辻村深月のレビュー一覧
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もう少しホラー感があると期待していたけど、イラストがホラーっぽいだけで、内容はイヤミスファンタジーに感じた。どうしようもない負の感情や絶対悪、嫌悪感を感じるキャラクターを作っていないので、ホラーっぽくない。
(どれを対象に怖がればいいか分からない)
神原家(闇ハラ)の家族が替え玉がきく感じが、固定のキャラクターを憎ませない優しさに感じた。
(でも優し過ぎてファンタジーなんだよな…)
(神原家に入ったら絶対死ぬまで抜け出せないくらいじゃないと…)
呪われた一家を祓うのが闇祓の人。
闇ハラ一家 vs 闇祓仲間
闇を押し付けてくる人は、あなたの周りにもいるかも知れませんよ、…という終わり方。
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辻村深月さん20代の頃の作品
ある高校の同級生の今の物語を、過去の出来事を
5人の登場人物の視点から描きます。
各章のタイトルが個人名ではなく、出席番号なのも意味があります。登場人物の名前も意味を持たせてあったり?
辻村さんのいろんな仕掛けが読者である僕を惑わせすぎた感がある。理解を追いつかせるのがやっとだった。
それでも繊細に突き刺してくるところが辻村深月だった。
この読書に息を切らせたのは辻村さんの若さじゃなくて、きっと自分の衰えなのだろうとは思う。
だけどやりようはあるよな、と思えたのも事実。
もう少しさりげなく安らぎを手に入れる、その術を知らない。のがキョウコをはじめとする登 -
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…あれ?
背表紙の案内文、
「騙す者と騙される者の切実な葛藤と後悔を描く、スリリングな短編集」のメッセージに、もっとブラックな展開で、どうしようもない終わった感が描かれているのかと思ったら、全然違ってた。
(これまでどんでん返しとかびっくりするような話を読み続けてきたので、勝手に勘違いしてた…?)
「2020年のロマンス詐欺」及び「五年目の受験詐欺」まで読み終わって…あれ?むしろほのぼの感。
勘違いしまくりで、2作目まで読んでしまい、
三作目「あの人のサロン詐欺」で、頭を切り替えてようやく読めた。
全然違う解釈というか、読み始めに心持ちを掛け違えてたのが個人的に勿体なくてたまらない。
都合良 -
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5章に分かれた文藝春秋別冊の連載をまとめた本。
こんなストーリーを毎月連載で書けるのか、すごい。
高校3年のクラスメイトで毎年開かれるクラス会。ずっと欠席を続けている、今や人気女優になったキョウコをなんとかクラス会に呼ぼうと、元同級生たちで画策する。それぞれが高校時代のカーストや今の立場に葛藤を抱え、見栄を張り、互いに意識し合っている。
自分の高校時代とは全く違うけれど、それでも女子同士のヒリヒリする雰囲気などは容易に想像できる。あぁ私もこうだった、と思うと息苦しくなるほど。
事件も殺人もないけど、ミステリーのような謎解きの衝撃は心地よかった。ただそこに至るまでの謎の提示や人物像が曖昧で、謎解 -
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こんなにも、女同士の友情の中に溢れる嫉妬や関係性、うちに秘める思いを鮮明に書くことができる辻村さんってすごい…私がかすかに思ってたであろう気持ちを言葉にしていて、本当に見透かされたような気持ちになった。「傲慢と善良」を読んだ時にも思ったけど、地元に残る女と都会で生きていく女の違いというか、細かな描写を描いているところが本当にすごい。
私もどちらかといえば親子関係はみずほ寄りで、仲良くすることが恥ずかしい!と思ったりする年頃もあったからこそ、仲のいい友だち親子をみて羨ましく思うこともあった。ただ、仲がいいからといって全てがうまくわけでもなく、近すぎるからこそ見えない部分もあるし、それはひとから見 -
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過去作品のスピンオフ。そう明記はされてないけど、同じ人たちが出てくる。
ロードムービーのレビューにも書いたけど、明記してファン向けにするか、読んでなくても誰でも差異なく楽しめる作品にした方がいいと思う。
・しあわせのこみち ◯
「冷たい校舎の時は止まる」より。
清水あやめがT大に進学したストーリー。鷹野も登場。
清水と田辺の、絵と映像に関する会話はハッとさせられた。生活感。
一見すると傲慢な田辺の発言や思考、よくわかる。でも共感されづらいんじゃないかな。攻めましたね辻村さん。
冷たい校舎を読んでなくても特に影響ない作品でした。一点、鷹野のレコーダーを除けば。
・アスファルト ◼️
「冷た -
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ネタバレ純愛ミステリーのような構成。
キャラ付けや人の気持ちの機微の描き方が繊細。
女性的な視点での心理描写が多く、もどかしい気持ちになる部分も多い。上下巻に別れており文章量も多いため、展開がゆっくりであるが、その分丁寧に気持ちの移ろいを表現している。
ただ、とっとと気持ちを伝えてしまえば良いのに!!じれったい!!と思った。
ミステリーとしては個人的にはイマイチだった。
当初からθの正体は浅葱と分かっており、iとのゲームを進めていく中でiの正体に迫る構成となっているが、オチが二重人格とは、、、
月子の記憶喪失についてもご都合主義すぎて残念。
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「スロウハイツの神様」からのスピンオフ。
作家チヨダ・コーキの作中作「V.T.R」が約200ページの単独小説として文庫化。
カバーには著者チヨダ・コーキとして書かれ、解説はスロウハイツの主人公、赤羽環が脚本家として書いている。王子千晴の名前も。
これ、辻村さん楽しかっただろうなー。
他人の作品として書くのって、文体も発想も別物になる。それがちゃんと成り立ってる。
ただ、軽口のティーの脳内発言は鼻につく。ライトノベルみたい。と思ったけどチヨダコーキがラノベ作家なんだから、これでいいのだ。
ラストはさすが。
でもそこまでがちょい退屈ではあったかな。
環の解説も、響く。良い。