辻村深月のレビュー一覧
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初めて辻村深月さんの本読んだ。
どんな本を書く人なのか何も知らない状態で読み進めていって、登場人物が中学生の男女だったから中学生特有の、思春期特有の、人間関係の面倒さやスクールカーストみたいなのがリアルに書かれていて、懐かしさを感じつつ、面倒さを思い出しにイライラしながら読んでた笑笑。自分もそうだったけど、思春期で周りのもの全てに怒りを感じてるアンの気持ちに共感しつつも、グロいものとか過激なものを好きな気持ちに気味悪さを感じて、これどういう結末なん?って常に思いながら読み進めていってた。周りに敏感で、常に自分がどう思われているのかが気になる女子・アンと、常に何を考えているのかわからない、自分の -
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アニメ好きとして、素直にとても楽しめた。
アニメ制作の裏側新鮮で非常に興味深かった!
1つのアニメに想像以上にたくさんの人が関わっていて、それぞれに思いが込められているとしみじみ感じた。
ただ一つの作品ではなく、リデルとサバクという2作品の制作視点で話が進むので、どちらが覇権を取るのだろう?と展開を読めないまま読み進められるのが楽しかった。
みんな愛すべきキャラクター!とても良かったです。
アニメ描写が凄く細やかで映像がありありと思い浮かんできた。
アニメ制作の話なんて、本より映像の方が伝わるだろうと思ったけれど、本でここまでアニメの様子を伝えられるものなのかと感銘。
さすがは辻村深月とし -
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2025年15冊目『ふちなしのかがみ』
ホラーはあまり得意ではないのですが、芦田愛菜ちゃんが「夏休みにおすすめの本」として紹介されていたのをきっかけに手に取りました。
短編集なので、ホラー初心者でも読みやすく、ドキドキしながらページをめくる手が止まりませんでした。
印象に残ったのは《踊り場の花子》。学校で働いている身としては、リアルに想像できて、じわじわと背筋が冷たくなる感覚がありました。《ふちなしのかがみ》も不気味で引き込まれました。お気に入りの話です。《おとうさん、したいがあるよ》は少し難しく、ふわっとしたまま終わってしまった印象です。
どの作品も、「日常にひそむ怖さ」をじんわりと -
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ネタバレ著者の婚活小説『傲慢と善良』に嵌まった直後、テーマが見事に異なるこのお仕事小説を読んだ。アニメ業界で主人公3人の女性が心血を注ぐ姿を描くオムニバス形式の小説。
アニメを愛する登場人物たちを通して、アニメ制作の裏側を知ることができる。効率を優先する金融でスピード感を満喫した私からするとアウェイな内容だった。伏線回収やクライマックスが訪れるまでは苦手かも…と感じた。
とは言え、感情が爆発するシーンは引き込まれ頁をめくる手が止まらなかった。アニメ監督の王子千晴がアナウンサーとやり合うシーンは、王子がきっぱりと言い切る度に気持ちが良くすっきりして胸が熱くなった。
印象的な台詞
・ いじめなんてと -
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卒業して10年、毎年恒例になった同窓会で、一見和やかな空気の中に渦巻くどろどろした思い。女優になったかつてのクラスメイトを何とか担ぎ出そうとする幹事たちや、それぞれの思惑を秘めて過ごす社会人たちの今と昔を綴った連作短編集。
辻村先生の初期作、『冷たい校舎の時は止まる』『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』といった日常爽やかミステリ路線から趣を変えて、大人の腹黒さやしたたかさを前面に出し、決して綺麗ではない人物の内面描写を重視した、いわゆる「黒辻村」といわれる作風の一作。結末も必ずしもハッピーエンドではないが、登場人物それぞれが自分たちの過去と現実に折り合いをつけていく姿に、生々しい決意のような -
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ネタバレ政府から公式に殺人を許可された『マーダー』の1人でありながら引きこもり同然の生活を送る青年が、元カノからの意味深な電話をきっかけに彼女を探す決意をする。殺伐とした都市に生きるアウトローたちの西部劇風恋愛ライトノベル。「今を切り取る偉大なライトノベル作家」の鮮烈なデビュー作! …という体裁で、辻村先生の『スロウハイツの神様』で準主役を務めるチヨダ先生の小説を作中作的に描いたもの。
一つの作品として完結していて、意図的に崩された文体、突き抜けた世界観、過度に粗削りな展開でチヨダ・コーキの作家性を醸し出しつつ、終盤の展開は辻村作品の期待を裏切らない。煽られているほど「鮮烈」という印象はあまりしなかっ