辻村深月のレビュー一覧

  • 東京會舘とわたし 上 旧館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第一章 クライスラーの演奏会
    第二章 最後のお客様
    第三章 灯火管制の下で
    第四章 グッドモーニング、フィズ
    第五章 しあわせな時の記憶

    ミステリー仕立てというより、歴史を舞台にしたストーリー。第三章あたりまで「好みじゃないなぁ」と読むのが若干苦痛だったのだが、第四章で多少持ち直し、第五章は「いい話だなぁ」となった。
    我ながら現金なものである。

    第五章から、私の好きな箇所を抜粋。
    「合理性よりおいしさを。ロスが出ても、それが東京會舘(うち)らしさなのだと思います」

    合理的、効率性に流され支配されがちな現代において、大事にしたい精神ではないだろうか。

    それにしても、美味しいクッキー食べた

    0
    2025年03月07日
  • 名前探しの放課後(上)

    Posted by ブクログ

    はじめはなかなか進まなかったけど途中からさくさく読めた。どうなるのかわからず面白い。 あすなといつかでタイプが違うからどう関わっていくのか楽しみ。

    0
    2025年02月28日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良かった。登場人物一人ひとりの心が感じられて何度も泣かされた。

    それぞれの時代に時代ごとに、さまざまな立場から見え東京會舘の姿を切り取った短編小説集だと思っていたら、最終話で見事に伏線回収してきた。

    まさか出だしのあそこがここに繋がるとは。
    それぞれが人生を物語にしようだなんて思っていなくて、ただ必死に生きてきただけのはず。それが、自分の意図していないところで「縁」となってつながっていく。その事実になんだか生きる希望を感じる。

    この物語は東京會舘というフレームで切り取った人生の集まり。個人はただ必死に生きることしかできないしそれでよくって、それはちゃんと縁としてつなかっていく。何かのフレ

    0
    2025年02月22日
  • V.T.R.

    Posted by ブクログ

    チヨダ・コーキのデビュー作で、赤羽環が解説を書いていて、王子千春監督で映画化も予定されているという前提を含めて楽しむ作品だった。

    色々語られないことが多いけど…、
    アールの「ねえ、ティー。一人ぼっちにならないで。アタシはあなたを愛してる」という言葉がすべてなのだろうと思った。

    0
    2025年02月22日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

    Posted by ブクログ

    再開発の予定の丸の内界隈の歴史を知ることができた。東京會舘は偶然通りかかったことがあるが、容易に入れないオーラのようなものを纏っている建物。でも大切に思うたくさんの人々の温もりがある建物と思った。ひょっとしたら私なんかでも温かく迎えてくれるかもしれないな。

    0
    2025年02月20日
  • 太陽の坐る場所

    Posted by ブクログ

    初めは登場人物の「違い」に戸惑った。最後にようやくその「違い」が理解でき、それとともに色々なことが腑に落ちてきた。

    0
    2025年02月19日
  • 光待つ場所へ

    Posted by ブクログ

    この短編集も彼らの「道の先」。道の先が「光の待つ場所」だなんて、素敵すぎる。

    これまでの作品は謎とき・仕掛けを期待しながら読んでいることもあったが、この作品は、気づけばストーリーをただ楽しんで読んでいた。

    0
    2025年02月16日
  • ロードムービー

    Posted by ブクログ

    「ロードムービー」「道の先」「雪の降る道」、収録作品のうち3篇が、道にまつわるタイトル。とくに「道の先」は、この本を象徴する作品のように思う。
    たしかに、彼らの物語はつづいていたと実感するし、これからもつづいていく彼らの道の先を思う。1作品ごとに、じわっとしみる短編集。

    いきなりこの本から読みはじめても良し、これまでの作品を読んだうえで読むとなお良し。

    0
    2025年02月15日
  • クローバーナイト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の鶴峯裕はイケダンではなく普通にイケメンなヒーローですね。志保も良い奥さん。
    あるある話だけども、そのあるある話の中でほっこりするような人情話もあって、すらすら読めたし読後感もよかった。
    それにしても、やはり母娘の、形容し難い関係性を描くことにかけては、天下一品ですなぁ。

    0
    2025年02月14日
  • ロードムービー

    Posted by ブクログ

    4編ともに「忘れてしまっていたあの頃の大切な思い出」がキーワードになっていて、幼い主人公の繊細な心理描写が読み手に懐かしさを感じさせてくれる、素敵なお話たちだった
    主人公には、所謂「普通の子」に限らず、いじめられる優等生から、友人が亡くなったショックから不登校になった子まで様々な子が選ばれている。昔クラスメイトに1人はいたあんな子、憧れていたこんな子にも、それぞれに試練があり、乗り越え、大切な思い出になっている。そんな大切な思い出も、時間が経てば簡単に忘れてしまう。
    しかし、その経験が無自覚のうちに今生きるための心の支柱になっていたりする。
    「忘れてしまっていたあの頃の大切な思い出」は、何も無

    0
    2025年02月14日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

    Posted by ブクログ

    サスペンス、ホラーの要素が強く、読み進める上で油断は禁物です。謎が謎のままの上巻ですが、こういうオチかな?という想像があり、下巻での想像を超える解答に期待します。

    0
    2025年02月09日
  • 琥珀の夏

    Posted by ブクログ

    女児の白骨死体。ミライの学校。◆幼等部のミカ。泉に流した宝物。◆ノリコ。戸惑う彼女の前に現れるミカ。◆紀子は弁護士になっていた。白骨死体の女児が孫ではないか調べてほしいという老夫婦。◆ミカとの思い出。ミライの学校の違和感。◆老夫婦の孫の行方を探す。脱会した元教師と会う。◆老夫婦と孫の面会。白骨死体の身元判明。◆シゲルからミカの弁護依頼。◆漏れる情報。弁護を決めた紀子。◆紀子の調査。ミカの記憶。◆判決。閉廷。◆エピローグ。子どもたちのミライはそこかしこにある。重い話を感動的に締めくくった作者に感謝。

    0
    2026年01月12日
  • ぼくのメジャースプーン

    mii

    購入済み

    もはや哲学書

    凍りのくじらから。
    あらすじにふみちゃんの名前を見つけて手に取りました。

    主人公が小学生とするにはあまりに残酷な描写とストーリー展開でしたが、そのぶん読み手に語りかけてくることが非常に重かったです。
    「ぼく」と秋山先生のやりとりは哲学的問答で、普段いかに自分の感情を蔑ろにしてたのかを痛感させられました。
    もっと若い時にこの本に出会えてたら……と思う気持ちと、今だからこそ響いたんだろうなと思う気持ちと。きっと何度読み返しても新しい発見がある作品なんだろうと思います。

    「ぼく」とふみちゃんが過去にとらわれず前向きに進んで行けますように。

    #泣ける #切ない #怖い

    0
    2025年02月03日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

    Posted by ブクログ

    過激なシーンの多い上巻。
    入り込みすぎると苦しくなるけれど
    展開が変わっていくのが面白く止まらない。
    辻村美月ワールド全開です!

    0
    2025年02月02日
  • 名前探しの放課後(上)

    Posted by ブクログ

    全体の感想は下巻に書こうと思うが…
    上下巻ある作品だと上巻は物足りなく感じつつ少し我慢しながら読み進めることもあるが、割りとスラスラと読めた。少し気持ちが滅入るような描写もあったものの、どちらかと言うと前向きな状態で終わったが…設定が設定なだけに、どういうラストを迎えるのか想像がつかない。色々想像しつつ読んではいるが…果たしてどうなるのか下巻が楽しみ!

    0
    2025年02月01日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

    Posted by ブクログ

    登場人物ひとりひとりのキャラが立っていて身近に感じる。ストーリーはグロかったり、読んでいて少ししんどくなる部分もあるが引き込まれる。下巻が楽しみ。

    0
    2025年01月27日
  • 光待つ場所へ

    Posted by ブクログ

    スピンオフ作品です。
    講談社文庫から発売されている辻村作品をすごろく通りに読み進めていかないと、楽しみが半減する作品かと思います。
    特に好きな作品は『チハラトーコの物語』。
    嘘をつくことが当たり前になってしまったトーコが、虚構と現実の境目がわからなくなってしまうというストーリーです。現実に引き戻してくれるきっかけをくれるのが、あの作品のあの人。
    変わらずカッコいい姿に惚れ惚れしました。
    あと、『樹氷の街』という作品では、私の大好きな『凍りのくじら』の郁也・理帆子・多恵さんと再会できたのも嬉しかったです。
    10代の頃の言葉にできなかった感情が、この作品で気付けたような気がします。

    0
    2025年01月24日
  • 凍りのくじら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中学生ぶりに読んだけど、この本を読んで辻村深月先生の書く物語が好きになったから懐かしい気持ちになった。
    たぶんその時よりも理帆子のことがなんか嫌だな〜と思った。若尾のことは大嫌いだけどそれを甘やかしていた理帆子のこともやんわり嫌いで、だからあの事件が起きたのは自業自得だと思った。理帆子も自分でわかっていたけど。
    どこにも自分の居場所がない理帆子不在の感覚を追って最後まで読んだけれど、多分もう大丈夫だ。
    ドラえもんの道具と理帆子に起きたSF少し・不思議な体験がまたわたしをこの本に出会わせてくれる。

    0
    2026年04月14日
  • Another side of 辻村深月

    Posted by ブクログ

    初めて辻村さんの作品を手に取ったのは大学生の時だった。自動車免許をとりに合宿に参加していた時、自転車で行ける距離にあったショッピングモールの本屋さんで冷たい校舎の時は止まるに出逢った。合宿中に中まで読んで、先がものすごく気になるのに下が置いていなくて一刻も早く帰りたくなったことを覚えている。
    デビュー作で出逢えて光栄な作家さん。その後もずーっと追いかけてきました。年も近いので、辻村さんが母になりクローバーナイトが出版された少し後に自分も母になりました。クローバーナイトの各話が身に沁みたことも覚えています。
    全作品の振り返りや、様々な分野の方々との対談、他のクリエイターの方から見た辻村深月評など

    0
    2025年01月11日
  • ロードムービー

    Posted by ブクログ

    冷たい校舎の時は止まる、は正直再読していない。
    作者のデビュー作という事もあり、長い話で少し読み辛かったイメージがずっと頭の中にあって、なかなか二回目と手が伸びなかった。
    今回ロードムービーを再読して、改めて冷たい校舎も再読しようか、と思う。
    思えば、がむしゃらに辻村作品を読み出した最初の出会いやし。
    もう一度あの頃のように。

    0
    2025年01月09日