きのうの影踏み

きのうの影踏み

小説・文芸
616円 (税込)

3pt

あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
【解説:朝霧カフカ】

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    きのうの影踏み(角川文庫)
  • タイトルID
    :
    544006
  • 電子版発売日
    :
    2018年08月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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きのうの影踏み のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    辻村先生のホラー短編集。
    よく意味がわからない短編、直感的な恐怖に訴える短編から、心温まる怪談まで。
    「ナマハゲと私」「7つのカップ」が好きだった.

    0
    2026年04月17日

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんのホラー短編集。
    夜に読んだことを後悔するくらい怖かった。
    ガッツリお化けが出てくるというよりかは、じわじわと冷や汗をかくような不気味さを感じさせるお話が多かった印象。
    途中、辻村さんご本人の名前が登場し、もしかしてこれは実話なのか?とフィクションとの境があいまいになるのもゾクゾクした。

    ナマハゲのお話はトラウマ級。
    秋田県民の方特にお気をつけください‼️

    0
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    様々な怪異が詰め込まれた短編集でした!

    十円参り
    手紙の主
    丘の上
    殺したもの
    スイッチ
    私の町の占い師
    やみあかご
    だまだまマーク
    マルとバツ
    ナマハゲと私
    タイムリミット
    噂地図
    七つのカップ

    世にも奇妙な物語のようなどれも読みやすくて、ゾクっとするお話しでした。十円参りと手紙の主、ナマハゲと私、噂地図がお気に入り!手紙の主は今流行っているモキュメンタリーホラーでとても面白かったです!

    タイムリミットは恐ろしい世界観で臨場感がすごかったです。辻村さんの文章は本当に惹きつけられる…!

    最後の七つのカップは心が温かくなりました。

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    手紙の話が一番好きだった。見えない何かがちょっとずつ形を持っていく恐怖。手紙の中身が不気味だけど一見害のなさそうな内容なのもまた良い。
    他の話も日常のどこかに潜んでそうな、正体の見えない恐怖が気持ち悪くて全編楽しめた。短編ホラー良い。

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    初辻村深月。めちゃくちゃ面白い。シミュレーション仮説に立脚した怪異の捉え方をしている気がした。普通に生まれた人間には世界の裏側あるいはバグたる怪異に接しえないが、あることがきっかけで恐ろしいものと繋がってしまう...みたいな。それは本当に偶然なのかもしれないし(「スイッチ」「やみあかご」「だまだまマーク」)、ある特定の行動をすることで生み出すことができるものなのかも(「噂地図」「十円参り」)。一番好きな話は「ナマハゲと私」。普段当たり前に話していること認識している仕組みや習慣が少しだけ角度を変えるとおかしなものに思えるという話であり、それによって悲しい犠牲も生まれうるというバイアスを恐怖として描いており面白い(途中の友人の「ナマハゲよりもナマハゲという役割を負わせている共同体のほうが怖い」という発言がすごい)。また、最後のお話たる「7つのカップ」がこの話の最後にあって良かった。交通事故死した女の子とその母親、その現場を面白くおかしく野次馬的にみる世間に対する「無責任に、勝手に、“怪異”にされてしまったのだ。」という文章は非常に誠実であり、あとはホラー好きとして心に刻みたい一行。

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    短編集なのでサクサク読めました。中には続きが気になる話もチラホラ。
    湿り気と粘度を帯びたホラーと言いますか、ゾッとしました。

    0
    2025年04月24日

    Posted by ブクログ

    怖かった。
    子どもの頃こわごわと読んだ怪談のような懐かしさと新鮮さが詰まっていた。
    私の大好きな「本の怪談シリーズ」大人版のよう。
    どれもすごく良かったが、強いて1つ選ぶなら「ナマハゲと私」が最恐。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    作品の幅を広げ進化し続ける作家。大切な人との絆を感じる傑作短篇

    あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている……。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきているーー。(「手紙の主」)。その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり……。死が母娘を分かつとも、つながろうとする見えない深い縁を繊細な筆致で描く「七つのカップ」。闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。

    0
    2025年04月15日

    Posted by ブクログ

    辻村さんが「現実と地続きの物語」「身近な誰かの血の通った物語」と書かれている通り、ありそうで怖い物語。
    子供の頃学校の怪談や七不思議を読んで、もしかしたらそこの影に…と怖くなるような感覚がこの本にはある。
    こっくりさんのように古い神社ってそれだけで不思議な場になる。子供たちに伝わる言い伝えが引き起こす「十円参り」
    作家に届くファンレターが近づいてくる「手紙の主」
    子供がなぜか急に言う「だまだまマーク」
    噂を辿るとどこに着くのか「噂地図」
    他にもどれも面白い話ばかり。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    「占いですか?」と尋ねた私に、彼は曖昧に笑って、「これは占いではないです」と答えた。

    「別口で感じたものですから」

    ──その“別口”が一体何だったのかを、私は今も知らない。(『私の町の占い師』より)
     
     
    『傲慢と善良』『かがみの孤城』等の作品で知られる、人気作家・辻村深月氏の全13篇のホラー短編集。と、一口にホラーと言っても、怪異っぽいのもあるし、ヒトコワ系もあるし、不思議系もある。なので、一辺倒ではないところが読み手を飽きさせない。
     
    短編なのにディテールがすごい。メチャ引き込まれる作品がわんさか。
    個人的には『手紙の主』『私の町の占い師』『だまだまマーク』『噂地図』『七つのカップ』の5作品が好き。

    久しぶりに辻村深月作品読んだなー。
    まだまだ積読したままの作品が沢山あるから、それらも読むのが凄く楽しみ。
    ・
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    子どもの頃、流行っていたおまじないは、嫌いな人、消したい人の名前を書いた紙を十円玉と一緒に十日間続けて賽銭箱に投げ込むことだった。ある日、子どもたちは消えた子どもについて相談していて……(「十円参り」)。

    あるホラー作家が語る謎のファンレターの話を聞きぞっとした。私のところにも少し違う同じような怪しい手紙が届いていたからだ。その手紙の主を追及するうちに次々と怪しいことが連続し……(「手紙の主」)。

    出産のため里帰りしていた町で聞いた怪しい占い師の噂。ある日、スーパーで見知らぬ老女を見かけた瞬間、その人だと直感し……(「私の町の占い師」)。

    闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
    【解説:朝霧カフカ】

    0
    2026年04月12日

    Posted by ブクログ

    朝ドラ、ばけばけの影響で怪談を読みたいなと思い!

    怖いけど今ここで読むのをやめてしまったら先が分からずもっと怖い、、
    そんな気持ちで最後まで読んでいました。

    (後味を想像するのもまた怪談、、、)

    ファンタジー系から、子供時代にあったあったこんな話し、怪談にも色々種類があるのだな〜っと

    特に最後のお話しは
    別視点から見た怪談の話もあるのかと
    自分は普段大丈夫だろうか、無意識に誰かを傷付けていないだろうかと思ってしまいました。

    0
    2025年10月17日

きのうの影踏み の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    きのうの影踏み(角川文庫)
  • タイトルID
    :
    544006
  • 電子版発売日
    :
    2018年08月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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