辻村深月のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩傑作選 蟲

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    「蟲」は今回初めて読んだ。狂人といえばそれまでだが、なんとリアルなんだろうと感心してしまう。グロテスクな内容のものも多かったが、これこそ乱歩の世界観なのだろう。
    怖い物見たさもあってついついやめられないとまらない。

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    2020年04月23日
  • 宮辻薬東宮

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    「みやつじやくとうぐう」と読むんだそうです。
    好みの作家さんが名を連ねていて、その豪華な面々に、思わず即買い。
    ミステリーというよりはホラー寄り。勝手にリレー形式のミステリーだと思っていたので、連作短編集のようなものをイメージしていましたが、それぞれが独立したアンソロジーですね。
    リレーだと思うと、前の作品を強引に入れ込んだでしょ感が出ちゃってる。でも、宮内さんの作品のラストは秀逸でした。リレー形式ならではの〆だと思います。

    アンソロジーって、好きな作家さんの作品を、濃密に、いいとこどりしたような感覚で楽しめるのはもちろん、知らなかった作家さんや、興味はあったけれどまだ読めていなかった作家さ

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    2020年03月07日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきの書き下ろし短編を読んだ上で、辻村深月が短編を書き下ろし、以後、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介と計5人の人気作家がバトンを繋いて仕上げた豪華なリレーミステリーアンソロジー。
    前の作品から何が繋がってるのかは読んでのお楽しみだが、テーマはちょっと恐いホラーかな。
    しかし何れも短編の名手。思わず唸る作品。楽しめました。

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    2020年03月01日
  • 宮辻薬東宮

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    再読。ホラー・ミステリーのアンソロジー。前の作者の作品を読んで、そのテーマをつないでいく。
    かなり怖いです。

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    2020年02月01日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部→辻村→薬丸→東山→宮内

    リレーミステリーアンソロジー。それぞれの味があって恐ろしく面白く読みました。

    記念写真は撮られたのでしょうか?

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    2019年12月31日
  • 宮辻薬東宮

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    不思議なアンソロジー。
    微妙な繋がりで前作を受けて話が展開する。
    個別に読んでも面白い。
    普段はめっに読まないホラー系でした。

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    2019年12月26日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    辻村深月さんの話は怪談だけど、ちょっとホッとする。
    香月日輪さん、初めて読んだ。人間がこわい。
    加門七海さん、福澤さんはさすがの貫禄。
    高野秀行さんのタイのピーの話。数年前も映画になっていたが、ピーがどういうものかよくわからなかった。ちょっとわかった気がする。

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    2019年12月13日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    7人の作家さんによるアンソロジー。
    いじめはきっとなくなることはない。
    大切なのはいじめてることに気付けるか。
    いじめられた時にどうやって対処していくか、その方法をひとつでも多く知っているかってことなんだなと思った。

    今、苦しんでる多くの人に読んでもらいたいと思いました。

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    2019年01月09日
  • サクラ咲く

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    ネタバレ

    三作の短編を収めた連作集。

    まず、最初の『約束の場所、約束の時間』ですが、
    初挑戦の辻村さんの小説の文体は穏やかで、
    それでいてストーリーテラーだなあと思いました。
    饒舌にならずに、でもちゃんと表現していて。
    中学生くらい向けのせいか縦より横に重点を置いた作品。
    縦、横というのはこないだ読んだ文学講義の本に書いてあった捉え方で、
    横はストーリーの流れのことで、
    縦はひとつのセンテンスなどから立ち上がる表現の奥行きやそれ自体の面白さなど。
    『約束の場所、約束の時間』は、
    それこそドラえもんを読んでいるみたいに
    すーっと流れて行きながらも残る感覚でしょうか。

    続いて、表題作の『サクラ咲く』。

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    2025年07月16日
  • かがみの孤城

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    思春期で多感なこどもたちに読んでほしい内容だと思います。
    作者の心理描写はいつもながら繊細で感動的です。共感的に読み進めることができるでしょう。

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    2018年02月19日
  • 本日は大安なり

    ネタバレ 購入済み

    結婚式

    やっぱりハッピーエンドはいいものです

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    2016年11月18日
  • スロウハイツの神様(上)

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    下巻を読んで

    下巻も読んでからレビューを書きました。
    上巻だけだと話も盛り上がってないので、そんなに面白くないと感じてましたが、これは是非下巻も読んで頂きたい。
    上巻はただの前菜です。メインディッシュとデザートは下巻にあります。

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    2015年08月04日
  • スロウハイツの神様(下)

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    長い双方向片思いの末に

    最後は愛、で締めますか。しかも急展開、なようでいて、実はそれまでの全てが最終話の振りだったと。

    最初はトキワ荘のような、作家の卵の集まるアパートでの個性的な住人にそれぞれ降り掛かる悲喜こもごもの人生劇場を描いてるのかな、と思ってたら、あら不思議。まるで関係ないように思えた1つ1つの小さなお話が、最後にミステリー小説の謎が解ける瞬間のように1つに繋がっていく、辻村深月小説の醍醐味、最終話での大どんでん返しが待ってます。

    上巻は盛り上がり処に欠け、主人公の環にも共感できず、そんなに面白くないなと思ってたら、下巻になってからストーリーが深くなっていき、一気に面白くなってきます。なので最後まで読み

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    2015年08月04日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    最後は雪解けのように

    上巻を読むとホラー感満載ですが、下巻を最後まで読んだ後は、雪解け後の季節のように、冷たく澄んだ、爽やかな空気が心の中を流れるようでした。

    登場人物それぞれの、一見無関係のように思える過去の物語が意外にも1つに繋がっており、上巻から続く謎が解けていく様は、まさにミステリー小説さながらです。
    ホラー、ミステリー、青春、恋愛と、様々な要素を兼ね備えており、誰でも楽しめる作品ではないでしょうか。

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    2015年04月10日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

    購入済み

    続きが気になる

    一言で言えば、誰かの精神世界に閉じ込められた8人の高校生のお話で、ミステリーとホラーの要素が混じってます。
    そしてよくある、この中の誰か1人が実は。。。といった展開なのでしょうか、下巻を読まないと分かりませんけど。

    なにより引き込まれるのが、この辻村深月という作家のストーリー作りの巧みさです。無関係に思える各登場人物の細かなサイドストーリーが、複雑に絡み合い1つの大きなストーリーの全体像を徐々に浮かび上がらせていく。それでいて一人一人のキャラクターがしっかりと描かれている。その構成のストーリー作りの巧みさは女性作家の中ではNO.1なのではないかと思ってます。

    上巻を読み終えた時点ではまだス

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    2015年04月08日
  • 時の罠

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    大好きな作家さんが集まってる短編集。いろんな作家さんが集まっている短編集は苦手なんだけど、この短編集は好き。買ってよかったです。

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    2020年03月26日
  • 水底フェスタ

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    辻村深月さんってこんな物語も書けるのかと驚いた。これまで青春やミステリといった取っ付きやすさがある中で、ザワリとするサスペンスのような読み心地の本作は挑戦さを感じた。これから先、さらに様々な題材を描くことになるわけだが、これまでの作風との違いに度肝を抜かれた作品だった。
    それにしても、やっぱりうまい話ってないんだな。

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    2022年11月01日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    今回のテーマは「愛」。
    うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。

    そんな恋愛したことないですが。

    全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
    怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
    そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
    行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。

    「犬小屋のこと」が一番怖く。
    「ある姉妹」「隣のベッド」で人の

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    2014年04月10日
  • スロウハイツの神様(下)

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    下巻。一気に読み切ってしまった。
    途中からはこの物語の終わりを観たくない思いだったが、
    それでも止まらず一気に終わりを迎えてしまった。

    チヨダ・コーキという男。天才小説家として名を馳せた彼だが、
    物語の中の実在の彼は、とても好感の持てる人の好さだった。
    だからこそ、読んでいて彼の心情にドギマギしたのだが、
    それはこちらの勝手な解釈であったのが最後にわかった。

    ちくしょう。最後の最後で彼に全て持って行かれた。
    どこまでも格好良くて、どこまでも強い男だった。

    伏線の回収もお見事。やはり物語を語る上で、伏線というものは
    ある種のスパイスのようなものなのだろう。
    かけ過ぎて、味がわからなくなる作

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    2025年11月26日
  • スロウハイツの神様(上)

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    話題の辻村深月を読む。
    やはりというか、女性の作家さんが書く小説というものはどこか苦手だ。
    これは賛辞の意味でだが。男性をここまでかというほどよく描写している。
    男なら誰もが持っている虚無感というものをよく描く。
    このスロウハイツの神様に至っても同じことが言える。

    人気脚本家の環の管理するスロウハイツというアパートに住む、
    彼女の友達である芸術家の卵たち。
    友達と言う枠組みの中でうまく関係性を築いていってると思いきや、
    1人の新しい住人の登場によって何かが崩れていくような・・・予感。

    まだ上巻を読んだだけなので、このような陳腐な感想になってしまうが。
    リアリティを感じるようで、感じないとこ

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    2025年11月26日