より面白かったかも!
作品の中に出てくるミステリーの連載も面白かったし、その連載が完成した第4回伏線回収されて良かった。
Posted by ブクログ
1は仕掛け本みたいな感じだったので、2はどんな本?と興味津々で読み始める。
藤阪燈真くん作家になってるじゃないの!
霧子さんも登場して、前作の登場人物のその後が読めるのは嬉しい。
霧子さんの丁寧な言葉遣いがすごく好き。
作中作も興味深くて、未完の物語に終わるかと思いきや、主人公が完成してくれてよかった。
作中作の暴力とかの描写は苦手だけれど、それでも読後感がよかったのは、みんなで守った優しい嘘の温かい気持ちのおかげかな。
Posted by ブクログ
最初の「世界でいちばん透きとおった物語」と同様、とても良かった。
個人的にはこっちの2の方が好きかもしれません。
読みながらこの本自体の話もですし、中にある作品、「殺導線の少女」の話も気になって気になって…!こんな感じのミステリならわたしも読んでみたい!と、思いつつ、これはセカスキ2(勝手に略しました)の中のお話なんだ…、と何度も思いました。
途中、冷たくない?とか、え…、と思うことも多かったのですが(あんまり書くとネタバレになるのでこのあたりで…)結局は最後、とても優しくて温かいお話でした。やはりこういう人の温かさ、わたしは大好きです。
自分が他者をどれほど思っているのかひけらかすこともなく、ただただ、皆が1人を護るために嘘を付いて匿っている…。
わたしは、そういう人間くささが本当に好きです。
Posted by ブクログ
1がすごかったしトリック系の感じなのかなと思ったがそういう感じでもなかった。普通にミステリでかなり面白い部類だと思いました。読んで良かった。
Posted by ブクログ
個人的には2の方が好き。
でも衝撃は1の方が大きかった。
でも2の方が読みやすくて。
小説の中に小説があって、傷つけないために話を書き進めるところがとても素敵でした。
Posted by ブクログ
「ミステリ」ではなく「ミステリー」
もちろんミステリ好きにもお勧めできるが
ミステリー好き、即ち入門書としてよりお勧めしたい。
“ビブリオ”系の作品はメタな視点が多く、本のあれこれ、本の楽しさを教えてくれる。
本シリーズでは実在する作家、作品について触れる機会もあり、続けて読みたい作品を見つける手助けもしてくれるだろう。
第一作に続き、ある読者のために書かれたその文章はやるせないくらいの優しさに溢れており、「透きとおっ」ていた。
Posted by ブクログ
新人作家である藤阪燈真が霧子さんと共に再び推理する。コンビ作家の翠川双輔の連載の続きを考えて物語を完成させて欲しいという依頼。。
連載作品まで出てきて一時だけ別の作品読んでることになるから不思議な感覚になった。
どう回収していくのかハラハラしてたけど、なるほどという感じ。
デビュー作くらい衝撃のある作品を燈真にもっと書いていってほしいな〜!
燈真もわかりやすいし、霧子さんの燈真に対する気持ちが見え隠れしてて可愛かった。
Posted by ブクログ
最後まで読み終わって、このタイトルでいいんだって納得出来た。
ちょっとつまらないな〜と思いながら読み進めて行ったけど、最終的には面白かった気がする。
Posted by ブクログ
ギミックではなく物語として正当な続編
本の感想はおもしろいかつまらないかの2択なのはとても同感
作中作もちゃんと面白くて得した気分
主人公と霧子さんの距離感が好き
タイトルには少し違和感
透きとおった物語=1人のために書いた物語?
Posted by ブクログ
デビュー後2作目が書けずにいる藤阪燈真は、コンビ作家の1人が亡くなって未完となる連載作品の存在を知る。翠川双輔のミステリー小説「殺導線の少女」の解決編を探すことになり…。
話題になった本の続編。一作目まだ読んでないけど、内容的に続いてるわけでもないようなので先に二巻を読んだ。
存在しない物語の続きを探すというビブリオミステリー。確かに面白かった。縁あって知り合った亡き作家の姪と関わりながら真相にたどり着いていく。作家視点で話は進むけれど、探偵役は編集者の女性。
なぜ続きが存在しないのかという理由と、存在しない理由をわかった上で紡がれる物語で、きれいにまとまっていて面白く読めた。たったひとりが真実に気づかないように作られた物語。やさしいきれいな世界観だなと思った。
Posted by ブクログ
少し厳しめの星3つ。
物語としてはむしろ前作よりも面白かったですが、タイトルが良くなかった気がします。確かに登場人物は前作のメンバーですし物語は前作の続きではありますが、このタイトルだと、どうしても前作のような大掛かりな仕掛けを想像してしまう…。例えば、「世界でいちばん透きとおった物語 〜[サブタイトル]〜」みたいな感じだったら星4つだったかも??
Posted by ブクログ
2です。
2ということは…?と、思わずページをペラペラしかけたけど、そこはがまんがまん。
物語の中にもう一つ物語が。
このスタイル、アンソニー・ホロヴィッツぽくて好き(今、「マーブル館殺人事件」の順番が先頭になってるので、もうすぐ読める!ワクワク)
主人公のいる穏やな世界に反比例するかのような
作中作品の暴力的な描写に少し嫌悪感。
けれどその結末はすごく気になる内容で、
先が気になってしまう複雑な心模様。(ミステリー好き、いや、ミステリ好き人間の葛藤)
なかなか筆の進まない主人公がこの作中作にもまれ、
あがきながらたどり着くラストは良かった。
小説を愛する人たちの
やさしい幕引きだった。
やっぱり今回も霧子さんが名探偵。
Posted by ブクログ
小説の中に小説がある…面白い作りになっていて読み進めやすかった。
1作目とは違った驚きと感動がありました。
2作目が出た時、どうやってシリーズ化するのだろうと思ったけどきちんとシリーズ化されていて良かったし、3作目が出たらまた読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ話題になった前作の続編。
結論から書くと個人的には、まぁ~普通。
もう読んだのが数か月前で細かいところは忘れてるけど、この作品の中の大きな仕掛けの一つを読んでて気付いてしまったんよ。それで驚きが減ってしまったというのもあるのかもしれない。でも、それに気付かず読み進めたとしても…って感じはする。
てかさ、大きくネタバレはしないけど、前作って"透きとおった"やん?今回って透きとおったっけ?多分透きとおってないやんね?個人的に前作も透きとおったからこそ、その部分は「すげぇ!」ってなったし、インパクト残ったし、今までにない読後感やったけど、このタイトル使っておいて透きとおらんのかい!って感じせん?このタイトル使って続編書くならちゃんと透きとおらせてよって思ってまうな。
だって、続編やから登場人物とかも続けて出てくる人もおるわけで、今作の仕掛けって続編にしなくってもぜ全然別の作品でいけるやんね?続編ならでは、続編じゃないと無理だったってところどっかあったけ?あったらごめん。ありそうごめん。
他の人のレビューをチラ見したら結構好評みたいやけど、個人的には前作が唯一無二の、多分史上初の仕掛けをしてきたわけで、その続編やったらやっぱり今回はどうやって透きとおらせてくるのかを期待したかったなー。別にハードルを上げて読んだわけではなかったのに、全くもってハードルを越えてこなかったという印象。
あと前作に比べて全体的に結構バイオレンスで野卑でアナーキーで下卑た描写が多かったように感じて、そこも前作らしさは無かったように感じた。別にバイオレンスで野卑でアナーキーで下卑た描写が多くてもいいねんけど、随分作風変わったな。と。
あと、どっちも「世界でいちばん」って謳ってるけど、どっちが一番やねん。
なんやタイか。どっちも一位タイか。
Posted by ブクログ
物理的に紙の本でなければ成立しなかった『世界でいちばん透きとおった物語』の推理コンビ霧子さんと燈真くんが挑む第二弾
今回は物理的な仕掛けではなく謎解きなので電子でも読めたなアハハ(≧▽≦)
また今回もたった一人のために細工された物語のおはなしでした
作中作はやたら殺しすぎだしw、作家の死因も微妙で、物語に深みはないけど、単純にそうなった謎を解いていく過程を楽しむ感じかな
面白く読めました(*^-^*)
あと前作含めお食事シーンが謎に多いけど良い
Posted by ブクログ
裏側 読み解くって行為が小説にも必要な時があるなって感じました。お茶漬けのようにサラサラっと読んで、余韻でポカポカする時もあれば、濃厚豚骨ラーメンのスープの材料を考えながら完食して、余韻で満腹感を味合う事もあります。そんな事を思いました。
小説を何度か書いてみようと思ったことがありますが、せいぜい原稿用紙3枚ぐらいで力尽きてしまいました。小説を書ける人は凄いと思います。
ミステリー小説の裏側を見ているようで面白かったです。ただ、タイトルが2になっていますが、1ほどの驚きはありませんでした。