辻村深月のレビュー一覧
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今の私が小説を書いていられるのは、もう二度と会うことはないかもしれないその人たちのおかげだ。もう連絡できないくらいの後悔や過ちの記憶まで含め、彼らが、私と、私の小説を作ってくれた。
若さというのは傲慢だ。私は、その後、自分が彼女と疎遠になってしまう日がくるなんて、考えもしなかった。私が人生で抱える、大きな後悔の一つだ。その後、自分が作家になれた時、私は、彼女にその報告ができる立場に、もうなかった。
辻村さんも、僕と同じような経験をしていて、それでも、小説家という人生を歩み続けていて、励まされる思いがした。
家族とは大好きで大嫌いなものだと気付かせてもらえた。 -
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良かった。
通り過ぎた若かりし頃や幼かった頃を思い出し、あぁそんな事を想ったよな、あったあったとジンと来た。今子どもである者たちに接する時に忘れずにいたいと思います。
辻村深月さんは、あの頃を忘れずにいられるのが、今でも想像できるのが凄い。
そしてあの作品のあの人やあの人や色んな人に再会できるのが楽しかった。
・樹氷の街
クラスの中でこんな事あったよなぁ。
そしてこれは大人になってからの集団でも同じ事がある。
心当たりありすぎる。成長出来ていないのか、人間が集まればこうなるのは仕方ないのか。
それでも若い時の方がちゃんとぶつかれた気がするな。う〜ん、若さっていい!
登場した人たちを含めて一番 -
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三ヶ月後から、過去に戻ったと主張する、高校生の依田いつか。自殺する同級生がいることを同級生の坂崎あすなに相談を持ちかけ、友人たちを巻き込んで、その同級生を探すことになる。
宮部みゆきの「ソロモンの偽証」を想像しながら、読み進めました。登場する同級生たちも、天才的な頭脳を持つ天木をはじめ、いつかの親友の秀人、その恋人で、お嬢様で学業優秀の椿と、いつかとは、また違ったタイプの同級生たちが集まる。
あすなは、自分を学校で決して目立つタイプではないと考えるが、高校や中学って、どうしても似た様なタイプで、一緒にいることが多かったなと思う。
当時、自分にも色々なタイプの横の繋がりがあったら、学生生活を -
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友人に勧められて、最後の話だけを読みました。
子供の頃、自分がついた嘘が本当になればいいのにって経験をしたことがあったと思い出した。
特に、嘘が原因で怒られた時なんかはそう思ったな。
今思えば子供の時にしかそんな気持ちは味わえなかったんじゃないかなって思う。
自分に都合の良いおかしな展開や、人を作っては妄想して楽しんでいたけど歳を重ねるにつれて現実から離れたことはしなくなってしまった。
昔は不思議な夢もたくさん見れたのになって。
少し逸れてるかもしれないけれど。笑
辻村さんの後書きはすごく良くて共感できました。
紹介してくれた友人に感謝です。 -
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ネタバレ久々に再読しました。辻村深月さんの作品の中で唯一と言っていいほど、どういう感想を持ったらいいのかが未だにわからなくなるお話です。
当たり前にこのお話はフィクションなんだけど、それでも浅葱の境遇はフィクションであって欲しいと作中の狐塚と同じ思いを願ってしまうほど感情がリアルで痛くて光がない。
まだ上巻ではそこまで重要な登場人物でもない真紀ちゃんや恭司や紫乃だけれど、それぞれのエピソードを通して狐塚や月子の人となりがよく分かるし、それがまたリアルな感情で余計にフィクションであることを忘れてしまい余計に気分が滅入ってしまう気がします。
前作「冷たい校舎の時は止まる」の菅原の件もそうだけど、本作も -
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作者のデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」のエピローグまたはプロローグに当たる短編集。
少し大人になった彼らのその後が愛おしい。
事前に前作を読むとより楽しめるが、本作から入っても問題ない。特に誰が前作の誰とは明示されず、終盤にヒントが出る構成であり、作者の力量と読書体験の素晴らしさが秀逸だった。
特に「トーキョー語り」がおすすめ。著者特有の壮絶なクラス内闘争からの、加害者側も含めたさわやかな大団円が新鮮だった。少ないページ数ながら、どの登場人物も瑞々しく、描かれている。
本作はスピンオフのスピンオフに該当するが、彼らのその後もまた、気になるなあ。