辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
辻村深月の2作品目。
デビュー後の初作品で上下巻の大作。さすがです。
ただ、冷たい校舎〜で感じた読みづらさを冒頭から感じた。
描写が詩的というか、抽象的というか。場面を想像するのにエネルギーを使う。
過去形よりも現在形が多いのも特徴。最近の作品からは感じないから、書きまくってるうちに彼女の文体が完成していったんだろうか。
やはりアラは見える。
・教授と学外でも会うくらい親しくなる理由が不明
・時が2年経過しているのが分かりづらい
・三人称多視点における視点の変化が多いように感じて読みづらい
でもそれを吹き飛ばすほどに入り組んだストーリーと人物の深掘り。
藍と翼の公園のシーンには心震わされた。
青虫と蜂のシーンは戦慄した。
展開が読めない。下巻も楽しみ。
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Posted by ブクログ
幼い時から本と小説が大好きで、作家になることをどれほど夢見てきたか。大きな賞を取り、小説を書き続けられていることがどんなに幸せか。作家として自分を成長させてくれたたくさんの読者や周りの人たちへの感謝…等々が誠実で謙虚な言葉で綴られている。夢を叶えて作家になれた自分を心から幸せだと言い切れる。その素直さ、潔さに憧れるし、そんな作家を読者は応援せずにいられない。これからもいい作品を書きつづけて、たくさんの人たちに届けるのだという、作家の強い決意表明がソフトな文章の中にも随所に見え隠れする。この本を読む前と後とで、辻村作品の楽しみ方がわたしの中で増幅したような気がする。