辻村深月のレビュー一覧

  • 島はぼくらと

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    辻村さんらしさ溢れる内容。
    これって実話?と思い込んでしまうほどのリアリティ溢れる描写や人間関係、高校生のある意味繊細な心理表現の言語化の上手さはさすが辻村さんという感じ。
    多分、この本を執筆するにあたり相当な取材を重ねたんだろうなと思う。

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    2026年04月22日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    辻村氏の作品は久しぶりです(高くて…)。

    本作、女友達グループのじとじと・ジメジメした人間関係、そして母子のどうしようもなく歪んでしまった関係、そういう所が一冊通して通底するテーマだったと思います。

    そして、あれほど仲が良かったと思えた母を殺し逃亡したチエミ。彼女の失踪先とその理由を追うサスペンス要素。そこもまた読み応えに重厚感を加えたと思います。

    チエミを助けた大学生の翠ちゃんが少しずつ心を開く様子も良かったですね。あと大地のゲスさも悪い意味で絶品でしたねー。

    ただ、全体的にはイヤミスっぽい感じでしたかね。母子関係・女子グループのドロドロというと、湊かなえ氏のテイストとも似ていたと思

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    2026年04月22日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    中盤からは先生とぼくの会話が中心で、哲学的な要素が多かったからか、読むのに時間がかかった❕

    ある事件をきっかけに、ぼくの目線を通して読者も考えさせられるという話の展開は「僕たちはどう生きるか?」に似ているなと思った
    途中から秋山先生は杉下右京で脳内実写化してました(笑)

    私はどちらかというと秋山先生寄りで、加害者には全く寄り添えないし正直相手が死んだっていいし、目には目を歯には歯をという感じだから、さすがは小学生。考えが甘いな〜と思ってたが結構裏切りもあっておもしろかった❕
    大小の程度の差はあれど、悪意や加害性は誰にでもあるし、誰かに壊された人生もまた誰かの助けがあれば再生できるてことなの

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    2026年04月21日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ネタバレ

    短編集だったけれど、どの話もあまりにリアルで、本当にあった話だろうかと思わせるリアルな描写と心理で、読んでいて続きが気になってしょうがない話ばかりでした。
    自分は悪気のなかったことでも、受け取った側はひどく傷つき、心に深くそれは刺さってしまう

    幼少期の嫌な思い出って、大人になってからのことよりも痛烈に覚えているということ
    普通の復讐劇というのはまた違って、一癖も二癖もあって、これは主人公、やった側ががいかんよなあって最後には思えてしまった。

    教え子が国民的アイドルになって母校を訪問する話では、主人公の女教師が、ぱっとしない子だったって周りに吹聴していたけれど、いざ再会して覚えていてくれた教

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    2026年04月21日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    前に読んで、記録してなかった。
    女性らしい関係性や田舎独特の空気感がすごくリアル。ミステリー要素もありつつ面白かった。

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    2026年04月20日
  • 噓つきジェンガ

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    「嘘」というテーマを積み上げていった結果、崩れていく様を「ジェンガ」に見立てた「嘘つきジェンガ」というタイトルはすごく美しいと思いました。

    自分が当たり前に享受している環境がある中、あるきっかけによりじわじわと、あるいは一気に瓦解していく表現に、ページを捲る手が止まりませんでした。

    でも個人的には「鍵のない夢を見る」の方が好きでした。

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    2026年04月19日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    退屈な上巻がすべて伏線だったなんて。やられたなぁ

    コウちゃんのストーキングも、環が傷つかないようにダークウェルの作者として名乗り出るところも正義の言う愛だった。すべては愛の物語。
    辻村美月の本たちを読まざるを得なくなった。

    悔しい!最高!

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    2026年04月19日
  • スロウハイツの神様(上)

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    ネタバレ

    3.1

    まだ下は読んでいないので上まで

    ストーリーが文学系の人間たちのストーリーで自分に響かない。でも流石辻村深月。読みやすい。
    ただ、今まで読んだ数冊の辻村深月作品と比べるとやや読みにくい。語り手が変わるからか?最初は時系列もやや分かりにくかった。

    トキワ荘みたいな、駆け出しの文学系の人間たちのアパートでの生活ストーリー。それぞれの登場人物にそこまで感情移入ができる訳でもなく、特に主人公の性格に関しては癖が強く共感は全くない。

    面白くない訳では無いが、まだ自分に響いていない。下巻を読んで感想を考えたい。

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    2026年04月19日
  • 時の罠

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    『まあ、いい先生だったんだろうけど。』比留間先生の真実。親父会のその後。
    タイムカプセルの八年 辻村深月

    『縁結び一本、ざっと千年のお勤めを果たしてきたところであります』
    トシ&シュン 万城目学

    『意識らしきものはあった。だがそれは知性ではなかった』
    下津山縁起  米澤穂信

    『研究室からパクってきた』『優介の好きなように使えばいい。』
    長井優介へ  湊かなえ

    最初の比留間先生の衝撃が凄くて(親父会にすくわれましたが、さすが辻村深月さん)、その後の万城目学さんの語り口の神様にほっとしました。
    山との通信の不思議(米澤穂信さんの)におっと思い、最後もタイムカプセルで、湊かなえさん独

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    2026年04月19日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    盲目的と作品名にもある通り、感情的な恋愛、友情が描かれた一冊。ラストはまさかの展開で衝撃だったが、少しメンヘラチックな内容だった気がする。

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    2026年04月18日
  • 青空と逃げる

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    小さな町ではよそ者は目立ち訝しまれるが、小さな町だからこそおせっかいが届く距離感。人の温かさに助けられながら今を必死に生きる親子の絆と逞しさを感じられた。

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    2026年04月17日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    後半どんどんえげつない展開になっていくのにページをめくる手が止まらない、、星近と出会って変わっていってしまう蘭華、その蘭華におぞましいほど執着するるりえ、この2人別々の視点で物語が読めるのが面白かった!ほんと幼い頃とかに経験した出来事ってその後の人生を大きく左右するんだな

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    2026年04月16日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    ホラー短編集
    ○踊り場の花子★★★
    面白かった。さゆりが可哀想でならない。
    相川の良い人の皮がじわじわと剥がされていくのが怖くて心地良い。

    ○ブランコをこぐ足★★
    わかるようなわからないような。
    インタビュアーは茜?
    みりちゃんは茜のシミュレーションのようにふと「ここから飛んだらどうなるのかな」って魔が刺したのだろうと思った。
    坂田さんはちゃんとみりちゃんを大事な友達と思っていそうで良い子だと思った。

    ○おとうさん、したいがあるよ★
    全然わからない。
    ネズミの死体ってことでいいのかな?
    でも近所の子供と配達員は現実?わからない。
    死体の表現がグロテスク。
    親の認知症に向き合えるか不安でなら

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    2026年04月15日
  • 太陽の坐る場所

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    嫌な子達ばかりで読むペースが落ちた。
    それほどリアルな思春期の少年少女達のその後の同窓会のお話


    登場人物は少ないのにこの方の「名前」のナゾ掛けが読み手をややこしくする

    辻村深月をいつ読むか…今じゃなかったかも。

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    2026年04月14日
  • 噓つきジェンガ

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    安定感のある辻村さん。
    嘘を重ねた結果のストーリーが4篇。

    一穂さんの解説が凄い良くて解説だけ読み返してしまった。
    ジェンガ、というゲームに苦手意識がある。という始まりから、やっぱり小説家って違うなと思わせる。タイトルにこんな意味込めてたのかと、作品の理解がより深まる。この人に、この物語に連れて行ってもらえば大丈夫という安心感は辻村深月の眼差しのフェアさだったのか。なんとなく感じていたことを的確に言語化されて初めてついて行くことに不安がないから何冊も読みたくなるのだなと気付かされた。
    最後の締めもよかった。腰抜けになって話すのは嘘、よかれと思って話すのはストーリー。
    ほぼ解説の感想になってし

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    2026年04月14日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    "死者は生者のためにいていいのか"
    私はそれでいいと思った。もし私が死者の立場になったなら誰かの生きる糧になれたらいい。

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    2026年04月13日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    お母さんが亡くなり、写真集「帆」の中でお母さんの想いが載っている文章を読んで泣いたり、若尾にイライラしたり、物語にのめり込むことはできたのですが、手放しに面白かった!!とは思えませんでした
    恐らく私は、主人公が周囲を見下したり、そんな中でも周囲とはつかず離れずの距離を保っている様に感情移入ができなかったからだと思います。

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    2026年04月12日
  • 琥珀の夏

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    前振りが長い。130ページがなかなか退屈であった。それでもギリ読めた。情景表現が小学生の視点だった。だからなかなかしんどく感じた。ただ前振りを終えて始まると気付いた。いつもの辻村構文に戻っていることに、やっぱりすごい。
    読み終えて思ったのは、話が長い。ページを費やしすぎてる。面白いけど、面白くもないパートも長いためかなり退屈。最終的に性的な、子育てにおいて触れにくい部分をブラックボックスとしてしまうことの愚かさを描いていたが、、うーんイマイチ。良い話として終わった?のか??ぐらい。
    もっと良い作品を描ける著者だと思うので物足り無さを覚えた。

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    2026年04月12日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    題名の通り、盲目的な恋と盲目的な友情の話。展開は見えちゃったけど、読みやすくて一気に読んだ!そして私は恋にも友情にもここまでは執着できないなあと思った。
    私はあくまで自分が1番大切だから、私が蘭花だったら茂実が変貌しちゃった時点でアウトだし、私がるりえなら蘭花が自分の言うことに聞く耳持ってくれなかった時点でアウトだからなあ〜
    でも不思議なのが、きっと蘭花もるりえも自分を客観視できずに、周りの声が聞けなくなってるっていうところをみると、自分が1番大切っていう部分は私と一致してる気がしてて、なのにこんなにも選択が変わるのは不思議だなあと思った。

    執着って色んなことが理由で生まれると思うけど、例え

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    2026年04月12日
  • ぼくのメジャースプーン

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     この作家の噂はかねがね聞いていて興味はあったけれど、読むのは初めて。率直に面白かった。

     読み進むたびにイメージがくるくると変わった。オーソドックスな児童文学として始まるのだけれど、途中から雰囲気が少しずつ変わり、さまざまな顔を見せてくれる。サイキックをテーマにした物語の印象もあり、途中からはちょっとサイコかかったネット社会批判的なサスペンス小説のようであり、ある部分ではロジカルな知恵比べをテーマにした硬派の物語のようでもある。いろんな楽しみ方ができるし、その変化の中に一貫した芯があり、それにぐいぐいと惹かれて読んでいった気がする。つまりこれは、プリンセスを守る騎士の物語なのである。

     

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    2026年04月11日