辻村深月のレビュー一覧

  • 朝が来る

    Posted by ブクログ

    養子を迎えた夫婦にも、中学生の時に妊娠した女性にも、両方共感できるところがあった。
    不妊治療の終わりのない苦しみの中で、養子のことを考え始める心の変化。本当であれば幸福なはずの家庭に生まれているはずなのに、抑圧されているがために、無知で無謀なことをすることに喜びの感情。それらを文章化できることは素晴らしい。
    よく言えば余韻があるが、不安も残る最後だった。

    0
    2026年01月12日
  • あなたの言葉を

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんのエッセイ集。本作は小学生を対象に書かれたこともあり言葉がとても優しく読みやすいです。もちろん、大人になった自分にも刺さりました。辻村深月さんの言葉の数々に自分が子どものときに出逢っていれば、好きなものを好きと信じられる、そんな人間になれてたのかなと思えました。

    0
    2026年01月12日
  • 神様の罠

    Posted by ブクログ

    改めて1冊の本の中でいろんな作家さんの文章を楽しめるのは面白い。それぞれの作家さんの特徴が出ていた。辻村深月さん、芦沢央さんのが個人的には好み。

    0
    2026年01月11日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作とは違うアプローチの仕方で描かれており、面白かったです。
    ただ、前作ではほのかに漂っていた「死者と会えるかは巡り合わせ」という理念が前面に出過ぎていた感じがして、個人的にはちょっと残念。

    0
    2026年01月10日
  • この夏の星を見る 下

    Posted by ブクログ

    うーん、下巻はストレートな青春ものって感じになってしまった。中高生には響くのかもしれないが、おじさんの自分はもう少し毒が欲しいと思った。
    p.171の「私は、ずっと怒っているんです」以降が自分にとってこの本のハイライト。「そんなことを、子どもに選ばせなきゃならなかったことが悔しい。コロナがあったから失われ、でも、コロナがあったから出会えたこともある。どちらかよかったのかなんて葛藤をあの子たちが持たなきゃならないことがもどかしい。」

    0
    2026年01月10日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    純愛ミステリーのような構成。
    キャラ付けや人の気持ちの機微の描き方が繊細。
    女性的な視点での心理描写が多く、もどかしい気持ちになる部分も多い。上下巻に別れており文章量も多いため、展開がゆっくりであるが、その分丁寧に気持ちの移ろいを表現している。
    ただ、とっとと気持ちを伝えてしまえば良いのに!!じれったい!!と思った。

    ミステリーとしては個人的にはイマイチだった。
    当初からθの正体は浅葱と分かっており、iとのゲームを進めていく中でiの正体に迫る構成となっているが、オチが二重人格とは、、、
    月子の記憶喪失についてもご都合主義すぎて残念。

    0
    2026年01月09日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

    Posted by ブクログ

    「口は災いの元」だし、忘れたい過去ってあるなぁと感じました。読んでいて嫌な気持ちになるお話でしたが、不思議とそういうのって、続きを読みたくなってしまいますね。

    0
    2026年01月09日
  • V.T.R.

    Posted by ブクログ

    「スロウハイツの神様」からのスピンオフ。
    作家チヨダ・コーキの作中作「V.T.R」が約200ページの単独小説として文庫化。

    カバーには著者チヨダ・コーキとして書かれ、解説はスロウハイツの主人公、赤羽環が脚本家として書いている。王子千晴の名前も。

    これ、辻村さん楽しかっただろうなー。
    他人の作品として書くのって、文体も発想も別物になる。それがちゃんと成り立ってる。
    ただ、軽口のティーの脳内発言は鼻につく。ライトノベルみたい。と思ったけどチヨダコーキがラノベ作家なんだから、これでいいのだ。

    ラストはさすが。
    でもそこまでがちょい退屈ではあったかな。

    環の解説も、響く。良い。

    0
    2026年01月07日
  • かがみの孤城

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一人一人それぞれの事情がって同じものはない
    居場所は学校だけではないし、どこに行っても必ず嫌な人は居るという言葉はとても心に残った。

    また年代が違うことは少しも頭になかったので、なるほど!そうか!となった
    現実世界で既に出会っていたことも最後繋がってスッキリした

    最後、喜多嶋先生の正体も知れて驚いた!
    ちゃんと大人になったんだなって嬉しく思った

    同じ辻村深月さんの作品でも全然違う!
    傲慢と善良 と かがみの孤城

    0
    2026年01月06日
  • 朝が来る

    Posted by ブクログ

    父親の存在感の無さに腹が立った。
    養母から実母、最後にその2人が交わった時という流れは非常に読みやすくよかった。解説にある通り、少しではあるが朝斗視点があったのはよかった。

    意見を一言も聞いてもらえず、また意思が全く尊重されなていないひかりが可哀想でならない。
    もし私がひかりで、朝斗という希望の光を失ってしまったら、同じような心境となり、心に空いた大きな穴が埋められず自傷に走ると思う。
    家庭内で親が子供に対してどう接するべきかを考えさせられる点は非常に勉強になると感じた。

    0
    2026年01月04日
  • 朝が来る

    Posted by ブクログ

    内容は重め。女性に読んでほしい一冊。
    現代社会の問題が詰め込まれている。
    思春期特有の少女の親への反抗心はとても共感できた。あの頃の感情表現は見事だと思う。幼稚な気持ち。だが、自分に共感できたのはそこだけ。
    物語はわかりやすかったから、読むのに苦労しなかった。

    0
    2026年01月04日
  • ぼくのメジャースプーン

    Posted by ブクログ

    勧められて読みました。
    少しみんなより大人になったフミちゃんが学校で飼っているうさぎの世話当番で朝早く、風邪を引いた僕の代わりに登校した時、市川雄太という医大生が、うさぎをバラバラにして殺していた。その時から気持ちを失ったフミちゃんをなんとかしたいと思う僕。実は僕には家系的に人に〇〇しないと、〇〇になると暗示をかける力があり、もう1人の子の力の持ち主、大学教授の秋山先生に、この力の使い方について、詳しく教えてもらう。僕は市川雄太と面会するにあたり、この力を使い、市川を懲らしめようとする。先生とは反省しないと人間以外の動物が見えなくなるということを約束したが、実際は。僕の首を絞めないと医学部には

    0
    2026年01月04日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    美貌のヒロイン・蘭花の「恋」パートと、彼女に執着する留利絵による「友情」パートで構成。恋も友情も拗らせてしまえば、行き着く先は愚かで残酷なものなのかも。軽薄に見えた美波が一番マトモなのでは?
    山本文緒さんによる解説も秀逸で、モヤモヤが腑に落ちました。

    0
    2026年01月04日
  • 琥珀の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テーマとお話が刺さらなかったのですが、1度読み始めると止まらないのはさすが辻村さんだなと思いました。

    ユイちゃんから電話がかかってくるところが、リアルで嫌です。簡単に想像できてしまうし、自分もユイちゃんの立場だったらそうするような気がします。

    0
    2026年01月02日
  • スロウハイツの神様(下)

    Posted by ブクログ

    物語の舞台は、脚本家、漫画家、画家といった、表現を切望する若きクリエイターたちが集うシェアハウス「スロウハイツ」。 そこは、世俗の喧騒から隔絶された「表現者のための聖域」です。しかし、単なる青春群像劇だと思って読み進めると、結構裏切られる。ここで描かれるのは、和気あいあいとした共同生活だけではなく、さまざまな人間模様や、人生の苦しみも感じられます。これらが、辻村深月特有の繊細かつ鋭利な筆致で、緻密に編み上げられています。
    個人的には展開がゆっくりで、読み進めるのが少し疲れるような内容でしたね。

    0
    2025年12月31日
  • ぼくのメジャースプーン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の名前が最後までないことが気になった。

    子供たちは〜の秋先生と、復讐に向き合う対話・問答を通して本質や思考を深めていく。

    ただし超常の能力があるという世界観、豊富な語彙や表現を使ったり、能力を理解して機転を効かせる主人公が小学四年生というのがあまりに現実感がなく、ちょっと入り込めなかった。

    0
    2025年12月31日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分たちはもちろん、周囲のすべてをも喰らい尽くしてしまうような。煮えたぎるように熱く、底なし沼のように暗くて冷たい、盲目的な、恋と友情の話。

    とにかく留利絵視点がグロテスクすぎる。自己肯定感が低すぎるあまり肥大化した自己愛や、自他境界の曖昧さ、重度の愛着障害、見捨てられ不安が純粋培養された病的な依存と妄執、どれも直視できなかった。痛々しい、気持ちが悪いと憎悪すらしてしまうのは、私もまた留利絵と同じ種類の人間だからなのだろう。つまりはただの同族嫌悪なのだ。

    自分を守るために目を閉ざし、耳を塞ぎ、自分にも他人にも嘘をつき、どんどん認識の中で事実が捻じ曲げられていくさまに、背筋が凍った。「

    0
    2025年12月31日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とある青年の、孤独と、罪と、愛の話。

    ものすごく正直な感想を言うと、残酷な殺人ゲームにも、よくある可哀想な多重人格設定にも、あまりときめかなかった。かなり最後の方までふわふわした気持ちで、いまいち没入感が得られないまま読んでいた。

    この物語の感想は、木村浅葱に対して抱いた感情によって大きく変わると思う。私は正直、冷めていて、病んでいて、すべてを諦めている浅葱のことはあまり好きになれなかったけれど、月子という他者を求めながらも愛に怯え、最後まで生を諦めきれない、そんな不器用で人間くさい木村浅葱を心底愛おしいと思った。愛し方も愛され方も分からなくて、大切なものまで全部その手で壊してしまう青

    0
    2025年12月31日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

    Posted by ブクログ

    続きが気になって気になって、読んでしまうそんな物語。辻村さんの作品。かがみの孤城から読みましたが、今も変わらず作品に対して、向き合う姿勢が読んでて感じました。向き合うって、なかなかむずしくて逃げたくもなるし、誤魔化すし、認めることも出来ない時もあって。それでも真実を通す辻村さんの作品がだいすきです。辻村さんの作品で、「向き合う」ことを学んだ。

    0
    2025年12月30日
  • 鍵のない夢を見る

    Posted by ブクログ

    他力本願だったり、自己正当化だったり、読んでいてムズムズする主人公が多く登場する。
    どこかにこういう人いそうだなっていうリアルさがある。

    0
    2025年12月29日