辻村深月のレビュー一覧
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過去作品のスピンオフ。そう明記はされてないけど、同じ人たちが出てくる。
ロードムービーのレビューにも書いたけど、明記してファン向けにするか、読んでなくても誰でも差異なく楽しめる作品にした方がいいと思う。
・しあわせのこみち ◯
「冷たい校舎の時は止まる」より。
清水あやめがT大に進学したストーリー。鷹野も登場。
清水と田辺の、絵と映像に関する会話はハッとさせられた。生活感。
一見すると傲慢な田辺の発言や思考、よくわかる。でも共感されづらいんじゃないかな。攻めましたね辻村さん。
冷たい校舎を読んでなくても特に影響ない作品でした。一点、鷹野のレコーダーを除けば。
・アスファルト ◼️
「冷た -
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「スロウハイツの神様」からのスピンオフ。
作家チヨダ・コーキの作中作「V.T.R」が約200ページの単独小説として文庫化。
カバーには著者チヨダ・コーキとして書かれ、解説はスロウハイツの主人公、赤羽環が脚本家として書いている。王子千晴の名前も。
これ、辻村さん楽しかっただろうなー。
他人の作品として書くのって、文体も発想も別物になる。それがちゃんと成り立ってる。
ただ、軽口のティーの脳内発言は鼻につく。ライトノベルみたい。と思ったけどチヨダコーキがラノベ作家なんだから、これでいいのだ。
ラストはさすが。
でもそこまでがちょい退屈ではあったかな。
環の解説も、響く。良い。 -
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ネタバレ【あらすじ】
・「タイムカプセルの八年」辻村深月
大学講師の孝臣には妻の温子と小学校の教諭になった幸臣という息子がいる。
幸臣が小学6年の時に親父会に参加することになった孝臣は、小松ユカリの父親や洋菓子屋の主人、沢渡などと交流をもつようになる。その時の担任が比留間先生で、彼に憧れて幸臣は小学校の先生になりたいと話すようになる。タイムカプセルを埋めるといっていた比留間は土に埋めずに学校を移ったと知った孝臣は(幸臣は後輩に知らされる)、息子達に黙ってに親父会のメンバーでタイムカプセルを探しにいき土の中に埋めた。息子が憧れていた比留間先生が埋めてくれたことにして。
親父会メンバーで時々集まることにな -
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ネタバレ二章の紗江子、三章の由希のストーリーが抜群に良い。
ここからかぁ。辻村深月の十八番、ありふれた心の動きを言語化してドラマを成立させる技術。素晴らしすぎる。
今回は名前の叙述トリックですね。響子と今日子。リンちゃんは倫子じゃなく、鈴原今日子。
女優になったから「キョウコさん」と呼ぶ。めちゃくちゃうまい。
そうは思うんだけど、でも、各主観人物の思考の中で、キョウコの話題の後で響子の回想をするシーン多かったような。別人て分かってたらそんな思い浮かべ方はしないはずだと感じ、ミスリードのために思考の流れが不自然になってる気がした。
それに、叙述トリックは、もうお腹いっぱい。
冷たい校舎の〜でも、子ど -
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ネタバレ初詣くらいまではすごく良かった。
水泳も、河野も、クリパも、ピアノも。
でも、終盤のネタバレが好きになれなかった。
あすなが自殺者だっていうのは、無理があるように思えた。もしそうならいつか主観のパートでの思考の描写は、あのようにはならないんじゃなかろうか。
友春と河野が協力者だったってのも、無理がある。絶対に、二組の生徒から話が漏れるはず。
友春がカースト上位の天木やいつかに粛清されなかった理由は納得できたけど。
「凍りのくじら」の郁也と理帆子が出てきたのはファンサービスですね。無理なくストーリーに馴染んでて良かったです。
一方で長尾秀人と椿が、「ぼくのメジャースプーン」の「ぼく」とふみ -
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辻村ワールドすごろく5マス目の上巻。
4マス目までの作品を読んだから手にとってみたって感じで、あらすじや前情報など大して把握しないまま読み始める。
ん?これはどうやら先生の黒寄りの作品だぞって、そこで初めて気がついた(汗)
序盤はなぜだか波に乗れずに苦労した。登場人物の関係性や立ち位置を整理しながら、ようやく主要なキャラを把握する。その後は、この作品の世界観が見えてきて、没頭することができた。
カバーイラストから受ける印象とは違い、少しエグい殺人の描写が含まれている。大学生たちが織りなす青春モノって感じだけではない、ダークな雰囲気にザワザワさせられる。過去の虐待経験から復讐心を抱いた人物が