辻村深月のレビュー一覧

  • ファイア・ドーム 上

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    重たいテーマが始まったと思った。でも読み始めると、ものすごい勢いというか渦に巻き込まれていく。辻村深月さんの言葉の力になすすべもなく、飲み込まれていく感覚。

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    2026年07月13日
  • ファイア・ドーム 下

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    小説には独立したレーベルや書店に専用棚が設けられているジャンルがある。
    「ミステリ」「SF」「時代小説」などだ。
    本作はミステリだが、普段ミステリを読まない人にも是非読んでいただきたい、大傑作だ。

    個人的にも普段ミステリはあまり読まない。
    江戸川乱歩、横溝正史はハマった時期がある。
    しかし、現代のミステリは何らかの賞の受賞作を数作品呼んだだけだ。
    それでもこの作品が特別なものであることは十分わかる。

    本作はいわゆる「名探偵」「名刑事」が犯人のトリックを華麗に暴いていく古典的なミステリではない。
    被害者や犯人の家族、そしてその関係者の思いが25年前の二つの事件、そして再び起こってしまった事件

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    2026年07月13日
  • ファイア・ドーム 下

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    感情の器からこぼれ落ちるという経験をこの本で体験したと思う。
    ぎりぎりのところまで我慢して我慢して、こぼれ落ちて泣く。
    そんな瞬間を4〜5回は繰り返していたような気がします。

    超大作。これは絶対に読んでほしい作品です。
    覚悟して本を開いて欲しいですが。

    自分の行動や言動を振り返るきっかけにもなりそうです。

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    2026年07月13日
  • 朝が来る

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    面白かった。
    最初の数十ページで予想した展開とは、ガラッと変わる内容に変化!
    早すぎる妊娠、面子第一の家族、DV、裏切り、不妊治療、そして特別養子縁組。ニュースとしては知っているものの、当事者として何かを思ったことはない世界。そんなところにいとも簡単に連れて行ってくれた描写力はさすがとしか言いようがない。

    ひかりがボタンを掛け違えた原因はなんだったのか。
    個人的には人への感謝がないことかなと思った。
    身近な人を見下してはいけない。とはいえ思春期だから仕方ないのか…
    佐都子は冷静で懐も深くかしこい。彼女のおかげで読後感がとても良くなった。

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    2026年07月13日
  • ファイア・ドーム 上

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    なんと重くて、辛くて苦しい物語だろう。
    ただ、ページを捲る手が止められない。
    悪意の無い無意識の好奇心、嫌悪感、根も葉もない噂が噂を呼び、膨大な尾鰭をつけて爆速で広がっていく、当事者でない者の無責任なコメント…
    現代社会に渦巻くドロドロとしたものを、北陸の人口200万ほどの街を舞台に繰り広げられる。
    作者の気合いが感じ取れる渾身の作品だと感じた。
    ラスト5ページは特に緊迫感溢れる場面で、ドキドキが…
    早く下巻を読みます!

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 下

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    私たちの興味と好奇心ー
    こんな普通のことが人を傷つけることになるのは
    いつでもありえることなんだと、とても怖い…
    でもその怖さは頭の片隅に残しておかなければ。
    自分が気づかない加害者にならないように。

    のめり込みすぎて子供の心理状態に触れるたび、胸が苦しく泣きながら読みました。
    読んだ後の満足感すごいです。

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 下

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    圧巻だった!
    その一言に尽きる!
    臨場感が半端なく凄い!

    登場人物の心理が伝わってきて
    一緒に 激怒して
    一緒に 安堵して
    一緒に 泣いて
    一緒に 喜びを分かち合えた

    この作品は
    本を読まない人でも読んで欲しいくらい
    構成が素晴らしかった!

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 下

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    犯罪の被害者、家族の葛藤や苦しみは、私には想像することしかできない。しかし、この本の登場人物の細かな心の描写を通して、それが苦しいほど伝わってきた。

    本書では、嘘やデマが容易く流布し、それを信じて無責任に忘れていく人間の愚かさも問題提起されている。だが私はむしろ、作中で描かれた子供たちや妹、そして教師の苦しみや葛藤に強く心を動かされた。親や周囲の人間がもっと変化に気がつき、信じてあげることが何よりも大切なのではないだろうか。

    人と人は、言葉でつながる。報道の大切さもさることながら、きちんと自分の周りの人たちに、家族に、言葉と想いを伝えていきたい。そう強く思わせてくれた、大切な一冊になった。

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    2026年07月12日
  • スロウハイツの神様(下)

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    後半の伏線回収が最高すぎて、気が付いたら読みながら涙したり笑顔になっていた作品。
    ずっと手元に残したい本に出会えて嬉しい。

    スロウハイツの住人全員に幸あれ!

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    2026年07月12日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ・p.218 「どうして、いつの日も、友情は恋愛より軽いものだというふうに扱われるのだろうか。何人と付き合ったか、が話題になることはあっても、何人の友達がいるか、そのうちの何人から真に心を開かれ、わかり合えているかが語られることはない。恋はいつ終わるとも知れない軽いものなのに、長く、ずっと続く友情の方は、話題になることが、ない。」

    ・恋愛と友情は何が違うのかとずっと考えていた時があった。どちらにも「好き」という感情があって、「大切な存在」でもある。でもなぜか、世間では恋愛の方に重きが置かれていて、恋愛が優先され、友情が軽視される傾向がしばしあるし、それが当然であるかのように認識もされている。

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 下

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    ネタバレ

    間違いなく上半期ベスト(上半期に間に合ってはないけど...)
    不確かで無責任な噂の恐ろしさ、それに被害や人生を動かされる人たち。
    また恐ろしいのは噂をしていた人たちに加害意識はなく、噂をしていたことさえ覚えていないということ。

    全ての登場人物にフォーカスが当たり、描写が簡単に想像できるような文章。
    手に汗握る緊迫感が常にあり、それを読んできたからこそ、最後わずかな光が登場人物たちを照らす時涙を我慢することができなかった。
    とても面白かった。

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    2026年07月12日
  • かがみの孤城

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    大泣き
    すいすい読めて2日で読み終わってしまった
    はじまりからだいたい予想はしてたけどみんなで助け合えるといいよね

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 上

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    終盤ドキドキハラハラした。
    すぐに次が読みたくなる。
    これは初めから上下巻セットで買うのをオススメ!

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 上

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    メンタルやられるくらい没入しすぎてしまった。
    大きな事件に対する噂の広まり方は現実的すぎて、本当に苦しくなった。
    嫌な予感しかしない終わり方…下巻へ読み進めるのが怖い。

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 下

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    すごい本だった。すごい本だったとしか言えない。人間のすごく嫌な面を見せられつつ、すごくいい面も見られた気がした。新聞記者さんや加害者の子ども、いろいろな人間模様が輝いている本だと思いました。

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    2026年07月12日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    辻村深月さんの文章が大好きだ。

    すっと入ってくる文章
    共感性の高い登場人物
    多角的な視点の感情描写

    彼女の作品にまとう、温かく、それでいてリアリティのある雰囲気がたまらない。

    死者に会ったことで救われた人
    死者に会ったことで一生後悔する人
    死者に会うことから逃げそうになる人

    死者に会えたら、と考えたことのある人は少なくないだろう。そんな現実味のない我々の想像を、登場人物はよりリアルに考えさせ、問いかける。
    「悔いがない、生き方をしていますか?」と。

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 下

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    下巻も最初から面白く、思わず声を漏らすような驚きもあり、事件の進展のおもしろさと、主な登場人物のそれぞれの感情に共感させられ感極まるところがありました。全体として、現代のリアルな事件を想像させられる要素もあって、犯人の心理など、とても興味深く読み進められました。読後感も良く、万人におすすめできる本です。

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    2026年07月12日
  • ファイア・ドーム 上

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    とても面白かったです。噂によってどんどん追い詰められる心境が詳細に描かれて、とても感情移入させられました。また、その盛り上がりの波の持って行き方が上手く、ミステリー要素や緊迫感のある状況もあるため、分厚さを感じさせずに上巻を一気に読み終えました。そして下巻が気になってさらに加速して読み進めていける内容でした。

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    2026年07月12日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ある出来事への認識の違いが、「今」の世界やお互いの関係にどう影響するかが描かれた、ゾクゾクする一冊でした。
    成長して立場や環境が変わった時に、過去の出来事に対して真意を突かれる瞬間にゾクゾクさせられました!
    一つの出来事から自分の考えがどう変わり、どう成長していくのか。
    日々のあるあるな取るに足らない出来事も人を変えるきっかけになる。

    特に「パッとしない子」と「早穂とゆかり」の対面して話すシーンは、背筋の凍る思いがしました。

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    2026年07月12日
  • 傲慢と善良

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     ページ数が多い小説なので1か月ぐらいの付き合いになるかと思っていたが、冒頭でつかまれて1日で読み終えた。

     タイトルの「傲慢と善良」の「傲慢」部分に刺された。何かの余裕で決断を先延ばしにしてしまう架にも、自分を妙に高く評価してしまう真実にも、どちらにも感情移入してしまう。女性同士の悪意や、子離れできない親のどろどろとした部分の描き方が本当にうまくて、思い当たる場面が多すぎて胸が苦しくなる。

     婚活と恋愛を軸にしたサスペンスとして「この先どうなるんだろう」と読ませつつ、この小説の一番怖いところは、読者自身の内面に矛先が向くところだと思う。読む手を止めて、自然と「自分はどうだろう」と振り返っ

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    2026年07月11日