辻村深月のレビュー一覧
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旧館から新館へ。
そして、令和となる年に新たな新館へ。
新館となっても、流れつづける東京會舘の伝統、
そこで働く人々のお客様への想いは変わらない。
本当に東京會舘が大好きなんだろう。
亡くなった夫との金婚式の日に、夫が見ることのなかった東京會舘へ出かけた茂木芽衣子。
『ロッシニ』でひとり食事をすることした芽衣子。
亡き夫との金婚式のディナーであることを知った渡邉の対応が泣ける…
東日本大震災で帰宅できなくなり、クッキングスクールで通った東京會舘で一夜を過ごすこととなった三科文佳。
そんな文佳を1人自宅で待つ、夫・敏美。
定年後、東京會舘クッキングスクールに通い始めた敏美。
が、まだ料理を -
Posted by ブクログ
大正11年に皇居の見える丸ノ内に誕生した社交場、『東京會舘』。
旧館を舞台に、関東大震災や第二次対戦など激動の時代から東京オリンピックへと、そのなかで誇りをもって働くスタッフ、利用したの方々の人間模様。
ほのぼのとした時間が流れていく。
そして、少しずつつながっている。
『東京會舘』は本当の社交場だったんだと。
『パピヨン』をきっかけに、『東京會舘』を知り、『東京會舘』に来た夫婦。
田中の願いが叶ったんだと。
勝目の喜びが。
本当に『ベストセラーよりロングセラーを』だと。
『パピヨン』と『ガトー』、食べてみたくなった。
勝目がこだわりにこだわりぬいた。
今も売っているんだろうな…
そ