辻村深月のレビュー一覧

  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    盲目的すぎる、けど大なり小なりこの感じの恋愛と友情ってよくあるんではないかしら男は知らんけど
    劣等感を抱いてる方って、自分が勝手にしたことでもしてあげたと思ってるし、それに対してのお礼とか、ちょっとのざまあみろを求めがちなんですよね悪いけど、それでさらに劣等感増し増しになりがちね、それあたしね
    あと恋愛って相手に恋するとか愛するとか動詞にもなるけど、友情はないな、、、と今思った
    チャットGPTに聞かずにこの議題について小一時間語りたい

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    2025年11月09日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    久しぶりの辻村さんの作品
    なんというか、
    女性ならではのややこしさや
    どろどろした感じに
    なんというかめんどくささを感じながら読んでいました。
    同級生という立場 母という立場
    先生という立場
    いろいろな女性のいろいろな
    しがらみやひずみ、ゆがみが
    複雑にからまってからまって
    いろいろな人をどんどん巻き込んでいきます。
    最後には、いろいろなものが削げ落ち究極なところまで追い詰められ、親友 ちえみとみずほの友情だけが残り
    温かく二人を包むように終わった感じが良かった。

    私には理解が難しいところもありましたが、
    誰しもが、いろいろ複雑な一面を持っていて一つ間違えたら
    同じようにからまっていく気がし

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    2025年11月09日
  • かがみの孤城 上

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    R7.11.9

    400ページあったけど一瞬で読み終わるくらい読みやすかった。

    学校に通えない子たちが少しずつ心を開いて、自分たちの居場所を見つけていく過程が描かれていた。がんばれと応援したくなる。はやく下巻も読みたい

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    2025年11月09日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    死者と一度だけ会える。その機会をツナグ話。
    7年ごしにわかったキラリの真実とか、歩美の両親の死がどうであったかのところは泣けた。

    細かい設定に納得できないのか、なんとなく入り込めない部分はあった。

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    2025年11月08日
  • ぼくのメジャースプーン

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    秋先生とぼくの間のやり取りが、ちょっとした哲学書のような印象。サプライズ感がそこまであるわけでは無いが、十分楽しめた。『子供達は夜と遊ぶ』を読んでからがいいというのは納得。

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    2025年11月07日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    孝太と月子はずっとカップルだと思って読んでたから、孝太が月子にサーカス断られたあと、真紀ちゃん誘ってて、えー(T_T)となったけど兄妹だったとは!!名前が太陽と月で繋がってるの全然気付かなくて感動⭐︎
    登場人物多くて、誰かが藍のフリをして裏で浅葱を陥れようとしてるんじゃないの?(秋山先生のことちょっと疑ってた。笑)と最後まで期待したけど、多重人格オチでした。。
    オチはあまり好みではなかったけど、面白くて、インフルで発熱中でも先が読みたい!と思える作品でした♡

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    2025年11月07日
  • この夏の星を見る 上

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    夏の物語を夏に読めた。夏だけでは無いけど。
    五島列島、渋谷、茨城が舞台。コンテストがキーワードだから、どこで繋がるのだろう…と思っていたけどコロナ禍で普及したリモートコミュニケーションが遠い場所を結ぶ
    コロナ禍のあの不安感、閉塞感が土台にある。私は人と話をしなくて良くて、人と会わなくて良くて心の平安が守れたのだけど、学生や観光業の人はさぞ辛かったろうな。また10年くらいして、コロナ禍を知らない子供がこの本を読んだら、歴史の教科書で読んだことあるって感覚になるのだろう
    辻村深月さんの本の読み易さはありつつ、舞台があちこち&色んな人が出てくるためにちょっと混乱…没入感は欠けるかも。

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    2025年11月06日
  • 鍵のない夢を見る

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    第147回直木賞受賞作品。地方で暮らす女性達の心の中の闇を描いた、5編の短編集。

    多分この作品から辻村作品に入っていたら、そんなに他の作品を読もうとは思わなかったと感じた作品でした❗️

    そんな中でも、『君本家の誘拐』は自分の息子が同じようにショッピングモールで迷子になってしまい、非常に焦って探し回ったことを思い出しました。

    また、『石蕗南地区の放火』の笙子のような勘繰りは、思わずあるあると納得してしまった話しです。黒辻村作品は、今後も読もうかどうか⁉️少し悩みどころのジャンルです。

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    2025年11月05日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    どれだけ近しい間柄で、何もかもを共有してて、常に一緒に居たとしても。
    人は、同じには、なれないということ。

    最後にタイトルの意味がわかった時、ぞわっと身震いした。

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    2025年11月03日
  • 太陽の坐る場所

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    青春の歴史を追いながら、ミスリードにかかってしまいました。
    辻村深月さんは、どうしてこんなにも心理描写を描くことができるのか不思議でならない。
    とても楽しめました。


    高校卒業から10年。クラス会で再会した仲間たちの話題は、人気女優となったクラスメートの「キョウコ」のこと。彼女を次のクラス会に呼び出そうと目論む常連メンバーだが、彼女に近づこうと画策することで思春期の幼く残酷だった“教室の悪意”が、まるでかさぶたを剥がすようにじわじわと甦り、次第に一人また一人と計画の舞台を降りてゆく……。28歳、大人になった男女5人の切迫した心情をそれぞれの視点から描き、深い共感を呼び起こす。圧巻の長篇心理サ

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    2025年11月03日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    私たちの間で、「先輩」と言ったら、神原先輩一人のことを指すようになるまで、澪は神原に憧れたし、夢中になった。
    けれど、その神原一太とはどんな人だったのだろう。憧れていたけれど、澪も神原のことを------この人のことを、何も知らない。こんなふうに澪を「わかってる」「知っている」と断言してしまうような人だなんて、思わなかった。

    こんなふうに、友達のために真っ当にやるせなさから涙を流せる、そういう世界に、わたしは帰ってこられたんだから。沙穂のこの正しさを、優しさを、誰にも否定させたくなかった。
    けれど、花果は行ってしまったのだ。
    澪が気弱さを繰り返し、神原に責められ

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    2025年11月02日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    辻村深月さんの『ツナグ』

    本作の世界では、ある特殊な職業として、使者(ツナグ)が存在します。使者は、生きている人(依頼人)と亡くなった人(死者)との再会を、一生に一度だけ実現させることができます。死者の側にも、その面会を了承する必要があり、その機会を一度しか持てません。
    物語は、複数の依頼人たちの物語を連作形式で描いていきます。

    「アイドルの心得」
    依頼人、平瀬愛美の視点で語られます。平瀬愛美は、かつて路上でアイドルのサヲリに救われた経験があり、心の支えとしていました。サヲリは突然死してしまい、愛美はその死後、心の拠り所を失っていました。依頼を受けた使者は、サヲリの了承を得て、愛美とサ

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    2025年11月01日
  • この夏の星を見る 下

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    コロナ禍の中、色々な経験出来なかった学生さんたちの、とある部活の話。

    色々な葛藤があるけど、今出来ることを学生さん達が、一生懸命探して忘れられない思い出を作っていく。
    特にハラハラドキドキは無いけど、暖かくてほんわかした雰囲気。
    読み進めるのに時間はかかりましたが、オンラインでの繋がりとかあって良かったと思います。

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    2025年11月01日
  • 水底フェスタ

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    村の閉ざされた社会についてのリアルを知らないのでなんとも言えませんが、『本当にありそうだな』と感じました。
    ただ、由貴美の復讐の動機や復讐のための手段が私の中でしっくりこず、読み終わりもスッキリとした感じにはならなかったです。
    辻村深月作品の黒バージョンと私あるあるで、読んでいる時はなんとなく楽しいけれど、『え?で?』となってしまうことが多く今回も漏れなく…という感じでした。

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    2025年11月01日
  • あなたの言葉を

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    最初の方は「なるほどー!いいこと言う」と思いながら読んでいたのですが、後半だれてしまいました。ずっとフワフワ優しい感じでした。
    子供向け新聞の連載だったようなので、毎週一つ読むならいいかもしれません。

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    2025年11月01日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    不妊治療の末、特別養子縁組で子どもを迎えた夫婦と、その子どもの本来の産みの親である女の子の話。
    現実にこういうことってあるんだろうなぁ…

    私は学生時代を通り過ぎ、この本で言えば特別養子縁組で子どもを迎える夫婦側の年齢に近いことや、自分は経験してないけれど、自分の周りには不妊治療を長く続けた人が何人かいるので、どちらかといえば夫婦側の方の気持ちがわかりやすかったです。

    一方で本来の子どもの産みの親である女の子、ひかりちゃんに関しては彼女自身の両親がかなり彼女の人生を左右した存在であるなぁと思いました。
    学生とはいえ彼女に子どもを産み育てる権利はある(と、私は考える)…けど、それは周りが相当協

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    2025年10月30日
  • 家族シアター

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    7つの家族の日常の一場面が描かれる短編集。
    家族という関係だからこそ、いざこざが起きて衝突して。
    面倒で一度拗れると複雑かつ厄介で、それでも関係性が切れずにいつか修復できる。
    それが家族というものなのだなぁと感じた。

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    2025年10月29日
  • 琥珀の夏

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    カルト団体「ミライの学校」敷地内から、白骨遺体が見つかった…という話し。
    事件性に焦点を当てているのではなく、その当時と今の人間の心理描写メインに進む。誰が!何を!したのか。というより、どうしてそんな風に行動したのか、そう思ったのか、を深く掘り下げるストーリー。
    カルトや白骨遺体、というワードのせいでダークなミステリーなのか、と思いがちだが。どちらかというと、ヒューマンドラマ?みたいなイメージだと思う。

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    2025年10月29日
  • 名前探しの放課後(下)

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    途中までめっちゃ良かったけど、最後のどんでん返しでガッカリしてしまった。でもこの方が書くあっさりだけどまっすぐな感情の文章も、キャラも好きだからほかの作品もまた読むと思う。本作に関してはもやもやして終わった。

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    2025年10月27日
  • この夏の星を見る 下

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    久しぶりに上下巻の小説でした。
    コロナ感染症が世界中に拡大し
    たのは数年前だけどずっと昔のような感じがする。序盤の方は学校や日々の生活の描写が多くスピード感も薄くあまり読むページの量は、進まなかったが、人の縁が繋がリそれが広がるところが不自由の日々の中で見つけた光のような感じがした。登場人物が多く少し読み難さも感じたが、柔らかな暖かさを感じる一冊でした。

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    2025年10月26日