辻村深月のレビュー一覧

  • レジェンドアニメ!

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    ネタバレ

    内容を忘れていたので先に『ハケンアニメ!』を再読。この世界観すごく好きです!プロデューサーも監督もアニメーターもみんなギリギリのところで踏みとどまって仕事してる姿に元気をもらえます。
    そんな魅力いっぱいのスピンオフ小説なんだから面白くない訳がない。
    前日談だったり後日談だったり盛りだくさんですが、「ハケンじゃないアニメ」が1番良かった。
    「執事とかぐや姫」は『ハケン』の文庫にも入っていたので勿体なかったなー。

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    2024年09月06日
  • サクラ咲く

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    SFかつ スポットライトが当たる いわゆる青春を描いた一作目に それほど感情移入できなくて、二作目、三作目の彼女たちの コンプレックスに抗いながらも一挙手一投足に付随する小さな悩みや決意を積み重ねた青春の方が個人的には刺さった。

    でも この一作目が三作目のテーマとうまく対比になっていて、しかもその主人公同士の関係性に驚く。
    すごいなあと思った。
    最終的にあまり刺さらなかった一作目もまんまと愛おしくなり 見事に術中にハマってしまった。

    個人的には「サクラ咲く」が一番好き。
    マチのまっすぐな気持ちと少しずつ成長していく様子が読んでいて気持ちよくて 素直に応援したくなる。
    けど もしかしたら一番

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    2024年09月01日
  • かがみの孤城 下

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    物語の設定が面白かった。
    後半は勢いある展開で引き込まれた。

    思っていることの半分も大人に伝えることができず、もやもやした時期もあったけど
    大人になってすっかり忘れてた。

    記憶は時間と共に薄れたり忘れたりしながら、でも奥の方に残っているものが、未来に少し影響したり、ビビッときたりするのかなー

    え?もしかして自分もお城に行ってたのかなぁ。
    なんて考えたら、それはそれで不思議な楽しい妄想が広がるー笑笑

    あ、感想に戻ります。
    喜多島先生が、喜多島先生になれたのは納得。
    そう思うと、どんな事も未来に繋がる意味のあることと捉えられる。
    苦しみの渦中には難しいけど、仲間や居場所があれば信じるチカラ

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    2024年08月31日
  • ふちなしのかがみ

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    怖い話なんて久しぶりに読んだ!
    (こんな内容だとは知らずに足を踏み入れてしまった)

    や〜どれもこれも、うすら怖い。
    階段の花子さん、だんだん狂っていく人、現実とあの世の境界が溶けていくような…
    あとからじわじわと怖い。
    もう残暑だけど、ひんやりしたい方、ぜひご一緒しましょう。

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    2024年08月29日
  • 時の罠

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    4名の作家さんのうち、2名は好きな作家さん。
    最初の辻村深月さんのお話は先がさらにどうなったのか気になったし、最後の湊かなえさんもはぁーさすが!って思った。
    新しい作家さんを知りたいのにとてもオススメー!

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    2024年08月25日
  • ロードムービー

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     派閥は大人になると政を治める仲間かもしれない。対峙する集団もまた派閥。それが少年時代では特定の一人を窮地に追い込む集まりでしょうか。
     「冷たい校舎の時は止まる」のキャストが登場してたようです。メンバーや物語りはすっかり記憶の奥底に埋もれてしまった。だから、辻村さんが提供してくれた楽しみの一つは逃してしまったかも。
     主眼となるテラーの名前が出て来ないのは、結末まで引っ掛かりを覚えながら読み進めるので、何か不安を覚えながら文字を追う。その感覚と登場人物達の不安が重なってよりのめり込む感じがあった。
     名前が一箇所しか無かったり、アンコンシャスバイアスが裏切られる瞬間が幾つもあったり、禁断の関

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    2024年08月24日
  • ロードムービー

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     この本は辻村深月さんの初期作品です。
     表題作のロードムービーはみんなからの人気者のトシと怖がりなワタルが子供だけで旅をするという話。物語には旅のシーンとトシの回想のシーンがあります。この話は今のあらすじではわからないと思いますがテーマは「いじめ」です。
     いじめとはなんだろう?と思いました。いじめは一人の人を対象にいじめる。そして 周りの人はそれをただ眺めるだけ。でもいじめの首謀者がいなくなれば途端に他の人は話しかけてくるようになる。そう考えるといじめって本当にひどいとおもいました。でも、自分がもしいじめを眺める側ならどうしていたんたのだろうと考えると答えは見つからない気がします。

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    2024年08月20日
  • サクラ咲く

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    積読本のなかからようやく。

    表題作含む、さりげなく繋がっている3作。
    中高生の独特な環境、中高生時代の不思議な?感じ方捉え方、中高生ならではの素直さ、思い悩む恋……。
    あの頃が浮かぶようでした。
    私自身は学校と自宅の往復しかしておらず(親が厳しくて……)本作を読むと、なんて勿体ないことをしたのだろうと悔やまれてしまう。

    恥ずかしげなく夢を語れることの素晴らしさ。
    友人のための薬、がさりげなく描かれていて、グッときてしまった。

    学校は団体行動のため、どうしても目立つ子、意見を言える子が優位になってしまうけれど、ヲタクだろうと、何が得意で何が好きだろうと、好きなことがあることに自信を持ってほ

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    2024年08月19日
  • 図書室で暮らしたい

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    新聞に連載していたエッセイや書き貯めていたものをまとめたもの。

    静かで心休まるような、まさに図書室にいるようなエッセイ。

    著者が過ごしてきた山梨の話を中心に、学生時代からプロとして作家になるまでの過程や夢中になっていた事、子を産み母親になって感じた心境など細かく綴ってあり、過ごした時代背景や年代も私と近いので親近感をおぼえた。

    この著者の本をもっと読んでみたくなった。

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    2024年08月16日
  • 光待つ場所へ

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    ネタバレ

    「努力もしないで、何もしないでただ地位だけ欲しがったり、いつか自分が何者かになれると確信したり、その逆で始めてもいないのに諦めてる人たちが世の中にはたくさんいる。それは知っているよ。俺の考えが、徹底的に傲慢で高飛車なことも知ってる。でも、考え方は変わらない。手に入れないといけない」この頁は色々諦めてた僕の胸に刺さりました。本の人らみたく変化する日を待ち続ける。

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    2024年08月05日
  • 光待つ場所へ

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    登場人物の心情が細かく描かれ、予想していなかった展開と相まってその世界にとても引き込まれて、一気に読んでしまいました。
    辻村さんの既読の本の登場人物がチラチラ出ていたけど、時間が経っていて詳細を思い出せず、ちょっと残念でした。

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    2024年08月04日
  • 図書室で暮らしたい

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    辻村深月のお人柄が伝わってくる。

    作品にまつわるエピソードや、出産育児にまつわる身の上話も興味深い。
    これはエッセイとしては2作品目だそうで、1作品目も読んでみたい。

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    2024年07月29日
  • クローバーナイト

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    子育て世代のパパの物語。
    10歳と6歳の子育て真っ最中なので、ピッタリだと思い軽い気持ちで読み出した本書。
    いやこれはパパが頑張る姿を描いた物語ではなく、女性がいかに複雑怪奇な世界で生きているかを、世ののんびりした思考の男たちに指導するために書かれたのではないかと思える。
    そこそこ家事分担してるし子育て参加してるし…と思ってたが、実は何も知らなかったんだと思い知らされた。
    いやちょっとショックですね。

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    2024年07月28日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    ネタバレ

    最初の話については、金のある年寄りの独りよがりな回想感が強くて気持ち悪かった。拒絶反応起こして読むのやめるところだった。あんなの現実にいたらキレるわ
    東京會舘の歴史が分かるし、ストーリーは全体として素敵だったので良かった

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    2024年07月25日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    読み進める毎に味わい深さが増した。
    長い東京會舘の歴史の中での様々な出来事を上手く表現されていて、どれも心温まるストーリーに仕上げられている。
    素直に読んで良かったなと思う一冊。

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    2024年07月24日
  • 水底フェスタ

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    ネタバレ

    途中から読む手が止まらなくなって半分から一気に読めた。田舎の閉鎖的空間、そんな村に鬱屈としてる主人公の描写がとにかくすごい。由貴美の魅惑的な存在としての描写もすごくいい。終わり方は曖昧な感じで終わるけど広海が不正を暴くために動いたのだと思っている。達哉の存在、達哉と広海の関係がとても好きだった。イヤミスに近いけどおもしろかった。

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    2024年07月19日
  • V.T.R.

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    ファンサービスの一冊。チヨダ・コーキ先生、デビュー作でこんなカッコいい小説書いてたんですか!?天才!推せる!!!チヨダ・コーキはカッコいいし、環の解説は最高だし、辻村先生、本当にありがとうございます!!!!

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    2024年07月19日
  • レジェンドアニメ!

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    ハケンアニメから、時間を空けずに読んだので、よかったです。面白い。本当、ここに出てくる登場人物全て好きです。またこの人たちのお話が読みたいと思います。続編を…求む。

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    2024年07月11日
  • V.T.R.

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    シンプルに面白かった。最後までアールの影と足跡を追っていくのかなぁと思ってたし、最後に再会するものだとばかりだと思ってたから、最後の展開にはしてやられたし、正体もしてらやられた。
    スロウハイツの神様の、上下の間に読むのがいいっていう情報を見たので、その順番にしてみたけど、下巻読むの楽しみだな。

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    2024年07月11日
  • ロードムービー

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    一年前に文庫本で読んでいてその時挿入されていなかったトーキョー語りのみを読んで感じた感想です。ロードムービーの話の中では一番内容がダークよりだと感じた。でも読後感は晴れやか。自分も色んな経験がしたいと思える素敵な短編集でした。

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    2024年07月09日