辻村深月のレビュー一覧

  • Another side of 辻村深月

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    辻村深月さんの永久保存版ガイドブック…と帯に書かれているが、内容的にも物理的にも(!)重厚で、ファンのために作られた公式ファンブックのようなもの。

    この本で必読なのは、何と言っても辻村さん本人による作品解説だ。デビューから2022年までに刊行された、全39作品についてそれぞれ語られている。
    普段読んでいる小説では、作品に対する作者の思いに触れることはできない。だから「こういうのを求めていた…!」という気持ちで嬉々として読んだ。
    だが欲を言うならば、執筆にあたってどういう経緯でペンを取り、どういう取材を行い、どういう悩みがあったのか、もっと詳細に知りたかった。各作品1ページしかないというのは、

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    2025年06月04日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    アニメっぽい大げさな感じが少し苦手ではある。
    実はみんな同じ学校でした〜って展開にはとてもわくわくした。
    「最初から、願いを叶えられるのは一番最後に城へ来たこころだったんだなと気づいた」というレビューを見かけてうわぁ!となった。そこからもう伏線になってたの面白いな。

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    2026年04月10日
  • V.T.R.

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    『スロウハイツの神様』の作中作品、チヨダ・コーキによる小説。
    その位置づけを知らない時に、ずいぶん毛色の違うアニメ風の表紙だなと思っていました。
    中身も装丁が凝っていて、なんと解説は赤羽環!粋な設定にワクワクです。

    設定はライトノベル風なのかな?
    200ページくらいなのですぐに読めます。
    国認定『マーダー』という殺人が認められている千人の殺し屋がいる世界。
    その中で物語が進んでいきます。

    ネタバレなしで書くのに自信がないので詳しく書けませんが、最後の二章くらい急展開でハラハラしました。
    ロボットのペロッチがとても可愛いくて、そして物語の重要なキーとなっています。
    しかけを作ったアールの気持

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    2025年06月01日
  • 光待つ場所へ

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    凍りのくじら、名前探しの放課後が大好きなので、彼らの新たな物語が読めたのが何より嬉しい!そして過去作品であまり深堀りが行われなかったキャラクターたちのその後が知れたのもよかったですね。いい作品集でした。

    物語全体としては、10代、20代のときの、周囲に置いてかれるんじゃないかと焦る気持ち、世間への焦燥感などがありありと思い出されて、かなりダメージくらいました。相変わらずこちらの心が見透かされてるんじゃないかと思うほど、人間の内面を描くのが上手い。さすが辻村先生、最高でした。

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    2025年05月31日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ネタバレ

    「3か月後にクラスメートが自殺する」という未来を視てきた少年とその友人たちが、自殺を止めるべく奮闘する。上巻では自殺者が誰なのかもわからない中で、少しずつ協力者を増やして結束を深めていく過程が描かれる。
    上下巻ミステリの宿命として、どうしても上巻は驚きが少なく展開も穏やかでやや退屈。とはいえ、癖のある高校生たちがそれぞれ異なる理由で荒唐無稽な話に協力し、チームが出来上がっていく流れは気持ちが良い。

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    2025年05月30日
  • きのうの影踏み

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    通勤電車内でしか読書をしないので、手軽に読みたいなと思い、読みました。短文でもグッと話に引き込まれて、とても面白かったです。
    特に好きなのは①「ナマハゲと私」と②「タイムリミット」です。
    ①はこの作品の中では1番物理的な怖さがあるなと思いましたし、②は臨場感がとてもあって、短編ながらもハラハラさせられてとても好きです。

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    2025年05月29日
  • ロードムービー

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    作者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』の彩度ストーリを集めた短編集。他愛なく、そして誰にでも覚えのある日々を悩みながら一生懸命に過ごす "彼ら" の近況報告。
    単体エピソードとして見れば大掛かりな伏線もなく、仕掛けられたトリックもやや突飛な印象を受ける。ただ、スピンオフ作品として読めば納得の仕掛けになっていると思うし、何より作品のキャラクターたちがとても大事に扱われていることがわかる。あの時の彼らが地続きで元気に生きていることがわかって嬉しい、そんなファンに向けた贈り物。

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    2025年05月25日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    どこにでもありそうな現代の学校や山里を舞台にした理系怪談百物語。超常現象や霊がはっきり描写されるシーンはほとんどないのに、ザラッとした不気味な読後感が残る短編集。
    正統派ホラーとして一番きれいにまとまっているのは1本目の『踊り場の花子』だが、個人的には『おとうさん、したいがあるよ』が印象に残った。タイトルからして異常なのに、その異常さが加速しながら日常が進んでいく、じわじわと怖さが染み出すようなそんな一作。

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    2025年05月24日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    第一の感想として、コウちゃんの本が読めてよかったがある。ストーリーは確かに推測しやすいし、不明な点があったり自身の推測で補う部分が多かったと思う。けれど、そのストーリーが全てティーの視点で描かれ彼の世界を見せてもらっている気がした。
    彼らの関係性が見えてくるたび、アールの現状に心が苦しくなる。文章量はそう多くないものの、ストーリーは決して薄くない。再度言うが、環と同じ読者という立ち位置でコウちゃんの小説が読めてよかった。

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    2025年05月22日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    東京會舘といえば、官庁系団体に勤めていたうん十年前、隣で経理を担当していた先輩が東京會舘レストランプルニエの請求書が届くと、「良いわねぇ、経費でご馳走がいただけて」と言っていたのを思いだす。時代に翻弄されながらも、古き良き伝統を受け継ぐ歴史ある建物だと改めて知る。心温まる9編の物語。建物に思い出を持つ実在架空の人々の物語がバトンを受け渡すが如く時代背景と共にドラマチックに描かれている。若き作家がこれほどに深く広い知識、豊富な語彙、取材力、想像力と感性を持って作品を紡ぎ出すことに驚かされる。

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    2025年05月24日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘といえば、官庁系団体に勤めていたうん十年前、隣で経理を担当していた先輩が東京會舘レストランプルニエの請求書が届くと、「良いわねぇ、経費でご馳走がいただけて」と言っていたのを思いだす。時代に翻弄されながらも、古き良き伝統を受け継ぐ歴史ある建物だと改めて知る。心温まる9編の物語。建物に思い出を持つ実在架空の人々の物語がバトンを受け渡すが如く時代背景と共にドラマチックに描かれている。若き作家がこれほどに深く広い知識、豊富な語彙、取材力、想像力と感性を持って作品を紡ぎ出すことに驚かされる。

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    2025年09月12日
  • ふちなしのかがみ

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    ホラー小説系が初めてでも、短編集なのでとても読みやすい、そしてぞくっと鳥肌が立つぐらいちゃんと恐ろしい本だった。ホラー好きの辻村深月氏が書くホラー小説は最高だった。

    p236 言わなくていいことまで、深い考えなしに口にしてしまう。それを聞いた相手がどんな思いをするのかに思い至るのは二の次だ。

    p241「サキちゃんも、冬也くんが好きなの?」

    p317「話の中のそいつは、中身の入ってるヤツらと、もっとちゃんと付き合わなきゃダメだ」


    この3文が、印象に残った。

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    2025年05月20日
  • ふちなしのかがみ

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ホラー短編集。踊り場の花子さんはミステリ要素もありゾクゾクもあり一番好みです。
    おとうさん、したいがあるよは訳の分からない、スッキリしない感じが逆に印象に残り好みでした。

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    2025年05月17日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    つづきがよみたいはやくつづきがよみたいつづきがどうしてもよみたいつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづ

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    2025年05月16日
  • ロードムービー

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    久しぶりに小説を読みました。
    久しぶりに読むのにとっても適した小説だと思いました。あったかい、記憶のカケラを辿る、楽しい時間でした。

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    2025年05月14日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    思いは時空を超えて 亡くなった誰かを思うとき、それはおそらく、時空を超えるのだ。
    使者の役割は再会のセッティングだけではなく、生者死者両方の思いの思いの橋渡しなのだろう。

    さて、連作短編の今作もまた、前作に続き思わず涙ぐんでしまうところが多かった。
    皆がそれぞれ抱える「思い」はどれも美しく清らかで、切なさで胸がいっぱいになる。

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    2025年12月18日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    久しぶりの辻村さん。
    ずっと積読状態だったのですが、やっと手に取りました。

    東京會舘で働く人や訪れる人の物語でした。
    上巻は大正12年から昭和39年までの様子が描かれていました。
    戦前のクラシックコンサート
    戦中の結婚披露宴
    戦後のバーでのオリジナルカクテル
    それからしばらく経っての、東京會舘のお土産用オリジナル菓子
    5つの物語が収められています。
    そして、続きは下巻へ続きます。
    下巻は昭和51年から平成31年の様子が描かれているそうです。
    では、続きを読みましょう(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2025年05月12日
  • ふちなしのかがみ

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    『きのう影踏み』と似た身近なところにあるホラー、むしろこちらが原点なのかな。だんだんと思考が狂気を帯びていき、ゾクッとする展開。私も「八月の天変地異」は救われた気がした。
    『スロウハイツの神様』や『傲慢と善良』『ハケンアニメ』まで幅広く活躍されていて、どれも面白く読み、これからも期待。

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    2025年05月12日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    読みはじめるのに時間がかかったが、中盤までいくと続きが気になってどんどん読み進められた。どういう結末になるのか。
    萩野さん以外は今のところ繋がりの見えない人物が殺害されている。彼らがどう繋がっていくのだろう。
    月子と紫乃の関係性も気になる。
    秋山先生の存在も謎めいている。

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    2025年05月10日
  • ふちなしのかがみ

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    予想以上に怖かった。
    怪談、都市伝説、占いなどなど。
    八月の天変地異が1番好きかな。
    怖い話の中でも何だかホッとした。

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    2025年05月07日