あらすじ
映画『ハケンアニメ!』公開記念
『ハケンアニメ!』スピンオフ小説集
誰にだって負けたくない人がいる!
ともに働きたい人がいる!
夢と希望。情熱とプライド。愛と敬意――
アニメ制作に情熱を傾ける仕事人たちの
熱血エンタテインメント『ハケンアニメ!』には、
心震えるさらなる物語が隠されていた!
◆九年前のクリスマス
◆声と音の冒険
◆夜の底の太陽
◆執事とかぐや姫
◆ハケンじゃないアニメ
◆次の現場へ
書き下ろしを含む6作品を完全収録。
全国の書店員にも愛された『ハケンアニメ!』の世界が再び!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
また有科さんや王子監督たちに出会うことができた
彼らのアニメを作る過程を真横で見ているような感覚でとても楽しいしワクワクした!
あとは最後の章でまた赤羽環やチヨダ・コーキに
会えて懐かしくて嬉しかった
辻村深月先生ありがとう
Posted by ブクログ
ハケンアニメのスピンオフというか続編というかの短編集。
前作での登場人物に再び出会えて、理解が深まって楽しい。
選永組の近況やら、王子の次回作「V・T・R」の話など。
どの短編も面白かった。若者が成長する話が多く、頑張れ!なんて気持ちになったり。
ハケンじゃないアニメだって、そのポジションを維持するのは努力が必要だよな、と再確認させられる。「ご長寿アニメ」だってこのご時世大変だ。
コーキや環が出てきて嬉しい。
環は環らしくて笑ってしまった。
アニメを、
〝実在しなかったはずの存在を、「実在以上に実在」する存在に作り上げ〟
と表現していてなるほどと感じさせられた。
そして、仕事はバトンタッチして続く。世代であっても、一つの仕事に関わる人の間でも。
そんな当たり前の事も再確認させられた。
あれこれ書いたが、全部含めてエンタメ作品として面白かった!
この作品単体より、ハケンアニメを読んでからをオススメします。
Posted by ブクログ
「ハケンアニメ!」の続編。短編集で、アニメに関連する色々な職種の人たちが登場する。それぞれモデルがいるのかと思うくらいの現実感がある。みんな頑張っていて応援したくなる。私としては「ハケンじゃないアニメ」が一番印象に残っている。
Posted by ブクログ
ハケンアニメのスピンオフ。
ハケンアニメが面白かったので、早速こちらも読んでみた。
どの話も面白かったけど、「ハケンじゃないアニメ」と「次の現場へ」が特に好きかな。
あっという間に読み終えてしまって、寂しい。また続きを書いてほしいなと思う。
特に、「V.T.R」の制作現場をもっと詳しく読みたい!!
とりあえず、今は「V.T.R」を読み始めた。
Posted by ブクログ
最後の最後に赤羽環!!!!!!!!
あああああありがとうございます、辻村深月さま!
もーこんなのご褒美すぎる。スロウハイツ読み直そ。
和奈ちゃんカップルのその後、捨て猫を拾っていた太陽くんのその後、そして鈍感すぎる有科さんと王子のその後、本当にありがとうございました。
2次創作か?くらいのご褒美具合。
Posted by ブクログ
2024/11/7
情熱!メラメラする!
ハケンアニメはもうだいぶん忘れてるんだけどそれでも燃え上がるものがある。
燃え上がるものがあるなんてすかした言い方じゃダメだな。足りない。
めちゃめちゃ燃えたわ。
特に「ドラえもん」を思わせる国民的長寿アニメを創る人々を描いた『ハケンじゃないアニメ』がとても泣けて泣けて。
電車でもお構いなしだね。マスクしてるから大丈夫。
何かを丹精込めて作って出来上がった時の喜びはなんとかなるけど、そこに「誰かと協力して作った」が加わるとその喜びって何倍にもなるんだよな。
これを味わうのが難しい。味わいたい。人間の醍醐味。
環とコーキも出てくるよ!
Posted by ブクログ
「ハケンアニメ」(前作)の続編かと思って読み始めましたが、最後の一編を除いて、基本的にはスピンオフでした。
登場人物たちの過去の1日を描写したり、成長過程を振り返ってみたり。前作のストーリーに幅が出てきたような気がしました。前作のレビューを書き終わってすぐに読み始めたので、登場人物たちの背景が頭の中に残っており、とても楽しむ事ができました。この三連休何も予定がなかったので良かった。下記の六篇で構成されています。
「九年前のクリスマス」
「声と音の冒険」
「夜の底の太陽」
「執事とかぐや姫」
「ハケンじゃないアニメ」
「次の現場へ」
一つ一つのストーリーがアニメを作る人、観る人に関係していて、辻村さんのアニメに対する深い洞察が伺えました。読んでいると現場の厳しさがよく伝わってきます。ただ、辻村さんはそういった(私の勉強になるような)アニメの制作等に関する様々な工程等をハートウォーミングなストーリーで包み込んでくれる。魅力的な登場人物たちと共に。
特に私は、前作の続編となる「次の現場へ」のストーリーが面白かった。アニメ業界の現場にいて、人一倍努力しつつも苦しい状況に立たされている人が、周りの人たちからその努力が認められている事が徐々にわかってきて、ホッとしつつも感動に震える。辻村さんならではの書き方だと思いました。後、チヨダ・コーキと赤羽環がいいアクセントを添えていました。「スローハイツの神様」を先に読んでいて良かったです。これは辻村さんの作品を読む醍醐味ですね。
Posted by ブクログ
『ハケンアニメ』スピンオフ短編集。6話からなる。
* * * * *
とてもおもしろかった。
一般的にスピンオフ短編は、本編の付け足し程度の軽いものになりがちです。
けれど、さすがに辻村深月さん。細部にまで心配りされており、見事なヒューマンドラマに仕上がっていました。
嬉しかったのは赤羽環のゲスト出演。とんだサプライズです。ますますパワフルになっていた環に思わず笑ってしまいます。
それに斎藤瞳の出番が何度もあったこともよかった。いいなあ、あの感性と才能。
ストーリー的に気に入ったのは「声と音の冒険」です。完全に裏方である音響関係の仕事についての物語なのですが、個人的にはいちばん興味がある分野で楽しめました。
目立たない部署にまで光を当てる。まったく辻村さんの視野の広さには感心するばかりです。
それぞれのキャラに振られた物語。どれも抜群の出来栄えで、短編で読むのが惜しいほど。
いつか (できれば近いうちに) もう少し長めのストーリーで、皆と逢いたいと思いました。
Posted by ブクログ
ハケンアニメのスピンオフ ハケンアニメのスピンオフです。ハケンアニメを読んで、数年してから読んだのですが、どの登場人物も活き活きとして魅力的。思わず、ハケンアニメを読み直してしまいました。
Posted by ブクログ
以前読んだ「ハケンアニメ!」のスピン•オフ短編集。
①前作の主人公三人の過去を描いた「九年前のクリスマス」
②前作第一話の監督の成長過程を描いた「声と音の冒険」
③前作第ニ話の女性監督を、登場した小学生側から見た「夜の底の太陽」
④前作第一話で登場した、フィギュア製作会社員と造型師の物語「執事とかぐや姫」
⑤長寿アニメ制作社を描いた「ハケンじゃないアニメ」
⑥これまでの登場人物総出演の「次の現場へ」
発表は①④③⑥②の順で、⑤が書き下ろし。
楽しく読めました。
ただし、前作と照らし合わせないと『誰だっけこの人?』となる事が多く、二冊とも手元に用意して読みました。単なる記憶力不足か?『登場人物一覧』がほしいです。
混乱する最大の原因はCLAMPのイラストのせいです。“場面の状況”は伝わるけど“個人の特定”には役に立たない挿絵。なんだかなぁ(笑)
Posted by ブクログ
高校生の時に前作のハケンアニメ!を読んだ。その時は、働く人たちってなんでこんなに生き生きと輝いて見えるんだろうと思った。社会人になってこの作品を読んで、私は果たして未来の自分や過去に一緒に働いていた人たちに誇れる働き方ができているだろうかと考えた。
「好き」を仕事にすることはできなかったけれど、それでもいつかどこかで仕事の中に好きを見つけて育てていきたい。
Posted by ブクログ
「ハケンアニメ!」のスピンオフ短編集。
本編に登場したキャラクターたちのプロローグ的な話もあります。
音響監督五條さんのストーリーには胸が熱くなり、有科香也子と王子千晴のその後を描いたストーリーには胸キュン(死語?)しました。
Posted by ブクログ
アニメ業界の裏側お仕事小説、前作から大分時間が空いてしまってたので人物を思い出しながら読む。
作者さんの取材が深いのか、アイデアがすごいのかそのまま演出で使えそうなのばかりに驚かされる。普段からちょくちょくアニメは観るので、文面からすぐに変換できたけどホント面白そうに思えてくる。
ハケンじゃないアニメ
教育番組でやるアニメ、まず見ないジャンルだけどその奥深さに感心させられた。長くやることに変化はないわけがないけど30年継続できるって素晴らしい。
また七神さんから和山への引き継ぎ、左近寺先生の7年待ったという心持ちにカッコ良さが響いた。こういうベテランに憧れる。
前作でも多分思ってたけど劇中作品本当にアニメで見たくなるよ。特に今回のニイ太の特別OPね。
Posted by ブクログ
過去作『ハケンアニメ!』のサイドストーリー集にして、天才クリエイターたちが一期一会する群像劇。
絶対に本編を読んでから読んだ方がいい。登場人物が言う「アニメ業界には悪い人がいない」という言葉を体現する作品で、ひたすらに良いものを作りたいと願う人たちの苦闘と感動が詰まっている。
個人的には「音と声の冒険」が特に好きで、本編では「強い主張がなく扱いやすいから選ばれたのだろう」とされていた音響監督の五條さんが、王子監督との古く強い信頼関係で選ばれていたことがわかる。本編から落ちた伏線の回収という感じで、とても良いと思う。
Posted by ブクログ
前作を読んでいることが必須です。未読であれば⭐️➖1ですね。主に前作の脇役たちの背景が掘り下げられています。アニメ現場は、昨日の友が今日のライバルということもあるけれど、どこかで繋がっているし、アニメ業界が一つのチームであるという感覚を覚えました。アニメに関わる全ての人に感謝したいです。
Posted by ブクログ
ハケンアニメを読んでからしばらくたってから、
スピンオフのこの作品。
懐かしいエピソードが出てきて、覚えていたり
忘れていたり。
各ストーリーでも、登場する人がリンクしたり
するのも面白い構成だった。
ハケンアニメの映画を観た影響か、王子=
中村倫也のイメージしか湧いて来なかった
Posted by ブクログ
『ハケンアニメ』に魅せられそのまま読んだ。
物語の背景や、その後どのような展開になるのか。
特に『リデルライト』の結末を知った時、本当に本当に心が動かされた!鳥肌、鳥肌。
Posted by ブクログ
内容を忘れていたので先に『ハケンアニメ!』を再読。この世界観すごく好きです!プロデューサーも監督もアニメーターもみんなギリギリのところで踏みとどまって仕事してる姿に元気をもらえます。
そんな魅力いっぱいのスピンオフ小説なんだから面白くない訳がない。
前日談だったり後日談だったり盛りだくさんですが、「ハケンじゃないアニメ」が1番良かった。
「執事とかぐや姫」は『ハケン』の文庫にも入っていたので勿体なかったなー。
Posted by ブクログ
ハケンアニメから、時間を空けずに読んだので、よかったです。面白い。本当、ここに出てくる登場人物全て好きです。またこの人たちのお話が読みたいと思います。続編を…求む。
Posted by ブクログ
『ハケンアニメ!』のスピンオフ的作品で短編集となっている。『ハケン』に登場した人物達のその後なども描かれており興味深い。
何よりもアニメに向かう人々の熱さが実にいい。読んでいて背筋を伸ばした。一見華やかに見える現場でも皆がもがき、壁にぶつかったり、迷ったり悩んだりしているのだ。それでも前を向く瞬間が人生にはある。この人たちの背中を追っていきたい、ついていきたい、そう思えた。
Posted by ブクログ
「ハケンアニメ!」のスピンオフ短編集。
「ハケンアニメ!」を読み終えてすぐだったので、登場人物たちへの愛着も湧いているところで、より楽しめた。
悩める仕事人たちが突き進んでいく様子に、応援したい気持ちがむくむく出てきて、ページを繰る手に力が入ってしまう。
「ハケンじゃないアニメ」と「次の現場へ」が特に好きかな。
再雇用を延長するかどうかという人が身近にいるので、その人も七福さんも残って欲しいと思いながら読んでいた。
思いがけない赤羽環さんの登場も、辻村さん読者には嬉しいドッキリ。
Posted by ブクログ
「ハケンアニメ!」の人物観が深まって、とてもよかった。
ハケンはハケンでまとまった話なので、蛇足に感じなくもないですが。
「九年前のクリスマス」だけ、書店のリーフレットをいただいて読んだことがありました。
ハケンを3名の女性が主人公の物語だと捉えていたので、このクリスマスは抜けて好きです。
Posted by ブクログ
ハケンアニメ!の映画が好きだったので、スピンオフの今作も映画の役者さんを思い浮かべながら楽しく読めた。
特に描き下ろしのハケンじゃないアニメ、斎藤監督が作ったドラえもんっぽいアニメのOPは、文字だけなのにわくわくした。