辻村深月のレビュー一覧

  • V.T.R.

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    チヨダコーキのデビュー作
    というテイの作品

    これは少年向け雑誌に連載されていたんだっけ?
    中学生がちょっと大人になったつもりで読むくらいにはちょうどいいのかも

    偽チヨダコーキは更にドギツい作品だったはず
    それは中高生向けとしてよかったのかな…

    ある世代に刺さりまくる作風というのは何となく分かる。これ理解する俺かっけーみたいな。
    とは言え、更に上の世代が読んでも感じるものがあるのも分かる。
    チヨダブランドは抜けた様で、やっぱりいいなぁと再確認するんだろうな。

    解説を環が書いていたり、奥付まできっちり作ってあるのもいいね。

    チヨダコーキの作風を使いながら辻村作品と成るのはさすがだ。
    スロ

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    2025年02月21日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    前半は正直苦痛で、でも物語に入り込んでからは読むスピードが段違いに速まった。知りたい、わからないことだらけのこの真相を知りたい、そんな気持ち。
    後半に続く

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    2025年02月19日
  • ふちなしのかがみ

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    面白かった。
    面白かったけど辻村さんの本領発揮はやっぱり長編小説だよなぁって思った。
    最後の「八月の天変地異」は辻村さんらしい気持ちのいい終わりかたでよかった。

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    2025年02月19日
  • はじめての

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    小学生~大学生の学生時代に読んだ数々の本。
    その中で出会って名を知った名作家さん達の
    短編集を見つけて購入。

    つくづく言葉選びや表現には書き手の色が
    出ているなと思う。
    忘れかけていた青春を取り戻すような
    懐かしい風を浴びた気分になった。

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    2025年02月14日
  • V.T.R.

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    スロウハイツのチヨダコーキが17歳で書いた作品として上梓された体で書かれた企画ものの書籍。

    スロウハイツの赤羽環が解説を書いていたり、発行者が黒木になっていたりとファンには堪らないつくりになっている。

    作品自体は中庸であり、文体も厨二病を感じさせる。

    ただ、これも、辻村深月が書いたのではなく、17歳の男子高校生を憑依させて描いているのだから。文体も自在とは、驚きだ。

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    2025年02月14日
  • きのうの影踏み

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    ホラー短編集だと知らずに読んだけど面白かった。辻村深月さんのホラーは初めて読んだので、ホラーもかけることに驚きました。面白かった。
    特に好きだったのは、「ナマハゲと私」と「噂地図」。噂地図の結末は予想できたかもしれないのに、驚かされました。終わり方も好き

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    2025年02月09日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    辻村さん2作目。
    最近のとは違った雰囲気。

    嫌なシーンがけっこうあるので、読み進めるのが大変だった。
    結果はどうあれ、妊婦のところは読むのがきつい。

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    2025年02月09日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    同窓会をめぐる物語。
    「キョウコさん」「響子」が誰なのかわかった時驚いた。
    それぞれの劣等感や内面が面白い。

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    2025年01月30日
  • きのうの影踏み

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    ネタバレ

    ふとした事をきっかけに日常の綻びが生じ、本来視えてはいけないものを覗き見してしまった気分。瞬きした直後に自分も目の当たりにしてしまうのではないかと、王道の心霊や人怖ホラーというわけではないのにずっと薄ら寒かった。ただ短編であるせいか、話によってはこれで終わり?と感じるものもあり。
    「十円参り」、「殺したもの」、「噂地図」がよかった。
    「十円参り」や「噂地図」は得体の知れないものなのに現実味があるから怖い。相手を消してしまったかも知れないと不安がっているが実は自分が世から消されていると気づいたときの恐怖、事故や事件などもっとわかりやすい不幸が身に迫るかと思いきや「噂」を認知できなくなるという罰。

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    2025年01月23日
  • 光待つ場所へ

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    短編集ではあるのですが、ひとつひとつの物語に熟考しながらゆっくり読む感じでした。

    生きづらいなと感じる事が私自身も多くて、今の環境が辛い、逃げ出したいと感じる日々を送っています。
    私と違う誰かとの人間関係に悩んでしまうのですが、私と違うからこそ、そこから学べる機会はある。
    いつか時がたった時に、良いことも悪いことも自分の経験にしたい。
    この本を読んで、そんな気持ちになりました。

    「チハラトーコの物語」と「樹氷の街」が好みでした。

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    2025年01月23日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    辻村双六9/11

    短編3章からなります。(後に皆さんのコメント見ていたら文庫本には5話あるということなので、そのうち追記。追記しました。)
    冷たい校舎のときは止まるとのリンクが多くて、リアルタイムで読んでると全く気づかず。最後のネタバラシが楽しいです。
    基本的に学生時代の話で、まだまだ考えが若く、自身の学生時代を思い出させる内容でした。
    無謀なことをやるし、なんでそんなことやったんだろう。とか、喧嘩したと思ったらすぐ仲直りする。
    現在の考えでは到底できないような気持ちを思い起こさせられました。
    懐かしい時代の空気を味わえる一冊です。

    ◯ロードムービー
    小学5年生のワタルとトシ時に家出をする

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    2025年01月20日
  • 太陽の坐る場所

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    辻村深月らしさ満載の作品でした。
    ストーリーへの引き込み方がエグい。登場人物を敢えて各章の見出しにせず、出席番号で惑わせていく。わかりづらいなと思っていたら、後々になって色んな面白みが出てくる。ただ、最後はダレるかな。
    学生時代のカースト、当時の人気者、有名になったあいつ、同窓会の鬱陶しさなどなど、自分の周りにいる人物に置き換えたりしながら読んでたら、何だか笑けてきました。ゲスゲスしてて良かったです笑

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    2025年01月18日
  • きのうの影踏み

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    ネタバレ

    日常のちょっとしたことに「もしもこうなら怖いな」が詰まってる感じ。
    内容はすごい面白いのに本当に個人的に文章が合わない。
    下手とかじゃなくて本当に個人的な相性。

    自分は「十円参り」「だまだまマーク」「7つのカップ」が好きです。

    十円参り
    あくまで自分は怪異の外にいるはずだったのに実は当事者だった、という怪異的な怖さと異常なまでに友人に固執するふたりにその二人を消すために十日間おまじないをし続けた子の人間的な狂気が読んでいて薄ら寒い。

    だまだまマーク
    昔の話ならその子はもう中高生かな、と何事もなく子どもが成長することを前提とした一般的な思考回路からラストの母として悟ってしまった「今、高校生

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    2025年01月17日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    短編集。残念ながらのめり込むことができなかった。巻末の解説で「道の先」の『俺』が「冷たい校舎の時は止まる」の登場人物の1人との考察が語られるが、誰であったか思い出せない。

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    2025年01月15日
  • ハケンアニメ!

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    アニメ製作現場が舞台のお話。

    監督、プロデューサー、アニメーター、フィギュア製作会社、地方自治体など色んな立場が描かれていて、とても興味深い。

    それぞれの立場でのアニメ愛が感じられる、熱いお仕事小説でした。

    最近は初期の辻村作品を読んでいたから、それらに比べると文体も内容も軽くなってるように感じました。
    初期の頃の空気感の方が私は好みだなー。

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    2025年01月13日
  • きのうの影踏み

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    世界に点在する「やぶれめ」を味わえる短編集。解説まで読み、なるほど〜と思いました。日常の中に異界がたちのぼる瞬間が唐突で理不尽で、ぞわっとします。
    「七つのカップ」は他のアンソロジーで読んでいたけど、またしても目頭が熱くなった。

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    2025年01月10日
  • 光待つ場所へ

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    読んでいて心が痛い。思い出したくない過去が記憶の中から現れてきて大変でした。
    短編小説とは思えないくらい、深く深く掘り下げられ、容赦なく丸裸にされていく…

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    2025年01月06日
  • クローバーナイト

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    星3.5
    もう少し前にこの本を読んでおきたかった。
    (特にchapter_5 秘密のない夫婦。)
    今は少し状況は改善しているかもしれないけど、この本が発刊された頃に問題となっていたことが辻村さんの的確な描写によってとてもうまく表現されていて引き込まれた。

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    2025年01月04日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ぼくのメジャースプーンとの繋がりを読みたくて
    単行本の時のカバーが好きで
    (あの学校の階段の踊り場のヤツです)
    お借りしたのは文庫だけど どちらで登録するか
    しばらく悩みました

    学園、タイムスリップ物らしいという事で
    辻村さんの作品だから 何か仕掛けがあるんでしょうけど
    3ヶ月のタイムスリップをしたと思われる少年
    なぜ自分はタイムスリップしたのか
    それは、3ヶ月後自殺するクラスメートを助ける為

    徐々に集められる仲間たち
    まだまだいろんな挿入が謎めいていて
    どうなるのか予測できません
    メジャースプーンは、まだわかりません
    さて 下巻へ

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    2024年12月27日
  • 時の罠

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    1作品目を読みはじめ、なんだか見覚えがあると思ったら「家族シアター」に収録されている作品の1つだった。久々に読み直すことができ、やはり面白いと感じた。
    特に不思議な世界観だったのは3作品目。米澤穂信さんの作品は初めて読んだが、切り口が独特で興味深かった。

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    2024年12月12日